グラミー賞 蓄音機形のトロフィー

グラミー賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/16 08:01 UTC 版)

蓄音機形のトロフィー

金色の蓄音機を表現した金めっきトロフィーコロラド州リッジウェイ英語版のビリングス・アートワークスにより手作りされている[8]。1990年、オリジナルのトロフィーのデザインは改訂され、損傷を防ぐためそれまでの軟鉛からより強い合金となり、戦前のギブソンバンジョーのフラットヘッド・トーンリングを再現し、トロフィーは以前より大きく壮大になった[9]。受賞者の名前が刻まれたトロフィーは受賞者名の発表があるまで手にすることができないため、テレビで放送されるのは毎年同じ代用品である[10]

部門

以下の4部門は「主要4部門」として特に衆目を集める。これらの賞はジャンルで制限されない。

  • Album of the Year(最優秀アルバム賞) - アルバム演奏者および製作チームに授与される。
  • Record of the Year(最優秀レコード賞) - シングル曲演奏者および製作チームに授与される。
  • Song of the Year(最優秀楽曲賞) - シングル曲の作詞者、作曲者に授与される。
  • Best New Artist(最優秀新人賞) - この1年で著しい活躍をみせた新人に授与される。正確な発売日やデビュー日時は考慮されない。

主要4部門の受賞者はグラミー賞受賞者一覧を参照。

その他の賞はジャンルによってアートワークやビデオを含み演奏者や製作者に授与される。音楽業界へ長年貢献してきた者には特別賞が授与される。

2020年現在84カテゴリーと膨大であり、様々なアーティストの演奏も行なわれることから、上記の主要4部門およびポップ・ミュージックロックカントリー・ミュージックラップなど最も人気のあるジャンルから1から2カテゴリーの授賞式のみがテレビ放送される。その他の賞は授賞式当日昼間からテレビ放送前に授与される。

カテゴリー再編

2011年4月6日、NARASは2012年に行なわれる第54回グラミー賞のカテゴリーの多くの大幅な見直しを発表し[11]、カテゴリー数は109から78に減少した。最も重要な変更点はラップ、ロック、リズム・アンド・ブルース、カントリー、ラップで男女、コラボレーションおよびデュオやグループの区別がなくなったことである。また、インストゥルメンタルのソロのいくつかのカテゴリーがなくなった。これらのカテゴリーは現在他のジャンルの最優秀ソロに含まれる。

ロック部門ではハードロックメタルは一緒にされ、最優秀ロック・インストゥルメンタル・パフォーマンス賞は演奏者の減少により削除された。

リズム・アンド・ブルース部門ではコンテンポラリー・リズム・アンド・ブルースと他のリズム・アンド・ブルースとのアルバムの差異はなくなった。現在どちらも最優秀リズム・アンド・ブルース・アルバム賞として授与される。

ラップ部門ではソロとデュオおよびグループは合併され、最優秀ラップ・パフォーマンス賞となった。

アメリカン・ルーツ・ミュージック部門において大幅な削除が行なわれた。2011年まではハワイアン・ミュージックネイティブ・アメリカン・ミュージック、ザディコまたはケイジャン・ミュージックなどアメリカ国内の様々な地域の音楽のカテゴリーがあった。しかしこのカテゴリーでの演奏者の数が常に少なく、2009年に削除されたポルカと共に最優秀リージョナル・ルーツ・ミュージック・アルバム賞として統合された。

また同部門において、コンテンポラリー・フォークとアメリカーナ、コンテンポラリー・ブルースとトラディショナル・ブルースの区別がなくなってきたことから、ブルースのトラディショナルとコンテンポラリー、フォークのトラディショナルとコンテンポラリーがそれぞれ統合された。ワールドミュージック部門でもトラディショナルとコンテンポラリーが合併された。

クラシック音楽部門では最優秀クラシック・アルバム賞が広義すぎるため、この賞に受賞したアルバムがクラシック部門の他のアルバム賞でも受賞し重複することが多いため削除された。クラシックのアルバムも現在最優秀アルバム賞を受賞可能である。

その他にもより自然に近い名前に変更されるなど、小さな改変がいくつか加えられた。ゴスペル部門は「ゴスペル」という言葉がコンテンポラリー・クリスチャン・ミュージックとかけ離れた伝統的なソウル・ゴスペルを思い起こさせるため、ゴスペル/コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック部門となった。

会場

1971年までグラミー賞授賞式は毎年違う会場で行なわれていた。元々はニューヨーク市ロサンゼルスが主催地であった。1962年、シカゴが主催地に加わり、1965年、ナッシュビルが第4の主催地となった。

1971年、ロサンゼルスのハリウッド・パラディアム英語版で行なわれた第13回グラミー賞英語版が、1箇所で行なわれた最初の授賞式となった。その後ニューヨーク市のマディソン・スクエア・ガーデンのフェルト・フォーラムに移動し、さらにその後2年間はナッシュビルのテネシー・シアターで行なわれた。1974年から2003年、ニューヨーク市とロサンゼルスのいくつかの会場で行なわれた。主な会場はニューヨーク市のマディソン・スクエア・ガーデン、ラジオシティ・ミュージックホール、ロサンゼルスのシュライン・オーディトリアムステイプルズ・センター、ハリウッド・パラディアムである。

2004年、ステイプルズ・センターが恒久的授賞式会場となった。グラミー賞の歴史を振り返るグラミー博物館がステイプルズ・センターの向かい側のL.A.ライブに創設された。博物館の歩道にはハリウッド・ウォーク・オブ・フェームのように毎年の最優秀アルバム賞、最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞の受賞者のブロンズ・ディスクが埋め込まれている。


  1. ^ “Hollywood Walk of Fame History”. Los Angeles Times. http://projects.latimes.com/hollywood/star-walk/about/ 2011年5月21日閲覧。 
  2. ^ Hollywood Walk of Fame History”. Hollywood Walk of Fame. 2011年5月21日閲覧。
  3. ^ Thomas, Bob (1959年4月8日). “Record Academy Plans TV Spectacular Of Its Own”. Ocala Star-Banner. https://news.google.com/newspapers?id=NnRPAAAAIBAJ&sjid=5wQEAAAAIBAJ&pg=1440,1446700&dq=paul+weston&hl=en 2011年1月29日閲覧。 
  4. ^ “Recording Stars Plan Eddie To Join Oscar And Emmy”. The Deseret News. (1957年8月9日). https://news.google.com/newspapers?id=ca9NAAAAIBAJ&sjid=cEgDAAAAIBAJ&pg=7065,1739274&dq=paul+weston&hl=en 2011年2月2日閲覧。 
  5. ^ “Bronze Stars Begot Grammy”. The Robesonian. (1976年2月22日). https://news.google.com/newspapers?id=aSBAAAAAIBAJ&sjid=Z1gMAAAAIBAJ&pg=3612,4838071&dq=paul+weston+grammy&hl=en 2011年5月2日閲覧。 
  6. ^ FYI/TMI: 55th Annual GRAMMY Awards Draws High Ratings And Record Social Media Comments Grammy.com February 13, 2013. 2013年2月14日閲覧。
  7. ^ グラミー・アワーズ・ノミネート、UKアーティストが大健闘
  8. ^ Contact Information and Directions - Billings Artworks
  9. ^ Making the Grammy”. Billingsartworks.com (2006年). 2010年8月28日閲覧。
  10. ^ About Billings Artworks”. Billingsartworks.com (2006年). 2010年8月28日閲覧。
  11. ^ Recording Academy Awards Category Restructuring”. Grammy.org (2011年4月6日). 2011年8月5日閲覧。
  12. ^ Tommasini, Anthony (2003年2月23日). “Music: the Grammys/Classical; Fewer Records, More Attention”. The New York Times. http://www.nytimes.com/2003/02/23/arts/music-the-grammys-classical-fewer-records-more-attention.html 2010年8月28日閲覧。 
  13. ^ By Todd Leopold CNN (2009年2月9日). “Plant, Krauss rise with 'Raising Sand' at Grammys”. CNN. http://www.cnn.com/2009/SHOWBIZ/Music/02/08/grammy.night/index.html 2010年8月28日閲覧。 
  14. ^ “O'Connor Pulls Out of Grammys”. Los Angeles Times. (1991年2月2日). https://www.latimes.com/archives/la-xpm-1991-02-02-ca-227-story.html 2020年1月28日閲覧。 
  15. ^ “グラミー賞授賞式 過去最悪の珍スピーチの内容はコレだ!”. Techinsight. (2017年2月10日). https://japan.techinsight.jp/excerpt?id=350457 2020年1月28日閲覧。 
  16. ^ “FIVE OF THE BIGGEST SNUBS IN THE HISTORY OF GRAMMY AWARDS”. DTLR VILLA. (2019年12月10日). https://blog.dtlr.com/2019/12/five-of-the-biggest-snubs-in-the-history-of-grammy-awards/?__cf_chl_captcha_tk__=410a370166298c9888716dd05cd0540767578c59-1616581154-0-AYo6SYNyLI0iNp5TVBOfFnLRWK44cXOt5sGPnDFUL_nsgi7T9ILKsTMAk1Cmqe1_SfBPPmE3R8ALBntsw-rgAiOGQEOJNfLJvvkm6CxmykJGSJQxO1TpW5bQGTjuM1ds_C0hmQj1L3ORY1D9FTenAg7FVYW729RHKNFjPZYMEK9kOph4ekxWubPK5h_TceJvObe0ifdkOu__HYijWp-lcDZaW-Z92XFx_OcQfGQ6HVvJJ5aHvpei0opw4rzJZsrrmMEmZU1mTiD3fPGxpZJ_z8kGWa9huWJTeT-1Os_LSHkjDrkIhIBc8aJw0SJfZIJ-ZHUFuYeZFAEsvJN0JBSVfpSG2UPUbOGVFrdf7m10xY-XU_HghK1SzCSkjy0YdXHBxpIBbVl-zX94e03nKWeEK38QvzEtgsmWbm6czGlWKX9DGO1Lmh9Ad_moUCiEig2vnWJQbSUO0M3RH5sE0uwEHmTBkpm9tijM_OzqZCui6QGmt-Ybb71SqcX_y3Ri8R5mPpLUcr_KtSO3EScffCnUPlN5Xb5vFsk3TJzPVsI3QRNAd7yHld9gpo0KN7YWr3TCN_rGoYo31E5U2QdzCc3YRBF698tE7mLLTZWoXXXq6Rk7mtFoLQEbCZSdIMGkh0uwbw 2020年1月28日閲覧。 
  17. ^ Drake(ドレイク)、2022年度のグラミー賞「ベスト・ラップアルバム賞」「ラップ・パフォーマンス賞」にノミネートされるも拒否、取り下げ要求”. 2022年8月19日閲覧。
  18. ^ 「グラミーに代わるアワードを」ヒップホップ文化の威信をかけ『グラミー賞』ボイコットの動きが”. 2022年8月19日閲覧。
  19. ^ グラミー賞2022”. 2022年8月19日閲覧。
  20. ^ ザ・ウィークエンド『After Hours』は、いかにして「コロナ時代のサウンドトラック」となったか?”. 2022年8月19日閲覧。
  21. ^ ザ・ウィークエンド、グラミー賞から『完全無視』で波紋&本人も苦言「グラミー賞は腐ったまま」”. 2022年8月19日閲覧。
  22. ^ ザ・ウィークエンドのグラミー賞ノミネーションがゼロだった原因とされる「秘密委員会」が廃止、という衝撃の発表。ザ・ウィークエンドがそれを受けて、グラミー賞は「それでも腐敗している」とコメント”. 2022年8月19日閲覧。


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