クチナシ クチナシの概要

クチナシ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/11 01:00 UTC 版)

クチナシ
クチナシの花(2008年6月13日、岐阜県八木山)
左側でキアゲハが吸蜜している
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : キク類 asterids
階級なし : 真正キク類I euasterids I
: リンドウ目 Gentianales
: アカネ科 Rubiaceae
亜科 : サンタンカ亜科 Ixoroideae
: クチナシ連 Gardenieae
: クチナシ属 Gardenia
: クチナシ G. jasminoides
学名
狭義: Gardenia jasminoides Ellis f. grandiflora (Lour.) Makino (1949)[1]

標準: Gardenia jasminoides Ellis (1761)[2][3]

シノニム
英名
common gardenia
変種
  • G. j. var. grandiflora
  • G. j. var. jasminoides
  • G. j. var. ovalifolia
  • コクチナシ G. j. var. radicans

名称

和名クチナシの語源には諸説ある。果実が熟しても裂開しないため、口がない実の意味から「口無し」という説[8][7][9]。また、上部に残る萼を口(クチ)、細かい種子のある果実を(ナシ)とし、クチのある梨の意味であるとする説[8]。他にはクチナワナシ(クチナワ=ヘビ、ナシ=果実のなる木)、よってヘビくらいしか食べない果実をつける木という意味からクチナシに変化したという説もある[要出典]

漢名(中国植物名)は山梔(さんし)であり[10]、日本では漢字で、ふつう「梔子」と書かれる。

八重咲きの栽培品種が多く、属名の英語読みからガーデニアともよばれる[11][12]。花にはジャスミンに似た強い芳香があり[13]、学名の種小名jasminoidesラテン語で「ジャスミンのような」という意味である[14][12]

分布・生育地

東アジア朝鮮半島中国台湾インドシナ半島に広く分布し[15][14]日本では本州静岡県以西・四国九州南西諸島の森林に自生する[16]。日なたから半日陰に生える[17]。野生では山地の低木として自生するが、むしろ園芸用として栽培されることが多い[16][14]

日本に自生する植物の中では、コーヒーノキに最も近縁であるとされる[18][要ページ番号]


注釈

  1. ^ 上記へ重要なリスク情報として、クチナシ(サンシシ)の生薬としての用量での利用を原因とするクチナシ由来ゲニピンによる腸間膜静脈硬化症との関連示唆がある。

出典

  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Gardenia jasminoides Ellis f. grandiflora (Lour.) Makino クチナシ(狭義)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年4月18日閲覧。
  2. ^ Flora of Japan”. 2014年1月23日閲覧。
  3. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Gardenia jasminoides Ellis クチナシ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年4月18日閲覧。
  4. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Gardenia jasminoides Ellis var. grandiflora (Lour.) Nakai クチナシ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年4月18日閲覧。
  5. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Gardenia jasminoides Ellis var. longisepala (Masam.) Metcalf クチナシ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年4月18日閲覧。
  6. ^ 田中潔 2011, p. 70.
  7. ^ a b c d 辻井達一 2006, p. 196.
  8. ^ a b c d e f g h i j k l m n 田中孝治 1995, p. 138.
  9. ^ a b c d 田中修 2009, p. 128.
  10. ^ a b c 貝津好孝 1995, p. 28.
  11. ^ a b c 林将之 2011, p. 67.
  12. ^ a b c d e 亀田龍吉 2013, p. 93.
  13. ^ a b c 辻井達一 2006, p. 198.
  14. ^ a b c d e f g h i j k l 田中潔 2011, p. 71.
  15. ^ a b c 平野隆久監修 1997, p. 96.
  16. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 馬場篤 1996, p. 48.
  17. ^ a b c d 高野昭人監修 世界文化社編 2006, p. 104.
  18. ^ 『コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか』講談社ブルーバックス。 
  19. ^ 亀田龍吉 2014, p. 36.
  20. ^ a b c 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2018, p. 90.
  21. ^ a b 川原勝征 2015, p. 99.
  22. ^ 森上信夫、林将之『昆虫の食草・食樹ハンドブック』文一総合出版、2007年、46頁。ISBN 978-4-8299-0026-0 
  23. ^ 福田晴夫、二町一成 著「イワカワシジミ」、鹿児島県環境生活部環境保護課企画・編集 編『鹿児島県の絶滅のおそれのある野生動植物 : 鹿児島県レッドデータブック. 動物編』鹿児島県環境技術協会、2003年、225頁。ISBN 4-9901588-0-6 
  24. ^ 林将之 2011, p. 72.
  25. ^ 馬場篤 1995, p. 138.
  26. ^ 副作用モニター情報〈464〉 山梔子(サンシシ)含有漢方製剤の長期投与に伴う腸間膜静脈硬化症 全日本民医連”. www.min-iren.gr.jp. 2020年8月7日閲覧。
  27. ^ 貝津好孝 1995, p. 138.
  28. ^ 佐藤昌憲「文化財染繊品の科学的研究方法の進歩」『繊維学会誌』第55巻第7号、繊維学会、1999年、P216-P221、doi:10.2115/fiber.55.7_P216ISSN 0037-9875NAID 130004206219 
  29. ^ a b 田中修 2009, pp. 127–128.
  30. ^ 林将之 2011, p. 66.
  31. ^ 田中修 2009, pp. 128–129.


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