ギャル ピンポイント・ファッション

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ギャル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/02 09:31 UTC 版)

ピンポイント・ファッション

ギャルファッションにおける時代毎の変移と流行

時代別ギャルファッションのキーワード及びマストアイテム
時代 名称 分類 説明
1990年代 ALBA ROSA ブランド 1990年代にギャル系が登場した際にカリスマブランドとして認識された。
アムラー 流行 安室奈美恵のファッションスタイルを崇拝する女性の事。ギャル系の発展とコギャルの登場に大きく影響。
ルーズソックス アイテム 履いている状態がゆるい印象を与える靴下で、主にブレザーセーラー服を着用の上で、ローファーと組み合わせて履かれる。コギャルから制服の着くずしという文化が変化してゆき、それまでの制服の着こなし方が大きく変化させた現在でも定番的なアイテム。
ロングブーツ アイテム コギャル初期のアイテム。特に黒のスエード風のロングブーツが流行した。ブーツの流行はバブル期以前では短命に終わっていたが、コギャルにブーツが流行したことによって2007年にブーティーなどのショートブーツ化したファッションが発生するまで10年以上も定番となった。
パレオドレス アイテム パレオで女性が着るドレスが流行したもの。1枚布を結ぶだけの簡素なもので、夏に着用していた。
ビキニ アイテム バブル期からしばらくは水着の流行はハイレグであったが、ギャル系ファッションがビキニを支持していた。その後、他のファッションも海でのファッションにはビキニを着用する人が多くなった。
LOVE BOAT ブランド 1996年に創業したギャルブランドで、創業当時のこの時代は特に人気が高かった。移り変わりの激しいギャル系の流行にも定番的な地位を確立し、後にLDS(Love Drug Store[34])LB-03、LOVE GIRL MARKETなど展開している。
CECIL McBEE ブランド 同じく1996年に創業したギャルブランドで、同じく移り変わりの激しいギャル系の流行にも常勝的な地位を確立しているブランド。現在では新ブランド「Fabulous CECIL McBEE」も展開。同ブランドの代表取締役である木村達央は1996年という年を「渋谷にセクシーカジュアルの突風が吹いた」と評しており、実際にこの年に創業したブランドも多く、さらにはギャル系ファッションがより進展し始めた時期も1996年と重なる[35]
アイプチ アイテム 二重まぶたにするためのの一種で、特にギャルメイクを行う上で「目力(めぢから)を強める」というのは一つのキーワードとなっていた。アイプチをすることによって二重まぶたにすることが出来るが、その反面にギャルが好むメイクを行うには相応の技術が必要となりギャルによってアイプチが流行したものの、中にはメイクが難しくなるという理由でアイプチを使用することを敬遠する者もいた。
日焼けサロン その他 ガングロになるためには日焼けサロンは必要不可欠であった。若しくは黒系のファンデーションタンニングした肌の上から厚塗りしていた。なお、ガングロの略称には諸説があり、「ガンガン黒い」の略称、あるいは「顔黒」から来ているという説もある。ガングロよりも焼いた肌をゴングロ、さらに焼いた肌をバチグロと呼んだ。ただし、このスタイルの流行は地域差があり、例えば関西地方においては、隆盛を極めた時期でさえも、街中でこのようなスタイルの少女を見かけることは稀であった。
黒系のファンデーション アイテム
厚底ブーツ
厚底サンダル
アイテム ソール全体を厚くしたブーツとサンダル。1990年代末期に流行。厚底サンダルは1999年S/Sで流行したが、厚底ブーツは1998年 - 1999年A/Wと、1999年 - 2000年A/Wで流行した。ブーツに関しては前期と後期で種類が違い、初期はスエード調レザー用いたベージュかクリーム色のようなブーツが流行した。後期は前期のスエード調以外にレザー調の光沢感のある黒や茶色のブーツが流行った。特に後期は前期のものよりもスタイリッシュな造りが多く、編み上げブーツが特に流行した。
アニマル柄 色彩 1998年頃より流行。特にヒョウ柄ゼブラ柄が人気を博し、特にヒョウ柄はギャル系の代名詞的な色彩となった。当時、ギャルファッションのキーワードとしてワイルドなイメージを前面に押す、あるいは南国イメージが強いパッションな表現も多かった。この年のアニマル柄の大流行はギャルだけでなく他のファッションにも大きな影響を及ぼした。翌年以降より一旦はアニマル柄の流行は沈静化したが、ギャル系には散発的なヒットを繰り返すようになった。2005 - 2006年A/Wには再度ファッションと問わずにヒョウ柄が大流行している。
キャミソール アイテム 1998年頃より流行。それまで、下着ないしインナーとして着用していたキャミソールであったが生地をメリアス等に変更してトップス向けのものが登場しギャルの間で大流行した。その結果、夏場などはトップスはキャミソール1枚のみという女性も少なくなかった。現在では定番化し、様々な着回しやローテーションが出来るアイテムとして、あらゆるファッションにおいてキャミソールが定着している。
ブラストラップ
ストラップレスブラ
アイテム キャミソールの流行と同時期より普及。キャミソールの形状上、ブラジャーのストラップが見えてしまう為、見えてしまう箇所を如何にお洒落に見せるかが課題となった。ブラストラップ自体は安価であった事と交換が容易であった事から、ストラップの普及に繋がった。特にクリアタイプやアニマル柄は大きく流行した。また、ストラップ自体見える事を忌避する需要もあった事から、ストラップレスブラも流行した。これらの事象から女性用下着のニーズの幅が広がり、様々なデザインや色柄の下着が販売されていくこととなる。
メッシュ ヘアスタイル ガングロからヤマンバが登場する過程で登場した、部分的な色違いの毛染めを施したスタイル。それまでは頭髪は茶髪金髪などに染色しているスタイルが多かったが、渋谷センター街を発祥として1999年頃に隆盛を極めた。
パラパラ 音楽 1990年代はパラパラは複数回流行したが、ギャルの間でパラパラが大きく流行したのは1990年代末期であった。特に当時はサークルを作って深夜徘徊を行っているギャル達が公園や路上などの公衆の面前でもパラパラの振り付けを行って楽しんでいる様子がうかがえた。
2000年代 美白ブーム その他 2000年頃より流行した肌の美意識傾向の一つ。1999年頃より放映され始めたポンズ・ダブルホワイトのCMによって翌年より白い肌が尊重される美白ブームに取って代わった。これによりギャルの傾向が「白ギャル」や「お姉ギャル」という新しいタイプのギャルが登場した反面、従来の黒い肌を基調としたガングロが激減し、その影響でマンバ系のギャルも減少傾向となった。
ミニ浴衣 アイテム ギャルブランドの多くが夏になると浴衣を販売しており、これによりギャルの間で夏に浴衣を着ることが定着したが、2000年ころに「ミニ浴衣」というものが登場した。ミニ浴衣は通常の浴衣と比べて身頃が極端に短くなっており、ちょうどミニスカートくらいの丈となっている。ギャル浴衣以外に甚平も良く好んで着る切っ掛けになったとも言われる。
アユラー 流行 安室奈美恵の信者を「アムラー」と称したことから、浜崎あゆみの熱狂的な信者を「アユラー」と称された。ギャル傾向の白ギャル化が際立って目立つ中、浜崎は多くの支持者に偶像化されていった。
ミュールサンダル アイテム それまでは「ヘップバーンサンダル」と呼ばれていたものであったが、本格的に流行り始めたのは2000年代初頭からであった。当初流行ったものは非常にヒールが低いミュールが流行り、当時はヒールが低いサンダルのことをミュールと誤解する人も多かった。
メイベリン ブランド 日本でも知られるマスカラブランドの一つ。1996年にロレアルグループの傘下となったために1999年ころより日本でのブランド展開を一新。2000年代よりCMが盛んになるとギャルもそのブランドの認知度が大きく向上した。これを危惧したコーセーはブランド「ヴィセ」のイメージキャラクターに浜崎あゆみを起用するなどして、マスカラ市場のギャルの動向はより激しいものとなり、同時にマスカラの性能はこの時期より飛躍的に向上した。
ストレッチファイバー メザイク アイテム 二重まぶた矯正アイテムの一つ。2000年に登場して以来、アイプチと二極で覇を競っており、当時メザイクの登場の際にはアイプチでの問題点を解決できたアイテムであるとして好評を博した。
金髪のショートヘア ヘアスタイル 浜崎あゆみの曲evolutionが発表された時期に起きたギャルの傾向。この時期に浜崎はロングヘアからショートヘアへとばっさり髪を切ったため、これに感化されたギャル(特にアユラー)が一斉に髪を切ってしまい、ギャルの中でショートヘアが大流行した。
エクステ ヘアスタイル 2000年代初頭より流行。特に先述の浜崎のショートカット後にエクステをつけてロングヘア化したことが話題となって、多くのギャル(アユラー)達がマネをした。これによりエクステをつけることが一般的となった。
チューブトップ アイテム 2000年頃より流行。当初は欧米人より華奢な日本人の体形ではズレやすい為にあまり合わず、本格的な流行となったのは2002年以降である。
ヌーブラ アイテム 2002年頃より流行。既に流行していたキャミソールや、前述のチューブトップをブラストラップを見せずに着用するにはストラップレスブラ以外に選択肢がなかった。特にズレ防止の為には摩擦の強い生地のブラジャーを使用しなければならず、下着のラインが響いてくるため思い切ったファッションがしにくいという欠点も露呈した。ヌーブラの登場により特にチューブトップやベアトップなどズレやすい形状の衣類や、肩や背中などで下着を見せないようにする事が可能となることや、前面においても下着の形状が衣類に響いてこない自然なバストの形状を見せる事も相まって爆発的な流行をした。その他にも、自身のバストサイズよりも大きめのブラジャーの内側にヌーブラを装着することで、自身のバストを大きく盛る技術も流行。一般的に痩せ型体形が多いと言われるギャル達の間で大きく普及していき現在では様々なファッションの間で定番化した。
トラパラ 音楽 2003年頃より流行。それまではパラパラが流行していたが、いつのまにかトラパラの流行に移行していた。ディスコには連日ギャルが多く居た。
ネイルアート 美容 キャル文化の中で特にネイルアートが2003年頃より一般的となった。特にネイルチップからスカルプチュアを実施する層が増えた。当時はまだジェルネイルがないために加工に時間がかかっていたが、それでも己の美のために待つ労力も惜しまなかった。
デコ電 その他 ネイルアート技術の発展により、携帯電話をデコレーションすることも流行した。それまでも携帯アートというものがあったが、本格的なものになるとエアブラシなどを使わなければならないために専門的な知識や技術が必要であったが、デコ電は個人でも比較的楽しめた。また、ネイリストがネイルアートの技術を用いて本格的なデコ電にすることも可能であったため、特に若い女性が好むデザインに仕立て上げることも可能であった。これにより当初はギャルの間で流行し、後に一般的な女性や幼い子供でもデコ電にする傾向が広まった。
ケツルル アイテム サーフ系の復活により、2004年頃よりCOCOLULUの人気が高まる。同ブランドのジーンズで尻部にロゴがプリントされたものが爆発的にヒットし、これを「ケツルル」と呼ぶ。
エロカワ 流行 2005年頃より倖田來未がギャルのカリスマとして人気を博すと、当時の倖田が「エロかっこいい」と形容されはじめ、また、本人も女性へのメッセージとして性愛に対してオープンになるように発言したことから、女性達が「エロ」に対して非常に寛容になった。これにより、ファッションに関して「エロカワ」という要素が確立し、男性から見た性的興奮を狙ったファッションが評価されるようになり、挑発的な露出(例:胸の谷間が見える、太ももが見えるように強調した服装)をエロカワイイという位置付けとした。この現象は当初ギャル系が先行して受け入れたが、次第にSeventeenなどのコンサバなティーンズファッション雑誌や、ViViを中心にCanCamJJRayなどの赤文字雑誌(いわゆるお姉系)にも広がり、ファッションがより男性の視線を意識したものに変移していった。
ショーパン アイテム 日本で1970年代に流行したホットパンツの再来。2006年頃より流行。当初の雑誌ではホットパンツと銘打ったが、次第にショートパンツと呼ばれ、やがては「ショーパン」と略されるようになった。従来のミニスカートよりも脚のコーディネイトの自在性が前面に出されることと、スカートと比べて活発な行動が可能であり、特にパンティを見られる可能性が極限に低下させることが出来る、あるいはスカートよりも防寒性があるのは大きなメリットでもあった。
また、同年より「ニーハイ丈」という一つのファッションキーワードが登場した。これは2006年当時の美脚ブームから派生するもので、ショートパンツで脚の露出を上げて膝上丈(ニーハイ丈)のロングブーツや、ニーハイソックスとコーディネイトすることによって、脚を長く見せる効果があった。特にニーハイソックスに関してはギャル系だけでなく他のファッションにも大きな流行を及ぼした。
ニーハイ丈 流行
デカ目 流行 2006年に雑誌「小悪魔ageha」が創刊されて顕著になった傾向。メイク技術によって「目を大きく見せる」というものが1つの目標となり、この傾向を「デカ目」と呼んだ。アイメイク用の化粧品も販売競争が激化し、大手化粧品メーカーの資生堂も「MAJOLICA MAJORCA(マジョリカ マジョルカ)」などの若年者向けレーベルでラッシュ・エキスパンダーネオというマスカラを発表させるなど、ギャル(age嬢)のメイクには各化粧品メーカーが注目していたといえる。
また、この他にもカラーコンタクトレンズを取り扱うメーカーも注目しており、医療機器関連メーカーのジョンソン・エンド・ジョンソンも2005年2月にコンタクトレンズワンデー アキュビュー ディファイン」を発売。黒目を大きくくっきり見せられるとして爆発的な人気を博した。翌年11月にはより目を大きく見せられる「VIVID STYLE」が発売された。しかし、しっかりとした医療機器として販売される商品がある中、雑貨として「おしゃれ用カラーコンタクトレンズ」が医師診断なく販売され、特にインターネットや雑誌の広告などによって通信販売などがされた結果、購入者からその取り扱いの不備によってさまざまな事故(眼障害)が報告されるなどの事件が発生した。その結果経済産業省厚生労働省が厳密に薬事法による取り扱いを行う製品にすることが発表されるなどデカ目から派生したカラーコンタクトレンズ問題は大きな物議を醸すこととなった[36]
ハイブランド その他 小悪魔agehaによってキャバクラ嬢が注目されるようになると、彼女らが所持しているルイ・ヴィトン(特にモノグラム・マルチカラーやダミエ・アズールなどの柄)、クリスチャン・ディオールシャネル(カンボンラインなど)、コーチなどのバッグや財布などを社会人のギャルだけでなく高校生や中学生のギャル達も所持することが非常に多くなった。しかし、高価なブランドであるために商品を安価に入手するためにインターネットオークションを利用して並行輸入品と呼ばれるものを入手する者も多く、その結果コピー商品を掴ませられるなどの問題ともなっている。
ムートンブーツ アイテム 2007年頃より流行したブーツ。表面はスエードで起毛処理された革(ムートン)を使用し、内側にファーが施されているブーツで、長さは従来のロングブーツと比較するとふくらはぎ丈ほどしかないもの。「シープスキンブーツ」とも呼ばれる。元はアグ・オーストラリアが発売するアグブーツと呼ばれるものがこのデザインの原点であり、サーフィンをする者が足先を冷やさぬように施されたブーツで、2006年ころロサンゼルスで流行しサーフ系セレブファッションとして日本に伝わった。なお、日本では本物のムートンが使用されていなくても形状のみでムートンブーツと呼称される傾向がある。春先までブーツとして、特にブーツの履き口を折って中のムートン部を外に露出して使用することもできる2通りの使い方が出来るとして定番化しつつある。
カラータイツ アイテム 2007 - 2008年に流行。ショートパンツが定番アイテムとなった結果、前年度にはレギンスタイツと組み合わせてコーディネイトする女性が増えたが、翌年にはタイツのカラー版が登場した。さまざまな色やデニールの太さ細さによって透け感の演出など服飾のアクセントとして取り入れることが出来たため流行した。前述のムートンブーツと合わせやすかったのも人気の理由となっていた。
ブーティー アイテム 2007年秋頃より流行。日本では1990年代中盤より10年以上もロングブーツが定番化してしまっていたために、当時ブーティーはかなり画期的かつ斬新なアイテムであり、同年夏から流行の兆しがあると予測されながらも当初はこれを新しいファッションアイテムとして使いこなせる女性が少なかった。形状はブーツをアキレス腱辺りで切ったような形状をしており、ショートブーツに位置付けられる。これも前述のカラータイツの登場や、ミニスカートからショートパンツへボトムのファッションが切り替わったことによる「美脚化」の流れであった。次第にブーティーとの組み合わせが考えられた結果、翌年以降からも定番化した。

主なブランド

ALBA ROSA(アルバローザ)
かつてのギャルのカリスマブランド。ロゴにハイビスカスの花を用いている。宮下美恵がギャルのアイコンとなり、大流行[37]
COCOLULU(ココルル)
現役のギャルのカリスマブランド。サーフ系を中心としている。かつて丸井に入っていたが、すでに閉鎖をし渋谷109に入っている。2004年頃には後ろにCOCOLULUのロゴが付いてあるジーンズが流行り、「ケツルル」と呼ばれた。
BLUE MOON BLUE(ブルームーンブルー)
109やALTAなどに入っているサーフ系のカリスマブランド。ハイビスカスの花を用いたTシャツやパーカーなどが多い。

かつて丸井に入っていたが、北千住マルイは2012年2月をもって閉鎖をし、すでに丸井から姿を消した。※現在消滅。

ROXY(ロキシー)
かつて渋谷109にも入っていたサーフ系ショップ。こちらも宮下美恵がギャルのアイコンとなり、大流行丸井のフィールドで取り扱ったり、渋谷109には2003年、4月BLUE MOON BLUE(ブルームーンブルー)のサーフ系ショップがオープンをした関係で、ROXY(ロキシー)のショップは渋谷109から撤退となった。
EGOIST(エゴイスト)
1999年に渋谷109にオープンをしたカリスマブランド。
JSG(ジェイエスジー)
渋谷109にオープンをしたカリスマブランド。ハデ色パーカーやネコの耳がフードについたパーカーなどを取り扱っている。渋谷109以外には大宮アルシェに入っている。※現在消滅。
マープルQ
渋谷109内に入っているカリスマブランド。ハデ色パーカーやハデ色Tシャツなどを取り扱っている。
ANAP(アナップ)
1992年創立の原宿竹下通りの本店の路面店をメインに作られたカリスマブランド。派手色のパーカーやスエットで作られたショルダーバッグなどを取り扱っている。姉妹ブランドにはANAP GIRLなどがあり、こちらは中学生のギャルをメインに作られたブランドである。また、社会人の既婚のギャルの母親子供をターゲットに作られたANAP KIDSなどがある。
 
ギャルのアイメイクの一例。特にギャルは「目力」を強調するため、念入りに行う。
の粘膜にまでラインを入れてマスカラを重ね塗りしてまつげをカールさせて目を大きく見せる。白人のメイク技術に近い。

ギャルのメイク

ギャルになるための最低限の法則として、以下の手法が挙げられる。

  • アイメイク
  • 髪盛り
  • ファッション

ファッションに関しては前述までのギャルの派生や系統で紹介したために割愛するが、上記のアイメイク、髪盛りはギャルファッションを行う上で必須といっても過言ではない[38]。ギャルメイクの手法は年代別に変化をしている。1990年代のギャルのメイクは2010年代に比べると比較的ナチュラルなメイクが流行し、1980年代のバブル期のメイクに比べるとパーツ毎に極端な色を表現するような(※:例、真っ赤な口紅やいかにも書いたような濃いブローなど)メイクが廃れ、ベージュ系など比較的柔らかい色のメイクが主流となった。また、チークを使用したりして肌のコントラストを表現して立体的に見せるメイクが多くなり、あるいはマスカラで目の大きさを強調したり、眉毛を形状を加工し、目元のシャープさを印象付けるものが多くなった[39]

2000年代に入ると、化粧品が驚異的に進化を遂げ、また、ギャルなどの若年層が好む安価な化粧品もドラッグストアコンビニエンスストアで販売されるようになる。また、資生堂なども大手ブランドも若年者向けレーベルが販売されるようになり、代表的なレーベルにマジョリカマジョルカなどが挙げられる。また、ギャル文化において、小悪魔agehaのようにメイクとヘアスタイルに突出したファッション雑誌の登場は必要不可欠なものであり、それまでにも各ギャル雑誌にてメイクの手法が取り上げられてはいたものの、キャバクラ嬢のメイクやヘアスタイルがクチコミ的に注目されていたのも相まって、このような雑誌の登場は自明の理であったとも言える。現在のギャルメイクはアイメイクに8割の時間と労力が掛けられているといわれる。これは1990年代のギャルの頃から「目で落とす(男を落とす)」というのもキーワードになっていたためでもあり、それから発展した現在のアイメイクは肌のコンディションも自在に操れる高等な技術といっても過言ではない[40]

金髪の巻き髪と茶髪のギャル達(写真は2007年ごろ)

ギャルのヘアスタイル

ギャルのヘアスタイルも時代と共に大きな変化を見せた。コギャルブームの1990年代ではストレートヘアに茶髪が流行し、その後金髪が目立った。中でもメッシュと呼ばれる部分的な脱色が1999年頃に隆盛したが、2000年にはいってから次第に巻き髪のギャルが増え始めた。また、頭髪を金髪に見せる技術もこの頃より進歩を見せ、それまでは単にブリーチと呼ばれる漂白剤を何度も髪になじませて頭髪の色素を落として金髪に見せていたが日本人の髪は脱色を繰り返しても黄味だけが残り黄色く仕上がってしまうため、脱色後にカラーリングとして青みがかったヘアカラーリング剤を含ませることによってより自然な金髪に見せる。こうしたヘアカラー技術が発達し、金髪だけでなく「ミルクティ色」など甘めな印象を与えるカラーリングも登場し、次第にヘアカラーが10代や20代には一般的となり、それに伴って市販品でも新商品が続々と発売された。

前述のギャルのメイクでも記した「小悪魔ageha」の影響はヘアスタイルでも大きく作用し、巻き髪盛り髪という概念が登場する[41]。これは2000年頃より愛知県を中心に発祥した名古屋嬢が起因しており、他の地区よりも早くから中部圏では女性が巻き髪や盛り髪を行っており、特にロングヘアに太い縦巻きのカールがついたヘアスタイルを「名古屋巻き[42]」と呼ばれ、これがキャバクラ嬢にとって必須のヘアスタイルとなった。また、小悪魔agehaが創刊されるとそれらのヘアスタイルが日本全国に流行することになり、市販品でもカーリングトングストレーナーなどのヘアーアイロンがさまざまなメーカーから販売されるようになり、女性の間でも特にギャルにとっては必須のアイテムとなっていった。

(左)COCOLULUのアイテムを多用したアメカジ風のギャル。60年代 - 70年代風のヘアスタイル。
(中)アッシュ系のカラーリングを施したストレートヘアの黒ギャル。
(右)姫系のギャルに良く見られる金髪の外巻きカール(age嬢に良く見られるヘアスタイル)。

安カワブランド

安カワブランドとは、「安くて可愛いブランド(やすくてかわいいブランド)」の略称。ギャル系のファッションアイテムやメイク用品などを安価で販売している店や安価で可愛い商品そのものを指して単に「安カワ(やすカワ)」と呼ぶ場合もある。

渋谷センター街入口。右手はQFRONT
渋谷のギャル系や渋谷系のファッションビル
東京都渋谷区渋谷駅ハチ公口前の地域に大小様々な店が集中している。主なエリアは、渋谷駅ハチ公口前の西側へ伸びる「渋谷マークシティ京王井の頭線)」から時計回りに、道玄坂百軒店文化村通り東急百貨店本店Bunkamura前)、渋谷センター街スペイン坂井ノ頭通り渋谷公園通り側へ伸びる「JR線山手線)」手前のファイヤー通り渋谷消防署前)あたりまで。
J Machree
ファッションビル。渋谷店は渋谷センター街奥にある。
Jam Pixy
ファッションビル。渋谷店は宮益坂渋谷郵便局横にある。
ドン・キホーテ
ディスカウントストア。メイク用品や雑貨を扱う。略称は「ドンキ」、渋谷店は東急百貨店本店前にある。
ユニクロ
ファストファッション店。渋谷店は「渋谷駅中央口店」「道玄坂店」「スペイン坂店」の3店舗がある。
ユザワヤ
手芸工芸用品の専門店。ネイルアートデコレーション携帯電話(デコ携帯)の素材などを扱う。渋谷店は渋谷BEAM内。
マツモトキヨシ
ドラッグストア。略称は「マツキヨ」、渋谷店は道玄坂下に「渋谷Part1店」「渋谷Part2店」の2店舗がある。薬局だが、メイク用品や美容関連商品などを扱う。
しまむら
ファストファッション店。この店を好む顧客層は「しまラー」と呼ばれる。
ハニーズ
ファストファッション店。この店はイトーヨーカドーやイオンやダイエーLIVINなどの大型スーパーやショッピングモールなどに入っている。別名では、ハニークラブやクロスオーバーなどの名前で出している店舗もある。亀戸アトレや新宿のサブナードはハニークラブの名前で店舗を出していて、オリナス錦糸町店ではクロスオーバーの名前で店舗を出している。ここでも、安カワのギャル服や雑貨などを取り扱っている。

  1. ^ 日本語大辞典(講談社)、新版実用辞典(角川書店)
  2. ^ “≪70年代のファッション≫”. ファッションの歴史. http://www.fashion-rekishi.com/70.html 2011年2月23日閲覧。 
  3. ^ 西田善太(2009年)の18頁参照。
  4. ^ 西田善太(2009年)の18頁参照。
  5. ^ クイズ!年の差なんて』(フジテレビ)のヤング問題で「コギャルは何の略?」という問題が出題されたとき、「高校生ギャル」を正解としていたことがある
  6. ^ “Japan: Sex, Teenage Girls and Consumerism”. ed strong. (2006年4月6日). http://www.edstrong.blog-city.com/japan_sex_teenage_girls_and_consumerism.htm 2011年2月23日閲覧。 
  7. ^ “検証!「ヤマンバ」の登場と衰退 ~國學院大學 講座「渋谷学」連動企画~”. シブヤ経済新聞. (2002年11月15日). http://www.shibukei.com/special/118/ 2016年1月10日閲覧。 
  8. ^ 西田善太(2009年)の19頁参照。
  9. ^ “日本年轻人用语”. 贯通日本学习频道. (2004年7月25日). http://www.kantsuu.com/Article/200407/20040725133700_6049.shtml 2011年2月24日閲覧。 
  10. ^ 当然ながら、当時のALBA ROSAはレディスのみでメンズの取り扱いはなかったため、事実上の女装である。
  11. ^ 西田善太(2009年)の19頁参照。
  12. ^ “サイケギャル・ヒッピイギャル - Psy Gal / Hippie Gal”. Gal International. (2008年1月16日). http://galinternational.webs.com/fashionblog.htm?blogentryid=2799518 2011年2月24日閲覧。 
  13. ^ 西田善太(2009年)の19頁参照。
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  15. ^ 西田善太(2009年)の19頁参照。
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  43. ^ ファッション雑誌ヘッドライン「廃刊/休刊雑誌一覧」より。
  44. ^ 日経エンタテインメント!」(日経BP、2008年07月号)の特集記事「雑誌を面白くする3大キーワード/姫ギャル・ユニセックスマンガ・スターモデルって何?」より。





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