キン肉マン あらすじ

キン肉マン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/19 10:18 UTC 版)

あらすじ

怪獣退治編(第1話 - 第27話 全27話)
地球を征服しようと来襲してくる怪獣・宇宙人を相手に落ちこぼれのヒーローキン肉マンが立ち向かう。ミートの登場により、キン肉マンが実はキン肉星の王子であることが分かる。人々を護るヒーローに憧れながらダメ超人と扱われていたキン肉マンは、様々な戦いを経て少しずつだがヒーローとしての素質を開花させていくこととなる。基本的に要所要所でコメディパートが多く、キン骨マンもこの時期におけるライバルとして描かれた。怪獣退治以外にも、ボクシングの試合や、テリーマンと組んでのタッグマッチなども行っている。このタッグマッチが好評を得たため、後のプロレス路線へと繋がった。
未開の部族が登場するルーツ島を描いた2話「南からの使者の巻」「伝説の救世主の巻」は、ジャンプ・コミックス以外の単行本には収録されていない。
第20回超人オリンピック編(第28話 - 第51話 全21話)
第1回超人オリンピック編とも言われることがある。世界各国から選ばれた超人の中から世界一を決する大会、超人オリンピックが開催される。前チャンピオン・ロビンマスクの計らいにより日本代表として出場したキン肉マンは数々の予選を勝ち抜き、中国代表のラーメンマンや、前回優勝者のイギリス代表ロビンマスクたちと闘う。落ちこぼれでしかなかったキン肉マンも秘められた力と強運により勝ち進み、決勝戦では有頂天になって慢心するもラーメンマンの説得により考えを改める。セコンドのテリーマンのアドバイスによりロビンマスクの弱点である「強者の慢心」を突くことで逆転勝利した。
ジャンプ・コミックス(旧版)では、シリーズ終了後「第一部完」と銘打たれている[14]
連載時期がモスクワオリンピック開催時期と重なったことから生まれたシリーズ[15]
アメリカ遠征編(第52話 - 第79話 全28話)
アメリカ・ハワイ遠征編とも。超人オリンピック・チャンピオンとなったキン肉マンが、世界の強豪たちと戦うためにアメリカへと遠征する。ハワイではプリンス・カメハメに敗れてしまうが、彼に師事し48の殺人技を授けられる。その後、本土に渡りアメリカ超人団体の抗争に助っ人として参加。超人協会代表としてテリーマンとザ・マシンガンズを結成し、超人同盟や超人評議会、飛び入り参加した怪人代表のタッグチームらとリーグ戦で闘った。最終的にザ・マシンガンズが勝利した。
ジャンプ・コミックス(旧版)では、シリーズ終了後「第2部完」と銘打たれている[16]
この頃はプロレス一本のシリアス路線で、画風もアメコミを意識したものに変わった。しかし団体同士の抗争というテーマは少年誌向きではなく、舞台を日本国外に移したことによる親近感の低下、またタッグ戦も描写が難しかったことにより、読者人気も下がったという[17]。そのためアニメ化の際には、アメリカ遠征編は大幅に短縮、変更されており、タッグリーグ戦は行われていない。最後の敵もスカル・ボーズではなくロビンマスクとキン肉マンの戦いになっており、原作では改心したイヤデスもアニメでは終始黒幕として描かれた。この頃が先述のように連載の中で一番人気がなく、打ち切られるかもしれなかったと後にゆでたまごの原作担当・嶋田隆司が述べている。また、キン肉マンがテリーマンをタッグパートナーにするために説得する話を描いていたが、当時の担当編集者である中野和雄に「人気がないからすっとばそう」と言われカットされた[18]。後の読み切りではこの説得するエピソードが描かれており、短編集に収録されている。
第2次怪獣退治編(第80話 - 第89話 全10話)
ラッカ星防衛編、宇宙野武士編、キン肉星帰還編とも。超人オリンピック王座を剥奪されたキン肉マンとミートは日本へ帰国、再び貧乏暮らしに。故郷キン肉星への帰省やラッカ星での宇宙野武士退治など、ギャグ中心の原点回帰的な内容。画風も以前のものに変更された。アメリカ編は作者いわく「失敗だった」とのことで原点回帰的な内容となったが、それに代わる展開を模索していた時期であった。この頃にはビビンバ、ブロッケンJr.といった重要キャラクターも登場。アニメ版ではカットされている(宇宙野武士編は内容を改変した上でアニメスペシャルとして放映)。
第21回超人オリンピック ザ・ビッグファイト編(第90話 - 第121話 全32話)
第2回超人オリンピック編とも。キン肉マンが超人オリンピック・チャンピオンの権利を剥奪されたため、急遽第21回大会ザ・ビッグファイトが開催された。キン肉マンは再び優勝を目指すために参加を決意。同じ日本代表のウルフマンやソ連代表のウォーズマンたちと闘う。ウォーズマンを倒した際、代名詞となるフェイバリットホールドであるキン肉バスターが登場した。ただしアニメ版ではキン肉バスターでは決着がつかず、風林火山で倒している。またアニメではビビンバに代わって二階堂マリがヒロインを務めるようになり出番が大幅に増えた。逆にビビンバは劇場版およびキン肉星王位争奪編にしか登場しておらずキン肉マンとも恋人関係にならない。
7人の悪魔超人編(第122話 - 第159話 全38話)
あまりに残虐なファイトを繰り返したために、宇宙の一角に封じ込められたバッファローマン7人の悪魔超人たちが復活。悪魔超人らはミートの体をバラバラにして人質とし、超人オリンピックV2チャンピオンのキン肉マンに挑戦状を叩きつけた。今までライバルであったロビンマスクやウォーズマン、ブロッケンJr.、ウルフマン、ラーメンマン(モンゴルマン)らが仲間として加わり、アニメでは彼らとキン肉マンの友情が強く描かれた。またアニメにおいてはこの時点ではマリとキン肉マンは恋人同然の関係となっている。
7人の悪魔超人#概要も参照。
黄金のマスク編(悪魔六騎士編)(第160話 - 第208話 全49話)
キン肉神殿に祭られている全宇宙の超人の平和のシンボルである黄金のマスクが、7人の悪魔超人の上に立つ悪魔六騎士に奪われ、それを奪還するためにアイドル超人たちが悪魔六騎士、悪魔将軍と戦う。
悪魔六騎士#概要も参照。
夢の超人タッグ編(第209話 - 第273話 全65話)
超人タッグの世界一を決する大会、宇宙超人タッグトーナメントが1億4000万年ぶりに開催。悪魔超人の残党(アシュラマンサンシャイン)に友情パワーを奪われた正義超人たちは、キン肉マンと袂を分かち次々とタッグを組みトーナメントに参加する。仲間たちに見捨てられたキン肉マンは、師匠プリンス・カメハメ扮するキン肉マングレートの助けを経て、奪われた友情パワーを取り戻すべく、トーナメントに参加する。完璧超人が初登場する。
ゆでたまごがアドリアン・アドニスボブ・オートン・ジュニアのタッグによるツープラトンを見て影響を受け、アメリカ遠征編のリベンジの意味も込めて開始したシリーズ[19]
キン肉星王位争奪編(第274話 - 第387話 全114話)
超人オリンピックV2チャンピオン、宇宙超人タッグトーナメント優勝とシングル・タッグ両栄冠という偉大な戦績を残したキン肉マンに対し、父・真弓はキン肉星の王位を継承させることを決意する。しかし、成長するキン肉マンの火事場のクソ力に恐れをなした邪悪の神により、出生時の取り違えの可能性があると運命の5王子と呼ばれる5人の王位継承候補者を仕向けられた。6人のキン肉マンは各自チームを結成し、キン肉星王位争奪戦を繰り広げていく。
シングル、タッグときて勝ち抜き方式の団体戦という方式をとったのは、当時新日本プロレスで頻繁に行われていた新日本vsUWFの団体戦からの影響[20]
完璧超人始祖編[注 4][注 5](新シリーズ第1話 - 第208話 全208話)
キン肉マンが58代キン肉星大王に即位し、キン肉星に帰還した後、地球では正義超人・悪魔超人・完璧超人の間に三属性不可侵条約が締結される。その数日後、宇宙超人タッグ・トーナメントで撃退した完璧超人の本隊である真・完璧超人軍率いる完璧・無量大数軍(パーフェクト・ラージナンバーズ)が条約の撤回と正義超人の殲滅のために地球に襲来。7人の悪魔超人も介入し、無量大数軍と戦うことになるが、正義超人とは馴れ合わない姿勢を取る。
7人の悪魔超人の参戦は陽動であり、その間に悪魔将軍が悪魔六騎士と共に完璧超人の本拠地である超人墓場に侵攻。その後、国立競技場に姿を現した「許されざる世界樹」で勝ち残った完璧超人と正義超人・悪魔超人の戦いが再開される。
テーマは各超人軍間の「イデオロギー闘争」であり[22]、ゆでたまごは『キン肉マンII世』で敵勢力を「悪行超人」として一括りにしたことで、戦う理由を単純化しすぎてキャラクターの深みを消してしまったと反省し、本シリーズではそれぞれに理由をつけることで3属性ごとの正しさを表現したかったと語っている[23]
オメガ・ケンタウリの六鎗客編(新シリーズ第209話 - 第316話 全108話)[注 6]
完璧・無量大数軍、完璧超人始祖との戦いから1ヶ月後。「7人の悪魔超人編」「黄金のマスク編」で悪魔超人を従えていた大魔王サタンが再び活動を開始する。悪魔超人に見切りをつけた彼は、オメガ・ケンタウルス星団出身の6人の超人に目をつけ、彼らに地球を襲撃させる。サタンによって正義・悪魔・完璧超人軍の主力メンバーを封印された中、6人を撃退すべく、超人オリンピックでキン肉マンらと戦った5人の正義超人が立ち上がる。



注釈

  1. ^ 原作:一部の話が、ジャンプコミックスセレクションおよび集英社コミック文庫では削除されている。
  2. ^ 連載前の読み切りでは、キン肉マンはウルトラの父の不義の子とされている。
  3. ^ 『キン肉マンII世』ではキン肉一族の始祖と設定変更されている。
  4. ^ 「完璧超人始祖」の読みは「パーフェクト・オリジン」。
  5. ^ 名称はシリーズ最終話で明かされた。作者の嶋田はこのシリーズをWEB連載で開始した際に、どこまで続けられるのかが不透明で全体の構想が大幅に変わる可能性があったためシリーズ名をあえて付けなかったとしており、「無量大数軍以上の強敵もどんどん出せる展開になったので、(「完璧・無量大数軍編」と名付けるのを)見送ってよかったですね」「今のシリーズが終わるときには発表できるように考えておきます」とコメントしていた[21]
  6. ^ 「完璧超人始祖編」と同様、シリーズ名称はシリーズ最終話で発表された。
  7. ^ つまり厳密には、機械化されたロボ超人と人間のハーフで、身体半分の生身部分は人類タイプである。
  8. ^ アニメ版においては第1話より「吉野家」の表記が用いられていた。
  9. ^ 後に中西がバラエティ番組『人類プロレスラー計画『中西ランド』』で考案した超人「鯖KAIDOU」が、2017年7月10日配信の『キン肉マン』第211話で採用されている[75]
  10. ^ 公式キャラクター「イヌナキン」のデザインをゆでたまごが担当。

出典

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  44. ^ 『キン肉マン「超人」』学研、2019年6月4日、137頁。ISBN 978-4054066069
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