キングコング ノベライズ

キングコング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/06 07:57 UTC 版)

ノベライズ

小説版『キングコング』の表紙

1932年12月に映画の撮影が終了した後、クーパーは友人のデロス・ラヴレス英語版にマーケティングの一環として映画のノベライズを依頼した。ラヴレスは依頼を引き受け、1932年12月27日にグロセット&ダンラップ社英語版から小説を出版した[38]。この小説は「ジェームズ・クリールマン英語版とルース・ローズの脚本に忠実」と評価された。表紙には「メリアン・C・クーパーとエドガー・ウォーレスによる創造」と書かれているが、ウォーレスは小説には関わっていない。作家のジョー・デヴィト英語版は以下のように指摘している[39]

私が知っているものから、著名な作家であるエドガー・ウォーレスは脚本執筆の初期段階で死去しました。キングコングはクーパーの創造物であり、彼の作ったファンタジーだが、ウォーレスの名前は販売可能性のために残されました。これまでに多くの人が触れたように、クーパーはカール・デナムです。デナムの功績はインディアナ・ジョーンズに匹敵します。

ウォーレスの貢献についての議論は、オリヴィル・ゴールナーとジョージ・E・ターナーが『The Making of King Kong』で検証している。ウォーレスは1932年2月に糖尿病で死去し、クーパーは彼の死後に「実際、エドガー・ウォーレスはコングのために何も書きませんでした………私は彼にクレジットを約束したので、私は約束を守った」と語ったという[40]

1965年、クーパーはバンタム・ブック英語版から小説を再版した。その後、著作権が失効したため、小説はパブリックドメインになったため、多くの出版社から再版されることになった[41]。2005年にブラックストーン・オーディオはステファン・ラドニックが朗読したオーディオブックを製作し、2017年にはスターワープ・コンセプトから新規イラスト6枚を追加したイーブックが発売された[42]。1933年には、ミステリー・マガジンからウォルター・F・リッパージャーが書いた小説が連載された[43]。この小説は、2月と3月の雑誌に掲載された。1977年にはエース・ブックスから1976年版の小説が出版され、1994年にはアンソニー・ブラウンが「Anthony Browne's King Kong」と呼ばれる小説を執筆した。この小説は「エドガー・ウォレスとメリアン・C・クーパーが作った物語」と書かれ、ターナー出版社英語版から出版された。

2005年には、ジャクソンのリメイク映画の公開に合わせてジャクソン、フラン・ウォルシュフィリッパ・ボウエンの脚本のノベライズ版がクリストファー・ゴールデン英語版によって執筆され、マット・コステロが書いた前日譚『King Kong: The Island of the Skull』が、それぞれPocket Books英語版から出版された。この他にも様々な小説や解説本が出版されている。2017年には『髑髏島の巨神』の公開に合わせて、ティム・リボーンが執筆したノベライズ版が出版され、同時にシモン・ワード監修の『The Art and Making of Kong: Skull Island』が発売された[44]


  1. ^ Boland, Michaela (2009年2月9日). “Global Creatures takes on "Kong"”. Variety. http://www.variety.com/article/VR1117999845.html?categoryid=13&cs=1&query=King-Kong 2010年3月4日閲覧。 
  2. ^ Vaz 2005, pp. 14–15.
  3. ^ Vaz 2005, pp. 14–16.
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  5. ^ Vaz 2005, p. 16.
  6. ^ Vaz 2005, pp. 16–17.
  7. ^ Vaz 2005, p. 167.
  8. ^ Goldner & Turner 1975, p. 38.
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  12. ^ Van Hise 1993, p. 56.
  13. ^ Willis O'Brien giant gorilla painting
  14. ^ Willis O'Brien-Creator of the Impossible by Don Shay. Cinefex #7 R.B Graphics. 1982. Pg.33
  15. ^ a b Goldner & Turner 1975, p. 56.
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  19. ^ Morton 2005, pp. 54-55.
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  27. ^ Morton 2005, p. 205.
  28. ^ Morton 2005, p. 264.
  29. ^ Weta Workshop, The World of Kong: A Natural History of Skull Island. Pocket Books. 2005
  30. ^ Kong-Sized
  31. ^ “Kong: Skull Island Production Notes And High-Res Photos”. ScifiJapan. (2017年2月19日). http://www.scifijapan.com/articles/2017/02/18/kong-skull-island-production-notes-and-high-res-photos/ 
  32. ^ 高槻真樹 (2014). 戦前日本SF映画創世記 ゴジラは何でできているか. 河出書房新社 
  33. ^ King Kong Stats Page”. 2017年8月27日閲覧。
  34. ^ King Kong”. 2017年8月27日閲覧。
  35. ^ King Kong (2nd Generation)”. 2017年8月27日閲覧。
  36. ^ Lost Project: Operation Robinson Crusoe: King Kong vs. Ebirah”. Toho Kingdom. 2014年10月16日閲覧。
  37. ^ Ryfle 1998, p. 135.
  38. ^ KING KONG Published Fiction, Pre-2005. The Original Hardcover”. www.fullyarticulated.com. 2016年6月19日閲覧。
  39. ^ Joe DeVito (Creator/Illustrator of Kong: King of Skull Island)”. Scifidimensions.com. 2010年3月4日閲覧。
  40. ^ 『The Making of King Kong』p. 59
  41. ^ Scans of various reprints of the original novelization”. 2017年8月27日閲覧。
  42. ^ King Kong unleashed by StarWarp Concepts”. flickeringmyth.com. 2017年2月23日閲覧。
  43. ^ Mystery Magazine scan”. 2017年8月27日閲覧。
  44. ^ Official Kong: Skull Island Art Book and Movie Novelization announced!”. Scified.com (2016年9月1日). 2016年12月2日閲覧。
  45. ^ 『東映動画アーカイブス にっぽんアニメの原点』ワールドフォトプレス、2010年、151 - 152頁。
  46. ^ 初回放送時は「大きな友達」出典:朝日新聞縮刷版1967年9月号733ページ
  47. ^ 初回放送時は「ニューヨーク市の鍵」出典:朝日新聞縮刷版1967年10月号89ページ
  48. ^ 『河北新報』1970年10月1日 - 10月29日付朝刊、テレビ欄。
  49. ^ 『福島民報』1968年1月7日 - 4月28日付朝刊、テレビ欄。
  50. ^ 『北國新聞』1968年4月8日付朝刊、テレビ欄。






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