キュレーター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/02 00:11 UTC 版)
現代美術におけるキュレーター
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現代美術の世界においては、キュレーターは展覧会の企画者としての業務が重要である[9]。これは、現代美術に携わる現役アーティストと社会との接点が主として展覧会であり、現代美術と社会の橋渡しをする存在としてキュレーターが重要な位置を占めるからでもある[10]。展覧会におけるキュレーターの仕事は、テーマを考え、参加アーティストやアート作品を選択し、しかるべき展示会場に好ましい効果を発揮するようにアート作品を設置し、カタログに文章を執筆することなどである[11]。キュレーターは美術館に所属することが多いが、日本の学芸員とは仕事の権限・内容が大きく異なるので、欧米の美術館に勤めるキュレーターを学芸員と呼ぶことは不適切である。大学などで美術を教えたり美術評論家を兼ねるキュレーターも多い。欧米の現代美術の世界では、美術館やギャラリーや財団などの組織に所属しないフリーランスのキュレーターという職種が成立している。ハラルド・ゼーマンは、そのような独立キュレーターの先駆者の一人であった。
- ^ a b “小室眞子さん「年収1500万円報道」で注目、美術館学芸員。なぜアメリカでは人気の職業なのか(bizSPA!フレッシュ)”. Yahoo!ニュース. 2021年11月19日閲覧。
- ^ a b “キュレーター/学芸員 | 現代美術用語辞典ver.2.0”. archive.vn (2021年10月20日). 2021年10月20日閲覧。
- ^ a b “欧米のキュレーターと日本の学芸員との違い | 学芸員の仕事・なり方・年収・資格を解説 | キャリアガーデン”. 学芸員の仕事とは. 2021年10月20日閲覧。
- ^ a b “キュレーターになるには|大学・専門学校のマイナビ進学”. マイナビ進学. 2021年10月20日閲覧。 “欧米では仕事の範囲が限られているが、日本では学芸員のことをキュレーターということが多く、美術館や博物館に関わるあらゆる業務を行う。”
- ^ a b c “学芸員制度各国比較”. 文部科学省. 2021年1月12日閲覧。
- ^ goo和英辞典"学芸員"
- ^ excite和英辞書"学芸員"
- ^ 英辞郎on the WEB"学芸員"
- ^ アトリエ出版社(編)「ワールド・アート アートの国際舞台 白夜の眺望 ポール・ゴーギャン アートの演出者 MOCAのキュレーターにきく」『アトリエ』第739号、婦人画報社、1988年9月、96-107 (54コマ目)、doi:10.11501/2264574、全国書誌番号:00001194、2023年11月5日閲覧。
- ^ リン・ガンパート「【キュレーターインタビュー】[コンテンポラリーアート]観方を識ると「裸の王様」の衣裳が見える」『月刊アドバタイジング』第42巻12号(通号498)、電通、1997年12月、20-23(コマ番号0012-)、doi:10.11501/2262188。
- ^ 毛利嘉孝「ソヴィエト現代美術の新たなる局面 ツァリーツィノ現代美術館キュレーター、アンドレイ・エラフェーエフ来日」『美術手帖』第43巻通号643、カルチュア・コンビニエンス・クラブ、1991年9月、164-166(85コマ目)、NDLJP:7976842。
- ^ a b c d e “キュレーション”. コトバンク(出典:知恵蔵2011). 2012年7月19日閲覧。
- ^ 小林弘治 (2011年5月27日). “「キュレーション」”. 朝日新聞社. 2016年12月10日閲覧。
- ^ “キュレーション 王者グーグルを追う人力の新興勢力:日本経済新聞”. 日本経済新聞社 (2010年12月30日). 2016年12月11日閲覧。
- ^ “アルゴリズムは編集者の知恵と経験を超えるか?”. 毎日新聞社 (2015年6月16日). 2016年12月11日閲覧。
- ^ 中島由弘 (2015年). “キュレーションメディアの最新動向” (PDF). インターネット白書2015. インターネット白書編集委員会. p. 41. 2016年12月10日閲覧。
- ^ “Chris Anderson's TED Recommendations” (英語). www.ted.com. 2022年5月17日閲覧。
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