キャプテン・フューチャー キャプテン・フューチャーの概要

キャプテン・フューチャー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/05 16:23 UTC 版)

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キャプテン・フューチャー

ジャンル スペースオペラ
小説
著者 エドモンド・ハミルトン
出版社 スリリング・パブリケーションズ
掲載誌 キャプテン・フューチャー誌
スタートリング・ストーリーズ誌
刊行期間 1940年 - 1951年
アニメ
原作 エドモンド・ハミルトン
シリーズディレクター 勝間田具治
脚本 辻真先、金子武郎、神波史男 他
キャラクターデザイン 野田卓雄
音楽 大野雄二
アニメーション制作 東映動画
製作 東映動画、NHK
放送局 NHK総合
放送期間 1978年11月7日 - 1979年12月18日
話数 53
テンプレート - ノート
ポータル 文学アニメ

長編20作中3作はハミルトン以外の作家が担当している(→#作品リスト)。『キャプテン・フューチャー』誌が廃刊となった後に発表されたシリーズ末期の長編および、本編終了後に書かれた番外編的な短編は『スタートリング・ストーリーズ』に掲載された。

内容

物語ではキャプテン・フューチャーとフューチャーメンと呼ばれる3人の仲間たち(サイモン、グラッグ、オットー)が愛機である宇宙船コメット号を駆って繰り広げる、悪との戦いと冒険が描かれる。

物語の舞台

物語の舞台は、執筆された1940年代という時代を反映して太陽系内がそのほとんどを占め、各惑星で固有の人類(火星人など)が存在しており、また太陽系のほとんどの惑星、衛星に地球人の植民地が設けられ、各惑星人が混在して生活しているという設定になっている。ちなみにSFガジェットとしての原子力は登場するが、実在の核分裂反応ではない。年代設定は、「恐怖の宇宙帝王」事件が起きたのが2015年となっていた。

登場人物

キャプテン・フューチャー (Curtis Newton a.k.a. Captain Future)
主人公。太陽系最大の科学者にして冒険家、最高の宇宙船操縦士。本名カーティス・ニュートン。身長6フィート4インチ(1メートル93センチ)。目は灰色。赤髪。日焼けした肌をしている。
左手の指にはめた太陽系の九惑星を象った指輪(内蔵された超小型原子力モーターで、現実の天体の運行と合わせて宝石が動く。その動きを利用して催眠術をかけることもできる(「恐怖の宇宙帝王」事件)。アニメ版では9つの宝石を嵌め込んだ腕時計状のメダルに変更されている)がキャプテン・フューチャーの証であり、これを提示すれば太陽系内のあらゆる施設・設備はその扉を開く。普段は飾り気のない灰色(あるいは褐色)の合成絹(シンセシルク)製のジッパースーツを着て、タングスタイト製のベルトのホルスターに使い込んだプロトン・ピストルをさしている。
科学者だった父ロジャーとその妻エレーヌは、その研究を悪漢ヴィクター・コルボに狙われ、チコ・クレーターに逃れた。月まで追ってきたコルボにロジャーとエレーヌは殺害され、惨劇に一歩間に合わなかったフューチャーメンはコルボを倒してその仇をとり、夫妻の遺児カーティスを立派に育て上げることを誓った。グラッグから並はずれた体力、忍耐力を、オットーから変装術、武道、アクロバティックな体術を、サイモンからは広範な科学知識を学んだ。成人になったある日、両親の最期についてサイモンから聞かされたカーティスは、キャプテン・フューチャーと名乗り、一生を太陽系と正義のために捧げると誓った。
超人的な能力と特異な生い立ちのため、やや常人と異なる印象を周囲に与えることがある。しかし、心理面ではユーモラスなふるまいもあれば怒りに我を忘れるところもある普通の青年で、普通の生活をしている同世代の青年達を羨ましく思うこともある。
サイモン・ライト (Simon Wright)
フューチャーメン。別名「生きている脳」。元はニュートン夫妻の研究仲間だった高名な科学者。死期が近づいた際に、を摘出して、漿液(培養液)入りの透明金属のケース(視聴覚センサーと発声回路付き)に収め、以後はそれだけで生存している。最初は自力移動はできなかったが、「太陽系七つの秘宝」で取り付けられた簡単なタイヤ式の機械仕掛けを経て、「謎の宇宙船強奪団」事件においてカーティスの手で磁力牽引ビームを装備され、自力飛行や物の分解・組み立てが可能となる。以後行動派に転向、「体」の小ささを生かした隠密行動や潜入工作で活躍する(アニメ版では第一話から飛行可能[1])。カーティスに対しては父親のように接し、彼を「坊や(ラッド)」と呼ぶ。フューチャーメンの顧問的存在。
グラッグ (Grag)
フューチャーメン。ロジャーとサイモンの研究成果である「人造生命第一号」。親水コロイドメタルの頭脳と金属繊維の神経、非伝導性鋼鉄のボディに光電管の目を持つ、身長7フィート(2メートル10センチ)の剛力無双のロボット。銅を主燃料とする体内の超小型原子炉で動いている。両手指の先のアタッチメントを交換して、工具(モーターツール)として使用できる。オットーから誕生日プレゼントとしてアタッチメントのセットをもらったことがある。オットーを「ゴム人形」と罵り、四六時中喧嘩ばかりしているが、心の底ではオットーをかけがえのない相棒と思っており、オットーの人間そっくりの外見に羨望の念を抱いている。けっこうセンチメンタルな一面も持つ。月犬のイイクがペット。アニメ版では濃灰色の体のロボット然とした無骨な姿で描かれているが、表情が変わる演出がなされている為、親しみやすいキャラクターになっている。
オットー (Otho)
フューチャーメン。ロジャーとサイモンの研究成果である「人造生命第二号」。合成樹脂アンドロイドで、純白の皮膚と緑の目を持ち、まつげも含めて体毛はない。せっかちで、退屈が大嫌い。変装の名手で、各種染料や薬品からなる変装キットはベルトのケースに一式が収められている。人間に似た代謝系を持つが、主食は化学薬品をブレンドしたもの。もっとも人間の食べ物も問題なく食べられる。一度、ラジウム・ハイボールを飲み過ぎて泥酔するという失態をやらかし、サイモンにみっちり絞られたこともある。グラッグを「ブリキ人形」と呼んで怒らせるが、やはりグラッグのためなら命を懸けることも厭わず、いざという時には抜群のチームワークを発揮する。ひそかにグラッグの怪力無双をうらやましく思っている。けっこう寂しがり屋で純情一途な面もある。隕石モグラのオーグがペット。アニメ版ではランニングシャツに船員帽姿の、アニメの船員のような姿に描かれている。
イイクとオーグ
グラッグとオットーのペットである小型の宇宙生物。原作ではイイクが第二作の「暗黒星大接近!」で初登場、オーグは「太陽系七つの秘宝」でオットーに拾われるエピソードがある(アニメでは両者とも第一話から登場)。四六時中いがみ合っている飼い主2人と違い、とても仲良しだが、アニメ版では主人同士の喧嘩に合わせて小競り合いをするシーンも何度かある。フューチャーメンが長期の遠征に出かける場合は、チコ・クレーター基地で留守番をしており、自動給餌器があるので飢えることはないとのこと。
イイク (Eek)
グラッグのペット。月犬(ムーン・パップ。ムーン・ドッグあるいはムーン・ハウンドと呼ばれる種の幼体)。主食は鉱物で呼吸はしない。その食性に適応して、ダイヤモンド並みの硬度を持つ歯と爪を持つ。食欲は非常に旺盛で、時々、コメット号の肋材やプロトン・ガンをかじり、トラブルを起こしたりする。を食べ過ぎると酔っぱらったようになる。空気のない月面で進化したことからテレパシー能力が発達しており、グラッグやカーティスともコミュニケーションでき、彼らの危機を救ったこともある。アニメ版ではイークと表記され、ピンク色の子犬のような姿で描かれている。
オーグ (Oog)
オットーのペット。隕石モグラ。別名「物まねモグラ」。本来は白い短い毛皮を持つ小型の四足獣だが、主要な内臓はすべて小さな核に納められており、肉体の他の部分は細胞組織の配列を自由に変えて何にでも化けることができる(ただし、大きさの限界がある)。また、化けた物は見た目はそっくりだが、機能は備わっていない。グラッグをからかうネタをオットーに仕込まれたり、爆弾に化けて相手にハッタリを噛ませるための小道具にされたりする。アニメ版ではオークと表記され、のような甲羅を持つ緑色の毛のないタヌキのような姿で描かれている。
ジョオン・ランドール (Joan Randall)
惑星警察機構第3課の女性諜報員。カーティスに愛情を抱く。キャプテン・フューチャーを「カーティス」と呼ぶ数少ない人物。キャプテン・フューチャーと初めて出会った時点で、惑星警察に入ってから4年ほど経過している。
エズラ・ガーニー (Ezra Gurney)
ベテラン捜査官。惑星警察機構第4課(通称、惑星パトロール)司令でジョオンの実質的な上司。口ひげをたくわえているため、時に「キャプテン・フューチャー」の発音が「キャプ・ン・フューチャー」と聞こえることがある[2]。かつて太陽系随一と畏れられた宇宙海賊ファルコンの実兄。
ジョニー・カーク
「透明惑星危機一髪!」に登場した、フューチャーメンに憧れている地球人の少年。アニメではケン・スコットとしてレギュラーキャラクターとなっている。
ハーク・アンダース
惑星警察機構長官。ガーニーやジョオンの上司で、惑星警察機構の最高責任者。フューチャーメンとの付き合いも長いが、他のレギュラーと比べると関わりが薄く、「透明惑星危機一髪!」でカシュー主席から聞くまでフューチャーメンの素性を知らなかった。「月世界の無法者」では、フューチャーメンへの不信感をあらわにして、無実の罪を着せられた彼らを率先して追及し、事件解決後に深く後悔することになる。
ジェイムズ・カシュー (James Carthew)
初代太陽系政府主席。キャプテン・フューチャーを呼び出す、北極の宇宙灯台(チコ・クレーターの研究所から常に監視している)を点灯させる権限を持つ太陽系唯一の人物。
ノース・ボネル
太陽系政府主席秘書官。後にカシューの後を受け第二代主席。アニメ版では、女性秘書アニー・ボネルとなっている。実直な人物だが、フューチャーメンへの信頼はカシュー主席ほどではなく、前述の冤罪事件ではフューチャーメンを追及する側に回っていた。
ダニエル・クルー
第三代主席。ボネルの後任。

悪役

宇宙帝王 (Space Emperor)
「恐怖の宇宙帝王」に登場。黒ずくめの宇宙服に身を固めた主体不明の人物で、古代木星人の再来を称して、木星人の蜂起を先導した。地球人が猿人や爬虫人に退化する「先祖帰り病」を起こして社会不安を煽った。また、自らを非実体化することで壁や床を透過したり、プロトン銃による銃撃を無効化したりできる。
ザロ博士
「暗黒星大接近!」に登場。強力な通信波で太陽系内の全放送に介入して姿を見せた自称・天才科学者。太陽系外から接近する巨大な暗黒星の存在を指摘し、太陽系内の著名な天文学者達はその接近に気付かなかったために我が身可愛さで逃げ出したと糾弾した上で(実はザロが彼らを誘拐し、人知れず監禁していた)、この危機を回避する方法を知っているのは自分だけであるとして、九惑星全ての統治権を要求した。
破壊王(レッカー、Wrecker)
「挑戦!嵐の海底都市」に登場。重力等化装置に不可欠なグラヴィウムの独占を目論み、太陽系内のグラヴィウム鉱山を次々に破壊した上で、海王星のグラヴィウム鉱山を独占しようとした。正体はある鉱山関係者だが、アニメ版ではさらにもう一つの秘密が隠されていた。
生命王(ライフ・ロード)
「脅威!不死密売団」に登場。飲用した者に一時だけ若さと健康を取り戻す効能をもった「生命水」の密売シンジケートを構築し、太陽系全域に深刻な麻薬禍を引き起こした。
アニメ版では、「不死帝王」という名前に変更されている。
ウル・クォルン (Ull Quorn)
「太陽系七つの秘宝」で初登場し、「透明惑星危機一髪!」「小惑星要塞撃滅せよ」にも登場したキャプテン・フューチャーの宿敵。カーティスの両親ニュートン夫妻を殺したヴィクター・コルボの息子でもある。「火星の魔術師」の異名で呼ばれる天才的犯罪者。優秀な科学者だったが、とある「恥知らずな実験」(詳細は語られていない)を行なって逮捕され、冥王星の衛星ケルベルスにある太陽系重罪犯専用刑務所送りになった。脱獄後、父を倒したフューチャーメンを仇としてつけ狙い、数度にわたって対決する。地球人・火星人・金星人の混血で、自身の血統に誇りとコンプレックスの入り混じった複雑な感情を抱いている。キャプテン・フューチャーに対しては、父の仇であり自分と相容れない敵として憎む一方で、自分と拮抗できる唯一の科学者としての敬意も抱いている。
ヌララ (N'rala)
火星人。ウル・クォルンの情婦。超美人だが、「アタマの中身は宇宙空間なみに空っぽ」(ウル・クォルン談)。
機械人間一号
「謎の宇宙船強奪団」に登場した謎の機械人間たちのリーダー。単純な知能しか持たない部下の機械人間たちとは違い、謎の黒幕の言葉を伝えている。水星で建造された新造船を、テスト中に突如パイロットのみを宇宙空間に残して消滅させるという不思議な手口で、次々と強奪。造船業界をパニックに陥れる。
ジカル (Zikal)
「時のロストワールド」に登場。一億年前に存在した太陽系第5惑星カタインの科学者。カタイン滅亡を前に、火星人の皆殺しと火星への移住、そして自身が新生カタインの主となることを企む。戦争の回避と太陽系外の移住を主張する科学者ダルムールのグループと対立し、ダルムールの時空通信を受けてタイムトラベルしてきたフューチャーメンと対戦することになる。
ソリックス王
ハレー彗星のコアに住む「箒星人」たちの王。彗星の外にまで手を伸ばし、何十隻もの宇宙船を次々に鹵獲した。
冷たきものども
年老い、冷え切った宇宙に適応するためにつくられた人工ミュータント。人間の骸骨のような外観を持ち、宇宙空間の酷寒に生身で耐えられる。呼吸の必要が無く、テレパシーで意思の疎通をする。温血のタラスト人を激しく憎み、根絶しようとしている。
ラルスタン王
銀河中心核の大宇宙塵雲の中にある惑星コルの王。〈物質生成の場〉の秘密の独占を狙う。
ラルセン・キング
悪辣な企業家。銀河中心核への遠征でフューチャーメンが太陽系を留守にしている間に、月の地下に存在するラジウム鉱脈の独占を企み、初代太陽系政府主席ジェイムズ・カシューを暗殺。その罪をキャプテン・フューチャーになすりつけた。
ゴーマ・ハス
スヴァードと呼ばれる種族を操り、銀河系宇宙の征服を企む謎の存在。
キム・イヴァン
元宇宙海賊。逮捕され、囚人船「ヴァルカン」でケルベルス刑務所に護送される途中、反乱を起こして船を強奪。警護に当たっていたフューチャーメンやジョオンたちを人質に、太陽系からの脱走を企む。
ハートリー・ブルックス
悪辣な企業家。人口増加にあえぐ太陽系住民への衣食住の供給を牛耳って暴利をむさぼる。しかし、キャプテンが提案した「新惑星建設計画」によってその独占を脅かされたため、フューチャーメンの暗殺を部下に命じる。
ルウ・グウル
元放射線学者。人に望み通りの夢を見せるが、やがて脳をやられて廃人になってしまう「忘却放射線」を密売していたが、キャプテンに追い詰められて太陽系外に逃走。しかし、いずこかの「無法の星」を根城にしてラジウム盗賊団の主に返り咲き、再びキャプテンと死闘を展開する。
上帝
平行宇宙「X空間」の独裁者。母恒星が死滅したため、太陽系の侵略をもくろみ、第一目標として最大の敵であるキャプテンの本拠地・月を狙う。
ジザベル彗星人
三千年前に太陽系を征服しようと乗り込んできたが、志を果たせぬまま冥王星の「戦士の谷間」で眠り続けていた異星人の一団。

コメット号

キャプテン・フューチャーとフューチャーメンの専用宇宙船。フューチャーメンが独自に設計、製作した。船体は涙滴型で、隙間に特殊な絶縁体を充填した3枚あわせのイナートロン(架空の金属)で出来ている。

9基の高性能サイクロトロンによる推進器によって太陽系最速を誇る(通常の燃料は粉末状の)。通常のエンジン音は「丸鋸を回転させているような特徴的な」音で、他のいかなる宇宙船とも異なるため、すぐに聞き分けることができる。高効率の噴射機構を備え、水中航行も可能。後に振動ドライブを設置したことにより超光速航行が可能となり、銀河間航行をも行い得る高性能を誇る。また「時のロストワールド」事件においては航時推進機を搭載して、タイムトラベルをも行っている。

固定武装として2門のプロトン砲を装備。それ以外の特徴的な装備として、船外に荷電粒子をまとって彗星に偽装する「彗星カモフラージュ装置」、太陽に近接航行可能な「後光(ハロー)装置」、重力を検知する「グラヴィトメーター」、小惑星を検知する「ミティオロメーター」などを装備。また船内には非常にコンパクトながら充実した研究設備、各種資料、医療設備などを備え、科学者としてのキャプテン・フューチャーの活動を支えている。

惑星警察機構

太陽系全域の法と治安を守る組織。トップはハーク・アンダース長官。第1から第4課までの4つの部門から形成される。

  • 第1課:ある程度社会基盤が形成済みの惑星における警察業務を行う。いわゆる警官刑事の任務を果たす。
  • 第2課:未開拓の惑星や宇宙空間、開拓途中のフロンティアにおける警察業務と司法業務を担当する。西部劇における保安官のような役割を果たす。
  • 第3課:潜入捜査、秘密捜査を主な任務とする。構成人員やその構成などほとんどが極秘。ジョオン・ランドールはここに所属している。
  • 第4課:通称、惑星パトロール。宇宙空間、宇宙航路における治安を担当。この課の長はエズラ・ガーニー司令(地位的には惑星警察のナンバー2にあたる)。宇宙海賊討伐が初期の重大な任務とされ、ガーニーは常にその最前線に立ち続けることで絶大な信頼とその地位を獲得した。

装備

重力等化機(じゅうりょくとうかき、Gravitation Equalizer)
水星、火星、土星、海王星などで産出するグラヴィウム(架空の金属)で作られたコイルは、通電すると近傍の物体の重量を変化させる特性がある。
この効果を利用して、他惑星で活動する者が母星の重力下と同じ条件で活動できるようにする装置。人類と各惑星人の生活圏が太陽系全域に広がったこの時代、生活必需品にまでなっている。なお、重力等化機に使用するグラヴィウムのコイルは、使い続けるとその効力が落ちるため、定期的に交換する必要がある。
発明者は『挑戦!嵐の海底都市』の冒頭部ナレーションによるとマーク・カルー(作中より過去の時代の宇宙探検家)とされているが、「時のロスト・ワールド」で1億年前の古代火星人やカタイン人もこれを使用していた。
テレバイザー (Televisor)
いわゆるテレビで、テレビ電話と公共放送の受像器を兼ねている。通常は据え置き型のサイズのものが普及しているが、フューチャーメンは小型のポケット・テレバイザーを愛用している。
〈不可視放射線〉投射装置
カーティスとサイモンが発明した小さな円盤型の装置で、周囲のあらゆる光線を屈曲させる力線を投射することで着用者を透明にすることができる。弱点は、力線の投射可能時間が10分程度しかないこと、この効果を受けている人物は完全な暗黒に包まれて物が見えなくなること、触感は変えられないので相手に触れば発覚してしまうことである。「異次元侵攻軍迫る!」の第14章で改良版が登場し「周囲の光を貫通放射線に変換して使用者をすり抜けさせる」が「使用者の目もこの影響を受けるためぼやけるが一応見える」というものになっていた。ただし透明化も完全ではなくなっており、わずかな部分で反射が見えてしまうようになっている。

作品リスト

長編

  • 恐怖の宇宙帝王 (Captain Future and the Space Emperor)
    • 『キャプテン・フューチャー誌』:1940年冬号
  • 暗黒星大接近 (Calling Captain Future)
    • 『キャプテン・フューチャー誌』:1940年春号
  • 挑戦! 嵐の海底都市 (Captain Future's Challenge)
    • 『キャプテン・フューチャー誌』:1940年夏号
  • 脅威! 不死密売団 (The Triumph of Captain Future)
    • 『キャプテン・フューチャー誌』:1940年秋号
  • 太陽系七つの秘宝 (Captain Future and the Seven Space Stones)
    • 『キャプテン・フューチャー誌』:1941年冬号
  • 謎の宇宙船強奪団 (Star Trail to Glory)
    • 『キャプテン・フューチャー誌』:1941年春号
  • 透明惑星危機一髪! (The Magician of Mars)
    • 『キャプテン・フューチャー誌』:1941年夏号
  • 時のロスト・ワールド (The Lost World of Time)
    • 『キャプテン・フューチャー誌』:1941年秋号
  • 輝く星々のかなたへ! (The Quest beyond the Stars)
    • 『キャプテン・フューチャー誌』:1942年冬号
  • 月世界の無法者 (Outlaws of The Moon)
    • 『キャプテン・フューチャー誌』:1942年春号
  • 彗星王の陰謀 (The Comet King)
    • 『キャプテン・フューチャー誌』:1942年夏号
  • 惑星タラスト救出せよ! (Planets in Peril)
    • 『キャプテン・フューチャー誌』:1942年秋号
  • 宇宙囚人船の反乱 (The Face of the Deep)
    • 『キャプテン・フューチャー誌』:1943年冬号
  • 異次元侵攻軍迫る! (World to Come)[3]
    • 『キャプテン・フューチャー誌』:1943年春号
  • 人工進化の秘密! (The Star of Dread)
    • 『キャプテン・フューチャー誌』:1943年夏号
  • 魔法の月の血闘 (Magic Moon)
    • 『キャプテン・フューチャー誌』:1943年秋号
  • フューチャーメン暗殺計画 (Days of Creation)[3]
    • 『キャプテン・フューチャー誌』: 1944年春号
  • 危機をよぶ赤い太陽 (Red Sun of Danger)
  • ラジウム怪盗団現る! (Outlaw World)
    • 『スタートリング・ストーリーズ』:1946年冬号
  • 小惑星要塞を粉砕せよ! (The Solar Invasion)
    • 『スタートリング・ストーリーズ』:1946年秋号[4]

短編

  • キャプテン・フューチャーの帰還 (Return of Captain Future)
    • 『スタートリング・ストーリーズ』:1950年1月号
  • 太陽の子供たち (Children of the Sun)
    • 『スタートリング・ストーリーズ』:1950年5月号
  • 衛星チタンの〈歌い鳥〉 (The Harpers of Titan)
    • 『スタートリング・ストーリーズ』:1950年9月号
  • 鉄の神経お許しを (Pardon My Iron Nerves)
    • 『スタートリング・ストーリーズ』:1950年11月号
  • 忘れじの月 (Moon of the Unforgotten)
    • 『スタートリング・ストーリーズ』:1951年1月号
  • もう地球人では…… (Earthman No More)
    • 『スタートリング・ストーリーズ』:1951年3月号
  • 〈物質生成の場〉の秘密 (Birthplace of Creation)
    • 『スタートリング・ストーリーズ』:1951年5月号

番外編

  • 風前の灯! 冥王星ドーム都市
    • S-Fマガジン 1983年7月臨時増刊号『キャプテン・フューチャー・ハンドブック』[5]

  1. ^ アニメ第二話では、グラッグとオットーを制作する回想シーンで既に宙に浮かんでおり、ロジャーによって最初から飛行できるよう設計されていた模様。
  2. ^ なお、水野良太郎のイラストではひげがない。
  3. ^ a b ジョゼフ・サマクスン(Joseph Samachson)作
  4. ^ M・W・ウェルマン (Manly W. Wellman) 作
  5. ^ 野田昌宏作のパスティーシュ作品。
  6. ^ この事例も初めてであり、それまで東映動画が制作したテレビアニメは、全て東映本体も製作に関与していた。
  7. ^ おしりたんてい』も東映アニメーションが制作したNHKアニメであるが、こちらは劇場版のみに東映本体が製作に関与している。
  8. ^ NHK製作のテレビドラマは、長年完全自局制作が主体だったが、2019年現在は関連会社のNHKエンタープライズが主導しての制作や、NHKと外部プロダクションの共同制作番組〈C.A.Lと共同制作の『大岡越前』など〉もみられる。
  9. ^ 東映動画が東映アニメーションに社名変更した頃から、「制作協力:東映、制作著作:(テレビ局名)・東映アニメーション」とクレジットされている。
  10. ^ 極初期の東映動画制作作品も東映動画のクレジットを使用していたが、東映が大株主の民放NETテレビが製作した作品のため、東映本体が製作に関わっている作品である。
  11. ^ 赤星政尚・たるかす・早川優・山本元樹・原口正宏「第2章 これぞ王道! 知りつつハマる「お約束」の数々 23|『キャプテンフューチャー』で味わう宇宙五十億年の大時間旅行」『懐かしのTVアニメベストエピソード99〈東映動画編〉』二見書房、1995年10月25日、ISBN 4-576-95158-0、76頁。
  12. ^ ※クレジット表記無し
  13. ^ a b 早川優. “アニメの“音”を求めて 第2回「音源復刻への長い道程」”. WEBアニメスタイル. 2017年9月30日閲覧。
  14. ^ 原作「謎の宇宙船強奪団」に元となった歌が登場する。


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