ガンプラ ガンプラの種類

ガンプラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/16 05:23 UTC 版)

ガンプラの種類

多色成形(色プラ)が採用されたランナー

通常プラモデルはプラスチック用接着剤でパーツを接着し塗料で塗装して組み立てるが、ガンプラでは1988年以降、基本的に接着や塗装をせずに組み立てても設定色に彩られた完成イメージになるよう設計されている。接着剤を用いずに組み立てられる「スナップフィット」や、色分け済みパーツ「いろプラ」などの採用で、プラモデルの組み立てに慣れていないユーザーや若年層への浸透を図り、古くからのファンにはマスターグレード(MG)等の高価格帯の製品を用意する販売戦略をとっている。高価格帯モデルにもスナップフィットは採用されており、接着剤や塗料などを利用してより高度な仕上げを行うことも可能。『逆襲のシャア』以降のシリーズでは関節の一部にビスを使って固定する方式が採用された。塗装用として、各キットごとに必要な調色を施した「ガンダムカラー[注 8]や、低年齢層・部分塗装向けのペン型「ガンダムマーカー」といった塗料がGSIクレオスより発売されている。

ガンプラの主な縮尺は3つで、設定上の頭頂高が18メートルRX-78ガンダムの場合、以下のように換算される。

  • 1/144 - 約12.5センチメートル
  • 1/100 - 約18センチメートル
  • 1/600 - 約30センチメートル

前述の通り、最初に登場した1/144の縮尺は、第1弾のガンダムがパッケージに合わせて計算したら偶然にも国際スケールと合致していたため採用されたもの。『機動戦士ガンダム』当時のアニメモデルは、パッケージの大きさに合わせてスケールが前後し統一されていなかったが、スケールの統一はガンプラのヒットの要因の一つとなった。またこれらのサイズの分類にはその後それぞれ、HGUC(ハイグレード・ユニバーサルセンチュリー)MG(マスターグレード)PG(パーフェクトグレード)シリーズという高価格バージョンも商品化されることとなった。

架空の存在であるモビルスーツには実物が存在しないため、縮尺またはシリーズごとに部分ごとのデザインの解釈が異なるケースがある。多くの種類のキットが発売されているRX-78-2 ガンダムの場合、通常発売されているキットだけでも下記の種類がある。

また、RX-78の場合はMG(マスターグレード)以降のモデルでそれぞれ細部のデザインが異なっている。もともとアニメの作画において、アニメーターはモビルスーツの関節をまるでゴムでできた部品が柔軟に変形するようにデフォルメして描いていた。そのため、モデラーが名シーンのジオラマを作る際には、プラ板やパテなどを用いて関節部をアニメの描写に合わせて改造しポーズの固定を行う。しかしプラモデルを動かして遊ぶ上でそうもいかない場合もあり、まして3DCGを用いたゲームソフトにモビルスーツが登場するようになると、ポリゴンモデル化したモビルスーツが「金属で出来た機械として」自然に動くようにしなければならない。こういった事情によって、RX-78-2 ガンダムなど初期の作品に登場したモビルスーツのデザインには、一体型だった腰パーツが6つに分割される等、大幅なアレンジが施されるようになっている。MGアッガイのように、イラストの中だけであったいわゆる「体育座り」を実現させるために、立った状態を一見しただけではわからない様々な仕掛けを関節部に隠しているものもある。

作品別シリーズ

それぞれの番組放送前後に発売されたキット。基本的に作品名を冠したシリーズ名が付けられている。後述の高価格版が発売されるとグレード無し、もしくは無印と呼称されることもあるが、旧キットの場合はこれに該当しない。内容はシリーズにもよるが、テレビシリーズの場合は1/144の普及価格帯のキット(300円から600円前後)と、1/100や1/60といった付加価値を高めたキット(700円から3,000円前後)が発売される。機動戦士Zガンダムのシリーズのみ1/220という特殊なサイズで主役級のメカや敵メカが数点がラインナップされている。小スケールゆえ可動範囲は狭いが、価格は300~400円とエントリーモデルとしての位置づけがなされている。OVAシリーズの場合は1/144縮尺のキットのみ発売され、価格帯は500円から1,000円前後。アニメーション作品に登場した機体以外にも、モビルスーツバリエーション (MSV) や『ガンダム・センチネル』シリーズ等、豊富なバリエーションがある。基本的に番組と並行して商品化されるために主人公機がクローズアップされやすく、反面番組終盤に出てきた機体については商品化されない傾向がある。

旧キット

1990年代前半ごろまでに発売され、HG(ハイグレード)やHGUC(ハイグレード・ユニバーサルセンチュリー)等に該当しないものは便宜上旧キットと呼ばれている。1/144と設定されたシリーズはもともと「ベストメカ・コレクション」と冠された当時の特撮番組やロボットアニメに登場したロボットやメカを立体化するバンダイのブランド内で展開されており、ガンダム(いわゆるRX-78-2)はベストメカ・コレクションのNo.4である[注 10]。300円程度の価格であり、システムインジェクション(いろプラ)技術が導入される前のキットであるため、パーツ分割に設定の色分けがほとんど考慮されていない。3色に色分けされたガンダムの胴体も白単色で成型されていたため、設定色のイメージに近づけるのであれば塗装が必要だった。スナップフィット技術が導入されていない1980年代半ばまでのキットは、組み立てに接着剤を必要とし、平行四辺形の袋に入った接着剤が付属していた。後のHGやMG(マスターグレード)と比べると可動部位が少なく可動範囲も狭い。特に初期の商品では試行錯誤がみられ、1/100ガンダムでは腹部の装甲が無く、股関節と足首が可動しない、1/144ザクは足首が可動しない、肩のスパイクアーマーが一体など、顕著である。これらは初登場以来、四半世紀を経ても再生産が重ねられている。MSV(モビルスーツバリエーション)以降ガンプラは専門のブランドとして独立した。一部の旧キットであらかじめ必要な塗装を施したフルカラーモデルというシリーズも存在し、ガンプラ生産10周年記念に作られた限定モデルもこの仕様で販売された。『機動戦士Ζガンダム』当時の旧キットはおおむねポリキャップを採用した仕様となっているが、色分けにおいては単色構成のものと2色程度の色構成のものが存在し、ある程度の塗装の必要性があった。1988年の『逆襲のシャア』以降は「いろプラ」の採用により、以前のキットに比べ塗装の必要性は低下していった。

旧キットという言葉は『機動戦士ガンダム』他、アニメが製作された当時に発売されたキットを指す意味で用いられるが、ザクレロなど一部の機体は再キット化されていない(つまり、旧キットに対する新キットが存在しない)。

MGやPG(パーフェクトグレード)などのフレーム構造の採られた近年のキットに対して、中空の最中構造である事から「モナカキット」と呼ばれる事もあり、却って改造が容易である事から今風のプロポーションに改造した作例も多く見られるようになっている。

リアルタイプ

『How to build Gundam』などの初期のガンプラ作例の主流として、大河原邦男による版権イラストで描かれた実在の兵器を模した迷彩塗装やマーキング類を施した機体を再現した物が多く見られ、さらにこれを製品化した「リアルタイプ」と呼ばれるガンプラが発売された。ガンダム、ガンキャノンジム、ザク、旧型ザク、ドム、ゲルググの7種で、いずれも1/100旧キットの成形色を変更してマーキングデカールを追加した物となっている。マーキングデカールはその後MSV(モビルスーツバリエーション)やMG(マスターグレード)などに継承されている。またアニメ作画用と異なるリアルタイプデザインでの製品化は後の『戦闘メカ ザブングル』のウォーカーマシンの製品化にて全面的に採り入れられている。

HG(ハイグレード)

ガンプラ10周年記念企画として登場。多色成形のパーツとホイルシールにより「塗装をしなくても完成する」手軽さも売りの一つになっている。低価格の簡易キットと高価格(高難易度)キットの中間に位置するが、特に近年では低価格キットが発売されないシリーズ・モビルスーツも多い。アニメ作品などからキット化される場合に最も多くの種類が発売されるブランドでもあり、コレクション性が高いシリーズとなっている。

なお、HGの名称はガンプラ以外のキャラクタープラモデルやガシャポンなどにも広く用いられている。

初期4作
1990年から91年にかけて「ガンダム」、「ガンダムMk-II」、「Ζガンダム」、「ΖΖガンダム」を当時の技術水準でリニューアルした1/144の縮尺のものが発売された。だがΖガンダムは当時の技術でもウェイブライダーへの完全変形が達成出来なかったため、オリジナルの「ウェイブシューター」という形態への変形としている。このうちガンダムは多色成形のための特殊金型が劣化し、2001年5月のHGUC(ハイグレード・ユニバーサルセンチュリー)ガンダムの発売に合わせ、通常ラインナップとしてはガンプラ史上初の絶版キットとアナウンスされ、最終生産品が発売された。
作品別
「HG」のブランド名は以下のシリーズに採用されている。『第08MS小隊』と『サンダーボルト』シリーズを除き、各作品別に通し番号がつけられている。
  • 機動戦士Vガンダム』(HGはガンダムタイプのみ)および『機動武闘伝Gガンダム』『新機動戦記ガンダムW』『機動新世紀ガンダムX』、『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』の1/100キット
  • 機動戦士ガンダム 第08MS小隊』『新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNIT』の1/144キット
  • HG FIGHTING ACTION
    新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』の1/144のキットのブランド名。通常版と「メタルクリヤー特別版」がある。
  • HG G-SAVIOUR
    G-SAVIOUR』の1/144のキットのブランド名。
  • HG MECHANICS(HGメカニクス)
    機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』の1/550キットのブランド名。
  • HG GUNDAM SEED
    • ガンダムSEED
    • ガンダムSEED MSV
    • ガンダムSEED リニューアル版
    機動戦士ガンダムSEED』シリーズの1/144高価格キットに付けられたブランド名。それぞれに通し番号が振られている。
    「リニューアル版」は『ガンダムSEED』のHDリマスタープロジェクトにあわせてパッケージ・成型色の変更とアクションベース対応のボーナスパーツを追加するなどの他、本放送当時にHGキット化されていなかったモビルスーツの新規キット化商品も含まれている。
  • HG GUNDAM 00
    機動戦士ガンダム00』シリーズの1/144高価格キットに付けられたブランド名。
  • HG GUNPLA BUILDERS
    模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG』シリーズに登場する1/144キットのブランド名。
  • HG GUNDAM AGE
    機動戦士ガンダムAGE』シリーズに登場する1/144高価格キットに付けられたブランド名。
  • HG BUILD FIGHTERS (HGBF)
    ガンダムビルドファイターズ』シリーズに登場する1/144モビルスーツキットのブランド名。
    HGシリーズではないがSDガンプラをキット化した「SD BUILD FIGHTERS」もあり、「HGBF」とは通し番号・共通フォーマットのパッケージになっている。
  • HG BUILD CUSTOM (HGBC)
    『ガンダムビルド』シリーズに登場する武器セットやオプションなどのブランド名。同じHGシリーズを中心とした他シリーズのガンプラ向けカスタマイズパーツとしての役割もある。
  • HG GUNDAM THUNDERBOLT
    機動戦士ガンダム サンダーボルト』に登場する1/144キットのブランド名。このキットのみ箱絵は漫画原作者の太田垣康男が手がけている。漫画版(初回版)とアニメ版(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)という、成型色と箱絵が違うキットが一部の機体で存在する。
  • HG Reconguista in G
    ガンダム Gのレコンギスタ』に登場する1/144キットのブランド名。
  • HG GUNDAM THE ORIGIN
    機動戦士ガンダム THE ORIGIN』、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN Mobile Suit Discovery 』に登場する1/144キットのブランド名。
  • HG IRON-BLOODED ORPHANS (HG IBO)
  • HG IRON-BLOODED ARMS (HG IBA)
    機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』に登場する1/144キットのブランド名。
    「HG IBO」はモビルスーツ本体のキット、「HG IBA」は武器・オプション装備やモビルワーカーをセットにしたキットとなっている。
  • HG BUILD DIVERS (HGBD)
    ガンダムビルドダイバーズ』に登場する1/144モビルスーツキットのブランド名。
    HGシリーズではないがSDガンプラをキット化した「SD BUILD DIVERS」、作中の女性キャラクターをキット化した「Figure-rise Standard BUILD DIVERS」もあり、「HGBD」とは通し番号・共通フォーマットのパッケージになっている。
  • HG BUILD DiVERS Re:RISE (HGBD:R)
    ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』に登場する1/144キットのブランド名。
    HGシリーズではないがSDガンプラをキット化した「SD BUILD DiVERS Re:RISE」もあり、「HGBD」とは通し番号・共通フォーマットのパッケージになっている。
HG-Ex
1/60V2ガンダム」・「シャイニングガンダム」・「Gガンダム」に冠されたブランド名。
  • HG UNIVERSAL CENTURY
  • HG FUTURE CENTURY
  • HG AFTER COLONY
  • HG AFTER WAR
  • HG COSMIC ERA
  • HG CORRECT CENTURY
HG××(「××」は各世界観の年号名)は、『ガンダムシリーズ』に登場するモビルスーツなどを、シリーズの枠にとらわれず最新の技術でモデル化するブランド名。スケールは1/144。リニューアルだけでなく、このシリーズで初めてキット化された機体もある。

HGUC(ハイグレード・ユニバーサルセンチュリー)

縮尺は1/144。コレクション性を重視したシリーズ展開を行っており、1999年にリリースが開始された。第1弾は「RX-77-2 ガンキャノン」。多くのコンセプトデザインをカトキハジメが担当。発売開始からNo.108までは「宇宙世紀」を舞台にした作品群からのキット化であった[注 11]が、2010年4月発売のNo.109「GX-9900 ガンダムX」からいわゆる宇宙世紀以外の世界を舞台とした作品(いわゆる「アナザーガンダム」)の機体もラインナップに加わった。以降、ナンバリングは継続して「HG AFTER WAR(HGAW、ハイグレード・アフターウォー)」の様に各世界観の年号を冠して発売されることとなった。設定上大型の機体もラインナップされており、高額になるキットもある。最高額は「HGUC1 /144 RX-78 ガンダムGP03デンドロビウム」で、価格は税別で28,000円。砲身を含めた全長が1メートル近くに達する。「MSV」や『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに』等、映像作品以外の機体もラインナップに加わっている。『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』や『ハーモニー・オブ・ガンダム』のようにコンピュータゲームを出自とする機体や、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』のようにパラレル・ワールドを描いた作品の機体もキット化された。

2013年から「オールガンダムプロジェクト」が開始、これまで1/144スケールでHG(ハイグレード)キット化されていなかった歴代主人公機のキットが発売された。2015年からはガンプラ35周年記念企画「新生-REVIVE-」として、既にHGUC・SEED HGで発売されているアイテムの最新技術での再キット化が開始された[41]

  • 本シリーズの企画は1998年リリースの「HGグフカスタム」が好調なセールスを記録した事が発端になった。企画段階では、「デザインを全面的にリファインした物を発売する」という内容だったが、カトキハジメから出されたシリーズ第1弾・ガンキャノンのデザインは劇中のイメージを重視した物であったため、シリーズの方向性を現在の形に修正出来たという。
  • HGUCのキットに同スケールのメカや武器などをセットにした「HG U.C. HARD GRAPH」も発売された。
  • 2017年からは、2020年のガンプラ40周年に向け ROAD TO GUNPLA 40th ANNIVERSARY「GUNPLA EVOLUTION PROJECT」が始動した[42]
HG Ver.G30th
2009年「GREEN TOKYO ガンダムプロジェクト」の一環として東京お台場潮風公園に建立された1/1(等身大)立像モデルの1/144モデル「RX-78-2 ガンダム(バージョン ジーサーティース)」に冠されたブランド名。期間限定で通常ラインナップとして生産され、その後「ガンプラスターターセット vol.2」として発売された。また各種限定キットの素体ともなっている。

HG BEYOND GLOBAL

「ガンプラ40周年企画」として、それまでHGシリーズで培われた技術を集約した1/144「RX-78-2 ガンダム」が2020年6月6日に発売された[43]

ガンプラ以外のHG

機動戦艦ナデシコ』『ラーゼフォン』『パシフィック・リム』『フルメタル・パニック! Invisible Victory』『熱血最強 ゴウザウラー』『鋼鉄ジーグ』など、ガンダムシリーズ以外のメカニックのプラモデルにも『HG』が冠されており、ガンダムシリーズと同じサンライズ作品の『聖戦士ダンバイン』と『重戦機エルガイム』のプラモデルはそれぞれHGABHGHMといったブランド名となっている。

HGAB

『聖戦士ダンバイン』のキットに冠されたブランド名。スケールは1/72

HGHM

『重戦機エルガイム』のキットに冠されたブランド名。スケールは1/144

MG(マスターグレード)

縮尺は1/100。マスターグレードは、ガンプラ15周年記念企画として1995年に登場した。第1弾はRX-78-2 ガンダム。『月刊ホビージャパン』・MAX渡辺らが企画協力。内部メカやギミックなど、より詳細な部分まで再現されている。金型流用で機体のバリエーション展開が行われることが多く、「ジム・クゥエル」のように映像作品に数カットしか登場しない機体等が商品化されたこともある。HGUC(ハイグレード・ユニバーサルセンチュリー)が普及品の位置づけとすれば、こだわった高級品というコンセプトのシリーズである。当初は究極のガンプラを作る!というコンセプトの元、最高グレードのガンプラという位置づけだったが、後にPG(パーフェクトグレード)の登場により変更され、多くの機種がラインナップされる事となった。

また、カトキハジメ独自リファインバージョンのキット「Ver.Ka」や、ゲーム『機動戦士ガンダム 一年戦争』とのタイアップ、プラモ漫画『プラモ狂四郎』オリジナルの「パーフェクトガンダム」、『機動武闘伝Gガンダム』に登場したモビルファイターをアクション性を重視しキット化した「FIGHTING ACTION」シリーズや、PG(パーフェクトグレード)の技術などをフィードバックして初期製品を再度リファインした「ガンダム Ver.1.5」「ガンダムMk-II / Ζガンダム Ver.2.0」といったバージョンアップモデルなどといった、ほかのシリーズには見られない商品展開もある。15メートル級モビルスーツの『機動戦士ガンダムF91』の主役機「ガンダムF91」以降はポリキャップレスのABS樹脂のみで構成されたフレームやPET材を用いたビームシールドなども使用されるようになっていった。対象年齢は15歳以上。

価格帯は標準的なキットで税別3,000円から5,000円、一番安いモデルは「ボール Ver.Ka」の2,000円、最高額は「ディープストライカー」で20,000円。

可変モビルスーツについては変形ギミック再現が原則となっており、ガンダム史上最も複雑な変形機構を持つ故に、完全変形でのキット化がされていなかったSガンダムおよびEx-Sガンダムを実現した。またヴィクトリーガンダムV2ガンダムは15メートル級の小型サイズモビルスーツ(模型サイズで全高約15センチメートル)かつ分離可変型のため変形機構や合体機構の再現が非常に困難であったが、拳部分などの一部差し替えはあるものの完全変形を再現している。

  • 各種イベントなどにおいて、限定版として「クリアバージョン」「メッキバージョン」等が発売されている。
  • モビルスーツ、モビルファイターにゆかりのあるキャラクターが1/20未塗装フィギュアとして同梱されることもある。
  • MGのRX-78-2 ガンダムは、Ver.1.0(最初のMG RX-78-2 ガンダム)、Ver.1.5、Ver.Ka、パーフェクトガンダムの装甲を外したもの、ONE YEAR WAR 0079版(後にMGザクver.2.0発売に合わせてそのカラーリングをアニメーションカラーにした商品が2007年7月に発売)、Ver.2.0、Ver.3.0、GUNDAM THE ORIGIN版の8種が存在する(成形色替え・メッキ版は除く)。特にVer.2.0はアニメ版に一番近い形状を持ち、劇中で見られるような丸みを帯びたフォルムを再現し、「可動」を追求していたOYW版を上回る可動性能が盛り込まれている。また、パーフェクトガンダムのものは、HGUC(ハイグレード・ユニバーサルセンチュリー)版ガンダムをMGにグレードアップさせたものでもある。
  • Ver.Kaは現在RX-78 ガンダム、ウイングガンダム、ボール、クロスボーン・ガンダムX1、ユニコーンガンダムシナンジュヴィクトリーガンダムVダッシュガンダムコア・ブースターフルアーマーユニコーンガンダムνガンダム、シナンジュ・スタイン、サザビー、Hi-νガンダム、V2ガンダムフルアーマーガンダム(GUNDAM THUNDERBOLT 版)サイコ・ザク(GUNDAM THUNDERBOLT 版)ZZガンダムバンシィFAZZの20種が発売されている[注 12]。クロスボーン・ガンダムX1についてはリアル等身では初プラモデル化であるが、元々カトキがデザインしたモビルスーツであり、カトキ以外の人物によるデザインのモデルが存在せず、大幅な再デザインも行われていない。同じく最初からカトキのデザインによるVガンダムも大幅なリファインはないものの、マーキング類の追加、肩ダクト部のカラー変更(テレビ版カラー用の部品も付属)が行われている。なお、マスターガンダムおよびSガンダムシリーズにはVer.Kaを冠しておらず、再デザインも行われていない。後者で再デザインが行われなかった最大の理由はHGUC(ハイグレード・ユニバーサルセンチュリー)での発売時に線を減らすなどの微修正が施された画稿が起こされた為である。これはSガンダムに限らず、グフカスタムなど一部のカトキ本人がデザインを担当したモビルスーツでデザイン段階から模型化を前提としたデザインが行われたものなどで見られる。
  • ボックスアート(箱絵)はCGで製作され、開田裕治天神英貴らが手掛けたリアルタッチのものもある。Ver.Kaのみ背景はシンプルな白地に機体全身と文字のレイアウトとなっており、他のMGと判別しやすくなっている。
  • ゲルググについては、発売当初にはなかったモールドが金型の改修により追加された。またズゴックガンダムMk-II等でもバリエーション展開時に一部関節が改良されている。
  • 『機動戦士ガンダム』に登場したモビルスーツはゾックを除き、全て出揃っている。MSV(モビルスーツバリエーション)は一部機種を除き多くが未発売となっている。なお、モビルアーマーはマスターグレードのラインナップから外れている。
  • MG100体目として∀ガンダムが発表され、ガンプラ史上(BB戦士を除く)初となる人間以外の生物()が付属する。
  • MGのカテゴリーにはガンダム以外では、パトレイバーダンバイン孫悟空仮面ライダーWTIGER & BUNNYなどが発売されている。

PG(パーフェクトグレード)

縮尺は1/60。パーフェクトグレードは、ガンプラ20周年記念企画として1998年に登場した。ガンダムシリーズとしての第1弾はRX-78-2 ガンダム[44][45]であり、1998年11月に発売された。ディテールや可動性にこだわった「究極のガンプラ」を目指したシリーズで、特に人気の高い主役機中心の展開になっている。MG(マスターグレード)以上に内部構造の再現にこだわっているほか、ダイカストなどによる金属部品や発光ダイオードによる電飾を多数用いている。またパーツ数も非常に多く、ガンダムで600個超、Ζガンダムでは900個超、ガンダム試作1号機に至ってはガンダム試作1号機フルバーニアンとの換装ギミックがある為、1200個超である。ただし、現在ではPGの技術・ギミックのフィードバックによってMGでもPGレベルの商品内容が実現しており、スケール以外の差別化が困難となっている。最近のPGは模型自体の重量増加による不安定対策として、足裏にラバーシールを貼ることで摩擦を増やし安定させるという機能が加わっている。対象年齢15歳以上。

価格帯は最低額のスカイグラスパー+エールストライカーセットの5,000円(消費税別)から、最高額のウイングガンダムゼロ(エンドレスワルツ版)・パールミラーコーティングVer.の30,000円(消費税別)。平均(小売価格)は20,000円前後(消費税別)。また、ウイングガンダムゼロ(EW版)やダブルオーライザーのようにMG発売前にPGの方が先に発売されるという例もある。

FG(ファーストグレード)

縮尺は1/144。新シリーズの開発によりガンプラという商品群が高価格化した上、比較的低価格な旧キットは金型の消耗等で生産量を絞らざるを得ず、低価格キットの供給は不足気味になっていた。その不足を補い入門用としての役割を果たすべく開発されたシリーズ。1999年から2000年にかけて、ガンダムシャア専用ザクII量産型ザクIIが販売されている[注 13]。単色成型で関節もポリキャップ無しの挟み込み方式と旧キットを思わせる仕様だが[注 14]、スナップフィット方式でデザインはPG(パーフェクトグレード)から流用している。価格は税別で300円。特にガンダムに関してはHGUC版発売の2年近く前に販売された、PGのデザインを基とした久々の1/144スケールキットだったこともあり、模型誌などではこのキットをベースとした作例[注 15]が多数掲載された。

2006年12月11日には江崎グリコより「ポッキーガンプラパック」というポッキーとのコラボレーション商品(事実上の食玩商品)として、通常プラモデルを販売していないコンビニエンスストアでも販売された。

2007年に「FG ガンダム00」のシリーズ名称で『機動戦士ガンダム00』に登場するガンダム4機が発売された。これは『機動戦士ガンダムSEEDシリーズ』の「1/144 コレクションシリーズ」の流れを汲んだシリーズで、「いろプラ」成型と新規設計のポリキャップにより「1/144 コレクションシリーズ」では固定だった肘・膝が可動するようになっていた。購買層として小学生以下の年齢層を想定していたが、売れ行き不振から「セカンドシーズン」の登場機は発売されなかった。

RG(リアルグレード)

縮尺は1/144。(リアルグレード商品一覧)リアルグレードは「ガンプラ30周年記念企画」として登場。1/144スケールで展開され、「手のひらサイズで本物のようなリアルなモデルを」と2010年7月に第1弾であるRX-78-2 ガンダムが発売された。マスターグレードパーフェクトグレードで培われた様々な技術の集大成として、各部にシリーズコンセプトであるリアルを求める工夫が施されている。組立においては内部のフレームに装甲をはめていく実際の構造設定に近い設計がされており、各関節はガンプラの中でも最大級の可動域が実現されている。

リアルグレードのロゴ下部には「EXCITEMENT EMBODIED」と書かれており、この言葉に対し組立説明書の裏表紙では「このキットには興奮がこめられている」という意味だと説明書きがある。

RX-78-2 ガンダムでは青色や白色、赤色部分、第2弾に登場したMS-06S シャア専用ザクでは赤色部分など、過去は一色で成形されていたパーツもデザインアレンジおよび2 - 3色の細かい色分けがなされ、未塗装状態でも非常に見栄えのするモデルが完成するのも特徴。そのため、パッケージでもスミ入れとトップコートだけで仕上げたものや素組み状態の写真が使用されている。

ランナーとパーツを繋ぐゲート部にはキャビゲート・アンダーゲート・クサビゲートを採用し、各パーツごとに白化やゲート跡を極力目立たせない工夫がなされている。

キットの構造として、従来のシステムインジェクションを進化させたアドバンスドMSジョイントという技術を採用(バンダイが特許出願中)。溶融温度170℃前後のポリプロピレン(PP)で成形した上から、それよりも低い110℃で溶解する耐高衝撃性ABS樹脂を重ねて成形しており[注 16]、すでに半分組み立てられた状態の独特なランナーが使われ、パーツを切り離すだけで骨組みがほぼ完成する。[注 17] これによって組み立て時のストレスが緩和され、少ない部品数で大きな可動を実現しているが、その半面デリケートなパーツが多い。アドヴァンスドMSジョイントの採用で、2012年11月に発売された第10弾のΖガンダムのウェイブライダーへの完全変形や2017年8月に発売された第25弾のユニコーンガンダムのデストロイモードへの変形[注 18]といった、「今までの1/144スケールのモデルでは出来なかった」変形機構の搭載が可能になった[注 19]。このアドヴァンスドMSジョイントの技術は、後にマスターグレードやパーフェクトグレードにも転用された[注 20]。ガンプラ以外では、『スター・ウォーズ』シリーズのバトル・ドロイドやグリーヴァス将軍のプラモデルでも採用されている。

デカールはリアリスティックデカールが付属、注意書きやマーキングを従来のシリーズよりさらに細かく精密に、また点数も100以上と非常に多い。デカールの中には金属表現を再現するためのものもあり、関節などに貼るだけで煌びやかかつメカニックなメッキのような質感を表現可能にしている。なお、RX-78-2 ガンダムは東静岡(『模型の世界首都 静岡ホビーフェア』)のリアルグレード 1/1 RX-78-2 ガンダムを元にモデリングされており、デカールの選択によってそちらを再現することも可能。

ボックスアートは機体頭部を中心にコンピュータグラフィックス(CG)で精密に描かれており、映り込みまでを再現したまるで実写のような質感のあるものが使われている。

2020年より『エヴァンゲリオン』シリーズもラインナップに加わっている。[注 21]

BB戦士

BB戦士は、武者頑駄無やSDサイズのモビルスーツといったいわゆるSDガンダムを対象としたノンスケールのガンプラシリーズ。SD(スーパーデフォルメ)ということもあって小型のキットが多く、HGUC(ハイグレード・ユニバーサルセンチュリー)やMG(マスターグレード)に比べて低価格の傾向がある。名称の由来は当初スプリングを利用してBB弾を発射するギミックが存在していたためで、弾は後に細長いミサイル状のものに変更になった。超機動大将軍編以降はこの弾丸発射ギミックは搭載されていないキットが多く見られるようになっていった。

標準的な価格は長らく500円(初期は300円)を維持していたが三国伝の展開当時に素材価格高騰によって600円が主流となっていき、レジェンドBBのスタートと共に1000円が標準となっていった。

主力商品である武者ガンダムシリーズは、周期的にヒットと低迷を繰り返しつつも続いていたが、実質的に武者番長風雲録を最後に終了した状態となった。その後、類似世界観を持つ新シリーズとして、『三国志演義』をモチーフとしたBB戦士三国伝シリーズが展開され、そちらは海外の売上も含めて久々のヒットによるアニメ化まで果たすという、近年まれにみる結果を残した。

2011年末に、2012年にBB戦士25周年を迎えることを記念した新シリーズ「レジェンドBB」がスタート。

そのほかのシリーズ

EXモデル
脇役としてプラモデルではあまり商品化されない戦車戦闘機や艦艇等を商品化したもので、金型によるインジェクションキット。値段はガレージキットより安いが、通常のプラモデルよりは高い。主な縮尺は1/144だが、アルビオンアーガマホワイトベースラビアンローズなどの艦艇は1/1700で統一されている。
機動警察パトレイバー』や『戦闘妖精・雪風』『エースコンバットシリーズ』等のほか『宇宙戦艦ヤマト』の艦載機モデルも発売されている。
U.C.ハードグラフ
2006年に発売開始されたシリーズで、装甲戦闘車両スケールモデルに使われる縮尺1/35でガンダムの世界を表現する物。兵士のフィギュアや火器・装備品、ワッパなどの車輌やモビルスーツの一部分などが同梱されている。デザインもリアル指向のアレンジが施され、一部組み立てに接着剤を必要とする。また地上戦を題材にしたOVA『MS IGLOO 2 重力戦線』との連携も行われている。
ガンプラコレクション
2006年に発売開始されたシリーズ。立体縮小技術を用いて、1/144旧キットをさらに1/2(1/288スケール)に縮小したもの。一部関節は省略されスナップフィット&ボールジョイント化されている。生産国は中国。ブラインドボックス形態だが、素材はスチロール樹脂でパッケージにも「プラモデル」と明記されている。
第1弾から第3弾まで発売された。第一弾はガンダム・量産型ザク(ザクII)・武器セットなど10種で、このうち「作業用ザク」は旧キットでは企画のみで実現しなかったアイテムを再現した物である。第2弾はジム、ボール、シャア専用ザクなど10種。第3弾は「DX」と銘打たれジオングゾック、ガンタンクなどの大型アイテム9種(シークレットはシャア専用カラー仕様のザクIIマインレイヤーで、ガンプラコレクションとして初のシークレットアイテム)。部品注文サービスは行われていない。
スピードグレードコレクション
2007年に発売開始されたシリーズ。1/200スケールで単色成形だがランナー状態で塗装・マーキング済みとなっており、より手軽にユーザーの手で組み立てて完成させられる事をコンセプトにしている。各関節も可動。模型店・コンビニで販売。
RX-78ガンダム、ウイングガンダムΖガンダムGガンダムの4種が発売された。
メガサイズモデル
1/48スケールの大型商品。第1弾はガンプラ誕生30周年記念商品として「メガサイズモデル ガンダム」が2010年3月6日に発売された。外観はGREEN TOKYO ガンダムプロジェクトの原寸大モデルをベースにしている。
ポーズを確実に支持するクリック機構ポリキャップや、組み立てを簡便化するためにランナーごとパーツを貼り合わせる「ランナーロック」などの新機構[注 22]が採用されている。RX-78ガンダム以降はザクII(シャア専用・量産型)やガンダムAGE-1・AGE-2やユニコーンガンダム(デストロイモート)が発売されている。
AG(アドバンスドグレード)
2011年から発売した『機動戦士ガンダムAGE』専用シリーズ。『ゲイジングバトルベース』と連動するためのゲイジングチップが内蔵されている。部品の切り離しに工具を必要とせず、手で簡単にもぎ取れるようにゲートが設計されていた。
エコプラ
「ガンプラEXPO」などのイベント限定で販売されるシリーズ。「エコ」と名がつく通り、クリアパーツを除いて再生素材によって作られている。箱の色はモノクロになっている。
模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG』や『ガンダムビルドファイターズバトローグ』の劇中にも登場している。
RE/100(リボーンワンハンドレッド)
2014年に発売を開始したシリーズ。1/100スケールの商品展開がマスターグレードばかりとなった現状を見直し、外装のリアルなディテールはそのままに、内部フレーム等を省略して組み立てやすいモデルを提供する。同時にこれまでプラモデル化されていなかった比較的マイナーなモビルスーツを積極的にラインナップしていく。
ビルダーズパーツ
ビームライフルやバズーカ・格納ハンガーなどを半完成済み状態でラインナップしたシリーズ。武器のキットは、組み換えによって違うバリエーションの武器に組み替えることも出来る。
ビルダーズパーツHD
MSの手首やスラスター・アンテナ・翼などの外装やオプションパーツをラインナップし、モデラーの創意工夫により様々な用途に使用できる改造専用パーツ。
FIgure-rise Bust(フィギュアライズバスト)
2016年夏より発売を開始した、メカではなくキャラクターの胸像を組み立てるシリーズ。特許技術の「レイヤードインジェクション」により、瞳の色の違いを全て色違いのPSで再現。他、服・髪など部分部分の光沢の加減をほぼ塗装せずに組み立てるだけで再現できる。完成した胸像は別売りのアクションベースにセットすることもできる。
ガンダムシリーズ以外では『ラブライブ!サンシャイン!!』のAqoursや『マクロスΔ』のワルキューレに所属するメンバー、初音ミクなどがキット化されている。

絶版となったキット・シリーズ

放送終了後も度々再発売されることから「ガンプラに絶版なし」といわれるが、シリーズによっては再版されたことなく事実上廃止となっている例が存在する。なお、公式に絶版とアナウンスされているのは2011年時点では前述のHGガンダムのみである。

韓国生産版1/144・1/100スケール「ガンダム」[46]
ガンプラブームの折、バンダイ模型のみの生産では供給が追い付かないと判断された為、韓国メーカーと提携して生産された[46]。内容は前述の旧キット1/144スケールと1/100スケールに準じたものであったが、金型はもとよりパッケージ、塗装説明図が変更されていた[46]
1/550スケール ジオン軍モビルアーマー「エルメス[46]
現在、「ララァ・スン専用モビルアーマー」として販売されているが、初回販売時のみ「エルメス」と表記されていた[46]。ファッションブランドである「エルメス」が玩具の商標も登録していたため、商品名が変更された[46]。ランナーの刻印や塗装説明図に「エルメス」の名が登場するが、これらも現在では修正されているため、入手できないという点では絶版である[46]
HG 1/144スケール「ガンダム」
公式に絶版とアナウンスされている唯一のキット。多色成形(いろプラ)、スナップフィットコア・ファイターの分離変形を取り入れ、現在のガンプラに繋がるノウハウがここで完成したといえるキット[47]。反面、プロポーションなどは決してファンが満足するものではなかった、多分に実験的な要素が強いキットでもあった[47]。特に多色成形用の金型の消耗も激しく、HGUC版1/144スケール「ガンダム」の販売に伴い、最終生産版が販売され絶版となった。
初期BB戦士6種類
BB戦士初期キットであるNo.1からNo.6までの6種類「ガンダマン(ガンダム)」「ゼータマン2(ΖΖガンダム)」「ドラクン(ドライセン)」「ザックン(シャア専用ザク)」「ゼータマン(Ζガンダム)」「ドン(ドム)」が、現在では販売されていない。ただ、それぞれの金型を改修の上、新規パーツを追加した武者ガンダムシリーズの別キットとして販売されているため、一部パーツが付属しないもののコンパチとして組み立てることは可能。
いろプラ
色が異なるパーツごとにランナーを分け、組み立てるだけで塗装した状態に近い雰囲気を楽しめるようにしたもの。1枚のランナーに異なる色のパーツを隣接させるこの技術は、後に複数の素材を成型の段階で一体化させる技術「システムインジェクション」へ発展する。現在ではMG(マスターグレード)やHGUC(ハイグレード・ユニバーサルセンチュリー)などで当たり前のように使われているが、初めて採用されたのがこのシリーズである。スケールは1/250。小スケールにありがちな関節の固定がなく、すべて動かすことができた。ガンダム、シャア専用ザク、量産型ザク、グフの計4種類が発売された。
同スケールでいろプラ仕様のGアーマーが存在するが、これは絶版ではない。MSV(モビルスーツバリエーション)と同時期に発売されたスーパーシステムインジェクションという別シリーズ(ラインナップはGアーマーのみ)である。時期的な理由からか、パッケージデザインはMSVシリーズのフォーマットに沿っている。
2010年時点、いろプラシリーズは既に絶版となっているが、2009年8月31日には『機動戦士ガンダム』30周年記念に合わせ、日清食品の「カップヌードル」とのコラボレーション商品として、いろプラガンダムシリーズとしては史上最小 (1/380スケール) となる特製オリジナル「ガンプラ」をカップヌードル(味はしょうゆ味(オリジナル))にパックした「カップヌードル miniガンプラパック」が数量限定で発売された。価格はオープンプライス(実勢価格400円台後半から500円台後半・税込)であり、先述の「ポッキー ガンプラパック」以来の食玩となり[48]、バリエーションはRX-78-2 ガンダム、シャア専用ザクII、量産型ザクII、ドムの計4種類となる。更に2010年8月2日には『ガンプラ』30周年記念に合わせ、日清食品の「カップヌードル」とのコラボレーション商品として、1/380スケールのクリアカラー(スケルトンいろプラ)仕様の特製オリジナル「ガンプラ」をカップヌードル(味はシャア専用チリトマトヌードル、シャア専用辛さ3倍チリトマトヌードル、シャア専用赤いチーズチリトマトヌードルの計3品)にパックした「カップヌードル シャア専用チリトマトヌードル miniガンプラパック」が数量限定で発売された。価格はオープンプライス(実勢価格400円台後半 - 500円台後半・税込)であり、バリエーションはシャア専用チリトマトヌードルがシャア専用ザクII、シャア専用辛さ3倍チリトマトヌードルがシャア専用ズゴック、シャア専用赤いチーズチリトマトヌードルがシャア専用ゲルググとなる[49]
キャラクターコレクション
初代シリーズの登場人物のフィギュア。通称キャラコレ。スケールは1/20。1981年6月発売のアムロ、シャア、マチルダ、セイラ、同年8月発売のカイ、フラウ・ボウ、同10月発売のガルマ、イセリナ、ブライト、ララァの全10種類が発売された[50]。値段は各100円[51]。当時、本製品をベースに魔改造を行ったモデラーも多く[50]、後のキャラクターフィギュア人気のはしりとなった。他にもハヤト、カツ、レツ、キッカらの予告もされていたが、キット化には至らなかった[50]。ガンダム生誕20周年を控えた1998年当時、成型色を透明に変更の上、10種類を一まとめにし、ポストカード(イラスト:安彦良和)を付属した「ガンダムキャラコレボックス」として一度だけ再発売されたことがある。生産が完全に終了したことがアナウンスされたわけではないが、これ以降、再生産は行われてはいない[46]。MG(マスターグレード)以降のガンプラにも同スケールのキャラクターフィギュアが付属する事がある。
バブルキャストモデル
プラモデルではなく発泡スチロールを使用したモデル。付属の発泡スチロール専用の接着剤を使って組み立てる。ラインナップは「1/30 高機動型ザクII(黒い三連星専用)」のみ。
モビルスーツ戦国伝
SDガンダムではなく、リアル体型(1/144スケール)の武者ガンダム群。初期HGシリーズのRX-78 ガンダム等で採用されたMSジョイント2の原型(MSジョイント)が使われていた。武者頑駄無(ガンダム)・摩亜屈(ガンダムMk-II)・仁宇(νガンダム)の3種類が発売された。
マイクロガンダム
1994年に発売されたシリーズで、いろプラで培われた多色成型技術を応用発展し、ランナーについた状態で関節を含めほぼ組み立て済みであった小型モデル。採算が取れないため絶版となった。当時放送されたVガンダムとあわせ、ガンダム、ザクをベースにした機体がラインナップされており、この商品にしか存在しないバリエーションもいくつか存在した。ガンキャノンやグフ、サムソントレーラーの発売予定が雑誌広告に掲載されたが、シリーズ中断で未発売に終わる。
LM(リミテッドモデル)
大量需要の見込めない、金型の減価償却に見合う収益計上の難しいものを敢えて商品化したシリーズ。後年に出た同様の商品コンセプトであるEXモデルが、高めの価格設定にすることで開発費を回収しているのに対し、このシリーズは設計自体を簡素なものとすることで開発費と価格を低く抑えている。価格帯は通常のプラモデルと同程度であるが、パーツ分割が大きく可動部が少ない、発泡剤を含ませた特殊なプラスチックのためパーツが分厚く、キットによっては事後変形による歪みが発生することがあった。単色成型であり、忠実に再現するには自分で塗装しなければならない。エヴァンゲリオンなど他の作品のキットが多く、ガンプラとしては1996年から1997年にかけて『第08MS小隊』に登場したボール、『ガンダムW』や『ガンダムX』の登場機が1/144でモデル化された。
その後、「LM」ブランドは「HG」が付けられて「LMHG」ブランドとなり、『エヴァンゲリオン』シリーズのキットに専用で使われている[注 23]



注釈

  1. ^ 第2403656号、第4801157号、第5343484号。なお、住友電気工業も原料プラスチックの分野で同一の商標を取得している。
  2. ^ 「3歳未満の子供に与えないでください」「組み立てにはニッパーが必要です」「接着剤は必要ありません」の意味を持つもの。
  3. ^ 2007年から2008年にかけて再発売されたキャラクターモデルも当時より価格が上乗せされて販売されているものがある。
  4. ^ 厳密には1/142スケール。
  5. ^ 現在でも販売されている箱側面の完成品見本に名残がみられる。
  6. ^ 量産型ザクは初の立体化で、1/144スケールは年明けの1981年1月発売、1/100スケールは1982年9月発売となった。
  7. ^ だが、1/144スケール300円だったものが、HGだと1000円。「これで売れなかったら松本、責任とれるのか?」と言われたと松本は当時を振り返っている。だが、「よりハイグレードのものを指向するのがプラモデルの本質だと信じていた、結果としてHGは売れたのでMGPGへと繋がった」とも語っている。ちなみにHGの名称は当時販売されていた12時間録画ビデオ「HGビデオ」からとったものだという。
  8. ^ 筆塗り/スプレー共にMr.カラーシリーズ(当然薄め液もMr.カラー用)とされており、ラベルにもMr.カラーのロゴが入っている。
  9. ^ バンダイホビーセンター限定品。生産工程で出る端材や、補修用部品を切り取った後のランナーなどを集め、粉砕・再溶解して成形した製品。成形色は黒。なお、ガンプラに限らず、成形段階で出たランナーの再利用は、(よほど品質に厳しいものでない限りは)一般のプラスチック成型工場では恒常的に行われている。
  10. ^ ベストメカ・コレクションのNo.1はダイデンジン。また、他にもダイナロボゴライオンウルトラマン80のシルバーガルやスカイハイヤーなどの商品がラインナップされていた。シリーズは58光速電神アルベガスで終了。ガンプラコレクションでは作業用ザクがベストメカ・コレクションには存在しなかったNo.59として登場している。
  11. ^ 時系列的にこれより後となる『機動戦士ガンダムF91』『機動戦士クロスボーン・ガンダム』『機動戦士Vガンダム』からのキット化は2013年より行われている。
  12. ^ ネット限定品にはなるが、バンシィ(最終決戦仕様)、クロスボーン・ガンダムX2、クロスボーン・ガンダムX3、νガンダム HWS、クロスボーン・ガンダムX2改、強化型ZZガンダム、V2アサルトバスターガンダムの7種類も期間限定による受注生産販売をしている。
  13. ^ なお、発売当時この3種はHGUC(ハイグレード・ユニバーサルセンチュリー)では商品化されていなかった。
  14. ^ ボックスアートも旧キット1/144の物をCGで再現した物になっている。
  15. ^ 一年戦争時のガンダムタイプGMシリーズなど。
  16. ^ そのため、アドバンスドMSジョイントのランナーには成形材としてABSとPPの両方が打刻されている。
  17. ^ ただし、トールギス EW以降は本体フレームの大半をKPSで構成する製品が増え、逆にアドヴァンスドMSジョイントは組み立てが困難な部位(サザビーの腰部アーマー基部やフォースインパルスガンダムの胸部等)やオプションパーツの骨組み(νガンダムのフィンファンネルやクロスボーン・ガンダムX1のスラスター等)に採用されるに留まる。
  18. ^ 但し、変形時に一部パーツを外す必要がある。
  19. ^ 一方で、HGではシールで対応していた表現(例えば、シナンジュの金と黒のエングレービング部分など)を中心に小型あるいは成形が薄いパーツが多く、Ζガンダムでは組み立てや変形作業でのパーツの破損が多発する原因ともなった。
  20. ^ マニピュレーターの指関節がす全て可動するキットなど(例:MG νガンダムVer.Ka)。
  21. ^ アドヴァンスドMSジョイントは採用されていないが、初号機のみシステムインジェクションを採用している。
  22. ^ Vガンダムの1/144シリーズ、BB戦士の一部キットやケロロ軍曹のシリーズ等、1990年代前半のバンダイ製プラモデルの一部に採用された事はあった。
  23. ^ 腕部や脚部が、組み立て済みの内部関節を軟質素材で被覆成形した構造であり、肘や膝が可動しながらも関節部品が見えないのが最大の特徴。
  24. ^ 「シャア専用ゲルググ」の金型を母体にした「リゲルグ」や「ジョニー・ライデン専用ゲルググ」(2種ともプレミアムバンダイ限定)では、もともとABSで成形されていたパーツを、ランナー丸ごとKPSで置き換えた成型品が入っている。なお、「シャア専用ゲルググ」及び「量産型ゲルググ」(こちらは一般発売)も2018年8月生産分より前述の仕様に変更された他、それ以外のABS製のパーツを使用した製品の一部も、近年生産された際にKPSに置き換えられている。
  25. ^ これの極致が、「MG 1/100 ターンX」と言える。「体のパーツが関節部位で分離してオールレンジ攻撃が可能」という設定を再現するため、関節の可動部分がすべてKPSの組み合わせで構成されており、マスターグレードの中でも大型のサイズでありながら、ボディを構成するパーツにはポリキャップやABSが全く使われていない(オールレンジ攻撃を再現する展示用スタンドはABSだが、やはりポリキャップは使われていない)。
  26. ^ 機動警察パトレイバー」のプラモデルにて、関節の被覆に多用されている。
  27. ^ 実際にこれを行っている例として、HGUCのジェガン、ジェガンD型、ジェガン(エコーズ仕様)がある。元々のジェガンのキットが、『機動戦士ガンダムUC』のOVA製作段階に企画されたためである。
  28. ^ 但し『ラブライブ!サンシャイン!!』に関しては静岡県を舞台とする作品であることから"Made in 静岡"となっている。
  29. ^ 実際には、当時はMGシリーズは存在していない。

出典

  1. ^ 子会社の組織再編について
  2. ^ 日経産業新聞』1982年2月16日
  3. ^ 日経MJ』2019年6月21日ライフスタイル面「9万3000円はダテじゃない!!」(「METAL STRUCTURE 解体匠機 RX-93 νガンダム」の紹介記事)。
  4. ^ 『ガンプラの常識 第1次ガンプラブーム編』p80
  5. ^ ガンプラ:累計出荷数が5億個突破 39年で2000種類 パッケージは地球4周分まんたんウェブ
  6. ^ a b 「ガンプラ」の3割はすでに海外で売れている日経ビジネス』2015年7月17日
  7. ^ a b 『ガンプラの常識 第1次ガンプラブーム編』p78
  8. ^ a b c 『ガンプラの常識 第1次ガンプラブーム編』p79
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  45. ^ ただし、PGシリーズ全体としての第1弾はエヴァンゲリオン初号機
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  49. ^ 日清食品ニュースリリース『たて型カップめん』「カップヌードル シャア専用チリトマトヌードル 《miniガンプラ》パック」「カップヌードル シャア専用辛さ3倍チリトマトヌードル《miniガンプラ》パック」「カップヌードル シャア専用赤いチーズチリトマトヌードル《miniガンプラ》パック」数量限定新発売およびクローズドキャンペーンのご案内 - 2010年8月3日閲覧。
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  65. ^ ガンダムカラースプレー”. GSIクレオス. 2020年9月19日閲覧。
  66. ^ 「プラモデル工場 売上躍進のヒミツ」[リンク切れ] - 探検バクモン
  67. ^ Linkin Park - Somewhere I Belong - YouTube






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