ガンダムアストレイ
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ブルーフレーム
ガンダムアストレイ ブルーフレーム Gundam Astray Blue Frame | |
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型式番号 | MBF-P03 |
全高 | 17.53m |
重量 | 49.8t |
装甲材質 | 発泡金属装甲 |
武装 | アストレイ標準装備 対装甲コンバットナイフ・アーマーシュナイダー 強化ビームライフル フル・ウェポン コンプリートセンサー ハイスピード・ブースター ハンドガン(ショートライフル)[注 16]> (M68キャットゥス 500mm無反動砲)[注 17] (MA-M3 重斬刀) (MMI-M8A3 76mm重突撃機銃)[注 18] |
搭乗者 | 叢雲劾 ロウ・ギュール 8(ハチ) 風花・アジャー |
ガンダムアストレイ ブルーフレーム フル・ウェポン Gundam Astray Blue Frame Full-Weapons | |
武装 | 75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」×2 ビームサーベル×2 M68キャットゥス 500mm無反動砲×2[注 17] M68パルデュス 3連装短距離誘導弾発射筒×2 8連装短距離誘導弾発射筒 対ビームシールド 攪乱用チャフ弾 (MSサイズの手榴弾) |
ガンダムアストレイ ブルーフレーム スケイル・システム Gundam Astray Blue Frame Scale-System | |
武装 | 対装甲コンバットナイフ・アーマーシュナイダー×2 スーパーキャビテーティング魚雷発射専用銃 (ビームライフル) |
ガンダムアストレイ ブルーフレーム ショートレンジアサルト Gundam Astray Blue Frame Short Region Assault | |
武装 | ビームサーベル×2 対装甲コンバットナイフ・アーマーシュナイダー コンプリートセンサー ハンドガン(ショートライフル)[注 16] |
中立コロニー・ヘリオポリス崩壊の裏側で起こっていたアストレイ処分騒動において、叢雲劾がロウ・ギュールより譲り受け、以降長きに渡り愛機となった試作3号機。フレームの色の青はオーブで局地戦仕様を意味する色[28]であり、「オプション装備のスペック検証機」として開発された。
自国のオーブ、盗用した連合だけにとどまらず、ザフトすらも含めた膨大な量のオプション・データが移植済みだったため[72]、傭兵である劾に絶大な恩恵をもたらしてゆくこととなった。
- アーマーシュナイダー
- 劾が最も愛用する兵器の一つで、ストライクなどが持つ物の独自改良型。通常は鞘(シース)に納められ、そこから抜くとグリップ内から刃が延長するギミック[73]などが特徴。さかのぼってガイ専用ジンの頃からすでに使用しており、本機ではリアアーマーに設置され[74][注 19]、初めて使ったのは機体入手後ほどなくしてから[注 20]。なお、後述の「スケイル・システム」では太ももの正面に変更される。
- デザインは漫画家・ときた洸一が担当している[77]。
- 強化ビームライフル
- 「ASTRAY B 『オペレーション01(TACTICS 04):ビーム・ライフル』」に登場。アストレイ標準装備の物を改造したのではなく、全く別のライフルにエネルギー・ビーム変換器などを移植したもの。極限まで高めた威力は通常の3倍にもなったが銃身が耐えられるのはたったの一射だけで、任務終了後に移植部は取り外された[78]。
フル・ウェポン
主にザフト製の実弾火器で固められたオプションセット。長時間にわたって多くの敵と戦うための装備で、電力消費の激しいビームライフルは持たない[79]。弱点は重武装ゆえの重さだが、撃ち尽くしたものから破棄することでカバーする。地球連合に雇われての任務(アルテミスの用心棒、連合の地上部隊)などで選択された。
- ウェポンラック
- 独自開発のジョイント・ユニット。本体側バックパックを下げて空いたスペースに装着され、ミサイル・ポッドと予備のM68キャットゥスを懸架するために使われる。なお、バクゥのオプション兵器・400mm13連装ミサイルポッドを基にした前者は、横4発×2段の8連装仕様に改造されたもの。
- ちなみに、『ASTRAY B』連載誌におけるフル・ウェポン模型作例では本器背面下部に赤い円筒状の「MSサイズの手榴弾」1個[注 21]を装備しているが、ときた洸一による全身イラストおよび『Parts 2 対決! アストレイ対アストレイ』[82]を見る限り存在せず、その他関連外伝作品の「世界内」で使用(登場)した例もない。
- 攪乱用チャフ弾
- シールド裏に装着された独自の目眩まし(ジャマー)兵器。初出時から設定画はなく模型作例もなされなかったが、ときた洸一『SEED ASTRAY』第1巻、78-79頁では、4枚の空力制御翼がついたミサイルとして描かれていた。
コンプリートセンサー
ミラージュコロイドを見破るために用いられたオプション。プロトタイプアストレイには共通して頭部交換機能を持ち、それによって頭部の前半分を換装した形態[注 22]。強化された各センサーと、得た情報を解析する専用コンピュータの2段構えからなる。在来MSとは比較にならない性能である反面、エネルギーの消費がすさまじく、OSにも大きな負荷をかけるため長時間は使用できない[84]。武装はイーゲルシュテルンを除いて本体標準装備そのまま。
ハイスピード・ブースター
暴走状態の高速実験艦を捕捉するために用いられた大型ブースター。ただし理論では可能でもパイロットには多大な負担がかかり、コーディネイターである劾ですら長時間の加速で気を失うほどだった。高速移動艇等の高性能エンジンを組み合わせてこの任務のためだけに製作された[85]。武装はイーゲルシュテルンとサーベルのみ。
スケイル・システム
ブルーフレームの水中戦オプションで、水中用センサーの頭部ユニット、背中の強力な水中ジェット、四肢に装備されたスケイル・アーマーなどで構成される。このシステムは、アーマー表面に並べられた無数の鱗(Scale)を模した機器を振動させて推力とする技術で、在来のザフト水中用MSとは設計思想が全く異なるものであり、通常ありえなかった「スライド移動」をも可能にした。また、振動のパターン次第ではフォノンメーザー砲を防御することも可能だが、ダメージは残るので緊急時のみの使用法である。なお、潜水用ではないため比較的浅い深度での運用に限られる[86]。武装はアーマーシュナイダーと下記魚雷銃の2つだが、「ASTRAY B 『オペレーション11(TACTICS 13):フライト・ユニット』」ではビームライフルで戦っていた。デザインは町田能彦(スタジオオルフェ)が担当。
『天空の皇女』では、改修型のセカンドリバイ用に新技術を導入して再開発される[87]。
ショートレンジアサルト
『SEED ASTRAY special edition』[注 8]にて公開された装備で、非常に狭いフィールドで超接近戦をするためのものとされる。別称 潜入ミッション用近接戦装備。コンプリートセンサーは後年発のリファインデザイン型で、1本だけ持つアーマーシュナイダーは後述の「セカンドリバイ」型。ハンドガンは後述の「フルアーマー・フェイズシフト」の物と明記されており(65頁。ちなみに画稿では左腕に装備)、改装経歴が前後した組み合わせになっている。したがって公式の物語内では未確認だが、かなり近い状態の姿が後述の「セカンドG」にて確認されている。
- ハンドガン(ショートライフル)[注 16]
- 前腕部の装甲側と合致するフォルムのマガジンを、オプション装着などで使われる穴状ラッチに挿し込み、手に持つ銃本体の下部と連結させて弾薬を供給する実弾火器[注 23]。一般的な拳銃とは異なるデザインなので、『SEED』本編でカガリが使った接触回線用のワイヤー射出器に近い。
- 上記連載においてはショートライフルと書かれている。また、全体のリデザインと共に、トンファーとナックルダスターを足したような形状を応用して打撃用途にも使える強度があることや、セカンドリバイ型アーマーシュナイダー装着用のフック状パーツが銃底の前部先端にあるなどの設定が追加され、棟側にある枝鉤状の返しを使って固定することでバヨネットとしても使える仕様になっている。
セカンドG
ガンダムアストレイ ブルーフレーム セカンドG Gundam Astray Blue Frame Second G | |
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型式番号 | MBF-P03 second G |
装甲材質 | 発泡金属装甲 トランスフェイズ装甲(胴体のみ) |
武装 | アストレイ標準装備 対装甲コンバットナイフ・アーマーシュナイダー×6 コンプリートセンサー ハンドガン(ショートライフル)[注 16] |
搭乗者 | 叢雲劾 |
ガンダムアストレイ ブルーフレーム セカンドG スナイパー・パック Gundam Astray Blue Frame Second G Sniper-Pack | |
武装 | 75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」×2 対装甲コンバットナイフ・アーマーシュナイダー×6 大型ビーム砲 センサーユニット ハンドガン(ショートライフル)[注 16] |
ガンダムアストレイ ブルーフレーム セカンドG ショートレンジアサルト(仮称) Gundam Astray Blue Frame Second G Short Region Assault (tentative) | |
武装 | ビームサーベル×2 対装甲コンバットナイフ・アーマーシュナイダー×6 コンプリートセンサー ハンドガン(ショートライフル)[注 16] |
初めに、物語上の順番としては「セカンドL」の状態の方が早い登場(完成)となったため、その経緯は後述の「セカンドL」項を参照のこと。
したがって、通常ブルーフレーム セカンドとは「セカンドG」を指し、両肩・胴体・脚部などを改良したセカンド仕様の本体に、あとから再生産されたノーマル型の頭部とバックパックを装着した姿のこと。機体名に含まれている「G」は劾の頭文字としてセカンドLと区別するためのものである。武装はアストレイ標準装備と下記の戦闘ナイフ。
- アーマーシュナイダー
- セカンドG(L)でも引き続き愛用され、これまでのものに対ビームコーティングを施した改良型。長らく劾はアストレイ最大の強みである運動性能を邪魔するシールドの扱いについて悩んでおり、「ならばビームは切り裂いて防げばいい」と判断し攻盾兵装の亜種としても扱うようになった。盾より狭い面積だが盾代わりにビームを防ぐ他、作中でビームサーベルと切り合った時には一方的にビームの光刃を切り裂いて貫通し敵本体へと攻撃を食らわせている[88]。装備部位は両大腿部の側面。
- さらに本機からは、「隠しナイフ」といえるアーマーシュナイダーが両脚部の爪先と踵に内蔵されるようになった。これらはハンドナイフの概念に囚われない形状で、攻撃のほかにスパイクとしても利用され、劇中では敵機の身体を駆け上がり足場にして跳躍する時に使用されている[89]。
スナイパー・パック
折り畳み式の砲身を持つ大型ビームライフルを備えた長距離射撃用オプション。バックパックから右腰へビーム砲が、左肩へ狙撃用望遠センサーが位置取る。ビームは若干の曲射も可能。ドレッドノートの頭部を守る戦闘で装備されたがハイペリオンとは相性が悪く、動きの速さに対応するために外し、囮として爆破された。
『METAL BUILD』ではスナイパー・パックをベースに再設計したものが登場した。基本性能は元のままだが、大きくシルエットが変わり単独での飛行性能を獲得。搭載したAIが独自に判断して支援攻撃を行うことが可能だが、精密射撃を行う際にはモビルスーツとの合体が必要となる。合体時は頭部と両肩を覆うような形状となり、両肩のミラージュコロイド発生装置でゲシュマイディッヒ・パンツァーのように限定的ながらビームの歪曲を可能とする。ローエングリンランチャーとの連動も考慮されており、単独飛行時に合体可能なほか、モビルスーツでの同時使用も可能である。
ショートレンジアサルト(仮称)
戸田泰成「ASTRAY R 第4巻 『last unit:パワードレッド』」に登場したもの。頭部にコンプリートセンサー、ハンドガンは右手に持ち、アーマーシュナイダーは当然ながらセカンドとしての物を2本(隠し4本)装備する。劇中ではミラージュコロイドで姿を隠すジェネシスαを探し出し、内部にメンバーを潜入させるためのミッションで選択していた[90]。
特定の呼称は公式で定められていない。
セカンドL
ガンダムアストレイ ブルーフレーム セカンドL Gundam Astray Blue Frame Second L | |
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型式番号 | MBF-P03 second L(MBF-P03S-2ND-L[注 24]) |
全高 | 17.78m |
重量 | 64.4t |
装甲材質 | 発泡金属装甲 トランスフェイズ装甲(コクピット周辺のみ) |
武装 | 75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」×2 対装甲コンバットナイフ・アーマーシュナイダー×6 タクティカルアームズ ハンドガン(ショートライフル)[注 16] ビームライフル (ミーティア〈改造版〉) |
搭乗者 | 叢雲劾 |
ガンダムアストレイ ブルーフレーム セカンドL ローエングリンランチャー Gundam Astray Blue Frame Second L Lohengrin Launcher | |
武装 | 75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」×2 対装甲コンバットナイフ・アーマーシュナイダー×6 タクティカルアームズ ローエングリンランチャー |
ソキウスとの決闘でバックパックを含む背面に甚大なダメージを負い、勝利の証拠品として頭部を持ち去られてしまったブルーフレームに、劾から伝えられていたプランを基にエリカ・シモンズとロウ・ギュールの手によってオーブで強化改修を施した機体。そのロウの頭文字をとって「L」が名前に組み込まれている。
本体の両肩には劾が設計した「フィンスラスター」というバーニア兼用ユニットを導入。これは並のバックパックに匹敵する出力を有し、強制的な姿勢変更や緊急回避などに使用され、底部面積が小さくなるように改良された脚部とあわせて近接格闘戦における運動性を飛躍的に高めている。
次に、ストライクルージュ用で少しだけ余っていたPS装甲素材を使って「二重装甲」が組み込まれた[91]。わずかな量をコクピット周辺に絞って活用し、省電力で済むよう外部装甲の圧力センサーがダメージを感知したら通電するというアイデアで、奇しくも同時期に連合が開発したトランスフェイズ装甲と同じものであった。
最後に、自分のレッドフレーム用に考えていた「専用頭部ユニット」と「タクティカルアームズ」が提供され全プランが固まった。背中から腰部の尻尾状パーツあたりには単純なフレームジョイントが付いており、それを介して本体とタクティカルアームズがドッキングしている。2本設置されている物は追加のバッテリーパック。そのためアストレイ標準装備は(一部を除いて)常用しなくなったが、戸田泰成『ASTRAY R』第4巻では、ハンドガンを持つ姿、ビームライフルを持つ姿がそれぞれ見られた(167、182頁)。ゲーム『EXTREME VS』では対ビームシールドも装備している。
つまり「セカンドLという名のオプションセット」ともいえるため、セカンド本来の姿は前項「セカンドG」の形態である。なお、Lの状態では頭と背中に装着するタイプのオプションは併用できないが、ミーティアユニット(核動力仕様)とのドッキングは可能だった[92]。
また『DESTINY ASTRAY B』の時点でモルゲンレーテの整備でバッテリー系が高性能のパワーパックに交換され、それ以前より稼働時間が30%延長している。
- 専用頭部ユニット
- 戦闘機などの尾翼に似たV字アンテナと、顎を保護するチンガードが目を引くデザイン。ガードはシャッター式で顔全体を覆うこともでき、ボクシングでいうピーカブースタイルでの格闘を想定したもの。イーゲルシュテルンは両頬に内蔵。最大の特徴として「タクティカルアームズ」の遠隔コントロール機能を有しており、ある程度の距離ならドラグーンのように動かすことができる。
- タクティカルアームズ
- 通常は背中に装着されフライトユニットとして機能するが、分離・変形する事で、本体全長ほどの巨大な実体剣となる「ソードフォーム」と、『SEED』世界では類を見ないMS用砲台となる「ガトリングフォーム」の3形態をとれる多機能型バックパック。
- ラミネート装甲製であり、広い面積を利用して対ビーム防御に使えるだけでなく、アルミューレ・リュミエールなどに対する有効な武器にもなり、剣状態の斬撃にはバーニアの加速力も足される。
- 90mmガトリングは未変形でも発射でき、背後や死角への攻撃も可能。砲台時には本体から分離したバッテリーパックが合体する。当初は4連装すべてが実弾でフェイズシフト装甲などには無力だったが、あとから劾自身の手でビーム砲を加えた半々銃身に強化され、選択あるいは混合で放てるようになった[93][注 25]。
- 後に更なる発展を遂げ、「セカンドリバイ」や「レッドフレーム改」へと受け継がれた。
ローエングリンランチャー
戦艦を前提にして搭載される陽電子破城砲をMS用にスケールダウンしたオプションセット。砲身は縦分割され両腰に1つずつ装着される。リアアーマーにはエネルギー供給用の核エンジン(核発電機)を設置したため、追加バッテリーパックは外されている。威力は艦載型よりはさすがに劣るが、従来のMS用火器とは比べものにならない破壊力を持つ。
実際に発射するには核エンジンを起動しなければならないが、ニュートロンジャマーの問題があるので単体では使用できない。しかし、衛星を護る巨大モビルアーマー「ペルグランデ」が有するNジャマーキャンセラーを逆利用し、文字通り密接するまで接近することでエンジンを起動させるという戦術で達成した。また、核駆動MSであるドレッドノートイータとの共闘で使用した事もあった[注 14]。
サード
ガンダムアストレイ ブルーフレーム サード Gundam Astray Blue Frame Third | |
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型式番号 | MBF-P03 third |
装甲材質 | 発泡金属装甲 トランスフェイズ装甲(胴体のみ) |
武装 | 75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」×2 大型ソード×2 アンカーランチャー×2 専用ビームライフル×2 対装甲コンバットナイフ・アーマーシュナイダー×6 ビームサーベル×2(脚部正面) 大型ナイフ×2(脚部背面) |
搭乗者 | 叢雲劾 |
『FRAME ASTRAYS』に登場。東アジア圏のジャングル戦に向けて、仲間のリード・ウェラーを通じて調達したパーツを投じ、アメノミハシラ内のファクトリーにてロウが改修を担当した姿[94]。
部隊行動を考慮し通信機能を強化した頭部を持ち、障害物の多くビームの使用制限がある密林での戦闘を考慮し、機体各部にレアメタル製のソードをはじめとした各種装備が追加されている[94]。背部に大型の可動式スラスターユニットを装備し機動力を増強。このユニットは最大で頭部後方に水平展開する。尻部には2挺のライフルをテール状にマウント、手持ちのアーマーシュナイダーはその銃尻に格納する仕様へと微調整。両肩は「フィンスラスター」ではない単純な増加装甲に差し替え。両腕には大型ソードとアンカーランチャーをマウント。アンカーはソードの切っ先と反対方向にあり、使用時は前腕ジョイントを軸にユニットを旋回させる。アキレス腱部にも折り畳み式のナイフ[注 22]が追加されている。また、作中未使用の装備としてニーアーマー内部にはビーム、トリモチ、ニードル、散弾等を発射可能なノズルと、ビームサーベルの発信器、換装用の頭部がデザインされている[95]。
なお、セカンドLと同じく任意でセカンドGに戻せる[94]。実戦投入は任務開始後しばらくしてからで、劾はそれまでの繋ぎとしてハイペリオンGに搭乗していた。
セカンドリバイ
ガンダムアストレイ ブルーフレーム セカンドリバイ Gundam Astray Blue Frame Second Revise | |
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型式番号 | MBF-P03R |
全高 | 18.32m |
重量 | 62.7t |
装甲材質 | 発泡金属装甲 トランスフェイズ装甲(胴体のみ) |
武装 | 75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」×2 対装甲コンバットナイフ・アーマーシュナイダー×6 タクティカルアームズII |
搭乗者 | 叢雲劾 |
『VS ASTRAY』に登場。サードの実戦データを元に、セカンドLを再改修した姿。機体全体の見直しと武装の改良により、さらに高い汎用性を得ている[96]。
- アーマーシュナイダー
- ファイティングナイフに似た曲線的な形状となり、刀身の伸縮機構も廃止されている。刃と持ち手の中間に肉抜き穴が追加され、これに人差し指を差し込んで拳銃のように保持する。鞘の造型も一変し、コの字型のフックのようなアタッチメントに日本刀でいう打刀の向きで懸架する仕様になった。
- タクティカルアームズII
- 従来の3形態に加え、刀身を2分割しトンファーのように両腕で保持する「ソードアーム」と、ガトリング砲単体を手持ち使用できる「ガトリングアーム」の2形態が追加された。ソードアームは「サード」の大型ソードを参考にした形態で、新機能として刀身の峰側(連結時の接合面)にビーム刃の発生装置を内蔵する[96]。
D
ガンダムアストレイ ブルーフレームD Gundam Astray Blue Frame D | |
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型式番号 | MBF-P03D |
全高 | 17.53m |
重量 | 53.90t |
装甲材質 | 発泡金属装甲 トランスフェイズ装甲(胴体のみ) |
武装 | センサードラグーン×2 ステルスドラグーン×4 ソードドラグーン×2 ビームキャノンドラグーン×2 ブレイドガン×2 |
搭乗者 | 叢雲劾 ダンテ・ゴルディジャーニ(対アストレイノワールD戦時) |
『DESTINY ASTRAY B』に登場。ダンテ・ゴルディジャーニ駆るアストレイノワールとの決戦用に特化した姿。
セカンド仕様を基本としてきた従来の強化形態と異なり、一旦すべてのパーツを初期のノーマル仕様に戻した上で改修を行っている。ノーマル仕様のパーツはソキウスたちとの戦いで破損・喪失したため、アメノミハシラ内のファクトリーで再生産されたパーツを組み込んでいる[97]。背部にはストライカーパック規格のコネクターが増設され、エールストライカーを改良したヴィーヴルストライカーを標準装備する[98][注 26]。アストレイノワールのソードピストルに対抗すべく[要出典]、頭部両側、両肩、両腰、ヴィーヴルストライカー上部に格闘用の実体剣を配置。刀身の強度こそソードピストルにおよばないが、機体からの量子通信で遠隔操作されるドラグーン・システムの機能が付加されている。ダンテ戦の後は、両腕にカートリッジ式の2連装銃であると同時にドラグーン・プラットホームとしても機能するブレイドガンが追加装備される[98]。
- ドラグーン[注 26]
- 全身に装備されたソード型のドラグーン。頭部にセンサー搭載タイプのセンサードラグーンが2基、両肩にミラージュコロイド・ステルス / ゲシュマイディッヒ・パンツァー搭載タイプのステルスドラグーンが4基、両腰に大型剣タイプのソードドラグーンが2基、ヴィーヴルストライカーに砲撃特化タイプのビームキャノンドラグーンが2基の計10基が装備されている。また、両腕のブレイドガンに全身のドラグーンを装着させ、大型銃剣「シペールソード」[注 26]として使用可能。「シペール」はギリシア語の鱗 (lepis) の綴りを逆にしたもので、「逆鱗」の意味を持たせている[98]。
フォース
下記のフルアーマー・フェイズシフトを装備した状態のみが公開されている仕様。「フォース」の名称は『機動戦士ガンダムSEED FRAME ASTRAYS Vol.1』10頁で確認できる。機体はほぼ「セカンドG」(肩は通常型で、バックパック&サーベルは未装備)で、右眉間部に短い1本アンテナを備える頭部(他にも、ノーマル型頭部の姿や、巨大な丸型センサーが顔半分をしめる頭部のイラストも)となっている。その初出時は本体の全身のほとんどが無色の線画だったため(足首は小型化したハイヒール仕様)[99]、模型作例ではノーマルのブルーフレームに沿った塗色[100]だったが、後年に描き起こされたフルカラー設定画でセカンド仕様の配色(プレートアーマーが白、胸中央にサーペントテールのロゴ入り)となり、足首もセカンドと同形状となっている[101]。
フルアーマー・フェイズシフト
フェイズシフトを展開できるアーマーオプションで、太陽にある謎の砲台の破壊ミッションで使用された。熱を遮断する融除材ジェルの供給システムも内蔵しており、単独での大気圏突入も可能。全身を覆うような形状は一見鈍重そうなイメージを与えるが、後方へ展開することで太陽近辺の重力に逆らい離脱できるほどの推力を発揮するスラスターユニットとして機能する[102]。
武装はアーマー上部に備えられた「レーザー砲」2門と、本体側の「大きなバルカン」1門、「ハンドガン[注 16]」2挺、「ナイフ」2本(×4本)など。「スケイル・システム」と同位置に備えるナイフのデザインは、既存アーマーシュナイダーのどれとも異なる物で、グリップが茶色、鍔が灰色という単純なシースナイフ・タイプのようである。一方、セカンドG(L)における脚部の隠しナイフは、ほぼそのままで装備されている。
- 登場時期
- 『機動戦士ガンダムSEED』本編放送時に刊行された模型誌における初出時においては、「ナチュラルとコーディネイターの戦争が終結した時期」とのみ記述される[102]。一方で、後年に公開された時系列表においては『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』終了後の、「大きな戦争は終結した」ころとされる[103]。
- 開発ベース
- 最初期の模型誌掲載時ではノーマルのブルーフレームをベースとしていた[102]が、後にブルーフレームセカンドGをベースとした記述が見られ[104]、さらにその後、ブルーフレームフォースをベースとした資料が見られる[105]。
注釈
- ^ a b c d e f g 設定画を参照[18]。
- ^ 戸田泰成 『ASTRAY R』 第1巻では、手の平サイズの予備電源パックを常用している姿も見られた。
- ^ プラモデル 『PG 1/60 ガンダムアストレイ レッドフレーム』 および開発用コンセプト画稿では、開閉ギミック化したサイドアーマーにも可能となっている(位置は右で向きは逆さま)。
- ^ 『電撃ホビーマガジン』 2009年5-6-7-8月号[要ページ番号]。これらは同年3月号に掲載された単色線画やプラモデル 『PG エールストライカー&スカイグラスパー』 組立説明書の2色線画などのPG開発用コンセプト画稿とは別物で、細部が微妙に異なっている。「ショートレンジアサルト」や「天“完全体”」を収録する 『機動戦士ガンダムSEEDアストレイアーカイブ 3D&設定資料集』 ではゴールドとレッドを除いて掲載され、PG特設サイトでは上半身のみだが公開されている。
- ^ a b プラモデル 『1/100 レーゲンデュエルガンダム』 にて公開された名称で、それ以前は長らく「デュエル用バズーカ」などと記されていた[27]。
- ^ この際はコーディネイターであるギナの反射神経に相応しい機体とすべくOSの最適化を自力で済ませて持ち出された[13]。
- ^ 資料によってビームライフル[31]とレーザーライフル[30]の表記揺れが存在。ちなみに、ときた洸一『SEED ASTRAY』第3巻カバー下の裏表紙に書かれているゴールドフレーム天のデータには「Beam saber」と表記されている
- ^ a b 『電撃ホビーマガジン』 2009年6-7-8月号[要ページ番号]に掲載された短期集中連載。『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY special edition』 と題し、第1回 「ブルーフレーム ショートレンジアサルト」、第2回 「レッドフレーム フライトユニット装備」、最終回 「ゴールドフレーム天“完全体”」 の3種が紹介された。
- ^ プラモデル「1/100 ガンダムアストレイ ゴールドフレームアマツ」発売記念企画 「天空の宣言」の1つで、『SEED DESTINY MSV』の「extra.01」扱いとなっている。
- ^ カットの素材については、当時の番組放送前に催された「ガンダムワールド2002 IN C3」で上映された特別編集映像「機動戦士ガンダムSEED-カウント ゼロ-」から転用したもの。ただし、『SEED HDリマスター』のOPでは新規カットに差し替えられたため登場しない。
- ^ これはライブラリアン再生産機のレッドフレームも同様)
- ^ 「ASTRAY B 『オペレーション11:フライト・ユニット』の模型作例」 では、専用ホルダーを介さず、リアアーマー側の台形状ラッチの上から「直接サーベルを挿す」方法で表現。一方、後発の模型作例では、ホルダーを介してバックパック裏に設置する表現[44]。概略はビームサーベル項を参照のこと。
- ^ この呼称は『天空の皇女』からのもの
- ^ a b 関連ゲーム 『スーパーロボット大戦W』 では、「赤い一撃」はPS装甲を無視してダメージを与えられ、「ローエングリンランチャー」はNジャマーキャンセラーを自ら搭載して使用している。
- ^ ただし、このドラグーンはロウ・ギュールでは使用できない[67]。改の頭部外観は通常のままのため、遠隔操作システムが搭載されているかは不明。
- ^ a b c d e f g h 初出は電撃ホビーマガジン誌「ASTRAY B 『オペレーション08:フルアーマー・フェイズシフト』」 [69]。同誌掲載時はまだブルーフレームセカンドが登場前だった事もあり、作例の本体部にはノーマルのブルーフレームが用いられていた[70]。その後、単行本 『ASTRAY B』 では「ブルーセカンド」と設定される。その後、プラモデルキット「PG ガンダムアストレイ レッドフレーム」発売時に「ブルーフレームフォース」を本体とする設定へと改変された[16]。
- ^ a b 戦闘中に敵機から奪ったものは除き、劾がブルーフレームに装備させるM68はスコープ部レンズがクリアーグリーン色であり、他のザフト製オプション火器も合わせて全体が濃いダークグレーに塗色されたものとなっている。
- ^ 「ASTRAY B 『オペレーション07:M1アストレイ・チーム』 フォトCG」 より判別[71]。文中では「テスト用に威力を抑えた実弾銃」[71][22]。
- ^ ときた洸一 『SEED ASTRAY』ではシースとナイフ一式を横向きで装着する姿も見られた[75]。
- ^ 「ASTRAY B 『オペレーション19(TACTICS 03):連合のサーペントテール』」[76]。
- ^ 「電撃ホビーマガジン」誌におけるNAOKI制作の作例による[80][81]
- ^ a b 後発の設定画では、頭頂部に2本の棒アンテナ、アゴ部が横2分割のカメラ、目の部分がモノアイという、初出当時の物をディテールアップしたデザインで描き起こされている。/サード用脚部大型ナイフについては「アーマーシュナイダー」と解説[83]。
- ^ ときた洸一 『SEED X ASTRAY』 第1巻におけるハイペリオンとの戦いでは、打ち勝てるはずのないビーム弾を相殺していた。
- ^ 公式サイトや『SEED MSV開発系譜図』では前者、プラモデル『1/100 ガンダム アストレイ ブルーフレーム・セカンドL』や『SDガンダム カプセルファイターオンライン』の説明では後者の表記が使われている。
- ^ 時期的にはアニメ本編でクサナギが宇宙に脱出した辺り[93]。
- ^ a b c 「ヴィーヴルストライカー」、各ドラグーン、シペールソードの名称は単行本『DESTINY ASTRAY B 下巻』では使用されておらず、プラモデル『マスターグレード ガンダムアストレイ ブルーフレームD』で設定されたものである。
- ^ ただし、「FRAME ASTRAYS」作中ではフェイント攻撃に対処できない場面も見受けられた
- ^ 本機に搭載されたトリオシステムは、デスティニーインパルスRの「バディ・システム」をダブルブイが模倣したものとなる[120]。
出典
- ^ 『電撃データコレクション 機動戦士ガンダムSEED外伝2』メディアワークス、2008年4月15日初版発行、90頁。(ISBN 978-4-8402-4202-8)
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