ガンキャノン 量産型ガンキャノン

ガンキャノン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/18 08:11 UTC 版)

量産型ガンキャノン

諸元
量産型ガンキャノン(ガンキャノン量産型)
MASS PRODUCED GUNCANNON
(GUNCANNON MASS PRODUCTION TYPE)
型式番号 RX-77D
所属 地球連邦軍
生産形態 量産機(試作機説あり)
全高 18.1m
頭頂高 17.5m
本体重量 51.0t
全備重量 70.2t
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
出力 1,410kW
推力 7,000kg×2(背部中央)
26,500kg×2(背部外側)
26,500kg×1(後腰部) 93,500kg
センサー
有効半径
7,300m
武装 240mmキャノン砲×2
60mmバルカン砲×2
90mmマシンガン
搭乗者 マスター・P・レイヤー
レオン・リーフェイ
マクシミリアン・バーガー
リド・ウォルフ
ダグ・キーソン
その他 姿勢制御バーニア×8

OVA機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場。

名称は資料によって「ガンキャノン量産型」[42][43]とされることもある。また、型式番号がRXナンバーであることから、正確には量産型ではないとして「ガンキャノン量産検討機」[44]「量産先行試作機」または「量産検討モデル機」[43]とする資料もある。事実、量産型と銘打ってはいるものの少数の生産に留まり、以後「ガンキャノン」名称の機体は開発の系譜が一旦途切れることとなった。実際の中距離支援機としては、圧倒的な製造数を誇る主力量産機、ジムとの共用パーツが多く量産コストに優れるジム・キャノンが量産された。

ガンキャノンの量産型として開発された機体。コア・ブロック・システムを廃止し、後期生産型ジムのパーツを多く使用し[45]、装甲材質はチタン合金セラミック複合材に変更するなど、生産性を重視したコストダウンが図られている。しかし、装甲自体は非常に厚く、カタログスペックでもガンキャノンを凌ぐ。コストダウンと共にガンキャノンの実戦運用で得たノウハウが投入され、姿勢制御スラスターの増設によって宇宙空間での機動性が向上している。

両肩の240mmキャノン砲は、伸縮してバックパックに収納されることによって、近接戦闘の際に障害にならないよう配慮されている。また、臀部にスタビライズド・ギアと呼ばれるジム・キャノンIIの装備とほぼ同型のアウトリガー・ジャッキを備え[注 6]、キャノン砲発射時に接地させることで射撃精度を向上させることができる[43]

劇中での活躍
『0080』第4話において、ケンプファーの進撃を止めるべくグレイファントム所属のスカーレット隊の機体2機が登場(1機とする文献あり[46])、直後に1機が撃墜され、1機(前述の機体と同一かは不明)は市街地に墜落し大きな被害を出している。また、この交戦の結果を原因として、ジム・キャノンの上位機種である本機の量産計画を破棄したとする文献もある[44]
OVA『機動戦士SDガンダムMk-IV』に収録されている「夢のマロン社「宇宙の旅」」では、ジャブロー攻略戦の際に左脚部に「108」とマーキングされた機体が(SDではなく通常の体型で)登場し、前屈みになって両肩のキャノン砲を打つ描写が見られる。
漫画『機動戦士ガンダム0079』では、迷彩を施された機体がジャブロー防衛戦に相当数登場し、ジム、量産型ガンタンクと共に迎撃に出動している。
専用機が存在しており、漫画『GUNDAM LEGACY』では、アフリカ戦線にてMSパイロットに転向したばかりの「踊る黒い死神」ことリド・ウォルフ少佐がMSキャリアー・ライトライナーへ搭載した本機に搭乗。彼のパーソナルカラーである黒に塗装されていた。他にもゲーム『機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で…』での、オーストラリア反攻作戦で活躍したホワイト・ディンゴ隊機(灰色に塗装)や、漫画『機動戦士ガンダム オレら連邦愚連隊』での、北米戦線で活躍した教導団ネメシス機(ダークブルーに塗装)が登場。

ガンキャノン量産型改

PCゲーム『機動戦士ガンダム リターン・オブ・ジオン』に登場(型式番号:RX-77D-2)。

量産型ガンキャノンの後期バージョンを基にした陸戦用MS。少数が量産され、機動性を除く性能がジム・キャノンIIを大きく上回っているためか、宇宙世紀0089年でもアフリカなどで現役で使用されている。


注釈

  1. ^ 胴体部分は240mm低反動キャノン砲の接射による爆風やジャイアント・バズの直撃に耐えられるほど装甲が厚い。これに対して黒い三連星との戦いにおいてガンダムのシールドはジャイアント・バズの直撃で破壊されている。ただし、その他の部分についてはそうとも言えず、ア・バオア・クーの戦いでザクIIが発射した280mmバズーカ弾の直撃によって右脚の膝関節から下を失った例もある[11]
  2. ^ 一方で、劇中でヨーロッパ戦線でマチルダ補給隊の出迎え護衛に赴いた際、カイ・シデンのガンキャノンは戦域到着が遅くなり、「こいつは足が遅いからね」と言っている
  3. ^ 「ガンキャノン砲」と記述した資料[5]、「低反動キャノン(砲口径は360mm)」と記述した資料[18]、「360ミリ無反動ロケット砲」とした資料[19]もみられる。
  4. ^ 一方で、ミノフスキー粒子下では実用的な命中精度を発揮できなかったため、実戦ではほとんど使用されなかったとする資料もみられる[15]
  5. ^ 分離可能な下半身部分のことである。
  6. ^ 同様の装置は、現実世界においてクレーン車などの重機などが、宇宙世紀においてガンキャノン・ディテクターダブデ陸戦艇などが備えている。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l 『ENTERTAINMENT BIBLE .1 機動戦士ガンダム MS大図鑑 PART.1 一年戦争編』バンダイ、1989年2月、54-55頁。
  2. ^ a b アニメック』第6号、ラポート、1979年8月、23頁。
  3. ^ 『ロマンアルバム・エクストラ35 機動戦士ガンダム』徳間書店、1980年7月、121頁。
  4. ^ a b c 『機動戦士ガンダム記録全集1』日本サンライズ、1979年12月、161頁。
  5. ^ a b c 『機動戦士ガンダム記録全集1』日本サンライズ、1979年12月、154頁。
  6. ^ 『B-CLUB VISUAL COMIC 機動戦士0080 ポケットの中の戦争 VOL 2』バンダイ、1989年10月、108頁。
  7. ^ a b c d e 『MG 1/100 RX-77-2 ガンキャノン』バンダイ、2001年12月、組立説明書。
  8. ^ a b 『マスターアーカイブ モビルスーツ RX-78 ガンダム』ソフトバンク クリエイティブ、2011年12月、17頁。(ISBN 978-4797366181)
  9. ^ 「ハイグレードユニバーサルセンチュリー 1/144 RX-77-2 ガンキャノン - REVIVE」バンダイ、2015年6月、組立説明書
  10. ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE .1 機動戦士ガンダム MS大図鑑 PART.1 一年戦争編』バンダイ、1989年2月、110頁。
  11. ^ 『機動戦士ガンダムIII 〜めぐりあい宇宙編〜』より。
  12. ^ 講談社『機動戦士ガンダムモビルスーツバリエーション3 連邦軍編』74頁。
  13. ^ a b c d 『1/144 フルカラーモデル ガンキャノン』バンダイ、1988年9月、組立説明書。
  14. ^ 『1/144 フルカラーモデル ジム』バンダイ、1988年10月、組立説明書。
  15. ^ a b c d e f 『ハイグレードユニバーサルセンチュリー 1/144 RX-77-2 ガンキャノン』バンダイ、1999年5月、組立説明書。
  16. ^ a b 『講談社ポケット百科シリーズ15 ロボット大全集1 機動戦士ガンダム』(1981年)
  17. ^ 『機動戦士ガンダムモビルスーツバリエーション3 連邦軍編』講談社、1984年7月、2006年7月(復刻版)、75頁。ISBN 978-4063721775
  18. ^ ガンダムセンチュリー』みのり書房、1981年9月、銀河出版、2000年3月(復刻版)、44頁。ISBN 4-87777-028-3
  19. ^ 『コミックボンボン特別増刊 機動戦士Ζガンダムを10倍楽しむ本』講談社、1985年、126頁。
  20. ^ a b c 『機動戦士ガンダムモビルスーツバリエーション3 連邦軍編』講談社、1984年7月、2006年7月(復刻版)、76頁。ISBN 978-4063721775
  21. ^ 皆川ゆか機動戦士ガンダム 公式百科事典 GUNDAM OFFICIALS』講談社、148頁。
  22. ^ 『ガンダムアーカイブ 機動戦士ガンダム完全設定資料集』メディアワークス、1999年6月、44-45頁。ISBN 978-4840212113
  23. ^ DVD『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編/特別版』ライナーノート5頁。
  24. ^ a b c 稲垣浩文; 梅崎淳志. 機動戦士ガンダム戦記 アバンタイトル プロデューサーインタビュー Vol.2. (インタビュー). 機動戦士ガンダム戦記公式サイト.. http://ps3-gundam.net/interview2.html 2013年9月25日閲覧。 
  25. ^ 日経キャラクターズ!編「機動戦士ガンダム MECHANIC」『大人のガンダム HISTORY & BUSINESS』日経BP社〈日経BPムック〉、2004年10月1日、ISBN 4-8222-1705-1、22頁。
  26. ^ 小説『機動戦士ガンダム第08MS小隊外伝 TRIVIAL OPERATION』に登場。
  27. ^ a b 『コミックボンボン』1983年11月号、講談社、2頁。
  28. ^ a b c d 『機動戦士Ζガンダムを10倍楽しむ本』講談社、1985年5月、122頁。
  29. ^ a b 『コミックボンボン』1983年11月号、講談社、363頁。
  30. ^ 『講談社ポケット百科シリーズ35 機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション3 連邦編』講談社、1984年7月、69頁。
  31. ^ a b c d e f g h i j k l m 『SD CLUB』第10号、バンダイ、1990年4月、31頁。
  32. ^ 講談社『機動戦士ガンダムモビルスーツバリエーション3 連邦軍編』78頁。
  33. ^ 『グレートメカニック・スペシャル モビルスーツ全集5 RX-78ガンダム&V作戦BOOK』51頁。
  34. ^ a b 皆川ゆか『機動戦士ガンダム 公式百科事典 GUNDAM OFFICIALS』 講談社、144頁。
  35. ^ a b 『機動戦士ガンダムMS大全集2013[+線画設定集]』240頁。
  36. ^ a b 『機動戦士ガンダム MSV-R グラフィックドキュメント』アスキー・メディアワークス、2012年1月、62-63頁。
  37. ^ a b c d e 『ガンダムエース』2010年7月号、角川書店、165頁。
  38. ^ 大河原邦男・草刈健一『機動戦士ガンダム MSV-R 連邦編』角川書店、2012年3月、88~89頁。
  39. ^ a b プレイステーション3用ゲームソフト『機動戦士ガンダム サイドストーリーズ』初回盤特典冊子「MOBILE SUIT GUNDAM SIDE STORY MISSING LINK ARCHIVES」21頁。
  40. ^ 大河原邦男・草刈健一『機動戦士ガンダム MSV-R 連邦編』角川書店、2012年3月、64~65頁。
  41. ^ 『ガンダムエース』2017年4月号、角川書店、35頁。
  42. ^ 講談社『機動戦士ガンダム 公式百科事典 GUNDAM OFFICIALS』142頁
  43. ^ a b c HGUC No.44 ガンキャノン量産型』およびその取扱説明書
  44. ^ a b 『機動戦士ガンダム MSV コレクションファイル[宇宙編]』「021 ガンキャノン量産検討機」より。
  45. ^ 講談社『機動戦士ガンダム 公式百科事典 GUNDAM OFFICIALS』143頁。
  46. ^ 『機動戦士ガンダム エピソードガイド vol.2 一年戦争編(後)』60頁、『GUNDAM WEAPONS マスターグレードモデル“第08MS小隊”&“0080ポケットの中の戦争”編』93頁。
  47. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 『月刊ガンダムエース』、角川書店、2017年8月、 44頁、 ASIN B072MPJKH5JAN 4910124010877
  48. ^ 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 公式ガイドブック 2』角川書店[要ページ番号]
  49. ^ a b c d e f g h i 『HG ガンキャノン最初期型(鉄騎兵中隊機)』説明書、バンダイ、2016年11月。
  50. ^ 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』公式サイト - Mobile Suit Discovery(MSD) http://www.gundam-the-origin.net/msd/
  51. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 『HG ガンキャノン機動試験型/火力試験型』説明書、バンダイ、2017年1月。





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