ガンイージ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/10 02:22 UTC 版)
バリエーション
ガンダッシュイージ
漫画雑誌『コミックボンボン』誌上で設定されたガンイージの遠距離支援用強化型[22]。ザンスカール帝国の地球侵攻末期に月で製作され、2基のオーバーハングキャノンを装備してV2バスターの支援機として戦場に出撃したとされる[22]。頭部はヘキサ・タイプと同型のアンテナが装備され、ガンイージの素体にオーバーハングパックを装着し、腰部ビーム・カノンとビーム・スマートガンを装備する[22]。
『ガンダムビルドファイターズトライ』第19話では、本機とほぼ同様の「ガンダッシュブラスター」が登場している。
ガンブラスター
ガンブラスター GUN BLASTOR[20] / GUN BLATSER[23] | |
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型式番号 | LM111E03 |
全高 | 14.9m |
本体重量 | 7.6t |
全備重量 | 21.3t |
装甲材質 | ガンダリウム合金スーパーセラミック複合材 |
出力 | 4,820kW |
推力 | 20,180kg×1 18,630kg×1 15,520kg×2 10,870kg×2 (総推力)91,590kg |
武装 | バルカン砲×2 ビーム・サーベル×2 ビーム・シールド×1 ビーム・ライフル 2連マルチプル・ランチャー×1 メガ・ビーム・バズーカ×1 バズーカ スパイダー・ネット |
搭乗者 | シュラク隊 オデロ・ヘンリーク トマーシュ・マサリク |
その他 | アポジモーター×47 |
ガンイージのバックパックを高機動タイプに換装した機体。元々空間戦闘も考慮して設計されていたガンイージを、より戦術的に高度な作戦行動に対応するために強化したものである[24][注 1]。
最大の特徴は、「ツインテール」と呼ばれるバックパックに接続された2基のスラスターバインダーで、AMBACの併用により高い機動性と運動性を発揮する[25]。基本性能そのものはガンイージを引き継ぎつつと同程度だが、機動性と航続距離の強化によって、宇宙用に開発されたMSに対抗可能となっている[26]。主に月面の裏側にある秘密工場などのリガ・ミリティアの宇宙の拠点にて[25]、ガンイージの生産ラインにて一定の割合で同時生産された[24]。改修が容易であったことから先にガンイージとして完成された機体も後に多くの機体がこのタイプへと換装され[24]、戦争後半でのリガ・ミリティアの主力機となった。カラーリングはガンイージとは異なり、明るいグリーン系を中心としたトリコロールのイメージに近い配色となっており、ガンイージから換装された機体も再塗装されている[24]とされるが、劇中30話ではリーンホースの艦載機としてガンイージの配色のままのガンブラスターも登場している。
ガンブラスターはツインテールユニットを排除することも可能[27][28][29]。また、ツインテールは打ち出して質量弾として使用することも可能となっている[29]。ガンイージ同様にリガ・ミリティアに協力する連邦軍の部隊にも供与された[25]。連邦軍に供与された機体の中にはカラーリングがジャベリンと同じ塗装をされた機体もあり、劇中の活躍にてよくジャベリンの活躍と間違えられるが、3機でビーム・シールドを重ね合わせて展開しゴトラタンのメガ・ビーム・キャノンを防いでクラップ級の護衛をしている機体はジャベリンではなくジャベリンカラーのガンブラスターである。[要出典]
武装はガンイージと共通で、引き続きクラスターガンダムと同型のメガ・ビーム・バズーカを装備している。また、かつてνガンダムで採用されたニュー・ハイパー・バズーカと同デザインの実弾式バズーカを携えて出撃した例なども確認されている[28]。また、腰アーマーなどは同一機種でも様々なタイプが用意されており、ハード・ポイントを備えた機体も存在している[18]、なお劇中においてもアニメ32話においてオデロ、トマーシュ機のガンブラスターが手持ちの武装とは別に追加で両脚部のハードポイントにビーム・ライフルを各1丁ずつ、後ろ腰部と左腰部のハードポイントにメガ・ビーム・バズーカを1丁ずつ追加で装備して出撃している。
- 武装
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- ビーム・ライフル、ビーム・サーベル、ビーム・シールド、2連マルチランチャー
- ガンイージで採用されているものと同型。
- ビーム・バズーカ(メガ・ビーム・バズーカ)
- ガンイージから引き続き採用されている。塗装はカーキグリーンを主とした新塗装タイプと呼ばれるものとなっている(劇中24話よりガンイージでも使用)[17]。
- バズーカ
- 水中でも使用可能な実弾式のバズーカ。34話で使用した。塗装はカーキグリーンで、デザインはνガンダムのニュー・ハイパー・バズーカの流用となっている。機体に対してややオーバースケール気味に描画されているが、νガンダムの持っていたものと比較すると小型となっている。
- スパイダーネット
- 投てき用の実体式ワイヤーで肩部マルチランチャーに装備されている。45話でエンジェル・ハイロゥの幻覚にかかったウッソのV2ガンダムを捕獲するのに使用した。
- 劇中での活躍
- 劇中中盤にシュラク隊のガンイージが改装される形で登場。初登場は27話のザンスカール本国コロニー「アメリア」内での戦闘で、ジュンコ等シュラク隊が搭乗して迎撃に出たコンティオと対等に渡り合っている。その後ジュンコ機はカテジナのリグ・シャッコーの攻撃からウッソのコア・ファイターを庇って大破・喪失する。ザンスカール本国空襲から月面のモトラッド艦隊追撃に至るまで、しばらくの間はガンイージの上位機種としてシュラク隊の主要メンバーが搭乗するが、月面での補給を契機にVガンダムヘキサに転換された。月面セント・ジョセフ市ではリガ・ミリティアの地下工場からリーンホースJr.に数機が補充されており、この内の2機にパイロットとなったオデロ・ヘンリークとトマーシュ・マサリクが搭乗し、反地球浄化作戦からはホワイトアーク隊の戦力として参戦、各地を転戦する。両機はウッソ機の援護のほかゴズ・バールのゾリディアの捕獲、リシテア級「エム」を航行不能に追い込むなどの戦果を挙げる。エンジェル・ハイロゥを巡るベスパとの最終決戦において、オデロ機はエンジェル・ハイロゥ攻防戦にて、ウッソのV2ガンダムがエンジェル・ハイロゥにとりつく時間を稼いでいたが、オデロが一瞬エンジェル・ハイロゥの影響を受けたことで、一瞬の隙を突かれてカテジナ・ルースのゴトラタンに撃墜される。
ガンスマッシャー
スマートフォンゲームアプリ『機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE』に登場するアサルトバスターガンスマッシャーの設定解説に登場(型式番号:LM112E06)。
V2ガンダムのミノフスキー・ドライブの生産と実機調整が追い付かないため、同機のために開発した増加パーツをガンイージに転用した改修プランが策定される。原型機のジェネレーター出力では追加ビーム兵装の使用が難しいため、ミノフスキー・ドライブの技術の一部を流用したオーバーテール・ユニットにジェネレーターを換装するが、機体強度に問題が発生したため各部にも改良がほどこされる[30]。
アサルトバスターガンスマッシャー
『機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE』に登場するゲームオリジナルMS(型式番号:LM112E07/08)。
ガンスマッシャーのバックパックにV2バスターガンダムと同様のメガ・ビーム・キャノンとスプレー・ビーム・ポッドを装備、メガ・ビーム・ライフルの実用データにより開発された高出力ビーム・ライフルを携行、左腕に強化型ビーム・シールドを装備した仕様。ホワイトアークへの配備が想定されるが、エンジェル・ハイロゥ攻略戦が早まったこともあり、実戦投入には間に合っていない[30]。
ビクトリーイージー
漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST』に登場。Vガンダムのコア・ファイターにガンイージの手足を接合した機体。
注釈
出典
- ^ a b NT100% Vガンダムvol.1 1994, p. 61.
- ^ グレートメカニックDX7 2008, p. 内でのインタビュー。誌面で「ガンイージー」と誤表記されている[要ページ番号]。.
- ^ 模型情報1993-8 1993, p. F90Y改の試製トップファイターの掲載画にて[要ページ番号]。.
- ^ MSバイブル47号 2020, p. 29-33.
- ^ a b NT100% Vガンダムvol.1 1994, p. 54.
- ^ a b ガンダム大図鑑1 ザンスカール戦争編上巻 1994, p. 42.
- ^ a b c d e VガンダムMSVハンドブック1 1993, p. 6.
- ^ a b c d ガンダム辞典v1.5 2009, p. 329.
- ^ DVD 画稿 2004, p. 92.
- ^ ファクトファイル No.41 2005, p. 41-8.
- ^ a b B-CLUB 91 1993, p. 86.
- ^ a b c d e f VガンダムMSVハンドブック1 1993, p. 26.
- ^ a b c d e f g RE100ガンイージ 2018.
- ^ a b c d e f g VガンダムMSVハンドブック1 1993, p. 4-8.
- ^ a b c MSバイブル54号 2020, pp. 5–9.
- ^ ガンダム大図鑑1 ザンスカール戦争編上巻 1994, p. 79.
- ^ a b c d VガンダムMSVハンドブック1 1993, p. 28.
- ^ a b c d 1/144 Vガンダム武器セット 1993.
- ^ a b MSバイブル54号.
- ^ a b 1/100ガンブラスター 1993.
- ^ a b c d e f MS大全集2013 2012, p. 99.
- ^ a b c コミックボンボン 1994, p. 9.
- ^ プラモデル「RE/100 1/100 ガンブラスター」
- ^ a b c d VガンダムMSVハンドブック1 1993, p. 7.
- ^ a b c ガンダム辞典v1.5 2009, p. 330.
- ^ ガンダム大図鑑2 ザンスカール戦争編下巻 1994, p. 77.
- ^ NT100% Vガンダムvol.1 1994, p. 38.
- ^ a b アニメ34話より。
- ^ a b アニメ45話より。
- ^ a b UC ENGAGE公式MS 2023.
固有名詞の分類
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