ガレージロック 2000年代以降

ガレージロック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/23 17:18 UTC 版)

2000年代以降

1960年代のガレージロック・ムーブメントは少数のバンドがシングル・ヒットを出しただけだったが、リバイバルのバンドはメインストリームでの成功を果たしたバンドも存在した。代表的作品として最もよく挙げられるのはザ・ストロークスのファースト・アルバム『イズ・ディス・イット』であり、本国アメリカではなく英国で先にブレイクし、その後のガレージロック・リバイバルの後進バンドに大きな影響を与えた。その作風は、同じくニューヨークから生まれたヴェルヴェット・アンダーグラウンド[注 4]テレヴィジョン[注 5]などに通じる独特の雰囲気を持っていると評価された。ポストパンク・リバイバルの若者バンドの一部は、ストロークスからの影響を公言している。これらは、シンプルなサウンドのロックという意味で、70年代パンクとの類似性を指摘されることも多い。

その他には、ザ・ホワイト・ストライプスの4thアルバム『エレファント』など、元はアンダーグラウンドを主体に活動していたアーティストの中で、ムーブメントによってメジャー入りした作品も多い。ガレージロック・リバイバルの存在自体は、all musicもlast.fmも認めているが、ロックの占有率自体が、ヒップホップとクラブ・ミュージックの挟撃にあい、アメリカでは「2位に転落」した状況である。

サブジャンル

フリークビート/ガレージパンク

ガレージロックのサブジャンルとしては、フリークビート[5]や、ソニックスらのガレージパンクがあげられる[6][7]

フラットロック

サーフロックやホット・ロッド・ミュージックの影響が交錯した結果、しばしばガレージロックの初期のサブジャンルとして言及されるフラットロックFrat rock)と呼ばれるエネルギッシュかつアップビートな音楽スタイルが生まれた[8]ザ・キングスメン英語版が1966年に発表した「ルイ・ルイ」は、シアトルでローカルヒットした後、全米チャートで第1位を獲得し、やがて海外でも商業的な成功を収めた[9]。ザ・キングスメンは、解読が困難な歌詞の中に下品な言葉が使用されているという苦情を受け、連邦捜査局の捜査対象となっていた[10]

フラットロックは、ザ・キングスメンをはじめとした太平洋岸北西部のアーティストとよく関連づけられるが、他の地域でも盛んな音楽スタイルとなっていた[11][12]。1963年にはアメリカの他の地域出身のバンドのシングルが全米チャートにランクインし始め、その一例となるミネアポリス出身のザ・トラッシュメンの「サーフィン・バード英語版[13]は、ザ・リヴィトンズ英語版がかつて録音した「The Bird is the Word」と「Papa Oom Mom Mow」を融合させた楽曲である[14]。1964年初頭にはインディアナ州サウスベント出身のザ・リビエラズ英語版の「カリフォルニア・サン」がヒットを記録した[15]

主なミュージシャン

60'sガレージ・ロック

70'sガレージ・ロック

80'sガレージ・ロック

90'sガレージ・ロック

ガレージロック・リヴァイヴァル(2000年 - )

日本のガレージ・ロック


注釈

  1. ^ ヘヴィメタルのように深く歪ませたディストーションではなく、クランチ気味の乾いた音色が主体
  2. ^ ストーンズの影響を受けた「ロックス」がヒットした。
  3. ^ 「アー・ユー・ゴナ・ビー・マイ・ガール」がヒット。
  4. ^ ポップ・アートのアンディ・ウォーホルとも親密でデビュー・アルバムのジャケはウォーホルの作品だった。ファースト・アルバムには「サンデー・モーニング」などが収録されていた。
  5. ^ 1stアルバムには「ヴィーナス」が収録された。

出典

  1. ^ Shuker 2005, p. 140.
  2. ^ Garage Rock Music Genre Overview - オールミュージック. 2022年4月10日閲覧。
  3. ^ 書籍「パンク」シンコー・ミュージック
  4. ^ Alternative Songs: Top Alternative Songs Chart”. Billboard. 2020年2月15日閲覧。
  5. ^ 「BRITISH BEAT」 p・79
  6. ^ The Sonics – Here Are The Sonics”. mxdwn.com. 2022年4月9日閲覧。
  7. ^ Garage-Rock Godfathers The Sonics Get Feral at the Fillmore”. SF Weekly. 2022年4月9日閲覧。
  8. ^ Markesich 2012, pp. 10–12; Shaw 1998, pp. 18–19.
  9. ^ Bangs 1981, pp. 261–264; Blecha 2009, pp. 119, 135–138.
  10. ^ Blecha 2009, pp. 133–138, 151–155.
  11. ^ Shaw 1998, pp. 18–19.
  12. ^ Sabin 1999, p. 159.
  13. ^ Austen 2005, p. 19.
  14. ^ Markesich 2012, p. 10.
  15. ^ Waksman 2009, p. 116.
  16. ^ The Amboy Dukes Songs, Albums, Reviews, Bio & More”. AllMusic. 2021年10月24日閲覧。
  17. ^ The Barbarians Songs, Albums, Reviews, Bio & More”. AllMusic. 2021年10月24日閲覧。
  18. ^ The Barbarians (ざ・ばーばりあんず)(ザ・バーバリアンズ)”. ListenJapan. 2007年11月26日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2022年4月10日閲覧。
  19. ^ Blue Cheer Songs, Albums, Reviews, Bio & More”. AllMusic. 2021年10月24日閲覧。
  20. ^ The Nazz Songs, Albums, Reviews, Bio & More”. AllMusic. 2021年10月24日閲覧。
  21. ^ Unterberger, Richie. “The Standells Biography, Songs, & Albums”. AllMusic. All Media Network. 2022年4月10日閲覧。
  22. ^ The Syndicate of Sound Songs, Albums, Reviews, Bio & More”. AllMusic. 2021年10月24日閲覧。
  23. ^ The Syndicate of Sound (ざ・しんじけーと・おぶ・さうんど)(ザ・シンジケート・オブ・サウンド)”. ListenJapan. 2007年11月26日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2022年4月10日閲覧。
  24. ^ The Velvet Underground (べるべっと・あんだーぐらうんど)(ヴェルヴェット・アンダーグラウンド)”. ListenJapan. 2006年1月1日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2022年4月10日閲覧。


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