カードローン カードローンの概要

カードローン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/11 09:13 UTC 版)

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概要

銀行又は協同組織金融機関(以下「金融機関」と総称)が発行するカードを利用するローンである。カードを利用して予め契約した貸出枠の範囲でCD・ATMを通じて資金を借り入れることができる。ATM・CDについては、金融機関が設置するもののほか、金融機関が提携する金融機関が設置するものを利用することができる。

尚、カードを用いずにインターネットバンキングなどを利用してローン口座から普通預金口座への振替で資金を貸し付ける形態のみのローンもあるが、これはネットローンやネットキャッシングなどと呼ばれ、カードローンとは異なる。

種類

個人向けのカードローンは、担保を必要としない無担保型と、不動産有価証券などを担保とする有担保型に大別される。いずれも用途は原則として自由であるが、事業資金として利用することはできない(事業資金として利用することができる個人事業主向けのカードローンを別に設けている金融機関もある)。

カードについて

カードローンで利用するカードは、金融機関の普通預金口座のキャッシュカードを利用することができるものと、専用のカードが別途発行されるものに大別される。後者の場合は、金融機関に預金口座を開設していない場合でも利用することができる。

仕組み

カードローンは、金融機関が指定する者(以下「保証会社」)が保証(機関保証)するため、保証人は不要であるが、申込の際は金融機関及び保証会社の両社が審査を行うこととなる。また、審査の結果、保証会社の保証が受けられない場合は、カードローンを利用することはできない。

万が一、延滞や貸倒が発生した場合は、保証会社が金融機関へ代位弁済し、保証会社が債務者へ債権回収することとなるので、この場合、保証会社から直接借入れて延滞したものと同等の取立てに遭うこととなる可能性もある。

定職に就いていない者(フリーター年金受給者学生生徒専業主婦など)は、金融機関に相当の定期預金などの取引がないと信用上発行が難しいとされるが、貸金業者が保証するカードローンでは近年、申込基準が緩和されている。

返済方法は、多くの場合リボルビング払で完済(借入残高が0円)となるまで、毎月の約定返済日に口座自動振替で返済していく形となるが、資金に余裕が有ればATMで直接カードローン口座へ入金したり、リモートバンキングで自名義の普通預金等から振替することも可能である。

有担保型カードローンは1980年代から2000年代前半にかけて都市銀行が取り扱ってきたが、不動産担保評価額の減少(担保割れ)などが頻発するようになったため新規募集はされなくなり一時途絶えたが、2005年頃に三井住友信託銀行の旧中央三井信託銀行店舗で「α-Style」の名称で有担保カードローンの取扱を開始している。(不動産担保融資は一部の銀行や抵当証券系ノンバンクで証書貸付に限って継続されている状況にある。

クレジットカードとの違い

カードローンとクレジットカードの違いは次表の通りである。

カードローン クレジットカード
取り扱い業者 銀行消費者金融 クレジットカード会社信販会社など
利用目的 現金融資(キャッシング ショッピング、現金融資(キャッシング)
貸付枠 審査次第では大きな枠を設定も可能 比較的小さめの設定となることが多い(キャッシング枠の付帯が無ければ貸付機能無し)
詳細 ローンカードを使って、そのままショッピングすることはできない(カードローンは現金を借りる機能に限定) 「キャッシング枠」を付帯することで融資を受けることは可能(※ショッピング枠のみでキャッシング枠の設定が無い場合もあり)クレジットカードはショッピングがメインの機能で、キャッシングはオプション機能の位置づけ

また、多くのクレジットカードでは100万円までのキャッシング利用する場合、法律の最大利率である年18%に設定されているのに対し、銀行カードローンでは年14%~15%の金利水準が一般的。[1]


  1. ^ カードローンとは?初めての方でも安心な基礎知識 | なるほどカードローン” (日本語). カードローンの全てがわかる、プロが教えるなるほど!カードローン. 2019年7月24日閲覧。
  2. ^ 貸金業法が改正された後の総量規制とは”. スルガ銀行. 2019年4月22日閲覧。
  3. ^ おすすめカードローン比較2019!専門家が審査や金利を抑えるコツについて解説!”. マネ会 カードローン. 2019年10月28日閲覧。
  4. ^ 米澤文 (2015年7月27日). “銀行カードローンが消費者金融を大逆転 「住宅ローンより稼げる」カードローン絶好調の秘密”. 産経新聞. http://www.sankei.com/economy/news/150727/ecn1507270001-n1.html 2017年9月1日閲覧。 
  5. ^ “銀行カードローン破産の裏側”. ワールドビジネスサテライト(テレビ東京). (2016年3月18日). http://txbiz.tv-tokyo.co.jp/wbs/feature/post_108325 2017年9月1日閲覧。 
  6. ^ 銀行等による過剰貸付の防止を求める意見書”. 日本弁護士連合会 (2016年9月16日). 2017年9月1日閲覧。
  7. ^ カードローン、多重債務の温床に?貸出残高が急増、3メガで1.6兆円”. 産経新聞 (2017年5月16日). 2017年9月1日閲覧。
  8. ^ “銀行カードローン 残高急増、過剰融資を懸念”. 毎日新聞. (2017年4月17日). https://mainichi.jp/articles/20170418/k00/00m/020/104000c 2017年9月1日閲覧。 
  9. ^ 藤田知也 (2017年5月18日). “銀行カードローン、19年ぶり高水準 5兆6千億円”. 朝日新聞. http://www.asahi.com/articles/ASK5L2TS5K5LULFA003.html 2017年9月1日閲覧。 
  10. ^ “カードローンの利用は慎重に 無担保で借りられ追加も簡単”. 東京新聞. (2017年6月15日). http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/201706/CK2017061502000177.html 2017年9月1日閲覧。 
  11. ^ “<銀行カードローン>止まらぬ融資 増える破産”. 河北新報. (2017年6月4日). http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201706/20170604_73008.html 2017年9月1日閲覧。 
  12. ^ “若者もシニアも破産急増!?銀行カードローン”. クローズアップ現代+(NHK). (2017年4月12日). https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3959/index.html 2017年9月1日閲覧。 
  13. ^ “金融庁、銀行カードローンを立ち入り検査へ 貸し出し上限導入も焦点”. 日経新聞. (2017年9月1日). https://www.nikkei.com/article/DGXLASDF01H0K_R00C17A9EA2000/ 2017年9月1日閲覧。 
  14. ^ “カードローンホットラインの開設について” (プレスリリース), 金融庁, (2017年9月1日), http://www.fsa.go.jp/news/29/ginkou/20170901.html 2017年9月1日閲覧。 




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