カンガルー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/02 05:22 UTC 版)
![]() | この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。2021年5月) ( |
カンガルー科 | |||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() オオカンガルー Macropus giganteus
| |||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||
Macropodidae Gray, 1821[1] | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
カンガルー科[2] |
オーストラリア大陸、タスマニア島、ニューギニア島に生息している。大型の(狭義の)カンガルー、小型のワラビー、樹上性のキノボリカンガルーなどがいるが、同じカンガルー属 Macropus にオオカンガルーもアカクビワラビーも中間サイズのワラルーもおり、大型カンガルーとワラビーの区別は分類学的なものではない。
語源
「カンガルー (kangaroo)」は、グーグ・イミディル語でクロカンガルーを指す言葉であった"gangurru"が変化したものであると考えられる[4]。これは直接的な意味としては「跳ぶもの」を指す。
「カンガルー」という語がはじめて記録されたのは、ジェームズ・クックの最初の航海について、王立協会会長を務めた貴族のジョセフ・バンクスが記述した文章においてであり、このときは"Kangaru"と綴られた。これは元々はグーグ・イミディル語でオオカンガルー(ハイイロカンガルー)の意味で、すぐにカンガルー全体を示す英語として使われるようになった。
ただし、オーストラリア周辺には多くの部族が住むため、すべての部族がこの生物のことをカンガルーと呼ぶわけではない。
- 俗説
- 名称の由来に関する逸話として
「西洋人が初めてオーストラリア大陸に上陸した際、現地人にカンガルーを示して『あの動物は何と言うのか?』と訊ねたところ、現地人は西洋人の言葉が理解できないため、『(何を言っているのか)わからない』という意味で『カンガルー』と答えたが、訊ねた側は『あの動物は“カンガルー”という名前らしい』と誤解してしまい、これがこの動物の通称となった」
- というものがあるが、あくまで俗説である[4]。
概要
体長は小さいもので25cmから大きい種では160cm、体重は0.5kg程度の種から85kgに達する大きな種まで様々ある。毛の色もアカカンガルーのように明るく赤っぽい茶色、灰色、黄色っぽい茶、クロワラルーのように黒色の毛をしている種などがある。ただし、色のバリエーションは同じ種内でも、季節や年齢などによっても変化する。 カンガルー属の学名Macropusはラテン語で「大きな足」を意味する。 オーストラリアではカンガルーを単にルー (Roo) と呼ぶ。また、子供のカンガルーだけではなく、有袋類全般の子供のことをジョーイ (Joey) と呼ぶ。
オオカンガルーやアカカンガルー、クロカンガルーなど増加傾向にある種類もあるが、絶滅した種、もしくは絶滅の危機に瀕している種も少なくはない。
- ^ a b Colin P. Groves, "Order Diprotodontia," Mammal Species of the World, (3rd ed.), Volume 1, Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder (ed.), Johns Hopkins University Press, 2005, Pages 43 - 70.
- ^ a b 川田伸一郎・岩佐真宏・福井大・新宅勇太・天野雅男・下稲葉さやか・樽創・姉崎智子・横畑泰志 「世界哺乳類標準和名目録」『哺乳類科学』第58巻 別冊、日本哺乳類学会、2018年、1 - 53頁。
- ^ a b c 松村明編 「カンガルー」『大辞林 4.0』 三省堂、2019年。
- ^ a b Etymology of mammal names. Retrieved January 7, 2007. ※2023年1月1日閲覧
- ^ Cath Jones & Steve Parish,Field Guide to Australian Mammals,Steve Panish Publishing,2004,pp. 106-145.
- ^ Young People's Trust for the Environment. “Australian Wildlife part 2”. 2010年3月16日閲覧。
- ^ 豪干ばつ、野生動物が直面する危機的状況 交通事故も急増AFPBB
- ^ ロイター (2007年5月15日). “オーストラリア首都近郊でカンガルーの大量駆除を計画”. 2009年1月25日閲覧。
- ^ A A P (2008年6月2日). “カンガルー駆除終了 514頭が安楽死”. 2009年1月25日閲覧。[リンク切れ]
- ^ Department of the Environment, Water, Heritage and the Arts. “Kangaroo and wallaby harvesting statistics”. 2009年1月25日閲覧。
- ^ Department of the Environment, Water, Heritage and the Arts. “2009 Commercial kangaroo and wallaby harvest quotas”. 2009年1月25日閲覧。
- ^ カ、カンガルー生息?! 大崎・岩出山のミステリー 河北新報 2009年11月26日 06:10[リンク切れ]
- ^ 雪深い山里にカンガルー?宮城で目撃談相次ぐ AFP 2010年3月9日閲覧
- ^ a b “カンガルーに襲われ男性死亡 豪州、1936年以来の事故か|全国のニュース|京都新聞” (日本語). 京都新聞. 2022年9月15日閲覧。
カンガルーと同じ種類の言葉
- カンガルーのページへのリンク