カレー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/23 00:51 UTC 版)
素材による身体への作用
カレーに含まれるスパイスの1つとしてアキウコン(ターメリック、C. longa )が含まれ、有効成分にクルクミンが含まれている。
クルクミンの生理作用として抗腫瘍作用や抗酸化作用、抗アミロイド作用、抗炎症作用などが知られている。
抗炎症作用はエイコサノイド合成の阻害によるものだと考えられている[27]。また、フリーラジカル捕捉能を持ち、脂質の過酸化や活性酸素種によるDNA傷害を防ぐ。クルクミノイドはグルタチオンS-トランスフェラーゼを誘導するため、シトクロムP450を阻害しうる。
クルクミンの生理活性と医学的有用性は近年盛んに研究されている。抗がん効果では、がん細胞に対し特異的にアポトーシスを誘導するとの報告がある。また、クルクミンはがんをはじめとした多くの炎症性疾患に関連する転写因子であるNF-κBを抑制しうる[28]。実際、事前に発がん物質を投与されたマウスやラットに、0.2%のクルクミンを添加した食餌を与えたところ、大腸癌の発症において有意な減少が見られたとの報告がある[29]。
カレーをよく食べるインドでがんを死因とするものは8%であり、中国では22%、米国では25%である[30]。
2004年、UCLAの研究チームはアルツハイマー病モデルマウスを用いて実験を行い、クルクミンが脳におけるβアミロイドの蓄積を抑制し、アミロイド斑を減少させることを示した[31]。
クルクミンが精神的機能に影響をおよぼすとの疫学的調査結果も存在する。高齢のアジア人を対象としたミニメンタルステート検査で、半年に一度以上黄色カレーを食する群において相対的に高いスコア(より健康な精神的機能)が見られた[32]。
注釈
出典
- ^ "カレー". ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典、精選版 日本国語大辞典、百科事典マイペディア、和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典、世界大百科事典 第2版. コトバンクより2022年10月3日閲覧。
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- ^ a b ヒットの秘密!:よこすか海軍ドライカレー - マルハニチロ食品
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- ^ ブルターニュとカレー辻調グループ・とっておきのヨーロッパだより
- ^ ホテルのレストランでランチホテル安比グランドHP
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- ^ 浅草・夢屋でマトンカレー激辛
- ^ HARE GINZA
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