カラリオ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/04 10:30 UTC 版)
デジタルカメラ関連
カラリオ・フォト
シリーズ全体を通じ、同社のプリンターとの連携以外にとりたてて特徴を持たない。
- CP-100
- 1996年3月に発売された、同社初のデジタルカメラ。CP-200まで独自規格のメモリーカードでPCとの通信はシリアルポート経由だった。
- CP-200
- 1/3インチ 35万画素CCD、着脱式LCDビューワーを装備。CP-100よりやや小型化された。
- CP-500/CP-600
- CP-500は1997年7月発売[17]。81万画素で量販店での実売価格が8万円弱(発売当時)-4万円強(発売から1年経過時)程度、総画素数を130万に引き上げて1998年5月に発売されたマイナーチェンジ機種のCP-600もCP-500と同等な実売価格(メーカー希望小売価格は両機種とも同価格)であり、1998年のヒット製品であった富士フイルムの「FinePix700」(150万画素、実売価格9万円-6万円(発売1年経過時))と比べれば比較的コストパフォーマンスに優れた製品であり、雑誌などの売り上げランキングにしばしば上位にランクインしていた。メモリーカードはコンパクトフラッシュに替えられた。コンパクトフラッシュはCP-80zまで採用された。
- カラリオ・プリンターのMacintoshシリアルポート端子とカラリオ・フォトをMacintosh用のシリアルケーブルで接続するとパソコン無しでカラリオ・フォトの画面上で印刷指定が可能な「ダイレクトプリント」機能がCP-500から搭載され、現在市販の殆どのプリンターやデジタルカメラに搭載されているこの機能の先駆けとなった。
- CP-700Z
- 1/2.7インチ 130万画素CCD、光学3倍ズーム搭載。LCDビューワーは外光を利用することもできた。
- CP-800
- 1999年5月発売。1/2インチ 214万画素CCD、アルミ合金製ボディ採用、小型軽量化と品質・性能の大幅な向上が行われた。F2.4の単焦点レンズが搭載されており、記録画素数はHypict処理による約300万画素、200万画素、35万画素の3つを選択できる。オートの他マニュアル撮影モードを搭載しており、フォーカス、絞り、シャッタースピードなどを調節できた。またパソコンとの接続方法が USB に変更された。(別売りケーブルで従来のシリアル接続も可能) コンパクトになったかわりに電源が単三電池2本となり、電池の持ちはよいとは言えなかった。
- CP-900z
- 2000年3月発売。
- CP-920z
- 2001年4月発売。1/1.8インチ 334万画素CCD、光学3倍ズーム搭載。電源は単三電池4本。
- CP-80z
- 2001年9月発売。1/2.6インチ 230万画素CCD、光学2倍ズーム搭載。「ティアドロップ型」の丸みを帯びた本体デザインのカメラ。ボタン数を少なくし、操作メニューにアイコンやアニメーションを用いるなどでエントリユーザー向けに簡単な操作を意識した作りになっている。
- PhotoPC Link L-300
- 2003年6月発売。カラリオPhotoPCシリーズとしてL-400、およびフォトビューワ P-1000と共に発表された。Photo PCシリーズの「PCを介さずに撮影から印刷までを“簡単”で“楽しく”、しかも“リーズナブル”に行う」というコンセプトを実現するため、カメラにDSP搭載の画像処理プロセス「PhotoPCエンジン」を搭載。これによりJPEG伸張、リサイズ・回転、PIM、レイアウト、プリンタードライバーといった処理をデジカメで高速で行えるようにした。記憶メディアにはSDカードを採用した。撮影素子は324万画素CCDを搭載。
- PhotoPC Link L-400
- 2003年9月発売。L-300の上位機種で撮影素子が407万画素CCDとなっている。その他の仕様はL-300と同じ。
- L-500V
- 2004年10月発売。撮影素子は500万画素CCD。当時のデジカメとしては大型で高精細な2.5型・512×384ピクセルのPhoto Fine液晶パネルを搭載していた。
- L-410
- 2004年発売。ジャパネットたかたでプリンターと共に発売されていた。撮影素子は400万画素、光学3倍ズーム。L-400が金属製ボディーであったのに対して、L-410はプラスチック製ボディーとなっている。
フォトビューワ
2003年4月にカラリオPhotoPCシリーズとして、上述のデジタルカメラL-300、L-400とともにHDD内蔵のポータブルビューワ「PhotoPC Player P-1000」を発表した[18]。PhotoPCシリーズは、PCを介さずに撮影から印刷までを“簡単”で“楽しく”、しかも“リーズナブル”に行うことをコンセプトしている。P-1000にはコンパクトフラッシュのカードスロットが備わっており、PCを介さずにデジカメで撮影した写真を保存することができた。また、エプソン製の高精細液晶パネル「Photo FIne」を搭載しており、HDDに保存した画像を観て楽しんだり、選んでプリンターで印刷することができた。
- P-1000
- 2003年10月発売。1.8インチ10GBのHDD、3.8型で640×480ピクセル(212ppi)の高精細カラー液晶「Photo Fine」を搭載していた。USB1.1。
- P-2000
- 2004年10月発売。商品ブランドがEpson Photo Fine Playerに変わる。液晶パネルはP-1000と同じ3.8型、640×480ピクセルのままだが、HDDが2.5インチ40GBに容量アップした(その分、本体サイズおよび重量もP-1000より大きくなった)。USBも2.0に変わり、音楽(MP3とAAC)と動画(Motion JPEGとMPEG-4)の再生にも対応した。さらに、コンパクトフラッシュに加えてSDカードスロットを搭載した。
- P-4000
- 2005年10月発売。P-2000からHDDの容量が80GBに増やされ、バッテリー容量も2300mAhから2600mAhに増加した。その他はP-2000と同様であった。P-4000の発表後もP-2000は販売継続された。
- P-4500
- 2006年4月発売。HDD容量、液晶パネルのサイズや解像度はP-4000と同じだが、新規プラットフォームを採用して画像表示や転送速度、動画再生の性能を向上させた。操作ボタンや画面表示といったユーザーインターフェイスにも手が入れられ、操作性の向上が図られている。
- P-5000
- 2006年10月発売。HDD容量は80GBとP-4500と同じであるが、液晶パネルがカラーフィルターにエメラルドグリーン(EG)を加えた4.0型、640×480ピクセルの「Photo Fine Ultra」に変わった。これにより色域が広がり、Adobe RGBに対応した。インターフェイスにUSBホスト端子が加わり、外付けHDDやデジタルカメラと接続できるようになった。
- P-2500
- 2006年10月発売。P-4500のHDDを40GBに落とし、価格を抑えたモデル。
- P-3000
- 2007年6月発売。P-5000の下位機種でHDD容量が半分の40GBになっている。外観も本体の上下がシルバーに変わっており、より軽快なものになっている。
- P-7000
- 2008年9月発売。P-5000の後継機。HDDが160GBに増量され、液晶パネルもAdobe RGBカバー率88%の「Photo Fine Ultra」からAdobe RGBカバー率94%の「Photo Fine Premia」に変わった。視野角も160度に広がった。操作系にホイールキーを採用し、USB接続でPCのモニターとなるUSBディスプレイ機能や、RAW現像やトリミングなどの印刷設定をウィザード形式で行う印刷ナビゲーション機能を搭載した。
- P-6000
- 2008年9月発売。P-7000の下位機種でHDDが80GB。外観もP-7000が全体的に黒色であるのに対して、本体の上下がシルバーとなっている。液晶パネルなどのその他の仕様はP-7000とほぼ同様である。
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- ^ エプソン、家庭用インクジェットプリンターのラインアップを拡充 - エプソン販売 2016年9月1日
- ^ “PM-700C --- “写真印刷”を初めて標榜”. 日経BP. 2009年9月21日閲覧。
- ^ “マイクロピエゾ技術|ピエゾ素子によって極小なインク滴を吐出|インクジェットプリンターの技術を紹介|技術”. エプソン. 2021年4月14日閲覧。
- ^ 現在では複数の技術を融合させた「PrecisionCore(プレシジョンコア)テクノロジー」を採用する機種も登場している
- ^ 詳細はピエゾ方式を参照されたい。
- ^ “Heat-Free Technology”. エプソン. 2021年4月13日閲覧。
- ^ L判写真の場合、染料インク搭載機であるEP-711Aの約17秒に対し、顔料インク搭載機のPX-049Aは約74秒となる
- ^ IT MEDIAの記事
- ^ PRINT Image Matching 搭載デジタルカメラ一覧
- ^ (FAQ番号:000468)限界値以下になったインクカートリッジ内にインクが残っているのはなぜですか|よくある質問(FAQ)|エプソン
- ^ 8色顔料インクのみ。
- ^ 「エプソン カラリオ PM-950C/PM-4000PX」で故障発生のお客様へ
- ^ 但し、50番と比べてランニングコストが割高となる。
- ^ “海外から初上陸 エプソンの「エコタンク」プリンター 新興国での改造品をヒントに開発、カートリッジとは別の価値提供へ”. PC Watch (2016年1月12日). 2023年1月22日閲覧。
- ^ “2010年10月 大容量インクタンクシステム搭載インクジェットプリンター「L100/L200」”. セイコーエプソン. 2023年1月22日閲覧。
- ^ エプソン・マイルストーンプロダクツ・Colorio me(カラリオ・ミー)「E-100」
- ^ “エプソン、1,024×768ドット出力で89,800円のデジカメ「カラリオ CP-500」発表”. PC Watch (1997年4月28日). 2012年8月27日閲覧。
- ^ ITmedia ニュース-エプソン、新ソリューション「PhotoPC」発表-
- ^ 『スタイリッシュなコンパクトボディに高機能を搭載したカラリオプリンターなど5機種9モデルを新発売!』(プレスリリース)セイコーエプソン、エプソン販売(2社連名)、2017年8月31日 。2022年2月10日閲覧。
- ^ 『インクジェットプリンター『EP-880Aシリーズ』『EW-M5071FT』『EP-50V』サービスパック『カラリオスマイル』発売日決定のお知らせ』(プレスリリース)セイコーエプソン、エプソン販売(2社連名)、2017年10月17日 。2022年2月10日閲覧。
- ^ 『安心の5年サポートサービスを提供する『カラリオスマイルPlus』新発売!』(プレスリリース)セイコーエプソン、エプソン販売(2社連名)、2021年10月28日 。2022年2月10日閲覧。
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