カトマンズ 観光

カトマンズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/23 09:54 UTC 版)

観光

スワヤンブナート屋上の「ニルヴァーナ・レストラン」から見るカトマンズの町
市街地から北11㎞にあるブダニールカンタ寺院

観光業はカトマンズの主要な収入源の一つである。 王宮やヒンドゥー教仏教寺院などがあり、代表的な建造物としてスワヤンブナート寺院、国立博物館、ダルバール広場、バラジュ庭園などが知られる。17世紀の歴史的な建造物が多く残るカトマンズ盆地全体が、カトマンズの渓谷として1979年ユネスコ世界遺産に登録されている。

市内のタメル地区には、ホテルやゲストハウスが多く集まり、バックパッカー、登山者、長期滞在者などで賑わっている。 ヒマラヤ登山を志す者はほぼここで旅の支度をする。中国チベット自治区側からは規制が厳しく、ネパール側から登る人が多い。そのためネパールの最大都市であるカトマンズで必要なものを取り揃えるのである。

かつては、多くのマジックバスの終着地であった。

通り・路地

カトマンズは多くの通りや路地が複雑に入り組んでおり、地図を見ながら歩いても道に迷いやすいが、要所要所にチョークと呼ばれる通りが集まる広場があり、これを目印にして方向を確認し歩く。観光客が多く宿泊する中心地であるタメルにはタメル・チョーク(Thamel chowk)があり、土産物店、レストランが乱立する通りを南下すると10分ほどでストゥーパが建つタヒティ・チョーク(Tahiti Chowk)に出る。ここからは東西南北へと数多くの通りが放射状に出ており、南東方向のアサン・チョーク(Asan Chowk)へ抜けるとネパール人向けの雑貨店、ヤギを解体して売る肉店などが多い。アサン・チョークには5方向からの道が集結し、布地屋、野菜売りをはじめとする露天商も多く活気にあふれカトマンズらしい雰囲気が充溢している。これより南西方向のアカシュ・バイラヴ寺院のあるインドラ・チョーク(Indra Chowk)までがカトマンズで最もにぎやかな通り。途中にセート・マチェンドラナート寺院がある。インドラ・チョークから旧王宮やクマリの館があるダルバール広場までは近い[15]

主な寺院

その他の観光地[5]

  • ダルバール広場
  • クマリの館
  • バラジュー庭園(Balaju Water Garden)
  • ゴカルナ森(Gokarna Van)
  • ゴダヴァリ植物園(Godavari Botanical Garden)
  • インドラ・チョーク - 中世から続くバザール。両側には格子窓のはまる木造の建物がびっしり並び、道に面した1階は小さな店が並び常に人通りが絶えないもっともカトマンズらしい雰囲気を色濃く残す場所。マチェンドラナート寺院から200m[5]
  • アサン広場 - 四方八方から道が集まる小さな広場で旧市街の中心部。一角にはアンナプルナ寺院がある[5]
  • ビムセンタワー(Bhimsen Tower) - 1832年建造の白いタワーで、スンダラとも呼ばれる見張り塔。ラナ首相によって建てられた。1934年地震により損壊するがその後再建された。2004年より一般公開されている[5]

郊外

ブダニールカンタ村
  • ブダニールカンタ村(Budhanilkantha) - 町から北へ11km、ブダニールカンタ村にはブダニールカンタ寺院があり、四角い池に5mほどの神像が横たわる。
  • ダクシンカリ(Dakshinkali) - カトマンズから南へ約17km。カーリーを祀った寺院。女神への生贄の山羊、鶏の首が次々に切り落とされる[5]
  • ナガルコート - ヒマラヤ展望台トレッキングポイント。特に朝日のビューポイント。数多くのホテルがある[5]

注釈

  1. ^ キラータと呼ばれる山岳民族説とネワール族の原族であるという説がある

出典

  1. ^ Nepal/Cities & Municipalities”. Citypopulation.de (2022年2月11日). 2022年2月25日閲覧。
  2. ^ 盆地全域に数百mの厚さの湖や河川堆積物があり、市内におけるボーリングデータでは地表から少なくとも深さ20mまでは特に軟弱な地層がある。ネパールでは1833年と1934年に100年の間隔で大きな地震が発生し、過去数百年にわたる巨大地震の空白域がカトマンズの周辺とその西部地域にある。これらから近い将来の大地震被害が心配されている。
  3. ^ 中部ヒマラヤ巨大地震とカトマンズの危機ゴンドワナ地質環境研究所
  4. ^ Visit Nepal '98公式サイト - カトマンズ(KATHMANDU)
  5. ^ a b c d e f g h i 地球の歩き方 ネパール'96-'97』(ダイヤモンド社
  6. ^ 外務省“ネパールに対する無償資金協力(カトマンズ-バクタプール間道路改修計画)に関する書簡の交換について”平成20年7月17日
  7. ^ DTACネパール観光情報局
  8. ^ a b エリア・スタディーズ(2000):33
  9. ^ a b c エリア・スタディーズ(2000):34
  10. ^ a b c エリア・スタディーズ(2000):35
  11. ^ エリア・スタディーズ(2000):41
  12. ^ 2008年度大学入試センター試験 第4問 問2
  13. ^ NORMALS FROM 1981-2010”. Department of Hydrology and Meteorology (Nepal). 2012年10月14日閲覧。
  14. ^ World Weather Information Service – Kathmandu”. UN (2011年6月). 2010年5月1日閲覧。
  15. ^ a b c d e f g 『地球の歩き方』ネパール2007-2008版 P33






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