オセアニア
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政治
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オセアニア諸国の政治・経済状況は、オーストラリアおよびニュージーランドとその他島嶼国群とに大きく二分される。オーストラリアとニュージーランドは19世紀に入って植民したイギリス系の住民が多数を占め、政治的には入植初期から民主主義が発達し、経済的にも先進国の一員となっている極めて安定した豊かな国家である。これに対し、島嶼国群は1970年代以降に独立した新興国が多く、人口も少なく面積も少ないうえ可住地が広い範囲に点在している、いわゆる小島嶼開発途上国に分類される国家が多いため、経済開発がうまく進んでいない国家が多い。
政治的には面積・人口・経済力で他を圧倒しているオーストラリアがこの地域のリーダー格であり、ニュージーランドもイギリスから引き継いだ属領諸島をいくつか島嶼部に持ち、影響力を持っている。島嶼諸国のリーダー格は人口・経済力的にフィジーが務めることが多かったが、1980年代以降フィジー人とインド人との対立によってクーデターが多発するようになり、政治的影響力を減退させた。
この地域の地域協力機関として最も古いものは、1947年にイギリス、アメリカ、フランス、オランダ、オーストラリア、ニュージーランドの6ヶ国が設立した南太平洋委員会である。メンバーはこの地域に植民地を持つ宗主国によって占められ、のちに独立した域内諸国が加盟したものの、どちらかといえば旧宗主国主導の色合いが濃い国際機関だった。これに対し、独立した小島嶼国が主体として1971年に設立された国際機関が南太平洋フォーラムである。のちに、2000年に南太平洋フォーラムは太平洋諸島フォーラムに、南太平洋委員会は1998年に太平洋共同体にそれぞれ改組された。また、1985年に南太平洋フォーラムの加盟8か国によって南太平洋非核地帯条約(ラロトンガ条約)が締結され[19]、2009年には13か国がこの条約に加盟している。
注釈
出典
- ^ 小林泉ほか 1990, p. 65.
- ^ a b c 棚橋 2005, p. 178.
- ^ a b 棚橋 2005, p. 180.
- ^ Green & Pawley, 1973, "Dating the Dispersal of the Oceanic Languages"
- ^ a b “遺伝学:太平洋地域の人類集団の祖先を読み解く”. nature asia. 2021年9月8日閲覧。
- ^ a b Steadman, 2006. Extinction & biogeography of tropical Pacific birds
- ^ 菊地・小田 2014, pp. 2–3.
- ^ 菊地・小田 2014, p. 7.
- ^ 小野 2010, pp. 50–52.
- ^ 棚橋 2005, pp. 180–181.
- ^ 『地球を旅する地理の本 6』 1993, p. 189.
- ^ 戦前日本企業の南洋群島進出の歴史と戦略 -南洋興発、南洋拓殖、南洋貿易を中心として-(神奈川大学)
- ^ 『地球を旅する地理の本 7』 1993, p. 210.
- ^ 江戸 2010, pp. 64–67.
- ^ 高橋 2005, pp. 184–187.
- ^ 丹羽・石森 2013, p. 2.
- ^ a b 通年平均。
- ^ CIA World Factbook - ウェイバックマシン(2007年6月12日アーカイブ分)
- ^ ヴィクトルほか 2007, p. 27.
- ^ 菊地・小田 2014, p. 30.
- ^ 菊地・小田 2014, pp. 106–107.
- ^ 柄木田 2005, pp. 209–210.
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