オオアカゲラ 生態

オオアカゲラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/14 14:14 UTC 版)

生態

枯木の多い落葉広葉樹林針葉樹林、針広混合林に生息する[3]。群れは形成せず、単独やペアで生活する。繁殖期には縄張りを形成する。

食性は雑食で、昆虫甲虫類幼虫)、節足動物、陸棲の貝類果実種子などを食べる。樹上で採食を行うが、冬季になると地表で採食を行うこともある。繁殖には主に昆虫を食べ、雛にも昆虫を与える。冬季になると主に果実や種子を食べる。

大木の幹に入口直径6-7cm、深さ約40cmの穴を空けた巣に、日本では4-5月に1回に3-5個の白色無斑の卵を産む[3]。雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は11-16日。雛は孵化してから24-28日で巣立つ。

鳴き声は、キョッ、キョッ。ドラミング音はアカゲラよりも大きい[6]

亜種「オーストンオオアカゲラ)雌

人間との関係

亜種オーストンオオアカゲラの亜種小名 owstoni は、本亜種の標本を提供したアラン・オーストン英語版への献名

開発による生息地の破壊などにより生息数が減少している。日本では亜種オーストンオオアカゲラが1971年に国の天然記念物1993年種の保存法の施行により国内希少野生動植物種に指定されている。

D. l. owstoni オーストンオオアカゲラ

絶滅危惧II類 (VU)環境省レッドリスト

ギャラリー

関連項目


  1. ^ a b 高野伸二 『カラー写真による 日本産鳥類図鑑』、東海大学出版会、1981年、321-322頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j Clements, James F. (2007). The Clements Checklist of Birds of the World (6th ed.). Ithaca, New York: Cornell University Press. p. 251. ISBN 978-0-8014-4501-9 
  3. ^ a b c d e 三省堂編修所・吉井正 『三省堂 世界鳥名事典』、三省堂、2005年、84頁。ISBN 4-385-15378-7
  4. ^ a b c d 『鳥630図鑑』、増補改訂版、日本鳥類保護連盟、2002年、208頁。
  5. ^ Brazil, Mark (2009). Birds of East Asia. Princeton University Press. p. p. 284. ISBN 978 0 691 13926 5 
  6. ^ a b 叶内拓哉 『山渓ハンディ図鑑7 野鳥の野鳥』、増補改訂新版、山と溪谷社、2011年、430-431頁。ISBN 978-4-635-07029-4


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