エレクトロニック・ハラスメント エレクトロニック・ハラスメントの概要

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エレクトロニック・ハラスメント

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/22 04:50 UTC 版)

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高度な軍事技術が使用されているという被害者たちの主張の一方で、複数の医学的専門家は、統合失調症などが原因の妄想である、としている[3][4]。心理学者のロレイン・シェリダンは、法医学精神医学心理学の機関誌に集団ストーカー(英語: gang-stalking)の研究を共著した。シェリダンは、「TIの現象は何が起こっているのかという説明として、集団ストーカーを思いついた妄想症状を持つ人々の観点から考える必要がある」と述べている[5]。アメリカの心理学誌・Psychology Today誌上において、エレクトロニック・ハラスメントの被害者については、被害を受けたという主張はあるものの、実際には被害を引き起こす事態は確認できず、妄想性障害として対応すべきとのことが示された[6]

なお、電磁波、特にマイクロ波の人体への照射は、誘電加熱を引き起こすため、マイクロ波兵器[7]や医療機器[8]にも使われている。

概要

高度な科学技術使用によるエレクトロニック・ハラスメントを受けていると自覚する被害者は「標的にされた個人」(英語: Targeted Individuals 略語はTI)と呼ばれる[1]。心身に悪影響を及ぼす人権侵害行為を受け、その被害は様々である[9]。被害者の脳内に声を響かせて名前を呼び、その声は幾度も繰り返し被害者を嘲笑する[10]。火傷のような感覚を身体に引き起こす[1]。1人以上の加害者による身体的な監視の下にあると述べている。これらの被害者の多くは、正常な心理状態で普通の生活を送っており、その中には、成功したキャリアを持つ人々も含まれる。科学技術の開発の為に脳内への音声送信や心身の操作を行ったとの主張を立証するために、ニュース記事、軍事雑誌、機密解除された国家安全保障文書を引用する[1]

2014年2015年には、CIAのコンサルタントや医学法学神経科学の専門家などが参加し、国際会議「COVERT HARASSMENT CONFERENCE」が開催された[11][12]。他の専門家は、これらの事案を宇宙人による拉致事件と比較する[13]

英国軍情報部第5課(MI5)所属のマイクロ波の専門家であるバリー・トゥロワー博士[14]や元CIAの諜報部員カール・クラーク[15]は、マイクロ波兵器使用により対象者の脳に音声幻覚を引き起こす事が可能であり精神疾患や癌等の病気を誘発できる、マイクロ波兵器による市民への人体実験が行われていたと証言している[2]。元アメリカ国家安全保障局テクニカルディレクターのウィリアム・ビニー英語版も、マイクロ波兵器による一般市民に対するエレクトロニック・ハラスメントの存在を認めている[16]

各国の対応

  • 2008年ユネスコは電磁波がテロ兵器として使用される可能性を議題とした会議を開催[19]
  • 2016年ポーランドの防衛大臣アントニ・マチェレヴィチ英語版は、電磁波兵器による国民への違法な実験に関する情報の把握を認める[20]

注釈

  1. ^ プエルトリコ独立運動の第一人者

出典

  1. ^ a b c d Weinberger, Sharon (2007年1月14日). “Mind Games”. Washington Post. https://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2007/01/10/AR2007011001399_pf.html 2014年1月12日閲覧。 
  2. ^ a b 「テクノロジー犯罪被害者が増えている」『世論時報』世論時報社、2019年3月1日。p. 6-8.
  3. ^ Psychotic Websites. Does the Internet encourage psychotic thinking?”. Psychology Today. Sussex Publishers, LLC, HealthProfs.com. 2016年3月19日閲覧。
  4. ^ Electronic Harassment: Voices in My Mind”. KMIR News. 2017年12月7日閲覧。
  5. ^ United States of Paranoia: They See Gangs of Stalkers”. New York Times. New York Times. 2016年7月20日閲覧。
  6. ^ Joe Pierre. “Gang Stalking: Real-Life Harassment or Textbook Paranoia?”. Psychology Today. Sussex Publishers, LLC, HealthProfs.com. 2020年12月1日閲覧。
  7. ^ 米軍の最新非殺傷兵器「ADS」、わき上がる耐え難い「熱」”. AFP通信 (2012年3月15日). 2021年4月25日閲覧。
  8. ^ 温熱療法とは”. 日本電子治療器学会. 2021年4月25日閲覧。
  9. ^ NPO法人ポータルサイト”. 内閣府NPOホームページ (2020年2月4日). 2020年4月29日閲覧。
  10. ^ a b 「24時間、人の声が聞こえる」中国当局によるエレクトロニック・ハラスメントの恐怖”. 大紀元 (2020年9月11日). 2020年10月28日閲覧。
  11. ^ COVERT HARASSMENT CONFERENCE 2014”. COVERT HARASSMENT CONFERENCE. 2020年5月29日閲覧。
  12. ^ VERT HARASSMENT CONFERENCE 2015”. COVERT HARASSMENT CONFERENCE. 2020年5月29日閲覧。
  13. ^ Kershaw, Sarah (2008年11月12日). “Sharing Their Demons on the Web”. New York Times. https://www.nytimes.com/2008/11/13/fashion/13psych.html?pagewanted=all 
  14. ^ Dr. Barrie Trower - L’utilisation des micro-ondes dans le contrôle des populations ICAACT
  15. ^ Heimliche Uberwachung und Strahlenfolter durch Geheimdienste”. roum&zeit(2009年) (2009年). 2020年4月19日閲覧。
  16. ^ NSA Whistleblower Reveals Covert Torture Program”. TRANSCEND MEDIA SERVICE (2020年6月15日). 2020年7月10日閲覧。
  17. ^ The Threat of Information, Electromagnetic and Psychtronic Warfare”. Global Research News (2005年9月29日). 2020年4月25日閲覧。
  18. ^ ベギーチ 2011, p. 92-95.
  19. ^ U.N. Investigates Electromagnetic Terrorism”. wired.com (2008年12月2日). 2020年4月18日閲覧。
  20. ^ Poseł PO pyta ministra obrony o testy broni elektromagnetycznej na Polakach”. Polsatnews (2016年3月17日). 2020年7月10日閲覧。
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  23. ^ エレクトロニック・ハラスメント(電磁波犯罪)の裁判で、アメリカのカンザス州セジウィック郡地方裁判所で...”. レファレンス協同データベース. 2016年5月12日閲覧。
  24. ^ “Court to Defendant: Stop Blasting That Man’s Mind! Wired magazine BY DAVID HAMBLING” (英語). (2009年7月1日). https://www.wired.com/2009/07/court-to-defendant-stop-blasting-that-mans-mind/ 
  25. ^ “「脳への電磁的攻撃」:禁止判決と対策サービスも | WIRED.jp”. WIRED.jp. (2009年7月6日). https://wired.jp/2009/07/06/%E3%80%8C%E8%84%B3%E3%81%B8%E3%81%AE%E9%9B%BB%E7%A3%81%E7%9A%84%E6%94%BB%E6%92%83%E3%80%8D%EF%BC%9A%E7%A6%81%E6%AD%A2%E5%88%A4%E6%B1%BA%E3%81%A8%E5%AF%BE%E7%AD%96%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B9/ 2021年3月15日閲覧。 
  26. ^ Targeted Individual Kathleen Watterson Wins Electronic Harassment Court Case/August 2, 2014
  27. ^ 中国当局が法輪功学習者に「エレクトロニック・ハラスメント」攻撃の可能性/2019年12月4日NTD
  28. ^ “King of the Towels: The Torture and Murder of Pedro Albizu Campos” (英語). LATINO REBELS. (2015年3月10日). https://www.latinorebels.com/2015/03/10/king-of-the-towels-the-torture-and-murder-of-pedro-albizu-campos/ 
  29. ^ Federico Ribes Tovar, Albizu Campos: Puerto Rican Revolutionary, p. 136-139; Plus Ultra Publishers, 1971
  30. ^ a b ベギーチ 2011, p. 60-61.
  31. ^ Moments in U.S. Diplomatic History Microwaving Embassy Moscow” (英語). Association for Diplomatic Studies and Training. ADST. 2016年5月12日閲覧。
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  35. ^ キューバ音響事件「ハバナ症候群」患者の脳をMRI検査 Neuroimaging Findings in US Government Personnel With Possible Exposure to Directional Phenomena in Havana, Cuba
  36. ^ 石田雅彦 (2018年7月6日). “在キューバ米国大使館員は「音響兵器」で攻撃されたのか”. https://news.yahoo.co.jp/byline/ishidamasahiko/20180706-00088345/ 
  37. ^ “Microwave Weapons Are Prime Suspect in Ills of U.S. Embassy Workers” (英語). New York Times. (2018年9月1日). https://www.nytimes.com/2018/09/01/science/sonic-attack-cuba-microwave.html 
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  41. ^ 外交官の聴覚障害は「高周波による攻撃」示唆 米報告書”. 朝日新聞 (2020年12月6日). 2020年12月14日閲覧。
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  44. ^ Kendrick Frazier (1991). The Hundredth Monkey: And Other Paradigms of the Paranormal. Prometheus Books, Publishers. pp. 153-. ISBN 978-1-61592-401-1. https://books.google.com/books?id=iJ1v3bggyr8C&pg=PA153 2013年5月4日閲覧。 
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  47. ^ 脳内を読み取りことばに変換 米研究グループが成功”. サイカルジャーナル(NHKオンライン) (2019年4月25日). 2020年4月19日閲覧。
  48. ^ ベギーチ 2011, p. 71-72,130-132.
  49. ^ Matador’ With a Radio Stops Wired Bull New York Times(1965年5月17日)


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