ウソ ウソの概要

ウソ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/21 07:25 UTC 版)

ウソ
Pyrrhula pyrrhula pileata
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: スズメ目 Passeriformes
: アトリ科 Fringillidae
: ウソ属 Pyrrhula
: ウソ P. pyrrhula
学名
Pyrrhula pyrrhula Linnaeus1758
英名
Eurasian Bullfinch[2]
亜種

和名の由来は口笛を意味する古語「うそ」から来ており、ヒーホーと口笛のような鳴き声を発することから名付けられた[4]。その細く、悲しげな調子を帯びた鳴き声は古くから愛され、江戸時代には「弾琴鳥」や「うそひめ」と呼ばれることもあった[5]

分布

ヨーロッパからアジアの北部にかけて広く分布する[6][7]。冬季に北方に生息していた個体は南方へ移動する。

日本では、漂鳥または冬鳥として全国に広く分布する[3]。亜種ウソ(P. p. griseiventris)が本州中部以北の亜高山帯などで繁殖し、冬は九州以北の低地に移動して越冬する[4]。また、亜種アカウソ(P. p. rosacea)は冬鳥とて飛来し秋から春にかけて滞在する[4]

形態

全長は15-16 cm[7][8]翼開長は約26 cm[4][9]。体重は21-34g。体はスズメよりやや大きく、頭の上と尾、翼の大部分は黒色、背中は灰青色[3]くちばしは太く短く黒い[10]。雄の頬、喉は淡桃色をしているが、雌にはこの淡桃色の部分はない。雄は照鷽(てりうそ)、雌は雨鷽(あめうそ)と呼ばれる。


注釈

  1. ^ サクラの中で、特にソメイヨシノの蕾を好んで食べる。
  2. ^ 滋賀県の希少種は、環境省のレッドリストのカテゴリーの準絶滅危惧相当。

出典

  1. ^ a b IUCN Red List of Threatened Species. 2013.2 Pyrrhula pyrrhula (Eurasian Bullfinch)” (英語). IUCN. 2013年8月12日閲覧。
  2. ^ a b Pyrrhula pyrrhula (Linnaeus, 1758)” (英語). ITIS. 2013年8月15日閲覧。
  3. ^ a b c d e 真木 (2014)、688-689頁
  4. ^ a b c d e f g h i j k 中川 (2010)、220頁
  5. ^ a b 細川 (2012)、97頁
  6. ^ a b IOC World Bird List Version 3.4 (Finches, NW warblers & orioles)” (英語). 国際鳥類学会議(IOC). 2013年8月12日閲覧。
  7. ^ a b c d e 叶内 (2006)、570-571頁
  8. ^ 大橋 (2007)、64-65頁
  9. ^ a b c 叶内 (2006/3)、168頁
  10. ^ 五百澤 (2014)、346-347頁
  11. ^ a b 高木 (2000)、142-143頁
  12. ^ Eurasian Bullfinch (Pyrrhula pyrrhula) (Linnaeus, 1758)” (英語). バードライフ・インターナショナル. 2013年8月12日閲覧。
  13. ^ Filipe M. Bianchi ブラジルの昆虫学者 or Valentin Lvovitsch Bianchi (1857-1920) ロシアの鳥類学者
  14. ^ 日本のレッドデータ検索システム「ウソ」”. (エンビジョン環境保全事務局). 2014年4月1日閲覧。 - 「都道府県指定状況を一覧表で表示」をクリックすると、出典の各都道府県のレッドデータブックのカテゴリー名が一覧表示される。
  15. ^ 真木広造 (2012)、233頁
  16. ^ 祭り・年中行事「うそ替え神事」”. 亀戸天神社. 2013年8月15日閲覧。
  17. ^ 大調和会 小史”. 大調和会. 2013年8月15日閲覧。
  18. ^ 高村光太郎. “木彫ウソを作った時”. 青空文庫. 2013年8月15日閲覧。
  19. ^ 普通切手、慶弔切手一覧”. 公益財団法人日本郵趣協会. 2014年4月1日閲覧。Archived 2014-04-07 at the Wayback Machine. (ただし、発売開始の出典とはならない。)
  20. ^ 新料額の普通切手及び郵便葉書等の発行等(2 販売を終了する普通切手・郵便葉書等の内容)”. 日本郵便株式会社 (2013年12月6日). 2022年6月9日閲覧。
  21. ^ 別紙3 販売を終了する普通切手の意匠等”. 日本郵便株式会社. 2022年6月9日閲覧。


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