ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート 放送

ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/03 23:28 UTC 版)

放送

演奏会の模様はオーストリア放送協会(ORF)の制作により、テレビ番組及びラジオ番組としてユーロビジョン・ネットワークを通じて、世界各国へ生放送されている。

テレビ放送は1959年より開始された。1969年よりカラー放送となり、当初は第二部のみの放送であったが、1980年からは全編中継されるようになり、2021年時点で世界90か国以上[2]に生放送されている。番組では演奏に合わせて、ウィーン国立バレエ団による曲目にちなんだ場所でのバレエが放送されるほか、オーストリアの歴史的建造物、名所、街並み、文化財等を撮影した映像も放送される。

日本では、テレビ・ラジオともNHKが生放送している。テレビ放送は1973年より開始(当初は録画放送)し、1989年より音声多重のステレオ放送、1991年より全編生中継を開始した。

テレビはNHK教育テレビ(Eテレ)で、ラジオはNHK-FMでそれぞれ同時生放送(解説の箇所のみテレビ・ラジオとも差し替え)[注釈 4]を行うが、2024年は、元日の日本時間夕刻に発生した北陸地方での震度7の地震「令和6年能登半島地震」の影響で地上波・BSの全9波全中[注釈 5]による非常放送になったために生中継は取りやめとなり、Eテレのみ1月6日午後に代替録画放送された(FMは未定)[4][5]

2024年の出演者を以下に記す。

  • テレビ中継 (ウィーン楽友協会前特設スタジオ[注釈 6])
    • 出演:久石譲(作曲家・指揮者・ピアニスト)、ヘーデンボルク直樹(ウィーンフィル・チェロ奏者)
    • 司会:赤木野々花(NHKアナウンサー)

注釈

  1. ^ 日本語での呼称は、英語での名称「New Year's Concert」とも異なるもので、和製英語である。
  2. ^ ただし、オーストリア初代大統領カール・レンナー1950年12月31日に死去した影響で1月14日に延期となった1951年を除く。
  3. ^ レナード・バーンスタインが予定されていたが、その死去によりクライバーが代行することに。バーンスタインはモーリス・ラヴェルの『ラ・ヴァルス』を曲目に入れると主張し、主催者側を当惑させたという[3]
  4. ^ この放送時間は元日夜のプライムタイムゴールデンタイム)に当たる。
  5. ^ NHKワールドTVを含む〈BS再編による告知放送に切り替えた旧BSプレミアムを含めると10波全中〉。概ね震度6弱以上の大地震や津波警報以上の緊急地震速報が発令した場合、災害基本法に基づき、NHKはBS・教育系を含むテレビ・ラジオ全てのチャンネルで災害報道に差し替える義務付けがなされているため。
  6. ^ 2020年以来3年ぶりに現地から生中継。2021年、2022年は新型コロナウイルス感染症対策のため、東京のNHKスタジオからの放送。

出典

  1. ^ a b NHK Eテレ「ウィーン ニューイヤーコンサートに乾杯!生中継直前〜音楽の祝祭を100倍楽しむ方法〜」2018年1月1日放送
  2. ^ a b ムーティ指揮 ニューイヤーコンサート 2021年(ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 公式サイト)
  3. ^ 金聖響玉木正之『マーラーの交響曲』講談社現代新書、155ページ
  4. ^ 午後7:00 · 2024年1月1日
  5. ^ 午後7:37 · 2024年1月1日





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