インピーダンス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/30 04:06 UTC 版)
その他の分野におけるインピーダンス
交流電気回路における電圧と電流の比であるインピーダンス(明確な区別のため以下、電気インピーダンスという)は、圧力と流量の比という一般化により、交流電気回路に限らず電磁波、光、音響、震動、地震、津波など全ての波、波動現象に適用されうる。多くの分野で電気インピーダンスとアナロジが見いだせる。
- 電磁波のインピーダンス (特性インピーダンス)は、真空を含む誘電体(通常は大気等)における電磁波の伝播に関する概念である。電気回路における電圧と電流の比という電気インピーダンスの定義を電磁波に準用すれば、特性インピーダンスは電界 と磁界の比である。詳細は「特性インピーダンス」を参照。
- 光学インピーダンス(英: optical impedance)は、光とその伝播媒体における伝播に関する概念である。光を電磁波の一部と捉えれば前項の電磁波の特性インピーダンスの議論と一致する。屈折、反射、回折など光学現象の多くでこの光学インピーダンスの概念が用いられる。
- 音響インピーダンス(英: acoustic impedance)は、弾性体における弾性波の伝わりにくさのことである。また、流体における流れにくさを表す言葉として用いられることがある。
- 機械インピーダンス(英: mechanical impedance)という言葉は、物体の質量/力/速度/動きやすさ等の関係を、インピーダンスの概念に当てはめたものである。
- ^ a b "インピーダンス". デジタル大辞泉,百科事典マイペディア,世界大百科事典 第2版,ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典,日本大百科全書(ニッポニカ),精選版 日本国語大辞典. コトバンクより2021年1月4日閲覧。
- ^ 平山博『電気学会大学講座 電気回路論』 オーム社、1995年、ISBN 4-88686-103-2、pp.51-58
- ^ 内山喜之『電気学会大学講座 電気・電子基礎数学』 オーム社、1995年、ISBN 4-88686-104-0、p.1
- ^ インピーダンス | 用語集[リンク切れ] - KDDI 2016年3月31日(2018年3月26日閲覧)
- 1 インピーダンスとは
- 2 インピーダンスの概要
- 3 電気回路におけるインピーダンス
- 4 エネルギー変換を伴う素子のインピーダンス
- 5 その他の分野におけるインピーダンス
- 6 直感的説明
- 7 脚注
インピーダンスと同じ種類の言葉
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