インド・ルピー インド・ルピーの概要

インド・ルピー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/02 07:11 UTC 版)

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インド・ルピー
インド・ルピーの紙幣
ISO 4217
コード
INR
中央銀行インド準備銀行
 ウェブサイトwww.rbi.org.in
使用
国・地域
インド
 ブータン[1]
インフレ率3.6%
 情報源The World Factbook (2017)
固定レート1ニュルタム = 1ルピー
補助単位
 1/100パイサ(paisa)
通貨記号新記号:₹  旧記号:Rs、
硬貨
 広く流通1, 2, 5, 10ルピー
 流通は稀5, 10, 25, 50パイサ
紙幣
 広く流通10, 20, 50, 100 ,200, 500, 2000ルピー
 流通は稀5ルピー
紙幣製造インド準備銀行紙幣印刷有限会社
 ウェブサイトwww.brbnmpl.co.in
硬貨鋳造インド造幣局
 ウェブサイトwww.igmint.org

歴史

シェール・シャーによって発行されたルピー銀貨
ルピー、1887年-イギリス領インドビクトリア。 銀

インドでは、古代から銀貨が鋳造・流通されていたが、現在のルピーの基となった銀貨は、16世紀前半にスール朝を創始したシェール・シャーによって発行されたもの(銀175グレイン=約11.34g)が最初とされている。このルピー銀貨はその後のムガル帝国でも広く流通し、ムガル帝国などと貿易を行っていたイギリス東インド会社もルピー銀貨と等価の硬貨を発行・流通させた。

インドを統治することになったイギリスは、1835年に至り全インドの通貨体系を1ルピー=16アンナ=64パイサ=192パイに一本化させて新たに銀貨を発行させたものの、その後は銀本位制から金本位制への転換が進む中で価値が下落してインド経済に打撃を与えたり、また第一次世界大戦で銀地金が不足した時期には兌換紙幣を発行してこれを通貨に充てたこともあった。

独立後の1957年に、1ルピー=100ナヤパイサ(1964年以降はパイサ)が、現行の通貨体系となった。

電子決済

2016年11月8日に、ナレンドラ・モディ首相が高額紙幣の停止を発表後、新札への移行がスムーズに行ったとは言えず、100ルピーへの需要が集中し、混乱が生じた。そのため、銀行口座開設と携帯電話による電子決済PaytmMobiKwik英語版、GoogleTez (ソフトウェア)英語版Mペサ、BHIM、Airtel Indiaなど)電子マネーが流行・普及した[2][3][4]

ルピー記号

ルピー記号

2009年3月にインド政府はルピー記号のデザイン公募を発表[5]。2010年予算審議の際ムカージー財務大臣は「新しい通貨記号はインドの文化的特徴を表すものになるだろう」と述べた。最終的に5案に絞られ、2010年7月に内閣がインド工科大学出身のデザイナー、クマル案の「₹」に決定し発表した。

新通貨記号は、デーヴァナーガリー文字の「र」とローマ字の「R」の縦棒を除いたものの合成。2本の横棒がインド国旗の三色の横縞を引喩するとともに、「=(イコール)」記号として国内の経済格差を縮小させようとする国家目標をも示している。[6]。 インド政府としては、発表後6ヶ月で国内に浸透させ、その後18ヶ月から24ヶ月で国際的にも浸透させる狙いである。 これまでルピーを示す記号としては、通常「Rs.」「Re.」「रू」などが使われていた。

なお、この新しいルピーの記号であるが、インドの伝統的な思想「ヴァーストゥ・シャーストラ」では「首をかき切る」ような形をしているとされ、これが2010年以降のインドの経済の停滞を招いていると一部で批判がある[7]


注釈

  1. ^ ムンバイより170km沖合にある石油掘削機の名称。
  2. ^ デリーの鉄柱とは異なる。

出典

  1. ^ Frequently Asked Questions”. Royal Monetary Authority of Bhutan. 2021年4月18日閲覧。
  2. ^ 米グーグルがインドで電子決済サービス、来週にも導入へ=報道
  3. ^ 高額紙幣廃止 「キャッシュレス」構築へ お布施も電子決済
  4. ^ How is BHIM app different from mobile wallets- Business News”. www.businesstoday.in. 2017年6月7日閲覧。
  5. ^ http://finmin.nic.in/the_ministry/dept_eco_affairs/currency_coinage/Comp_Design.pdf COMPETITION FOR DESIGN
  6. ^ “IIT post-graduate gives Rupee its symbol”. Indian Express. (2010年7月15日). http://www.indianexpress.com/news/rupee-symbol/646761 2010年7月15日閲覧。 
  7. ^ “ルピー安は通貨記号のせい?インド 国際ニュース”. AFP. (2012年6月1日). http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2881388/9033535 
  8. ^ a b “インド、高額紙幣の流通を突如停止 腐敗対策で” (日本語). フランス通信社. (2016年11月9日). http://www.afpbb.com/articles/-/3107281 2016年11月13日閲覧。 
  9. ^ a b 黒沼勇史 (2016年11月9日). “インド高額2紙幣の使用禁止、230億枚無効に”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). http://www.nikkei.com/article/DGXLZO09332150Z01C16A1EB2000/ 2016年11月13日閲覧。 
  10. ^ Leandro Medina; Friedrich Schneider (2018-01-24), IMF Working Paper No. 18/17 Shadow Economies Around the World: What Did We Learn Over the Last 20 Years?(世界地下経済:過去20年間の教訓), IMF, https://www.imf.org/en/Publications/WP/Issues/2018/01/25/Shadow-Economies-Around-the-World-What-Did-We-Learn-Over-the-Last-20-Years-45583 2019年9月25日閲覧。 
  11. ^ India Re-introduces the One Rupee (Rs 1) Banknote in 2015 navonanumis.blogspot.com. 25 May 2015. Retrieved on 2nd July 2018.


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