インターネットアーカイブ コレクション

インターネットアーカイブ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/23 06:51 UTC 版)

コレクション

動画、書籍、録音の多くがパブリックドメインにあるか、クリエイティブ・コモンズのライセンスで提供されている。音楽部門には、コンサートでの演奏の録音を許可しているアーティスト演奏家グレイトフル・デッドストリング・チーズ・インシデントトード・ザ・ウェット・スプロケット311fugaziなど)による音源とともに、独立系ミュージシャンの音源も数多く含まれている。

オープンライブラリ

インターネットアーカイブはオープン・ライブラリの運営も行っている。ここではいくつかのスキャンしたパブリックドメイン書籍が容易に閲覧、印刷ができる形式で入手可能である。

動画像コレクション

商用映画に加え、動画像コレクションには以下のようなものがある。

ニュース映画コレクション、昔のアニメ(カートゥーン)コレクション、戦争映画・反戦映画などのプロパガンダコレクション、Skip ElsheimerによるA/V Geekコレクション、プレリンガー・アーカイブズによる短編ものコレクション(広告用、教育用、工業用などや家庭用の動画コレクション)

ブリックフィルムコレクションにはレゴによるストップモーション・アニメーションがあり、中には映画のリメイクものをしているものもある。Election 2004 (2004年選挙)コレクションは、2004年アメリカ合衆国大統領選挙に関連する動画資料を中立の立場からまとめた資料である。Independent NewsコレクションにはインターネットアーカイブのWorld At War competition from 2001(歴史的事物へのアクセスの重要性を示すための短編映画コンテスト)のようなサブコレクションもある。最もダウンロードされたビデオファイルは、2004年のスマトラ島沖地震の惨禍をとらえたものとなっている。

インターネットアーカイブには以下のような映画が1,500本前後存在する:

en:Special:WhatLinksHere/Template:Internet_Archive_film (英語)を参照。

論争

サイエントロジーサイト

2002年後半に、インターネットアーカイブはサイエントロジーの批判サイトをいくつもウェイバックマシンから削除した[8]。ウェイバックマシンのエラーメッセージには、この削除は「サイトオーナーの要望による」との文言が載せられていたが[9]、後に明らかになったところによればサイエントロジー教会の弁護士が削除を要求したものであった。この削除要求の法的根拠は不明であり、実際のサイトオーナー自身が削除を要求したものではなかった[10]

アーカイブ内のウェブページの証拠能力

2004年10月の「ポーランド・テレビ・SA社 対 エコースター・サテライト社」の裁判において、ウェイバックマシンのアーカイブが法的証拠の情報源として使われた。ポーランド・テレビはポーランドのテレビ局TVPポロニア (TVP Polonia) の提供元であり、エコースター・サテライトはアメリカの衛星テレビ放送ネットワークである、ディッシュ・ネットワークの運営元である。裁判の過程で、エコースター社はテレウジャ・ポルスカ社のウェブサイトの過去の内容の証拠として、ウェイバックマシンのスナップショットをあげた。テレウジャ・ポルスカ社は、伝聞および非公式情報に基づくものとしてやめさせようとしたものの、下級審判事のアーランダー・ケイズは、スナップショットを伝聞とするテレウジャ・ポルスカ社の主張を退け、インターネットアーカイブ社従業員による宣誓供述をスナップショットの信頼性を保証するものとして採用した。

グレイトフル・デッド

2005年11月、グレイトフル・デッドのコンサートの模様を収録した資料の無料ダウンロードが削除された。ニューヨーク・タイムズ紙の報道によれば、ジョン・ペリー・バーロウはこの変化の原因として、ボブ・ウィアー、ミッキー・ハート、ビル・クロイツマンのバンドの元メンバー3名の名を挙げた[11]。元メンバーのフィル・レッシュは2005年11月30日付けでこの削除について個人サイト上でコメントを出した[12]:

グレイトフル・デッドのショーの全てが感謝祭前にArchive.orgから消えたのが気になった。私はこの決定に関与していないが、これら資料の引き上げについて聞かされていなかった。私はこの音源こそがグレイトフル・デッドの伝説であると信じているし、これらが求める人全ての手に入ることを望む。

ブリュースター・カールが11月30日にフォーラムへ投稿し、「観客による録音資料はダウンロードもしくはストリーム配信可能である。しかしながら、ミキサーでの録音資料はストリーム配信にのみ限られる。」とのバンドメンバーとの合意に達した内容をまとめた[13]

インドからのアクセス遮断

画像外部リンク
[1] - インドの携帯電話通信会社であるバーティ・エアテルからインターネットアーカイブにアクセスしたときの画面。「あなたのリクエストしたURLは、インド政府の電気通信局からの命令に基づきブロックされています」と書かれている。

2017年8月から、インド国内からのインターネットアーカイブへのアクセスが禁止された[14]。インドの映画製作会社2社が、映画の著作権侵害防止のために2,500超のウェブサイトへのアクセス遮断を訴える裁判を起こしており、その中にはインターネットアーカイブも含まれていた[14]。インド、チェンナイにあるマドラス高等裁判所英語版は、8月2日にこれらの申し立てを認めている[14]。インターネットアーカイブ側はブロックした電気通信局英語版と連絡を取ろうとしているが、返答がない[15]


注釈

  1. ^ 中黒を入れた「インターネット・アーカイブ」という表記も見られるほか、日本語でも「Internet Archive」と表記することもある。たとえば、ともに国際インターネット保存コンソーシアムに加盟している国立国会図書館による紹介では表題では「Internet Archive」、本文では「インターネットアーカイブ」と表記しており、本文冒頭で "Internet Archive" を併記している[2]。また、同じく国立国会図書館による国際インターネット保存コンソーシアムの紹介では「インターネットアーカイブ」、「インターネット・アーカイブ」の両表記が混在している[3]
  2. ^ a b 国立国会図書館による紹介ではカナ表記は使用しておらず、「Wayback Machine」と表記している[2]

出典

  1. ^ archive.org Site Overview”. Alexa Internet, Inc.. 2019年1月10日閲覧。
  2. ^ a b Internet Archive “Wayback Machine””. インターネット資料収集保存事業. 国立国会図書館 (2016年11月22日). 2017年8月9日閲覧。
  3. ^ International Internet Preservation Consortium (IIPC)”. インターネット資料収集保存事業. 国立国会図書館 (2013年1月29日). 2017年8月9日閲覧。
  4. ^ 10,000,000,000,000,000 bytes archived!”. Internet Archive Blogs. Internet Archive. 2019年1月10日閲覧。
  5. ^ Internet Archive “Wayback Machine””. 国立国会図書館インターネット資料収集保存事業. 国立国会図書館 (2016年11月22日). 2017年9月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年9月24日閲覧。
  6. ^ 城所岩生 (2009年10月26日). “国家戦略の視点でフェアユース導入議論を”. 日経デジタル. 日本経済新聞社. 2017年9月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年9月24日閲覧。
  7. ^ Wayback Machine APIs”. Internet Archive. 2019年1月10日閲覧。
  8. ^ Net archive silences Scientology critic - CNET News”. CBS Interactive.. 2012年7月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月10日閲覧。
  9. ^ Internet Archive Forums: exclusions from the Wayback Machine”. Internet Archive. 2019年1月10日閲覧。
  10. ^ LawMeme - Sherman, Set the Wayback Machine for Scientology”. Yale University. 2006年4月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月10日閲覧。
  11. ^ Wrath of Deadheads stalls Web crackdown, ニューヨーク・タイムズの記事 (インターナショナル・ヘラルド・トリビューンサイト内)[リンク切れ]
  12. ^ Phil Lesh. “PhilLesh.net - Hotline”. 2012年2月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月10日閲覧。
  13. ^ Internet Archive Forums: Good News and an Apology: GD on the Internet Archive”. Internet Archive. 2019年1月10日閲覧。
  14. ^ a b c Leo Kelion (2017年8月9日). “Bollywood blocks the Internet Archive”. BBC News (BBC). http://www.bbc.com/news/technology-40875528 2017年9月24日閲覧。 
  15. ^ “The 'Internet Archive' was blocked on orders from Madras High Court”. tech2 (Firstpost). (2017年8月11日). http://www.firstpost.com/tech/news-analysis/the-internet-archive-was-blocked-on-orders-from-madras-high-court-archive-questions-the-order-3919991.html 2017年9月24日閲覧。 
  16. ^ Sun puts Internet Archive in a box, but will it stay there?”. Ars Technica. 2019年1月10日閲覧。
  17. ^ Internet Archive: Petabox”. Internet Archive. 2019年1月10日閲覧。


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