イマヌエル・カント イマヌエル・カントの概要

イマヌエル・カント

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/11 06:21 UTC 版)

イマヌエル・カント
Immanuel Kant
イマヌエル・カントの肖像
生誕 (1724-04-22) 1724年4月22日
プロイセン王国ケーニヒスベルク
死没 (1804-02-12) 1804年2月12日(79歳没)
プロイセン王国ケーニヒスベルク
時代 18世紀の哲学19世紀の哲学
地域 西洋哲学
学派 カント主義Kantianismus、啓蒙思想啓蒙時代の哲学)
研究分野 認識論形而上学倫理学宇宙進化論
主な概念 超越論的観念論(超越論哲学)、物自体、批判哲学、アプリオリヌーメノン、「あえて賢明であれ」、定言命法仮言命法、目的の王国、実践理性の優位、星雲説
署名
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純粋理性批判』、『実践理性批判』、『判断力批判』の三批判書を発表し、批判哲学を提唱して、認識論における、いわゆる「コペルニクス的転回」をもたらした。


注釈

  1. ^ この書評はクリスティアン・ガルヴェの元原稿にヨハン・ゲオルク・ハインリッヒ・フェーダーが手を加えたものであり、「ゲッティンゲン書評」や「ガルヴェ・フェーダー書評」と呼ばれ、『純理』の受容過程を見るために重要である。同書評については、小谷英生「隠された友情 : 『ゲッティンゲン書評』をめぐるカント‐ガルヴェ往復書簡について」『群馬大学教育学部紀要:人文・社会科学編』第63号、2014年、55-68頁。
  2. ^ 「啓蒙とはなにか」という問いに対しては、メンデルスゾーンを含め、様々な著述家が解答を与えようとしていた。そうした議論のきっかけの一つとなったのは、フリードリヒ大王がベルリン王立アカデミーに出させたという懸賞課題であった。Hans Adler (Hg.), Nützt es dem Volke, betrogen zu werden? Est-il utile au Peuple d'être trompé? 2 Bände. Stuttgart: Frommann-Holzboog, 2007.
  3. ^ カント「実用的見地における人類学」カント全集15、p138-139.カントはユダヤ人を「パレスティナ人」と表記している。

出典

  1. ^ 井上円了『哲学要領 前編』哲学書院、1887年、96頁”. 哲学要領. 前編 (2022年1月30日). 2022年1月30日閲覧。
  2. ^ 以下は、Manfred Kuehn, Kant. A Biography. Cambridge: Cambridge University Press, 2001. また菅沢龍文・小谷英生「カント年譜:物語風に」牧野英二編『新・カント読本』法政大学出版局、2018年、348-68頁を参考にしている(というかすべきである)。とりわけ「カント年譜」は簡便である。以下では煩雑を避けるため、引用以外は注として記さない。
  3. ^ a b アカデミー版全集20:44。
  4. ^ アカデミー版全集10:56。
  5. ^ 坂部恵『カント』講談社学術文庫、2001年、152-3頁。
  6. ^ アカデミー版全集18:69。
  7. ^ アカデミー版全集8:35。
  8. ^ 例えば坂部恵『理性の不安:カント哲学の生成と構造』(勁草書房、1976)は、『視霊者の夢』(1766)にその一契機を見る。
  9. ^ アカデミー版全集6:224。
  10. ^ アカデミー版全集6:230。
  11. ^ アカデミー版全集6:237。
  12. ^ アカデミー版全集6:312。
  13. ^ アカデミー版全集6:313。
  14. ^ アカデミー版全集6:315。
  15. ^ アカデミー版全集6:330、また『永遠平和のために』「第二確定条項」を参照。
  16. ^ 「だから中国と日本が、そのような(極悪非道な)客人たちを試した上で、以下の措置を取ったことは賢明であった。すなわち中国は来航は許したが入国は許さなかった、日本はそれどころか来航さえもオランダ人というただ一つのヨーロッパ民族にしか許容しなかったし、しかも日本人はそのオランダ人さえ捕虜のように扱い、自国民との共同関係から排除しているのである」 平子友長「カント『永遠平和のために』のアクチュアリティ : ヨーロッパ帝国主義批判の書として」『唯物論 : 東京唯物論研究会会報』第79号、東京唯物論研究会、2005年、27-42頁、NAID 120001009884 
  17. ^ a b c d #ポリアコフ III,p.248-251.
  18. ^ 下村 1972, p.111-112.
  19. ^ #ポリアコフ III,p.249. カント「たんなる理性の限界内の宗教について」カント全集10巻、岩波書店、p168-169.
  20. ^ #ポリアコフ III,p.249-250.
  21. ^ カント全集18巻、岩波書店、p.73-74.
  22. ^ a b c 青野(1970):4ページ
  23. ^ 青野(1970):246ページ
  24. ^ a b Jon M. Mikkelsen 2013, p. 3.
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  29. ^ 高田紘二 2002, pp. 91–92.
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  32. ^ Andrew Vallis 2005, pp. 132–139.
  33. ^ a b c #カント 2000,p.381-382.
  34. ^ #カント 2000,p.383.
  35. ^ Von den verschiedenen Racen der Menschen 1777(福田喜一郎訳「様々な人種について」『カント全集 第3巻』岩波書店 2001年
  36. ^ Bestimmung des Begriffs einer Menschenrace 1785.(望月俊孝訳「人種概念の規定」『カント全集 14』岩波書店 2000年)
  37. ^ #カント自然地理学,p.227.
  38. ^ Jon M. Mikkelsen 2013.
  39. ^ Charles W. Mills 2017.
  40. ^ 「人間の黒い色に関するいくつかの注目すべき点」(自然地理学 第2部第1編第2節)、#カント自然地理学、p.223.
  41. ^ 「この色の原因についての考察」(自然地理学第2部第1編第3節)、#カント自然地理学、p.225.
  42. ^ Todd Hedrick 2008, p. 263.
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  44. ^ Emmanuel Chukwudi Eze 1997.
  45. ^ Tsenay Serequeberhan 1996.
  46. ^ Jon M. Mikkelsen 2013, p. 6.
  47. ^ 加藤将之 1957, p. 27.
  48. ^ 広瀬悠三 2010, p. 71.
  49. ^ a b Persson Anders (2006). “Hadley's Principle: Understanding and Misunderstanding the Trade Winds.”. History of Meteorology (International Commission on the History of Meteorology) 3. 
  50. ^ 気象学と気象予報の発達史: 気象予測の考え方の主な変遷(4)大航海時代と科学革命”. 気象学と気象予報の発達史 (2020年4月8日). 2020年10月7日閲覧。
  51. ^ 堤之智. (2018). 気象学と気象予報の発達史 初期の風の力学理論. 丸善出版. ISBN 978-4-621-30335-1. OCLC 1061226259. https://www.maruzen-publishing.co.jp/item/?book_no=302957 
  52. ^ ヤハマン『カントの生涯』(木場深定訳、弘文堂、1947年/角川文庫、1953年/理想社(改版)、1978年)






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