アレマン語 アレマン語の概要

アレマン語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/03 21:11 UTC 版)

アレマン語
Alemannisch
話される国 ドイツ南西部
スイスドイツ語圏
リヒテンシュタイン全域
 オーストリアフォアアールベルク州チロル州ロイテ郡北部・ランデック郡西部
イタリアロンバルディア州ヴァッレ・ダオスタ州ピエモンテ州北部
フランスアルザス地方アルザス=ロレーヌ地方
アメリカ合衆国ペンシルベニア州中西部
ベネズエラ
地域 ヨーロッパアメリカ
話者数 1000万人
言語系統
表記体系 ラテン文字
言語コード
ISO 639-2 gsw
ISO 639-3
消滅危険度評価
Vulnerable (Moseley 2010)
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高地ドイツ語のうち上部ドイツ語バイエルン語オーストリアドイツ語も含む)に属し、シュヴァーベン語(Schwäbisch)[1]低地アレマン語(Niederalemannisch)、高地アレマン語(Hochalemannisch)、最高地アレマン語(Höchstalemannisch)に区分される[2][3]

概要

アレマン諸語の使用地域は、ゲルマン民族の一派のアレマン人スエビ族の一派という)の住居していた地域である。そもそもアレマン語とはアレマン人の言葉という意味である。この言葉が言語か方言かについては言語学者によって見解が異なるが、エスノローグは「標準ドイツ語の会話者が理解する事は困難」とし、ユネスコは明確に異なる言語であると指摘している。

「ドイツ語」をフランス語で「アルマン(Allemand)」というのはアレマン語を話すアレマン人(仏:AlamansまたはAlémans)にルーツがあると言われるが、フランス語でも「アレマン語」は「アレマニーク(Alémanique)」という別の単語を用い区別はされている。

その他

  • k, p, tは標準ドイツ語のような有気音にはならない。
  • b, d, gは常に無声化し、[p],[t],[k]となる。
  • lは音節化するか、u[w]の音となる。

ISO 693-2の言語コードは「gsw」。


  1. ^ 英語:スウェイビア語(Swabian)、フランス語:スワーブ語(Souabe)など。
  2. ^ 亀井孝河野六郎千野栄一編著、『言語学大辞典セレクション・ヨーロッパの言語』三省堂、1998年、278頁。
  3. ^ 柴崎隆『(南部)アルザス・ドイツ語の文法記述へのアプローチ - ミュルーズ・アルザス語方言に基づいて (Ein Versuch der Grammatik des [Süd-] Elsässischen. - auf Grund des „Milhüser Ditsch)』(金城学院大学論集・人文科学編、2012年)14頁によると、1950年ごろのアレマン諸語は、シュヴァーベン語と低地アレマン語は「北方アレマン諸語」に属し、高地アレマン語と最高地アレマン語は「南方アレマン諸語」に属していたと述べている。
  4. ^ 植田健嗣著書『-ミニ国家- リヒテンシュタイン侯国』郁文社、1999年、171頁。


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