アリ 進化史

アリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/04 09:46 UTC 版)

進化史

スズメバチ上科

Sierolomorphidae

コツチバチ科 Tiphiidae

ミコバチ科 Sapygidae

アリバチ科 Mutillidae

ベッコウバチ科 Pompilidae

Rhopalosomatidae

アリ科

スズメバチ科 Vespidae

ツチバチ科 Scoliidae

アリ科の系統上の位置[4]。ミツバチはミツバチ上科であり、このなかには含まれない。

アリのような小型の昆虫は潰れやすいために化石になりにくく、もしあったとしてもその小ささから発見もしづらい。そのため進化の過程を解き明かす証拠は少なく、まだ不明な部分も多い。

だが琥珀に内包され化石化したものが存在する。これは形を維持したまま固化し、光を通すので形状の観察も容易である。

また、分子系統学により遺伝子型の比較でも現存種間の分化が調査、整理されつつある。

遺伝子分析によると、ジュラ紀又は白亜紀にミツバチ(Apoidea)の祖先から分化したと推定されている。ブラジルの1億1200万年-1億年前の層からは、Cariridris bipetiolata(レイメイアリ)の化石が発見されている。この種はアケボノアリではなく、原始的なキバハリアリに似ている。9000万年前では、コハク中の化石からアケボノアリやヤマアリ亜科、ハリアリ亜科が見つかっている。この時代では、琥珀に含まれるアリは含有される昆虫中0.001-0.05%と比較的少数である。アケボノアリは腹柄や後胸腺があるが触角柄節が短く、現在のアリよりも古くに分化したアリである。

6000万年前、K-Pg境界後では、コハク中のアリの含有割合が1.2%と増加した。

4500-3800万年前のコハクでは含有割合が20-40%を占め、現存の亜科もほぼ出揃った。また4500万年前の層からメッセルオオアリが発見されている。これはアリの中では最大の種で、雌アリは羽を広げると15cmにもなる。


注釈

出典

  1. ^ 日本産有剣膜翅類目録(2016 年版)”. 2020 6 19閲覧。
  2. ^ 誰も止められない死のスパイラル…死ぬまで回り続ける蟻の大群(動画)
  3. ^ 【なっとく科学】多様な進化を遂げるアリ/攻撃、救護 役割分担/コロニー存続を優先」『読売新聞』夕刊2018年11月22日(7面)。
  4. ^ Brothers DJ (1999). “Phylogeny and evolution of wasps, ants and bees (Hymenoptera, Chrysisoidea, Vespoidea, and Apoidea)”. Zoologica Scripta 28: 233–249. doi:10.1046/j.1463-6409.1999.00003.x. 
  5. ^ アリ類データベースグループ著 『日本産アリ類全種図鑑』 学習研究社2003年ISBN 978-4-05-401792-4
  6. ^ バート・ヘルドブラー,エドワード・O.ウィルソン著 『蟻の自然誌』 辻和希松本忠夫訳、朝日新聞社1997年ISBN 978-4-02-257158-8
  7. ^ Corrie S. MOREAU (2009). “Inferring ant evolution in the age of molecular data (Hymenoptera: Formicidae)”. Myrmecological News 12: 201-210. http://www.moreaulab.org/Publications_files/Moreau_2009_MN.pdf. 
  8. ^ Philip S. Ward. “Taxonomy, Phylogenetics, and Evolution”. 2012年12月16日閲覧。
  9. ^ AntWeb Formicidae”. 2012年12月16日閲覧。
  10. ^ 寺山・久保田(2009)p.4
  11. ^ アリの卵をなぜ食べる おなかに潜むタイの意外な「病」:朝日新聞デジタル” (日本語). 朝日新聞デジタル. 2021年8月18日閲覧。
  12. ^ アリは有能な外科医。アリを使って傷口を縫い合わせる施術” (日本語). カラパイア. 2020年9月5日閲覧。
  13. ^ “簡単にアリ退治する6つの方法。重曹や酢、クエン酸は?室内にも効く?” (日本語). タスクル | 暮らしのお悩み解決サイト. https://taskle.jp/media/articles/249 2018年10月3日閲覧。 





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