アリゾナ・カージナルス 概要

アリゾナ・カージナルス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/20 07:32 UTC 版)

概要

アリゾナ・カージナルスは、1898年モーガン・アスレチッククラブ(Morgan Athletic Club)の名称でイリノイ州シカゴで設立されたアマチュアのフットボールチームを発端とする。チーム名は1899年ラシーン・ノーマルズ(Racine Normals)、1901年ラシーンストリート・カージナルス(Racine Street Cardinals)[注 2]1919年ラシーン・カージナルス(Racine Cardinals)へと変更された。1920年9月17日、第一期メンバーとしてNFL(当時はAPFA)へ加入した。NFL創成期から在籍しているチームは、現在ではカージナルスとシカゴ・ベアーズ(当時は、デカター・ステイリーズ)の2チームのみである[注 3]1922年シカゴ・カージナルス(Chicago Cardinals)に改名した。その後、1960年にシカゴからミズーリ州セントルイスに移転し、セントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)の名称で1987年まで本拠地を置いていた[注 4]1988年には、アリゾナ州テンピに移転し、チーム名はフェニックス・カージナルス(Phoenix Cardinals)と改称され、アリゾナ州立大学のキャンパス内にあるサンデビル・スタジアム英語版をホームスタジアムとした。1994年には、チーム名が現在のアリゾナ・カージナルス(Arizona Cardinals)へ変更された。2006年、ホームスタジアムをグレンデールステートファーム・スタジアム(当時は、ユニバーシティ・オブ・フェニックス・スタジアム)に移転したが、チームの本部と練習施設は引き続きテンペに置かれている。

チームは、シカゴ時代に2度のNFLチャンピオンを果たしている。 1925年にチーム初のNFLチャンピオンを制覇した際、ポッツビル・マルーンズ英語版との間で論争が巻き起こっている。 2度目は1947年に果たした。

現在チームは、1947年のチャンピオン英語版獲得以来、75シーズン連続で優勝から遠のいており、これは北米4大プロスポーツリーグの中で最長記録である。2012年、NFL初となる700敗を記録した。2020年シーズン終了時点のこれまでの勝敗記録(レギュラーシーズンとプレーオフゲームを含む)は、573勝780敗41分[注 5]である。プレーオフへは10度出場するも、カンファレンス優勝は2008年の1度のみで、出場した第43回スーパーボウルでは27–23でピッツバーグ・スティーラーズに敗れている。

夏季トレーニングキャンプは、1988年から2012年まで(プレスコットで実施した2005年を除く)長らくフラッグスタッフ北アリゾナ大学英語版で実施していたが、2013年からは本拠地のユニバーシティ・オブ・フェニックス・スタジアムで実施している。


注釈

  1. ^ ピッツバーグ・スティーラーズとの合同チーム
  2. ^ 1906年に一度チームは解散し、1913年に再び結成された
  3. ^ グリーンベイ・パッカーズは、1921年にNFLに参加するまでリーグに属さない独立チームだった
  4. ^ MLBの同名チームとの混同を避けるため、地元では「フットボールカージナルス」、「グリッドバード」、「ビッグレッド」などと呼ばれていた
  5. ^ レギュラーシーズンでは566勝771敗41分、プレーオフでは7勝9敗

出典

  1. ^ カーディナルスがQBライナート放出、アンダーソン先発に”. NFL JAPAN (2010年9月5日). 2010年9月9日閲覧。
  2. ^ 【第5週プレビュー】大躍進のカーディナルス、開幕5連勝は?”. NFL JAPAN (2012年10月4日). 2012年10月20日閲覧。
  3. ^ カーディナルス、HCとGMの他にも攻撃コーチ陣を一掃”. NFL JAPAN (2013年1月1日). 2013年1月2日閲覧。
  4. ^ 新HCたちの挑戦 -アンディ・リード&ブルース・アリアンズ-”. NFL JAPAN (2013年5月23日). 2016年10月3日閲覧。
  5. ^ QBパーマー、「カーディナルスのオフェンスは完全開花」”. NFL JAPAN (2014年5月27日). 2016年10月3日閲覧。
  6. ^ カーディナルスがWRホプキンスと2年57億円で契約延長”. NFL JAPAN (2020年9月9日). 2021年4月29日閲覧。
  7. ^ アリゾナ・カーディナルスが無観客での2020年レギュラーシーズン開幕を発表”. NFL JAPAN (2020年8月30日). 2021年4月29日閲覧。
  8. ^ J.J.ワットがカーディナルスと2年契約”. NFL JAPAN (2021年3月2日). 2021年4月29日閲覧。
  9. ^ カーディナルスがWRのA.J.グリーンと1年8億円超えの契約”. NFL JAPAN (2021年3月18日). 2021年4月29日閲覧。
  10. ^ CBバトラーがカーディナルスと最大6億円の1年契約”. NFL JAPAN (2021年3月26日). 2021年4月29日閲覧。
  11. ^ Cardinals place CB Malcolm Butler on reserved/retired list”. NFL.com. 2022年8月17日閲覧。
  12. ^ カーディナルスQBマレーはACL断裂でシーズン終了”. NFL Japan. 2022年12月14日閲覧。
  13. ^ カーディナルスがキングスベリーHCを解任、カイムGMは健康状態に専念するため退任”. NFL Japan. 2022年1月10日閲覧。






固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アリゾナ・カージナルス」の関連用語

アリゾナ・カージナルスのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アリゾナ・カージナルスのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアリゾナ・カージナルス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS