アラブ首長国連邦 交通

アラブ首長国連邦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 07:12 UTC 版)

交通

ドバイやアブダビ、シャールジャなどが古くから中東における交通の要衝として発達しており、この3都市は第二次世界大戦後の航空網の発達に併せて、特に1990年代以降においてその地位を高いものとしている。ドバイ国際空港及びアブダビ国際空港は中東のハブ空港としての地位にある。

また、近代的な高速道路がこれらの都市間を結んでいるほか、海運やヘリコプターによる地域内航空も盛んに行われている。ドバイでは2009年9月に日本企業による地下鉄であるドバイ・メトロが開通した。

空港

文化

ドバイの伝統的なスーク

アラブ諸国の中では寛容な文化政策を採っており、特にドバイなどでは各所のショッピングモールなどで各国のポップカルチャーや食文化を楽しむことができる。一方で、国民が圧倒的に少数という現状から、政府は伝統的な文化の保存・保護や国民意識の形成に力を入れている。

食文化

教育

教育制度は小学校6年、中学校3年、高校3年、大学4年の6・3・3・4制である。識字率は90%(2007年)。義務教育は小学校6年間と中学校3年間のみであるが、ほとんどの生徒は高校へと進学する。近年では大学進学率も上昇を続けている。大学は1977年に国内初の大学としてUAE大学がアル・アインに創立され、以後国立大学数校が設立された。また、私立大学も多く設立され、欧米の大学のUAE校も多数進出してきている。欧米への留学生も多い。

連邦政府は教育を最重要項目として重点的に予算を配分しており、連邦予算の25%が教育予算によって占められている。国公立学校においては小中高から大学まで授業料はすべて無料であり設備も充実している。一方、私立学校も多数設立されている。イスラム教国家であるため、小学校から大学にいたるまですべてが男女別学であるが、幼稚園のみは男女共学となっている。

スポーツ

サッカー

アラブ首長国連邦ではサッカーが最も人気のスポーツとなっており、1973年にプロサッカーリーグのUAEプロリーグが創設された。サッカーアラブ首長国連邦代表は、FIFAワールドカップには1990年大会で初出場を果たしている。さらにAFCアジアカップには10度の出場歴があり、1996年大会では準優勝に輝いている。

UAEリーグを代表するクラブとしてアル・アインFCがあり、3連覇を含むリーグ最多13度の優勝を達成している。さらにAFCチャンピオンズリーグでは2003年大会で優勝し、FIFAクラブワールドカップでも2018年大会では準優勝している。元サッカー日本代表塩谷司2017年から2021年まで所属しており、中島翔哉も2021年1月にレンタル移籍で半年間在籍していた。

また、UAEはサッカーの国際大会の誘致に積極的な国としても知られており、AFCアジアカップ1996年大会2019年大会の開催国となり、FIFAクラブワールドカップ2009年大会2010年大会2017年大会2018年大会2021年大会と、最多8回の日本に次いで5回の開催実績をもつ。

その他のスポーツ

クリケットはサッカーに次いで2番目に人気のスポーツとなっている[32]。ドバイにはクリケットの国際競技連盟である、国際クリケット評議会の本部がある。また、競馬はドバイ首長家であるマクトゥーム家が特に力を入れており、ドバイのメイダン競馬場で3月下旬に開催されるドバイワールドカップは、1着賞金が世界最高金額の競馬競走として知られる。なお、伝統的な競技として「ラクダレース」や「鷹狩り」も人気である。

2005年にはドバイのショッピングモール内に、現存する世界最大の屋内スキー場である「スキー・ドバイ」がオープンし、が降らない同国でもスキーを楽しむことが可能になった。また、ブラジリアン柔術も盛んで、ヨーロピアン柔術国際競技連盟である国際柔術連盟の本部はアブ・ダビにあり、2019年世界柔術選手権では、寝技柔術の男子7階級中3階級で優勝者を輩出した。


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  17. ^ イスラエル「和解」道半ば アラブ諸国と国交1年/進む経済交流■「パレスチナ」はしこり『読売新聞』朝刊2021年9月22日(国際面)
  18. ^ “李明博政権、UAEと秘密軍事条約…「憲法違反」の波紋”. ハンギョレ. (2018年1月10日). http://japan.hani.co.kr/arti/politics/29457.html 2019年7月7日閲覧。 
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  20. ^ “UAE deploys Wing Loong II UAV to Eritrea”. ジェーン・ディフェンス・ウィークリー. (2018年8月15日). https://www.janes.com/article/82382/uae-deploys-wing-loong-ii-uav-to-eritrea 2019年7月5日閲覧。 
  21. ^ a b “The UAE’s Military and Naval Reliance on Eritrea Makes the War in Yemen Even Riskier for the U.S.”. Just Security. (2017年5月31日). https://www.justsecurity.org/41450/uaes-military-naval-reliance-eritrea-war-yemen-riskier-u-s/ 2019年7月5日閲覧。 
  22. ^ World Population Prospects: The 2010 Revision
  23. ^ 松尾昌樹『湾岸産油国 レンティア国家のゆくえ』(講談社 2010年8月10日第1刷発行)pp.122-124
  24. ^ 「歴史的」と言われたイスラエルとUAEの急接近、トランプ氏だけの成果ではなかった” (2021年2月12日). 2021年2月28日閲覧。
  25. ^ a b 2014 Global Cities Index and Emerging Cities Outlook (2014年4月公表)
  26. ^ IMF2016年1月2日閲覧。
  27. ^ 県民経済計算内閣府 2016年1月2日閲覧。
  28. ^ 「アラブ首長国連邦」外務省
  29. ^ 「都道府県別県内総生産(名目、10 億円) 」内閣府
  30. ^ 「1.2 名目GDP(国内総生産)及び一人当たりGNI(国民総所得)順位」外務省
  31. ^ 細井長編著『アラブ首長国連邦(UAE)を知るための60章』(明石書店 2011年3月18日初版第1刷発行)p.263
  32. ^ Top 10 Popular Sports in United Arab Emirates (U.A.E) neoprimesport.com 2019年7月18日閲覧。






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