アラビアンナイト・シンドバッドの冒険 (映画) 挿入歌

アラビアンナイト・シンドバッドの冒険 (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/16 14:25 UTC 版)

挿入歌

いずれも、作詞:米山正夫、作曲:冨田勲。

  • 重い積み荷のうた 歌:二期会
  • いかりを上げろのうた 歌:二期会
  • 行こうよみんなのうた 歌:デニー白川
  • ひとりぼっちの姫のうた 歌:真理ヨシコ
  • トルコの王様のうた 歌:松岡ユキ
  • 不思議なギターのうた 歌:太宰久雄

キャスト

脚本について

脚本を担当した手塚治虫北杜夫は、このときが初対面であった[4]。なお、北によれば、実際に脚本の大部分を執筆したのは手塚である[5]。シンドバッドの船に乗るペットの設定に関して、手塚は子猫を提案したのに対し、北は子クジラを提案した[5]。手塚はそのアイデアに驚きつつもその通りに絵コンテを描いたが、東映動画側に「くじらが船の上に乗れるはずない」という理由で没にされたという[4]

北は企画が持ち上がった当初は、親友の辻邦生への手紙の中で、「一寸うれしいこと」「案外ぼくに打ってつけの仕事かと思います」(1960年8月12日付)と喜んでいたが、制作が進むにつれ「マンガ映画ダメだ。上の連中はとんでもない。ろくな映画になりそうにありません」(同年10月14日付)、「僕の思ってたものとは全くちがったものになる」(同年11月7日付)と、東映動画上層部の介入に対する不満を述べるようになる[6]。北が同時期に執筆した少年向け作品『船乗りクプクプの冒険』(1961年 - 1962年連載、1962年刊)は、こうした不満から、自分流の『シンドバッドの冒険』のつもりで書いたものという[7][8][5]。一方で、すでに『どくとるマンボウ航海記』でベストセラー作家となり、『夜と霧の隅で』で芥川賞を受賞していたにもかかわらず、兄(斎藤茂太)の子供たちからは馬鹿にされていたが、この映画で児童漫画の第一人者であった手塚と一緒に仕事したことで、ようやく尊敬されることになったという[5]

また、手塚も東映動画側の介入に不満を抱いており、同じく東映動画作品で原案・構成を担当した『わんわん忠臣蔵』(1963年)とともに、「それこそ、めちゃくちゃに作りかえられてしまい、ボクの感じはなにひとつ残っていません」と記している[9]。手塚は北の起用自体にも批判的で、芥川賞作家であり優れたエッセイストでもある北を起用するのなら、既存の物語の脚色ではなくオリジナル作品を依頼すべきであったこと、同じ船乗りでも商人のシンドバッドと船医の北では視点が全く異なること、アニメーションの面白さの本質は物語ではなく動きにこそあるのであるが、熱心な漫画ファンではあってもアニメーションの制作現場に通じていない北にそのことを求めることは無理であること、の三点を挙げて東映動画を批判している[10]

推薦

  • 文部省選定
  • 映倫青少年映画審議会推薦
  • 厚生省中央児童福祉審議会推薦
  • 日本PTA全国協議会推薦
  • 主婦連合推薦
  • 優秀映画鑑賞会推薦
  • 機関誌映画クラブ推薦
  • 学生映画連盟推薦
  • 大阪市PTA協議会推薦
  • 大阪市婦人団体協議会推薦
  • 大阪市教育委員会推薦
  • 大阪市青少年問題協議会推薦
  • 大阪市青少年団体協議会推薦
  • 福岡県児童福祉審議会推薦[1]



注釈

  1. ^ アラビアの地名。
  2. ^ せりふではギターとなっているが、形状はマンドリンに近い。

出典

  1. ^ a b 「東映動画 長編アニメ大全集 上巻」(徳間書店)117頁 1978年
  2. ^ a b c d e 「東映動画アーカイブス」(ワールドフォトプレス)139頁 2010年
  3. ^ 「東映動画アーカイブス」20頁
  4. ^ a b 北杜夫; 手塚治虫 「教育委員会から抗議された性教育マンガ」 『マンボウぱじゃま対談』 集英社集英社文庫〉、1982年10月25日、30頁。 
  5. ^ a b c d 北杜夫 「手塚さんの偉大さ 手塚治虫さん」 『見知らぬ国へ』 新潮社、2012年10月20日、108-110頁。 
  6. ^ 辻邦生; 北杜夫 『若き日の友情――辻邦生・北杜夫 往復書簡』 新潮社新潮文庫〉、2012年11月1日、345, 370, 384頁。ISBN 978-4-10-113161-0 
  7. ^ 辻邦生; 北杜夫 「『星の王子さま』とぼくたち」 『完全版 若き日と文学と』 中央公論新社中公文庫〉、2019年7月25日、295頁。ISBN 978-4-12-206752-3 
  8. ^ 北杜夫 「「船乗りクプクプの冒険」「奇病連盟」」 『見知らぬ国へ』 新潮社、2012年10月20日、182-185頁。 
  9. ^ 手塚治虫 『ボクのまんが記』 朝日新聞出版〈シリーズ昭和の名作マンガ〉、2008年5月31日、214頁。ISBN 978-4-02-214000-5 
  10. ^ 手塚治虫 「マンガ映画「シンドバッドの冒険」のころ」 『手塚治虫エッセイ集』 7巻 講談社手塚治虫漫画全集 別巻15〉、1997年、44-48頁。ISBN 4-06-175997-3 初出『北杜夫全集』月報、1977年3月。


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