アマチャヅル アマチャヅルの概要

アマチャヅル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/15 13:56 UTC 版)

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アマチャヅル
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: スミレ目 Violales
: ウリ科 Cucurbitaceae
: アマチャヅル属 Gynostemma
: アマチャヅル G. pentaphyllum
学名
Gynostemma pentaphyllum
和名
アマチャヅル
英名
five-leaf ginseng, poor man's ginseng他

分布・生育地

日本、朝鮮半島中国東南アジアインドに分布し、日本では北海道から、本州四国九州沖縄に自生する[1]山地の林縁、山野、里山の藪(やぶ)、林内などに多く見られる[2][3][1]

形態・生態

は、地中茎が土の中をはい、地上部はつるとなって長く伸び、葉腋から出た巻きひげで他の物に巻き付いてよじ登っていく[3]。若いつるは柔らかい淡色のうぶ毛が生えるが、すぐに無毛となる[2]

互生で、鳥足状複葉(とりあしじょうふくよう)とよばれる鳥の趾のような形に広がった通常5枚の小葉に分かれる[3](3枚から7枚に分かれることもある[4])。小葉の形は菱形から狭卵楕円形をしており、葉縁にぎざぎざがある[2]。葉面には細かい白毛が産生し、凹凸がある[4]

雌雄異株。開花期は夏から秋(8月から9月)ころで、葉腋から房状の円錐花序を出し、径約5ミリメートル (mm) の黄緑色をした状の小さな花が咲く[2]花冠は5裂し、花弁の先は鋭くとがり長さ2 mmほどある[2]

果実液果で、雌株には径7 mm程度の球状の実がなり、熟すと黒緑色となって、上半分にや花冠が落ちた跡が鉢巻状の横スジとして現れる[2][3]

見かけはブドウ科ヤブガラシに似るが、ヤブガラシは巻きひげが葉腋の反対側の茎から出ることや、茎の節々が赤紫色で目立つため見分けがつき[4]、アマチャヅルのほうが茎が細くて葉が柔らかく、短毛がある[1]

利用

茎と葉には、薬用人参(朝鮮人参高麗人参)に含まれるサポニンのジンセノサイド11種のうちの4種と同じ成分を含み[3][4]、このジンノセサイドは溶血作用が少なく組織細胞を若返らせる作用があるといわれ[4]、中国などでは古くから薬草として葉が使用されてきた。民間では、滋養保健に、日干しした茎葉を煎じて服用するか、軽く炒ったものを煮立ててお茶代わりにする使い方がされるほか、乾いたものを焼酎に漬け込み薬用酒として利用される[4]。ストレス性疾患、肩こり解消などにもよいと言われる[1]。少し苦味があるが、苦いものの方が多くのサポニンを含むと言われている[1]

葉は噛むと甘味があることから、日本では「アマチャヅル茶」としてドラッグストアなどで売られて飲用された[2]。1980年ころに飲用と栽培が一時的にブームにもなった[4][5][6][1]


  1. ^ a b c d e f 川原勝征 2015, p. 108.
  2. ^ a b c d e f g 内藤俊彦 1995.
  3. ^ a b c d e 山田孝彦 & 山津京子 2013.
  4. ^ a b c d e f g 田中孝治 1995.
  5. ^ 岩槻秀明 2006.
  6. ^ アマチャヅルティーの効果・効能や味とは? 正しい作り方やおススメ入手法も徹底解説!”. お茶ラボ. 2019年12月10日閲覧。
  7. ^ ブイ ティ ゴク ハー, 端田寛子, 倉若美咲樹 ほか, 「食品添加物の安全性評価の手法に準じたアマチャヅル製品の安全性の検討」『十文字学園女子大学紀要』 48巻 2号 p.85-97 2018年, 十文字学園女子大学, ISSN 2424-0591


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