アプロディーテー アプロディーテーの概要

アプロディーテー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/21 14:31 UTC 版)

アプロディーテー
Ἀφροδίτη
愛と美と性の女神, 生殖と豊穣の女神
紀元前4世紀のギリシアの原物を紀元2世紀にローマが複製したアプロディーテー像。
アテネ国立考古学博物館所蔵。
信仰の中心地 パポス, キュプロス島, キュテラ島
住処 オリュムポス
シンボル イルカ, , 白鳥, 薔薇, 林檎, 真珠
配偶神 ヘーパイストス, アレース, アドーニス
ホメーロスイーリアス』:ゼウス, ディオーネー
ヘーシオドス神統記』:ウーラノスの男性器から生まれた。
兄弟 アテーナー, アポローン, アルテミス, アレース, ヘーパイストス, ヘルメース, ディオニューソス, エイレイテュイア, ヘーベー, メリアス, エリーニュス
子供 アレースとの間:エロース, ポボス, デイモス, ハルモニアー, アンテロース
ヘルメースとの間:ヘルマプロディートス
ポセイドーンとの間:エリュクス、ロードス
ディオニューソスとの間:プリアーポスペイトーカリスたち
アンキーセースとの間:アイネイアース
ローマ神話 ウェヌス
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元来は、古代オリエント小アジアの豊穣の植物神・植物を司る精霊・地母神であったと考えられる[2]。アプロディーテーは、生殖と豊穣、すなわち春の女神でもあった。

ホメーロスの『イーリアス』では「黄金のアプロディーテー」や「笑いを喜ぶアプロディーテー」など特有の形容語句を持っている。プラトンの『饗宴』では純粋な愛情を象徴する天上の「アプロディーテー・ウーラニアー(英語版)」と凡俗な肉欲を象徴する大衆の「アプロディーテー・パンデーモス(英語版)」という二種類の神性が存在すると考えられている[3]


注釈

  1. ^ オウィディウスによると、ピュグマリオーンの孫キニュラースの娘。
  2. ^ ヒエロドゥーライ(hierodoulai、「神聖奴隷」「神婢」)。ただし、娼婦男娼の場合があるため、男娼のみの場合、または両性をまとめて呼ぶ場合は、ヒエロドゥーロイ(hierodouloi)と称する。
  3. ^ アイオリス方言と考えられる。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u マイケル・グラント、ジョン・ヘイゼル『ギリシア・ローマ神話事典』。
  2. ^ a b c d e フェリックス・ギラン『ギリシア神話』。
  3. ^ 戸塚七郎/訳『饗宴』、グーテンベルク21 2012年。
  4. ^ 芝崎みゆき『古代ギリシアがんちく図鑑』、バジリコ
  5. ^ 松村一男『歴史がおもしろいシリーズ! 図解 ギリシア神話』103頁。
  6. ^ ロバート・グレーヴス『ギリシア神話 上巻』、12章6。


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