アイ・ニード・ユー (ビートルズの曲)
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クレジット
ジョージ・マーティンがセッション中に残したメモには、以下のような編成が記されていた[60]。
- ジョージ・ハリスン - ダブルトラックのリード・ボーカル、クラシック・ギター、12弦ギター(リードギター)
- ジョン・レノン - ハーモニー・ボーカル、スネアドラム
- ポール・マッカートニー - ハーモニー・ボーカル、ベース
- リンゴ・スター - アコースティック・ギターを叩いた音、カウベル
カバー・バージョン
ジョージ・マーティンは、1965年にビートルズの楽曲をオーケストラで演奏したアルバム『Help!』に、本作のインストゥルメンタル・バージョンを収録している[61]。サンシャイン・カンパニーは、1967年に発売したアルバム『Happy Is the Sunshine Company』にジョージ・ティプトンがアレンジを手がけたカバー・バージョンを収録した[62]。
トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズは、2002年11月に開催された『コンサート・フォー・ジョージ』で、ハリスンへの敬意の印として「アイ・ニード・ユー」を演奏した[63]。イアン・イングリスは、同コンサートでのペティおよびバンドのアレンジについて「ロジャー・マッギンを思わせる『切れのあるボーカル』、ハーモニー・シンギング、『鐘が鳴っているような』ギター、ビートルズのオリジナルよりも遅いテンポなど、1960年代半ばのバーズのスタイルを驚くほど正確に再現している」と評している[64]。
スティーヴ・ペリーは、2018年に発売したアルバム『トレイシズ』で、「アイ・ニード・ユー」をカバーしている[65]。ペリーは、自身のカバー・バージョンを発売する前に、ハリスンの未亡人であるオリヴィア・ハリスンに承認を求めており、その際にオリヴィアから「ジョージはこのバージョンを愛していたでしょう」と告げられてホッとしたと振り返っている[66]。
脚注
注釈
- ^ 音楽評論家のリッチー・アンターバーガーは、マーティンのコメントは「ユー・ライク・ミー・トゥ・マッチ」についてのものと推測している[5]。ビートルズはアルバム『ハード・デイズ・ナイト』のレコーディング終了後の1964年6月に[7]、同作のデモ音源を録音している[8][9]。
- ^ 映画『ヘルプ!4人はアイドル』の撮影に伴い、ボイドと別居していた時期にバハマで書かれたと主張する作家もいるが、本作のレコーディングが行われたのは、バハマでの撮影の1週間前である[13][12]。
- ^ ただし、4月に出演したラジオ番組のインタビューで、ハリスンは自分が書いた2曲が映画に登場するかはわからないと語っている[28]。
- ^ マッカートニー作の「ザ・ナイト・ビフォア」のシーンもこの時に撮影された[47]。
出典
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