ちりめんじゃこ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/24 21:15 UTC 版)
製品
利用
そのままご飯にかけたり、炊き込みご飯、煮物、炒め物などに利用される[3]。
塩分
1980年代までは、日持ちがする塩分の高い(塩辛い)物が好まれたが、最近は健康への関心の高まりから減塩された製品が多くなっている。
混入物
漁獲された際にはタコ、エビ、カニ、タツノオトシゴなど、イワシ類の魚以外の様々な生物の稚魚や幼生が混入している。かつてはこれらが混入したままちりめんじゃこに加工されて販売され、購入したちりめんじゃこの中からこれらの混入物を拾い集めて楽しむ者もいた。2004年に大阪府岸和田市のきしわだ自然資料館の学芸員がこのような混入物を「チリメンモンスター」(略してチリモン)と名づけ、その呼び名が広まった。
これらの混入物は価格の低下を招くほか、混入する無毒なフグの稚魚[6]、エビ・カニによる食物アレルギーの表示義務が生じることなどから、近年は漁獲・製造・販売時に取り除かれるようになり、混入した状態で販売されることは少なくなった[7][8]。一方、このチリメンモンスターを教育に生かそうとする試みが始まっている[9]。
加工風景
脚注
関連項目
- ^ 文部科学省 「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
- ^ 厚生労働省 「日本人の食事摂取基準(2015年版)」
- ^ a b c d “カタクチイワシ”. 香川県. 2019年12月5日閲覧。
- ^ a b 札埜和男『大阪弁「ほんまもん」講座』新潮社、2006年 ISBN 978-4106101601 p7
- ^ ややととの意味・解説 Weblio辞書
- ^ “魚介製品へのフグ種の混入事例について” (PDF). 大阪市環科研報告 (大阪市) 76: 25-28. (2014) 2018年12月10日閲覧。.
- ^ 【大阪調査隊】シラス干しから消えた「チリメンモンスター」、どこへ行った - 産経WEST、2014年8月9日
- ^ 静岡県水産試験場・しらす干しに混入する生物
- ^ 柏尾翔、1. チリメンジャコを用いた水産・海洋教育の取り組み -チリメンモンスターを探せ- 『日本水産学会誌』 2016年 82巻 1号 p.40, doi:10.2331/suisan.WA2199-2
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