ちびまる子ちゃん 劇場版

ちびまる子ちゃん

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/15 00:24 UTC 版)

劇場版

テレビアニメ第1期が放映されていた時期に2本制作された(2本目は、アニメ第1期の終了後に公開)が、その後3本目まで23年間のブランクが生じている。作者は、3本目のコミカライズ『キミを忘れないよ』の単行本あとがきにて、「まる子という作品自体、映画にはあまり向いていないのではないかと常々思っていた(過去未来に行ったり、宇宙に行ったりなどしないため)」とも述べている。2022年には、中国の制作会社が手掛けた映画が現地で公開される予定だったが、その後続報がない。

舞台(ミュージカル)

原作35周年記念企画の一環として、本作初となる舞台「ちびまる子ちゃんTHE STAGE」が2022年末の上演を予定して制作されることが、2021年10月に発表された。企画・制作はネルケプランニングが担当する[40][194]。2022年8月には、タイトルが『はいすくーるでいず』と決定され、同年12月15日 - 12月25日にかけて天王洲銀河劇場で公演されることが発表された[52]。同年9月30日には、キャスト・スタッフの情報も解禁された[195]。略称は「まるステ」[196]

時代設定は本編から8年後(ただし、「まる子のクラスメイトの男子たちが高校生になったとしたら」を描いたパラレルワールドの扱い[197])で、高校生に成長した3年4組の男子を主役とし、舞台オリジナルキャラクターも登場する。女子及びさくら家の面々は登場しない[52](キャスト一覧にも明記されていない[195])。ただし、まる子(ももこ)に関しては、直接は登場しないものの花輪との繋がりを維持していることから、電話の場面などで名前が挙がっている。ケンタ(長谷川健太)も、登場はしないもののサッカー界での活躍が劇中で語られている。

キャスト

スタッフ

脚本集・小説

「まる子のアニメ脚本が、このままTV放送だけで消えてしまうのは残念だ」との作者の思いから、テレビアニメの脚本集『おはなしちびまる子ちゃん』が1998年 - 2000年にかけて集英社から発売された(全10巻)。挿絵は、昔の学級文庫をイメージして、鉛筆と薄墨でのラフなタッチで描かれた。表紙のミニチュアは、ドールハウス作家の戸塚恵子が手掛けた[198]

脚本集とは別に、アニメオリジナル作品[注 49]を小説化した『こども小説 ちびまる子ちゃん』が2011年から展開されている(集英社みらい文庫、構成:五十嵐佳子)。現在、通常版8巻、けっさく選(よりぬき版)1巻、映画ノベライズ『イタリアから来た少年』が刊行されている[199]。こちらの挿絵は、漫画版に準じたテイストとなっている。『イタリアから来た少年』では、挿絵の代わりに映画の該当場面のキャプチャが使用されている。


  1. ^ さくらももこ作画分は、単に「さくらももこ」とのみ表記。原作・作画の表記が分かれたのは、さくらももこ没後の新作(その133)から。
  2. ^ 小萩ぼたんを名乗る前に発表された分(その133 - その138)は、「さくらプロダクション」とのみ表記。『りぼん』の公式SNSでは、「小萩ぼたん」とのみ表記される場合がある。
  3. ^ 「まるちゃんの町は大洪水」(1990年6月10日放送)の回で七夕豪雨の話が出てくるが、約2年後の「まる子 鯉の放流に参加する」(1992年3月22日放送)の回のラストで「この年の夏の洪水で放流した鯉が全滅した」とナレーションがある。「お札の人になりたい」(2004年5月30日放送)に登場する1000円紙幣はC号券である。「夏休み最後の一日」(2014年8月31日放送)に出てきた市民プールの入場券の有効期限が「S49(昭和49年)」であるなど。
  4. ^ 漫画「キミを忘れないよ」作中で、東海道新幹線の静岡駅の両隣が三島駅・浜松駅となっている(現在の両隣である新富士駅・掛川駅は1988年開業)、「まる子、一人暮らしにあこがれる」(2021年4月4日放送)などで登場している静岡鉄道は、ステンレスカー導入前の車両を模している。「まるちゃんはマラソンがイヤ」(1990年2月18日放送)「まる子、ブルマのゴムに振りまわされる」(2016年10月16日放送)などの体育の場面では、女子の体操服が提灯タイプのブルマーとなっている、なども挙げられる。
  5. ^ 作者のさくらももこが提唱する、「〇〇君」や「××ちゃん」という題の漫画の総称。普及はしていない。
  6. ^ 具体的にはマザー・テレサの伝記(マザー・テレサが1979年にノーベル平和賞を受賞するまでは、日本では彼女の名前や業績はほとんど知られておらず、彼女の伝記が日本で出版され始めたのは1980年代からである)やエリンギ(1990年代に日本国内でエリンギの人工栽培が可能になるまでは、エリンギが日本の市場に出回ることはほとんどなかった)、アニメに登場したホワイトデー(全国飴菓子工業協同組合がホワイトデーを定めたのは1978年)など。
  7. ^ 具体的には、「おっちゃんのまほうカード」での、実際は商品を購入して痛い目に遭った、「かきぞめの宿題」での、「おとし王、おどし王、おとーむ」と間違える失敗はしていない、など。
  8. ^ 具体的には、「まる子 ハワイにあこがれる」での、1970年の大阪万博に関わる、家族への恨み節と腰ミノの話(『おんぶにだっこ』「フラダンスへの想い」。「まる子 ゴキブリをこわがる」の、ゴキブリへの恐怖とホウ酸団子について(『ひとりずもう(エッセイ版)』「何もしない青春の夏休み」)。)
  9. ^ 2006発売のDVD「ちびまる子ちゃん全集」では、第8話・第77話も収録されていた。
  10. ^ まる子のクラスメイトのイラストについては、『太陽の地図帖』038号「さくらももこ『ちびまる子ちゃん』を旅する」77頁に掲載された原画との共通点が見られる。
  11. ^ アニメオリジナルエピソードをコミカライズした回も、単行本17巻までに収録されている分は応募対象となっていた。
  12. ^ 「おっちゃんのまほうカード」(2021年12月5日放送)は、単行本17巻収録のスペシャルリメイク版が原作となっており、原作第1巻やアニメ第1期での同エピソードでは描かれていた、さきこのドジな一面は見られなくなっている。
  13. ^ 得票数の多い順にリメイクされた訳ではなく、2022年1月30日放映分で公表された投票結果では上位にランクインしていた「おかあさんの日」「永沢君の家、火事になる」などはリメイク対象から漏れた。逆に、公表されたトップ35位内では比較的下位だった「おっちゃんのまほうカード」「まぼろしの「ツチノコ株式会社」」は、リメイク対象となった。
  14. ^ まる子の3DCG自体は、2020年の「早稲田アカデミー」の広告が初。
  15. ^ なお、自分がなぜこんな性格なのか、もしかしたら自分が宇宙人ではないかと感じたことも。
  16. ^ 実際の作者の母は結婚前は看護婦だった。漫画版『ひとりずもう』では、実際の経歴に準拠した過去を持つ。
  17. ^ 作者のさくらももこも西城秀樹のファンで、西城は『ちびまる子ちゃん』のエンディングテーマ「走れ正直者」も歌っている。
  18. ^ 実在の浜崎憲孝の生年月日は1965年12月11日である[73]
  19. ^ 『てんこ盛り!!永沢君』では6月6日となっている。
  20. ^ 1年生の時はまる子より背が低かったが今では「ジャイアント藤木」と呼ばれている[76]
  21. ^ 2003年、2004年、2006年、2007年は掲載なし。
  22. ^ 例を挙げると、「藤木のラブレター」では、大野・杉山が話に深く関わってくる、「小杉 みんなに余計な心配をかける」では、前田・とし子の出番がカットされている、「明日から夏休み」では、現行(アニメ第2期)のレギュラー陣に差し替えられている、など。
  23. ^ 「恐怖の心霊写真」は、アニメとは異なりブー太郎がひたすら災難に遭う内容となった。漫画版「恐怖の心霊写真」は、2004年に「呪われたブー太郎」のタイトルで改めてアニメ化されている。
  24. ^ 2021年6月時点の実績では、秘匿されていた脚本ではなく、すでにアニメ放映で使用されている脚本を基に漫画化されている。
  25. ^ 『ちびしかくちゃん』単行本第1巻収録「【しか子、ちびまる子ちゃんを観る】の巻」。
  26. ^ 例を挙げると、前述の『ちびまる子ちゃん』を視聴している場面では、テレビがアンテナ付きのブラウン管タイプから薄型タイプに変化している。「運動会のブ太」では、『まる子』での男子は短パン・女子は提灯ブルマーから、男女共通のハーフパンツに変更されている。
  27. ^ 『まんが倶楽部』単行本1巻には「ちびしかくちゃん」は未収録だが、『コジコジ』のセルフパロディ「ゴシゴシ」などが収録されている。
  28. ^ 具体的には、冬田が藤木に好意を寄せている、長山が「月へ行っていろいろ調査してみたい」という夢を抱いている、など。
  29. ^ 具体的には、ヒロシがすみれから飲酒制限を課せられる(ニッポン放送『ももこのしゃべりことば』「お酒のはなし」)、放屁が原因でまる子とさきこがケンカになる(集英社『あのころ』「きょうだいゲンカの話」)、など。
  30. ^ 『クレヨンしんちゃん』については第1期から数えれば本作の方が先に放送を開始しているが、本作では1度最終回を迎えたのち第2期開始まで約2年3か月の空白期間があるため、第1期・2期は別カウントとする。
  31. ^ 番組中における表記は、「中央児童福祉審議会推」となっていた。
  32. ^ しかし、はまじのモデルの浜崎は「火事は無かったはず」と回想している[132]
  33. ^ 漫画のリメイクだけでなく、さくらが脚本に関わった漫画として存在しない作品(いわゆるアニメオリジナルストーリー)もリメイクしている(2001年1月28日放送「家庭内カルチャー教室」が該当)。漫画に存在する作品でも、リメイクするにあたりアニメオリジナルの展開が加えられている場合がある(例:2000年11月26日放送「おかあさんの宝物」)。
  34. ^ この回のアバンパートでさきこ役を務めたのは豊嶋だったがEDでは水谷のみクレジットされた
  35. ^ ただし、エンディングの間違い探しではそのあとの6月18日放送回で本来より翌週のものを出題された。
  36. ^ 仮にそのまま延期を続けた場合、特定の日を過ぎてからの放送となる可能性があった。
  37. ^ 特に2004年は第2戦の他台風による順延で第6戦も中止になり2週連続で放送が流れた。
  38. ^ それ以前では1963年の『鉄腕アトム』が40%超えを達成。
  39. ^ ただし、スペシャル版については2023年現在でもフジテレビアナウンサーによるものに差し替えられている。
  40. ^ 1996年10月から2004年12月までは松井みどりアナウンサー(当時)による「~お送りします」と奥寺健アナウンサーによる「~お送りしました」の組み合わせだった。
  41. ^ 2014年5月11日放送分でBパートとして放送されたものの再放送。
  42. ^ 第2期216話までは「鈴木みえ」名義。
  43. ^ 2016年12月18日放送分でも声を担当。
  44. ^ 中居は、この次に放送された「サザエさんSP」(歓迎!飛び入り家族)にも出ていた。
  45. ^ 一部の回を除く。
  46. ^ 『針切じいさんのロケン・ロール』のみ訳詞。
  47. ^ 当時のアニメーションの横枠でスタッフロールが流れる特別版と、左右に緑の帯を追加して、映像のみ当時の画面サイズのまま放送したものが存在。
  48. ^ 「まる子」の部分がなかったり、他の名前になっている話もある。また、第1期当初は「まるちゃん」だったが、途中から「まるちゃん」と「まる子」が混雑した時期があり、中盤以降は「まる子」に統一された。
  49. ^ 「藤木のラブレター」など、アニメ化の後に漫画化されたエピソードも一部含む。
  50. ^ ただし、平日朝の急行、通勤急行及び各駅停車の始発から午前10時まで、16時から終電までの時間帯と新静岡 - 県総合運動場間に平日朝に設定されている区間運転に同編成が充当される場合は通常の自動放送の音声となっている。月曜日から金曜日までの10時から16時まで、週末及び祝日は終日ちびまる子ちゃんラッピング電車の車内アナウンスを聴く事が出来る。
  51. ^ ラッピングの対象となった編成の引退予定時期は同年7月。
  52. ^ ただし、従来の鉄道コレクションと同様ディスプレイモデルとなっている。鉄道模型として使用するには動力ユニット等のパーツを別途購入、組み込む必要がある。
  53. ^ 実写にて、成長し22歳になったまる子を吉岡里帆、たまちゃんを奈緒、花輪君を竜星涼、ヒデじいを村松利史、友蔵を綾田俊樹が演じる。
  54. ^ イメージCGのまる子は、おかっぱ頭ながら冬季以外は漫画版『ひとりずもう』と同じデザインのセーラー服をまとっている。また、漫画・アニメでのまる子及び実際のさくらももことは異なり、勉学に対する消極さや英語への苦手意識は見せていない。
  55. ^ まいどなニュースの記事では、2022年3月31日で運行終了予定とアナウンスされている。
  56. ^ なお、原作者であるさくらももこは企画開始以前から、まる子役には森迫が合っていると思っていた。
  57. ^ 3代目まる子。
  58. ^ 4代目まる子。






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