かけはし
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/17 15:43 UTC 版)
通信放送技術衛星「かけはし(COMETS)」 | |
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所属 | NASDA, CRL |
主製造業者 | 日本電気 |
公式ページ | 通信放送技術衛星「かけはし(COMETS)」 |
国際標識番号 | 1998-011A |
カタログ番号 | 25175 |
状態 | 運用終了 |
目的 | 衛星間通信技術の実験など |
計画の期間 | 1年半 |
設計寿命 | 3年 |
打上げ機 | H-IIロケット 5号機 |
打上げ日時 | 1998年2月21日16:55 |
運用終了日 | 1999年8月6日 |
物理的特長 | |
衛星バス | ETS-VI |
本体寸法 | 2 m × 3 m × 2.8 m |
最大寸法 | 31 m(太陽電池パドル展開幅) |
質量 |
3.96 t(打ち上げ時) 2 t(静止軌道初期予定) |
発生電力 | 6.5 kW(軌道上初期) |
主な推進器 |
N2H4/NTO 統合推進系 2液式アポジエンジン 1,700N × 1 1液式ガスジェット 50N × 4 1液式ガスジェット 1N × 8 × 2系統 イオンエンジン XIES 23.3mN × 2 × 2系統 |
姿勢制御方式 |
三軸姿勢制御方式 コントロールドバイアスモーメンタム方式 |
軌道要素 | |
周回対象 | 地球 |
軌道 | 凖回帰軌道(当初計画:静止軌道) |
静止経度 | (当初計画:東経121度) |
高度 (h) | (当初計画:36,000km) |
近点高度 (hp) | 473 km |
遠点高度 (ha) | 17,711 km |
軌道傾斜角 (i) | 30度(当初計画:0度) |
軌道周期 (P) | 319分(当初計画:24時間) |
ミッション機器 | |
衛星間通信機器 | |
高度衛星放送機器 | |
高度移動体衛星通信機器 |
成立経緯
通信総合研究所(CRL)は1987年(昭和62年)から次世代の衛星放送技術および移動体衛星通信技術の開発を目的として、放送および通信の複合型技術衛星(BCTS)計画に着手しており、搭載中継機開発のために地上試験モデルを開発していた。その後、1989年(平成元年)[元号要検証]にBCTS計画はNASDAが推進していた実験用データ中継・追跡衛星(EDRTS)計画に統合するという方針が宇宙開発委員会によって決定された。また、1980年代初頭より日本電信電話公社がNASDAなどと共同でさくら3号a(CS-3a)およびさくら3号b(CS-3b)の後継機としてより高機能な実験用静止通信衛星4号(CS-4)を計画していたが、1989年(平成元年)5月にアメリカがスーパー301条の適用対象に政府関連の実用衛星を含めるよう主張したことに伴い大きな問題となった[1]。翌1990年(平成2年)の日米衛星調達合意によって、CS-4計画の民間衛星通信分野は商用衛星のN-STARとして独立させて国際競争入札による調達を行うこととなり、CS-4計画の技術開発分野は同6月にEDRTS計画と統合され、新たに通信放送技術衛星(COMETS)計画として再始動した。
目的
以下の項目の実験、実証を目的として開発された。
- 高度移動体衛星通信技術
- 衛星間通信技術
- 高度衛星放送技術
- 多周波数帯インテグレーション技術
- 大型静止衛星の高性能化技術の開発
- ^ 「日本の航空宇宙工業 50年の歩み」 第3章(1980~1999) p.179, 2011年1月閲覧
- ^ “構想45年、お蔵入りだった「日本独自軌道」復活の転機は「ごみ同然の失敗衛星」”. 産経ニュース. (2017年5月30日)
固有名詞の分類
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