Ζプラス Ζプラスの概要

Ζプラス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/24 04:57 UTC 版)

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反地球連邦政府組織「カラバ」および「地球連邦軍」で運用される可変MS (TMS) で、『機動戦士Ζガンダム』の後半主役機「Ζガンダム」の再設計機。変形機構の簡略化や運用領域を限定することで、より量産向けの機体となっている。『センチネル』に登場する宇宙用のC1型や、アムロ・レイが搭乗する大気圏内用のA1型をはじめ、多彩な機体バリエーションをもつ。

概要

もともとは1986年発行の模型雑誌『モデルグラフィックス』別冊『GUNDAM WARS PROJECT Ζ』(本誌も別冊も大日本絵画刊)の表紙用として、あさのまさひこの製作による1/20胸像モデルが発表された[注 1]。デザインはあさの、設定協力にかときすなを(現カトキハジメ)が関与している。

『モデルグラフィックス』1986年12月号において、鈴木信夫製作のMS形態の1/100フルスクラッチモデルと「MSΖ-006A1」の設定が、WRモードとA2型の頭部のあさの、かとき画稿と共に発表された。模型制作は全身のデザインが完全に決定する前での作業で、あさのと鈴木のやり取りによってデザインが起こされていった[1]。その後、1987年の『ガンダム・センチネル』の雑誌展開にあたってC1型が設定され、以後に他のバリエーションも設定されていった。モデラーによる作例や文字設定のみが存在し、画稿が存在しないバリエーションもある。

その後、『センチネル』のプラモデルシリーズや「マスターグレード」「GUNDAM FIX FIGURATION」などで商品化されている。『センチネル』の連載中の表記は「Ζ plus」であったが、商品化する際に事務用品メーカー「プラス」の商標に抵触する恐れがあることから、「Ζプラス」に改められた[2]

なお、テレビアニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』でもカラバの量産MSとしての登場が検討されていたが、アーガマの「ガンダム・チーム」の登場により、それ以上のガンダムタイプMSの登場は視聴者の混乱を招くとして実現しなかった[3]

設定解説

グリプス戦役中盤、アナハイム・エレクトロニクス社が完成させたMSZ-006 Ζガンダムウェイブライダー (WR) モードの有効性をエゥーゴの支援組織カラバが注目し、大気圏突入用ではなく大気圏内長距離飛行用としての再設計を経て少数生産した機体が、MSZ-006A1「ΖプラスA1型」である。そして、A1がカラバによる運用を経て宇宙用に再設計した機体が、C1型である[4][注 2]

機体構成はΖガンダムに準じているが、変形機構は簡略化され、機体構造自体の信頼性も向上している[4]。カラバはエゥーゴや連邦軍とは異なるスポンサーによってこの機体を少数量産化したが、コストは高く本格的な量産にはいたらなかった[5]。また、仕様は機体ごとに差異がある[5]。しかしながら、U.C.0096年時点では地球連邦地上軍の一部の基地において、A1型が配備されている[6]。なお、型式番号のMSK-006はカラバにおけるもので、A1の場合は連邦軍ではMSZ-006A1となる[7]

機体構造

ウイングバインダー
背部はΖガンダムのフライング・アーマーからウイング・バインダーに変更された。これは、カラバが行動範囲を大気圏内低空から高々度までと設定しており[8]、その範囲での運用を目的としていたためである。MS時には百式を参考とした[8]AMBAC(アンバック)による姿勢制御、WRモードではVG翼(可変後退翼)として機能する[9]
サブユニット
Ζガンダムではシールドも兼ねていた機首部分は、Ζプラスでは先端に各種のセンサーを内蔵していることから、「シールド」とは呼べるものではなく「変形用サブユニット」と呼称されている[4]。また、機種によってはサブのジェットエンジンや武装が内蔵されている。
脚部
チャフ・フレアディスペンサーが追加されている[4]
頭部
後頭部が大型化し、バルカンの収容弾数が80%向上している[4]



注釈

  1. ^ 「General purpose Utility Non-Discontinuity Augmentation Maneuvering weapon system (全領域汎用連続増強機動兵器)」や「VMsAWrs(ヴァモーズ、Variable Mobile-suit And Wave-rider system)」の呼称はここが初出である。
  2. ^ なお本機との区別のためにΖガンダムを「プロトΖ」と呼称することもある[4]
  3. ^ 『UCアームズギャラリー Vol.3』によるとボウワ社製。
  4. ^ a b Ζプラスの初出である『PROJECT Ζ』の母体誌での掲載であるが、『ガンダム・センチネル』とは一切関係ない、とされている。

出典

  1. ^ 『GUNDAM WARS II MISSION ΖΖ』大日本絵画、1987年2月25日、60頁。ISBN 4-499-20526-3
  2. ^ 『モデルグラフィックス スペシャルエディション ガンダム・センチネル』大日本絵画、1989年9月、124頁。ISBN 4-499-20530-1
  3. ^ 『GUNDAM WARS II MISSION ΖΖ』大日本絵画、1987年2月25日、82頁。ISBN 4-499-20526-3
  4. ^ a b c d e f g 『モデルグラフィックス スペシャルエディション ガンダム・センチネル』大日本絵画、1989年9月、96-99頁。ISBN 4-499-20530-1
  5. ^ a b 『マスターグレード 1/100 リ・ガズィ』バンダイ、2001年6月、組立説明書。
  6. ^ a b c 『HGUC ゼータプラス(ユニコーンVer)』バンダイ、2014年7月、組立説明書。
  7. ^ a b c d 『モデルグラフィックス スペシャルエディション ガンダム・センチネル』大日本絵画、1989年9月、155頁。ISBN 4-499-20530-1
  8. ^ a b c d e 『MG 1/100 ゼータプラス(テスト機カラータイプ)』バンダイ、2001年10月、取扱説明書。
  9. ^ a b 『1/144 ゼータプラスC1』バンダイ、1988年9月、組立説明書。
  10. ^ a b c 『GUNDAM WARS II MISSION ΖΖ』大日本絵画、1987年2月25日、20頁。ISBN 4-499-20526-3
  11. ^ 大日本絵画『モデルグラフィックス』1989年1月号『AROUND THE Ζplus WORLD IV』より[要ページ番号]
  12. ^ 『機動戦士ガンダムMS大図鑑[PART.3 アクシズ戦争編]』バンダイ、1989年6月、104-105頁。ISBN 4-89189-019-3
  13. ^ a b 『グレートメカニックDX29』双葉社、2014年6月、20頁。ISBN 978-4575464818
  14. ^ 『UCアームズギャラリー Vol.3』より。
  15. ^ OVAのepisode7、「RE:0096」の18、19話
  16. ^ 2019年2月に発売されたプラモデル「HGUC グスタフ・カール(ユニコーンver.)」のボックスアートや組立説明書に、このシーンが描かれている。
  17. ^ MG誌86年12月号、88年12月号[要ページ番号]
  18. ^ モデルグラフィクス1988年12月号[要ページ番号]
  19. ^ a b バンダイ刊『機動戦士ガンダムMS大図鑑[PART.3 アクシズ戦争編]』(ISBN 4-89189-019-3) 36頁
  20. ^ 『マスターグレード MSZ-006C1「ゼータプラスC1」』説明書、バンダイ、2002年2月。
  21. ^ 『モデルグラフィックス スペシャルエディション ガンダム・センチネル』大日本絵画、1989年9月、152頁。ISBN 4-499-20530-1
  22. ^ 『モデルグラフィックス スペシャルエディション ガンダム・センチネル』大日本絵画、1989年9月、102頁。ISBN 4-499-20530-1
  23. ^ 『モデルグラフィックス スペシャルエディション ガンダム・センチネル』大日本絵画、1989年9月、158頁。ISBN 4-499-20530-1


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