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凡例 : 小学館 精選版 日本国語大辞典



この「凡例」は、小学館の『精選版 日本国語大辞典』の凡例に基づいて作成されています。


1. 発刊にあたって

 「国語辞典は一国の文化を象徴する。真の国語辞典の有無、あるいはその辞典の性格に、その国の文化の水準が反映するといってよい。文化とことばとの深いかかわりを考えるとき、一国の文化を継承しこれを将来に伝達するために果たす国語辞典の役割は、きわめて大きい」

 これは、『日本国語大辞典(初版)』第一巻の冒頭に掲げられた「発刊の辞」の最初の部分です。小学館の『日本国語大辞典』編集スタッフは、初版(昭和四十七年から同五十一年刊)、そして『日本国語大辞典 第二版』(平成十二年から同十四年刊)の編集作業を通じて、常にこの「発刊の辞」の文章を肝に銘じてきました。

 この『精選版 日本国語大辞典』は、「文献例の引用に基づいた、二十世紀までの日本語の集大成」という初版以来の『日本国語大辞典』の伝統を継承しつつ、より多くの方々に愛用していただける規模の国語大辞典を、という企図のもとに編集されたものです。五十万項目・百万用例・総文字数約一億字という『日本国語大辞典 第二版』のエッセンスを凝縮し精選するためにさまざまな工夫を凝らし、三十万項目・三十万用例・総文字数約四千万字という分量を全三巻に収録することができました。

 さらに、『日本国語大辞典 第二版』には収録されなかった項目を約千五百語、用例を約五千例新たに収録いたしました。新しく収録した用例には、インターネットを通じて読者の方々に提供していただいたものが多数含まれています。日本の国語辞典では初めての試みである「用例の一般公募」にご協力いただいた方々に深く感謝いたします。

 二十一世紀に入り、私たちを取り巻く環境は激しい速さで推移しています。その中で、この『精選版 日本国語大辞典』を、日本語と日本文化をより深く理解するためのよすがとして活用していただければ、これに勝る喜びはありません。



      小学館 国語辞典編集部

2. 編集方針

 この辞典は、日本の文献に用いられた語・約三十万項目に見出しを付けて五十音順に配列し、その一々について、意味用法を解説し、極力、実際の用例を示すとともに、必要な注記を加えるものである。

 採録した項目は、古来、国民の日常生活に用いられて、文献上に証拠を残すところの一般語彙のほか、法律・経済・生物・医学・化学・物理等、各分野における専門用語、地名・人名・書名などの固有名詞を含んでいる。

 項目の記述は、次に掲げる要素から成り立ち、各項目ごとに、必要な要素をこの順に示す。
  見出し 歴史的仮名遣い 漢字表記 品詞
  語義説明(語釈) 用例文 補助注記 語誌

 見出しのかたち、および解説文は現代仮名遣いによるなど、現代の視点に立って引きやすく読みやすいように配慮する。

 語義説明は、ほぼ時代を追って記述し、その実際の使用例を、書名とその成立年または刊行年とともに示す。

 用例文は、文学作品やいわゆる国語資料のみに限らず、広くさまざまな分野の歴史的な文献からも採録する。

 文献は、上代から明治・大正・昭和に及ぶ。また、漢語やことわざなどについては、中国の文献の書名をも表示する。

 文献は、それぞれ信頼すべき一本を選び、異本から採録する場合は、その旨を表示する。

 日本の文献から採取した用例文には、その文献の成立年もしくは刊行年を西暦で示す。また、一見してその分野や時代がわかるように、分野名や作者名を付記するものもある。

 語釈・用例文以外に、必要に応じて補助注記や語誌の欄を設けて理解の助けとする。

3. 見出しについて

一 見出しの種類

 かたちの上で、独立の見出し(親見出し)と追い込み見出しの二段階があって、およそ次のように区別する。

  独立の見出し(親見出し)…自立語・付属語・接辞などの、いわゆる単語の類
  追い込み見出し…(1) 慣用句・ことわざなどの類。これを「子見出し」と呼ぶ。
           (2) かなで四文字以上になる親見出し項目に、さらに他の要素が付加されている複合語(無活用語および形容動詞)の類。これを「追い込み項目」と呼ぶ。
           (3) 姓を持つ日本人名。

親見出しは、大きめのアンチック体で示し、子見出しはその該当する親見出しの項につづけて、一字空けてやや小さめのゴシック体で示す。日本人名は、姓を親見出しとし、その下に追い込んで示す。

 記述の内容から、本見出しとから・・見出しがあって、およそ次のように区別する。

  本見出し…解説・用例など、すべてを記述する項目
  から・・見出し…別に本見出しがあって、それを ⇒ をもって指示する項目


二 見出しの文字

 和語・漢語はひらがなで示し、外来語はかたかなで示す。

 和語・漢語については、古語・現代語の別なく、「現代仮名遣い」(昭和六十一年七月内閣告示)に準ずる。

 外来語については、「外来語の表記」(平成三年六月内閣告示)に準ずる。本見出しに統合した見出しと異なるかたちは、見出しの下の (( )) 内に示す。また、必要に応じて別に見出しを立てて参照させる。


三 見出しの中に示すかな以外の記号

 見出しの語の構成を考えて、最後の結合点がはっきりするものには、結合箇所に ‐(ハイフン)を入れる。ただし、姓名等を除いた固有名詞などには入れない場合が多い。

 活用することばには、活用語尾の上に「・」を入れる。シク活用形容詞は、口語における語幹がそのまま終止形であるが、語尾の「し」の上に特に「」を入れる。


四 活用語の見出し

 動詞

 (イ) 文語形と口語形とが存在するものは、口語形を本見出しとして、文語形を [文]… のかたちで示し、統合する。その場合、文語形については必要に応じてから・・見出しを立てる。
 (ロ) 原則として、終止形を見出しとする。

 形容詞

 (イ) 文語形と口語形とが存在するものは、口語形を本見出しとする。
 (ロ) 原則として、終止形を見出しとするが、語幹を別項に立てるものもある。
 (ハ) 形容詞に接尾語「がる」「げ」「さ」「み」などのついた語は、項目を立てていない場合が多い。ただし、本項目の末尾にアンチック体で、その語形と品詞とを示した。

 形容動詞

 (イ) 文語・口語ともに語幹を見出しとする。
 (ロ) 形容動詞の語幹と名詞とが同じかたちで存在する語については、原則として、その名詞の項目に統合する。

 助動詞

 文語・口語ともに、原則として終止形を見出しとするが、他の活用形で語頭から終止形と一致しないものなどは、必要に応じてその活用形も別に見出しに立てる。

4. 歴史的仮名遣いについて

 歴史的仮名遣いが見出しの仮名遣いと異なるものについては、見出しのすぐ下に、小さい字で、その歴史的仮名遣いを示す。

 見出しの ‐ および ・ は、歴史的仮名遣いの中では省略する。

 見出しに ‐ の入るものは、その前後を分けて考え、見出しと歴史的仮名遣いが一致する部分は、‥ によって省略して示す。

 和語はひらがな、漢語(字音語)はかたかなで示す。ただし、その区別の決めにくい語のうち、漢字の慣用的表記のあるものは、その漢字の歴史的仮名遣いに従う場合もある。

 字音語のうち、音変化をきたして今日のかたちになっている語、「観音(クヮンオン→クヮンノン→カンノン)」の類、「天皇(テンワウ→テンノウ)」の類、および、「学校(ガクカウ→ガッコウ)」の類は、便宜上それぞれもとのかたちの「クヮンオン・テンワウ・ガクカウ」を、歴史的仮名遣いとして示す。

 固有名詞などでは、歴史的仮名遣いの注記を省略するものもある。

5. 漢字欄について

 見出しの語に当てられる慣用的な漢字表記のうち主なものを【 】の中に示す。

 慣用的な漢字表記が二つ以上考えられる場合、それらを併記するが、その配列は、主として現代の慣用を優先する。その判断を下しがたいものは画数順に従う。

 いわゆる当て字の類もできるだけ示し、植物などで漢名を当てる慣用のあるものについては、その漢字をも示す。ただし、万葉集等での万葉がな書きは示さない。また、当てる漢字の読みの歴史的仮名遣いが見出し語の下に示したものと異なる場合は、適宜それを小文字で示した。

 字体は常用漢字表に従い、構成のいちじるしく異なるものなどについては必要に応じて、いわゆる旧字体をも示す。複合語で、かたかな・ひらがな、またはローマ字で書く慣用が固定していて、漢字と熟合するものについては、それらをも含めて示す。

 送りがなは一切省略する。

 固有名詞の項目では、書名等の原題表記を漢字欄に示すこともある。

6. 品詞欄について

 見出し語について、次の品詞表示を設ける。


名詞・固有名詞品詞の表示を省略した。
代名詞〔代名〕
動詞〔自カ四〕…自動詞カ行四段活用
 自動詞・他動詞の区別を、自・他で示し、活用する行とともに活用の種類を次の略号で示す。
  四段活用   四 (現代語は便宜上 五 と示す)
  上一段活用  上一
  上二段活用  上二
  下一段活用  下一
  下二段活用  下二
  カ行変格活用 カ変
  サ行変格活用 サ変
  ナ行変格活用 ナ変
  ラ行変格活用 ラ変
形容詞〔形ク〕…形容詞ク活用
 〔形シク〕…形容詞シク活用
 〔形口〕…形容詞口語形活用
形容動詞〔形動〕…形容動詞ナリ活用
 〔形動タリ〕…形容動詞タリ活用
 〔形動ナリ・タリ〕…ナリ活用・タリ活用両様あるもの
副詞〔副〕
連体詞〔連体〕
接続詞〔接続〕
感動詞〔感動〕
助詞〔格助〕…格助詞
 〔副助〕…副助詞
 〔係助〕…係助詞
 〔接助〕…接続助詞
 〔終助〕…終助詞
 〔間投助〕…間投助詞
助動詞〔助動〕
接頭語〔接頭〕
接尾語〔接尾〕…助数詞を含む。
造語要素〔語素〕…造語要素としてのはたらきのある和語・外来語
連語〔連語〕…親見出しに立てられても単語とみなされないもの
枕詞[枕]…品詞に準じて示す。

 品詞欄に準ずるものとして、次の注記を、語釈の冒頭に加える。

  (―する)…それに続く語釈に関して、サ変としての用法も存在することを示す。ただし、その見出しの語の語釈すべてについてサ変の用法が認められるものについては、いちいち注記しない。
  (形動)(形動タリ)…その語、ないし、それに続く語釈に関して、形容動詞としての用法も存在することを示す。

7. 見出しの配列について

一 独立の見出し(親見出し)の配列

 親見出しは、かな表記、無活用語・活用語の別、漢字表記、品詞、の順にそれぞれ一定の配列法に照らして配列する。

 かな表記による順

 (イ) 五十音順
  一字めが同じかなのものは二字めのかなの五十音順。二字めのかなも同じものは三字めのかなの五十音順。以下これに従う。この場合、長音符号「ー」は、直前のかなの母音と同じとして考える。
 (ロ) 清音→濁音→半濁音の順
 (ハ) 小文字が先、大文字が後。すなわち、拗音→直音の順、または促音→直音の順

 活用の有無による順

 (イ) 無活用語が先、活用語が後。
 (ロ) ひらがなで書かれた語が先、かたかなで書かれた語が後。

 漢字表記による順

 (イ) 漢字欄に、漢字が当てられるものが先、漢字が当てられないものが後。
 (ロ) 漢字が当てられる場合、その漢字が一字のものが先、二字のものが後。以下これに従う。
 (ハ) 同数の漢字が当てられる場合、第一字めの漢字の画数が少ないものが先、その画数が多いものが後。第一字めの画数が同じものは康熙字典の配列に準ずる。また、同一漢字の場合は、二字めの画数が少ないものが先、画数の多いものが後。以下これに従う。

 品詞による順

 (イ) 名詞→代名詞→形容動詞→副詞→連体詞→接続詞→感動詞→助詞→接頭語→接尾語(無活用)→造語要素→連語(無活用)→枕詞→動詞→形容詞→助動詞→接尾語(活用)→連語(活用)の順
 (ロ) 名詞の中では、普通名詞→固有名詞の順

 外来語で、同じかなの見出しは、その語のもとのローマ字つづりのアルファベット順による。


二 追い込み見出しの配列

 親見出しの語を先頭にもった慣用句・ことわざの類(=子見出し)は、その親見出しの直後に置く。

 四文字以上の親見出しの語に他の要素が付加された複合語の類(=追い込み項目)は、慣用句・ことわざの後に置く。

 子見出し・追い込み項目それぞれの配列は、その五十音順による。

8. 語釈について

一 語釈の記述

 一般的な国語項目については、原則として、用例の示すところに従って時代を追ってその意味・用法を記述する。

 基本的な用言などは、原則として根本的な語義を概括してから、細分化して記述する。

 専門用語・事物名などは、語義の解説を主とするが、必要に応じて事柄の説明にも及ぶ。


二 語釈に用いる分類記号

 語義・用法を分ける場合、説明に応じて次の分類記号を段階的に用いる。

 1⃣2⃣…品詞または動詞の自・他の別、活用の種類の別などによって分けるとき
 [一][二]…根本的な語義が大きく展開するとき、漢字の慣用がいちじるしく異なるとき、または、一項にまとめた固有名詞を区別するとき
 ①②…一般的に語釈を分けるとき
 (イ)(ロ)…同一語釈の中で、特に位相・用法の違いなどによってさらに分けるとき


三 語釈冒頭の注記

 語釈の冒頭に、必要に応じて次のような注記を ( ) 内に示す。

 和語・漢語について

 (イ) 語の成り立ちの説明および故事・ことわざの由来など
 (ロ) 仮名遣い・清濁・活用・漢字表記などの問題点
 (ハ) 用法の説明、または品詞に準ずる注記

 外来語について

 (イ) その原語名と、ローマ字での原つづり、または原つづりのローマ字化つづり、および必要に応じてその原義をも示す。
 (ロ) 原語名は、次のような略号を用いる。
  …英語 ドイツ…ドイツ語 フランス…フランス語 など
  ただし、英語のうち米国語を区別する必要のあるときは アメリカ と示す。
 (ハ) 外国語に擬して日本でつくられた語には [洋語] と示し、その語の成り立ちが推測できるものについては、その該当する原語名・原つづりをも注記する。

 固有名詞について

 (イ) 書名・地名などの原表記。外国の書名はその原つづりをローマ字化したつづり
 (ロ) 外国人名の原つづりをローマ字化したつづり


四 語釈の末尾に示すもの

 語釈の末尾に、必要に応じて次のようなものを示す。

 語釈のあとにつづけて同義語を示す。

 同義語の後に反対語・対語などを ⇔ を付して注記する。

 参照項目は、右につづいて → を付して注記する。

 季語として用いられるものは、語釈の最後に《 》でくくって、新年・春・夏・秋・冬の別を示す。なお、見出し語から派生する季語は、語釈の最後に ▼ を付してその語と季を示すこともある。


五 語釈の文章および用字

 常用漢字表、現代仮名遣い等にのっとり、できるだけ現代通用の文章で記述する。

9. 出典・用例について

一 採用する出典・用例

 用例を採用する文献は、上代から現代まで各時代にわたるが、選択の基準は、概略次の通りとする。

 (イ) その語、または語釈を分けた場合は、その意味・用法について、もっとも古いと思われるもの
 (ロ) 語釈のたすけとなるわかりやすいもの
 (ハ) 和文・漢文、あるいは、散文・韻文など使われる分野の異なるもの
 (ニ) 用法の違うもの、文字づかいの違うもの

 なお、文献からの用例が添えられなかった場合、用法を明らかにするために、新たに前後の文脈を構成して作った用例(作例)を「 」に入れて補うこともある。

 用例の並べ方は、概略次の通りとする。

 (イ) 時代の古いものから新しいものへと順次並べる。
 (ロ) 漢籍および漢訳仏典の書名は、末尾へ入れる。


二 典拠の示し方

 各出典についておのおの一本を決め、それ以外から採る必要のあるときは、異本の名を冠して示す。ただし、狂言など、すべてについて伝本の名を表示するものもある。

 底本は、できるだけ信頼できるものを選ぶように心がけたが、検索の便などを考え、流布している活字本から採用したものもある。近・現代の作品では原本も用いたが、文庫本や全集本から採用するものもある。

 いくつかの名称をもつ出典名は一つに統一して示す。ただし、「物語」「日記」「和歌集」等を省略したものもある。

 出典の成立年、または刊行年をできるだけ示す。正確な年次のわからないものについては、大まかな時代区分で示したものもある。また、成立年に関して諸説あるものについては、一般に通用しているものを一つだけ示す。

 巻数・部立・章題・説話番号・歌番号などを、必要に応じて示す。

 作者名を、それぞれ〈 〉の中へ付記したものもある。

 (イ) 和歌・連歌・俳諧のうち類纂形態のものについては、用例文の末尾に作者の姓名を付記する場合がある。
 (ロ) 近・現代の作品からの用例には、原則としてその作者の姓名を付記する。

 作品のジャンルを示したものもある。

 (イ) 幸若・謡曲・狂言・御伽草子などの類。
 (ロ) 近世の作品には、なるべく仮名草子・浮世草子・咄本・談義本・俳諧・雑俳・浄瑠璃・歌舞伎・随筆・洒落本・滑稽本・人情本等のジャンルを冠する。
 (ハ) ジャンルは省略した形で示すものもある。その省略形については「主要出典一覧」の凡例に掲げた。

 以上の出典のうち、主要なものについては「主要出典一覧」に概略を示す。

10. 用例文について

 用例文は、語釈のあとに*印をつけて示す。

 用例文は「 」でくくり、適宜句読点を加えるなど、できるだけ読みやすくする。ただし、見出しに当たる部分は、なるべく原本のかたちに従う。

 見出しに当たる部分の扱い

 (イ) 原則として原本のかたちを尊重するが、漢字の字体については 漢字の字体について」による。
 (ロ) 万葉がな・ローマ字等はそのまま表記し、適宜読みをかたかなのルビで付記する。ただし、万葉がなのうち、訓がなの場合はひらがなで示したものもある。
 (ハ) 見出し部分の漢字について、その読みが原本につけられているものはかたかなのルビで示す。原本の読みが不確実な場合は、その部分をひらがなで補う場合もある。訓点資料なども、この原則に従う。
 (ニ) 原本の行の左右に付された訓注的なものを〈注〉のかたちで示す場合もある。
 (ホ) 拗音・促音は、確実なものに限って小字とする。

 見出しに当たる部分以外の扱い

  〈表記〉

 (イ) 和文は、原則として漢字ひらがな混り文とする。ただし、ローマ字資料や辞書については、かたかなを使う場合がある。
 (ロ) 万葉集・古事記・日本書紀・風土記・古語拾遺・日本霊異記・祝詞・宣命、および訓点資料は、原則として読み下し文で示す。
 (ハ) 漢文体、およびそれに準ずるものは、できるだけ返り点を付ける。
 (ニ) 原本がかな書きでも、読みやすくするために、原文の意味をそこなわない範囲で漢字を当てるものもある。

  〈仮名遣い〉

 (イ) 上代から中世に至る、書写されて受け継がれた作品群は、歴史的仮名遣いで統一する。ただし、中世の和文の記録(「御湯殿上日記」など)や狂言・幸若・御伽草子の類は、拠ったテキストの仮名遣いに従う。
 (ロ) 近世から現代に至る、主として印刷されて受け継がれた作品群は、テキストの仮名遣いに従う。
 (ハ) 漢字の読みをたすけるふりがなも右の原則に従う。
 (ニ) 拗音・促音は、拗音・促音であることが確実なものに限って小字とする。

 漢字の字体について

 (イ) 原則として常用漢字表の字体に従う。ただし、二つ以上の字体があって整理されたものや、芸=藝・欠=缺など別字と混乱するおそれのあるものについては、必要に応じて旧字体を残すこともある。
 (ロ) 常用漢字表外の漢字については、原則として拠ったテキストの字体を尊重するが、極端な異体字や、成り立ちが同じで、かたちの類似しているものについては、なるべく普通のかたちを採用する。

 その他

 原本ないしテキストにおける、文字の大小の使い分け、割注のかたちなどは、一行書きとする。この場合、〈 〉( )〔 〕などを適宜用いて、もとのかたちに準じて区別する場合もある。

11. 補助注記について

語釈およびそれに伴う解説では十分に述べられない記述や、諸説のある問題点、用字や用例に関する注などの補助的注記を[補注]として示す。

12. 語誌欄について

語の由来や位相、語形の変化、語義・用法の変遷、類義語との差異などを特に説明できるものについては、それらを[語誌]として示す。

13. 見出し相互の関連について

見出しを立てても、その解説をそれぞれ別の見出しにゆだねる場合、次のようなかたちで示す。

 解説をゆだねる項目が親見出しまたは追い込み項目の場合

   あずまおり【東折】=あずまからげ(東紮)
   あいず【会津】⇒あいづ(会津)
   いい(好)(こと)⇒親見出し
   かんきょ(閑居)の友(とも)⇒追込項目

 解説をゆだねる項目が子見出しの場合

   いいこうい【以夷攻夷】=い(夷)を以て夷を制す
   うのめたかのめ【鵜目鷹目】⇒「う(鵜)」の子見出し

14. 図版について

 風俗・服飾・有職・調度・図像・仏具などについて、絵巻物・図誌あるいは作品のさしえなどから模写し、その出典を明記して掲げる。

 文様・紋所・構造等、語釈のみではわかりにくいものについて、それを図示する。


 

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『精選版 日本国語大辞典』は、上代から現代に至る多数の文献を拠り所として、日本語の意味・用法を明らかにすることを目的とした辞典である。本書に用例として掲げた文の中には、過去における社会状況やひとびとの認識の実態を反映して、今日の視点からすれば差別的であると思われる語句や内容を含んだものが存在している。もとより差別は許されるべきではなく、編集部では用例の選択や解説文中において十分配慮したが、日本語の総体と日本人の思考・感情のすがたを、歴史的かつ客観的に把握するための資料としての重要性にかんがみ、原文のまま引用・掲載したものもある。

15. 主要出典一覧

 本辞典で用例としてとりあげた文献のうち主なものについて、本辞典で示すジャンルと書名とを五十音順に掲げる。

 ジャンルを付けた作品は、そのジャンルのところに一括して示す。ジャンルの略称は以下のとおり。

  • 浮=浮世草子
  • 仮=仮名草子
  • 伎=歌舞伎
  • 黄=黄表紙
  • 滑=滑稽本
  • 洒=洒落本
  • 浄=浄瑠璃
  • 随=随筆
  • 談=談義本
  • 伽=御伽草子
  • 人情=人情本
  • 俳=俳諧
  • 咄=咄本
  • 評=評判記
  • 読=読本

 書名を略称で示した場合は、正称などを=であげる。書名につづく( )内に、作者または編者名、成立年・刊行年、また必要に応じて、通称や別称、資料の性格などを記す。

 作者・編者が不明・不確実のものは省略する。

 成立年・刊行年は西暦年で示すが、およそのことしかわからないものは世紀・時代、作者の没年などを記す。また、序・跋・初演の年などをあげる場合もある。

 なお、日記・記録類では、記載された記事の始まりと終わりの年を示したものもある。(用例の引用にあたっては当該記事の年月日を付している。)

      
  • あ    
          
    • 愛弟通信(国木田独歩/一八九四~九五/従軍記)
    •     
    • 壒嚢鈔あいのうしょう(行誉/一四四五~四六/辞書)
    •     
    • 青い月曜日(開高健/一九六五~六七/小説)
    •     
    • 赤染衛門集(赤染衛門/一一世紀中/私家集)
    •     
    • 安愚楽鍋あぐらなべ(仮名垣魯文/一八七一~七二刊/滑稽小説)
    •     
    • 浅草紅団(川端康成/一九二九~三〇/小説)
    •     
    • あさぢが露(一三世紀後/物語)
    •     
    • 東遊あずまあそび(一〇世紀後/歌謡)
    •     
    • 吾妻鏡(鎌倉幕府〔撰〕/歴史書。一一八〇~一二六六年の記事を収める。)
    •     
    • 吾妻問答(飯尾宗祇/一四六七頃/連歌論)
    •     
    • 新しき用語の泉(小林花眠/一九二一刊/辞典)
    •     
    • 亜非利加内地三十五日間空中旅行アフリカないちさんじゅうごにちかんくうちゅうりょこう(井上勤〔訳〕/一八八三~八四刊/児童文学。〔原著者はヴェルヌ〕)
    •     
    • 天草版金句集(一五九三刊/キリシタン)
    •     
    • 天草本伊曾保あまくさぼんイソホ(一五九三刊/キリシタン)
    •     
    • 天草本平家(ハビアン〔編〕/一五九二刊/キリシタン)
    •     
    • 天草本平家・伊曾保言葉の和げあまくさぼんへいけ・イソホことばのやわらげ(一五九三/キリシタン)
    •     
    • 海人刈藻物語あまのかるもものがたり(一二七一頃/物語)
    •     
    • 海人藻芥あまのもくず(恵命院宣守/一四二〇/有職故実)
    •     
    • 有明の別(一二世紀後/物語)
    •     
    • 安吾巷談(坂口安吾/一九五〇/随筆)
    •     
    • 暗室(吉行淳之介/一九七六〔改稿年〕/小説)
    •     
    • 暗夜行路(志賀直哉/一九二一~三七/小説)
    •     
    • 育児読本(田村均/一九三一刊)
    •     
    • 十六夜日記いざよいにっき(阿仏尼/一二七九~八二頃/日記文学)
    •     
    • 石山寺本金剛般若経集験記平安初期点(八五〇頃/訓点資料)
    •     
    • 石山本願寺日記(「証如上人日記」〔一五三六~五四年〕などを収める。)
    •     
    • 医心方いしんぽう(丹波康頼/九八四/医書。天養二年点で採用した場合には「医心方天養二年点」と示し、年代を一一四五年とした。)
    •     
    • 和泉式部集(和泉式部/一一世紀中/私家集)
    •     
    • 和泉式部日記(和泉式部/一一世紀前/日記文学)
    •     
    • 伊勢集(伊勢/一一世紀後/私家集)
    •     
    • 伊勢大輔集(伊勢大輔/一一世紀中/私家集)
    •     
    • 伊勢物語(一〇世紀前/歌物語)
    •     
    • 一言芳談(一二九七~一三五〇頃/仏教)
    •     
    • 一年有半(中江兆民/一九〇一刊/評論)
    •     
    • 斎宮女御集いつきのみやのにょうごしゅう(徽子内親王/九八五頃か/私家集。書名の読みは「さいぐうのにょうごしゅう」とも。)
    •     
    • 一刀斎は背番号6(五味康祐/一九五五/小説)
    •     
    • 田舎教師(田山花袋/一九〇九刊/小説)
    •     
    • 今鏡(藤原為経〔か〕/一一七〇/歴史物語)
    •     
    • 今川大双紙(一五世紀前/武家故実)
    •     
    • いやな感じ(高見順/一九六〇~六三/小説)
    •     
    • 色葉字類抄(橘忠兼〔編〕/一一七七~八一/辞書。前田本を優先し、その欠は黒川本で補う。)
    •     
    • 隠語輯覧(富田愛次郎/一九一五/隠語辞典)
    •     
    • 浮雲(二葉亭四迷/一八八七~八九/小説)
    •     
    • 右京大夫集うきょうのだいぶしゅう=建礼門院右京大夫集(建礼門院右京大夫/一三世紀前/私家集)
    •     
    • 浮=浮世草子うきよぞうし
    •       
              
      • 沖津白波(都の錦/一七〇二刊)
      •       
      • 傾城色三味線けいせいいろじゃみせん(江島其磧/一七〇一刊)
      •       
      • 傾城禁短気けいせいきんたんき(江島其磧/一七一一刊)
      •       
      • けいせい伝受紙子(江島其磧/一七一〇刊)
      •       
      • 元祿大平記(都の錦/一七〇二刊)
      •       
      • 好色一代男(井原西鶴/一六八二刊)
      •       
      • 好色一代女(井原西鶴/一六八六刊)
      •       
      • 好色訓蒙図彙(吉田半兵衛/一六八六刊)
      •       
      • 好色五人女(井原西鶴/一六八六刊)
      •       
      • 好色盛衰記(井原西鶴/一六八八刊)
      •       
      • 好色万金丹(夜食時分/一六九四刊)
      •       
      • 御前義経記(西沢一風/一七〇〇刊)
      •       
      • 西鶴置土産さいかくおきみやげ(井原西鶴/一六九三刊)
      •       
      • 西鶴織留さいかくおりどめ(井原西鶴/一六九四刊)
      •       
      • 諸道聴耳世間猿(上田秋成/一七六六刊)
      •       
      • 新色五巻書(西沢一風/一六九八刊)
      •       
      • 世間子息気質せけんむすこかたぎ(江島其磧/一七一五刊)
      •       
      • 世間娘容気せけんむすめかたぎ(江島其磧/一七一七刊)
      •       
      • 世間胸算用(井原西鶴/一六九二刊)
      •       
      • 当世乙女織とうせいおとめおり(錦文流/一七〇六刊)
      •       
      • 男色大鑑なんしょくおおかがみ(井原西鶴/一六八七刊)
      •       
      • 日本永代蔵(井原西鶴/一六八八刊)
      •       
      • 日本新永代蔵(北条団水/一七一三刊)
      •       
      • 武家義理物語(井原西鶴/一六八八刊)
      •       
      • 武道伝来記(井原西鶴/一六八七刊)
      •       
      • 本朝桜陰比事(井原西鶴/一六八九刊)
      •       
      • 本朝二十不孝(井原西鶴/一六八六刊)
      •       
      • 万の文反古よろずのふみほうぐ(井原西鶴/一六九六刊)
      •       
          
    • 宇治拾遺=宇治拾遺物語(一二二一頃/説話)
    •     
    • 打聞集(一一三四頃/説話)
    •     
    • 宇津保=宇津保物語(九七〇~九九九頃/物語)
    •     
    • 腕くらべ(永井荷風/一九一六~一七/小説)
    •     
    • 馬内侍集うまのないししゅう(馬内侍/一一世紀前/私家集)
    •     
    • 海に生くる人々(葉山嘉樹/一九二六刊/小説)
    •     
    • 上井覚兼日記うわいかっけんにっき(上井覚兼/一五七四~八六年の日記)
    •     
    • 運歩色葉=運歩色葉集(一五四八/辞書)
    •     
    • 栄花=栄花物語(一〇二八~九二頃/歴史物語)
    •     
    • 永久百首(源顕仲・藤原仲実・源俊頼〔ら〕/一一一六/和歌。別称「堀河院次郎百首」「堀河院後度百首」)
    •     
    • 英和商業新辞彙(田中信吉・中川精吉・伊丹重太郎/一九〇四刊)
    •     
    • 易林本節用集(一五九七刊/辞書)
    •     
    • 江戸から東京へ(矢田挿雲/〈一~三編〉一九二一刊、〈四・五編〉一九二二刊、〈六・七編〉一九二三刊、〈八編〉一九二四刊、〈九編〉一九二五刊/随想。引用にあたっては各編の刊年を示した。)
    •     
    • 江戸繁昌記(寺門静軒/一八三二~三六刊/地誌)
    •     
    • 延喜式(藤原時平・藤原忠平〔ら編〕/九二七/法制。祝詞は、九条家本・出雲板等の訓によった。)
    •     
    • 宴曲えんきょく
    •       
              
      • 宴曲集(明空〔撰〕/一二九六頃)
      •       
      • 撰要目録(明空〔撰〕/一三〇一~一九)
      •       
          
    • 園太暦えんたいりゃく(洞院公賢/一三一一~六〇年の日記)
    •     
    • 婉という女えんというおんな(大原富枝/一九六〇/小説)
    •     
    • おあむ物語(山田去暦女〔談〕/一六六一~七三頃/軍記)
    •     
    • 往生大要抄(法然/一二一二頃/仏教)
    •     
    • 往生要集(源信/九八四~九八五/仏教)
    •     
    • 欧米印象記(中村春雨/一九一〇刊/随筆)
    •     
    • 欧米曼陀羅雑記へへののもへじ(石川光春/一九二八刊/紀行)
    •     
    • 大鏡(一二世紀前/歴史物語)
    •     
    • 大上臈御名之事おおじょうろうおんなのこと(一六世紀前か/有職故実)
    •     
    • 落窪おちくぼ=落窪物語(一〇世紀後/物語)
    •     
    • 伽=御伽草子おとぎぞうし
    •       
              
      • 秋の夜の長物語(南北朝時代)
      •       
      • 御曹子島渡(室町時代末)
      •       
      • 唐糸草子(室町時代末)
      •       
      • 熊野の本地(室町時代末)
      •       
      • 木幡狐こわたぎつね(室町時代末)
      •       
      • 猿源氏草紙(室町時代末)
      •       
      • 三人法師(室町時代末)
      •       
      • 二十四孝(室町時代末)
      •       
      • 猫の草紙(江戸時代初)
      •       
      • 鉢かづき(室町時代末)
      •       
      • 蛤の草紙(室町時代末)
      •       
      • 福富長者物語(室町時代末)
      •       
      • 文正草子(室町時代末)
      •       
      • 梵天国(室町時代末)
      •       
          
    • 御触書天保集成おふれがきてんぽうしゅうせい(江戸幕府評定所〔撰〕/法制。一七八八~一八三七年までの御触書を収録。)
    •     
    • 思出の記(徳富蘆花/一九〇〇~〇一/小説)
    •     
    • 面影(芝木好子/一九六九/小説)
    •     
    • 御湯殿上日記おゆどののうえのにっき(天皇に近侍する女官の当番日記。一四七七~一八二六年。)
    •     
    • 婦系図おんなけいず(泉鏡花/一九〇七/小説)
    •     
    • 女重宝記(元祿五年)(苗村丈伯/一六九二刊/教訓)
    •     
    • 音引正解近代新用語辞典(竹野長次・田中信澄/一九二八/辞典)
    •     
      
  •   
  • か    
          
    • 怪談牡丹燈籠(三遊亭円朝/一八八四刊/円朝の口演を若林玵蔵が筆記。)
    •     
    • 海道記(一二二三頃/紀行)
    •     
    • 懐風藻(七五一序/漢詩集)
    •     
    • 外来語辞典(勝屋英造/一九一四刊/辞典)
    •     
    • 河海抄(四辻善成/一三六二頃/「源氏物語」の注釈)
    •     
    • 下学集(東麓破衲/一六一七/辞書。おもに元和三年版の「元和本下学集」〔一六一七年〕によった。また、「春林本下学集」〔室町時代末〕などからも採録した。)
    •     
    • 花鏡(世阿彌/一四二四/能楽書)
    •     
    • 歌経標式(藤原浜成/七七二/歌学)
    •     
    • 学問のすゝめ(福沢諭吉/一八七二~七六刊/評論)
    •     
    • 神楽歌(九世紀後/歌謡)
    •     
    • 蜻蛉かげろう=蜻蛉日記(藤原道綱母/九七四頃/日記文学)
    •     
    • 家族会議(横光利一/一九三五/小説)
    •     
    • 門三味線(斎藤緑雨/一八九五/小説)
    •     
    • 仮=仮名草子かなぞうし
    •       
              
      • 伊曾保物語イソホものがたり(一六三九頃)
      •       
      • 犬枕(近衛信尹〔らか〕/一六〇六頃)
      •       
      • 浮世物語(浅井了意/一六六五頃)
      •       
      • 薄雪物語(一六三二刊)
      •       
      • 恨の介うらみのすけ(一六〇九~一七頃)
      •       
      • 伽婢子おとぎぼうこ(浅井了意/一六六六刊)
      •       
      • 可笑記(如儡子/一六四二刊)
      •       
      • 悔草くやみぐさ(〔伝〕井上小左衛門/一六四七刊)
      •       
      • 水鳥記(茨木春朔/一六六七刊)
      •       
      • 竹斎(富山道冶/一六二一~二三)
      •       
      • 東海道名所記(浅井了意/一六五九~六一頃刊)
      •       
      • 仁勢物語にせものがたり(一六三九~四〇頃)
      •       
      • 尤双紙もっとものそうし(斎藤徳元/一六三二刊)
      •       
      • 元の木阿彌(一六八〇刊)
      •       
          
    • 蟹工船(小林多喜二/一九二九/小説)
    •     
    • 兼盛集(平兼盛/九九〇頃/私家集)
    •     
    • 黴(徳田秋声/一九一一/小説)
    •     
    • 伎=歌舞伎かぶき
    •       
              
      • 青砥稿花紅彩画(白浪五人男)あおとぞうしはなのにしきえ(しらなみごにんおとこ)(河竹黙阿彌/一八六二初演)
      •       
      • 伊賀越乗掛合羽いがごえのりかけガッパ(奈河亀輔/一七七六初演)
      •       
      • 幼稚子敵討おさなごのかたきうち(並木正三/一七五三初演)
      •       
      • お染久松色読販おそめひさまつうきなのよみうり(鶴屋南北/一八一三初演)
      •       
      • 盟三五大切かみかけてさんごたいせつ(鶴屋南北/一八二五初演)
      •       
      • 韓人漢文手管始(唐人殺し)かんじんかんもんてくだのはじまり(とうじんごろし)(並木五瓶/一七八九初演)
      •       
      • 勧善懲悪覗機関(村井長庵)かんぜんちょうあくのぞきからくり(むらいちょうあん)(河竹黙阿彌/一八六二初演)
      •       
      • 天衣紛上野初花(河内山)くもにまごううえののはつはな(こうちやま)(河竹黙阿彌/一八八一初演)
      •       
      • 傾城壬生大念仏けいせいみぶだいねんぶつ(近松門左衛門/一七〇二初演)
      •       
      • 小袖曾我薊色縫(十六夜清心)こそでそがあざみのいろぬい(いざよいせいしん)(河竹黙阿彌/一八五九初演)
      •       
      • 御摂勧進帳ごひいきかんじんちょう(桜田治助/一七七三初演)
      •       
      • 桜姫東文章さくらひめあずまぶんしょう(鶴屋南北/一八一七初演)
      •       
      • 参会名護屋(中村明石清三郎・市川団十郎/一六九七初演)
      •       
      • 三人吉三廓初買さんにんきちさくるわのはつがい(河竹黙阿彌/一八六〇初演)
      •       
      • 四天王楓江戸粧してんのうもみじのえどぐま(鶴屋南北・曾根正吉・本屋宗七〔ら〕/一八〇四初演)
      •       
      • 隅田川花御所染すみだがわはなのごしょぞめ(鶴屋南北/一八一四初演)
      •       
      • 蔦紅葉宇都谷峠(文彌殺し)つたもみじうつのやとうげ(ぶんやごろし)(河竹黙阿彌/一八五六初演)
      •       
      • 梅雨小袖昔八丈(髪結新三)つゆこそでむかしはちじょう(かみゆいしんざ)(河竹黙阿彌/一八七三初演)
      •       
      • 東海道四谷怪談(鶴屋南北/一八二五初演)
      •       
      • 鳥辺山心中(宝永三年)(一七〇六初演)
      •       
      • 処女翫浮名横櫛(切られお富)むすめごのみうきなのよこぐし(きられおとみ)(河竹黙阿彌/一八六四初演)
      •       
      • 陬蓬莱曾我むつまじづきほうらいそが(鶴屋南北〔ら〕/一八一一初演)
      •       
      • 名歌徳三舛玉垣めいかのとくみますのたまがき(桜田治助〔ら〕/一八〇一初演)
      •       
      • 与話情浮名横櫛(切られ与三)よわなさけうきなのよこぐし(きられよさ)(瀬川如皐/一八五三初演)
      •       
          
    • 歌舞妓年代記(立川焉馬/一八一一~一五/歌舞伎劇書)
    •     
    • 歌舞髄脳記(金春禅竹/一四五六/能楽論書)
    •     
    • 賀茂女集(賀茂保憲女/九九三~九九八頃/私家集)
    •     
    • 歌謡かよう
    •       
              
      • 閑吟集(一五一八)
      •       
      • 淋敷座之慰さびしきざのなぐさみ(一六七六)
      •       
      • 山家鳥虫歌(天中原長常南山〔編〕/一七七二刊)
      •       
      • 松の葉(秀松軒〔編〕/一七〇三刊)
      •       
      • 隆達節歌謡(高三隆達/一五九三~一六一一)
      •       
          
    • 搦手から(長谷川如是閑/一九一五刊/小説集)
    •     
    • 唐物語(藤原成範〔か〕/一二世紀中/中国説話の和訳)
    •     
    • 閑居友(慶政〔か〕/一二二二頃/説話)
    •     
    • 菅家文草(菅原道真/九〇〇頃/漢詩文集)
    •     
    • 漢書抄かんじょしょう(抄物。使用した底本により「漢書列伝竺桃抄」〔一四五八~六〇年成立〕、「漢書列伝綿景抄」〔綿谷周瓞講・景徐周麟聞書、一四六七年頃成立〕などと示す。)
    •     
    • 閑談の閑談(吉野作造/一九三三刊/随筆)
    •     
    • 看聞御記(後崇光院/一四一六~四八年の日記)
    •     
    • 翰林葫蘆集かんりんころしゅう(景徐周麟/一五一八頃/漢詩文集)
    •     
    • 飢餓海峡(水上勉/一九六三刊/小説)
    •     
    • 義経記(室町時代中か/軍記)
    •     
    • 儀式=貞観儀式(八七二/有職故実)
    •     
    • 黄=黄表紙きびょうし
    •       
              
      • 江戸生艷気樺焼えどうまれうわきのかばやき(山東京伝/一七八五刊)
      •       
      • 敵討義女英かたきうちぎじょのはなぶさ(南杣笑楚満人/一七九五刊)
      •       
      • 莫切自根金生木きるなのねからかねのなるき(唐来参和/一七八五刊)
      •       
      • 金々先生栄花夢(恋川春町/一七七五刊)
      •       
      • 孔子縞于時藍染こうしじまときにあいぞめ(山東京伝/一七八九刊)
      •       
      • 高漫斉行脚日記(恋川春町/一七七六刊)
      •       
      • 御存商売物ごぞんじのしょうばいもの(山東京伝/一七八二刊)
      •       
      • 心学早染艸しんがくはやぞめぐさ(山東京伝/一七九〇刊)
      •       
      • 即席耳学問(市場通笑/一七九〇刊)
      •       
      • 文武二道万石通(朋誠堂喜三二/一七八八刊)
      •       
      • 見徳一炊夢みるがとくいっすいのゆめ(朋誠堂喜三二/一七八一刊)
      •       
      • 世上洒落見絵図よのなかしゃれけんのえず(山東京伝/一七九一刊)
      •       
          
    • 君の名は(菊田一夫/一九五二~五四刊/小説)
    •     
    • ぎやどぺかどる(ルイス=デ=グラナダ/一五九九刊/キリシタン)
    •     
    • 久安百首(崇徳上皇・藤原公能・藤原俊成〔ら詠〕/一一五三/和歌)
    •     
    • 鳩翁道話(柴田鳩翁〔述〕/一八三四序/心学)
    •     
    • 九州問答(二条良基/一三七六/連歌論)
    •     
    • 旧聞日本橋(長谷川時雨/一九三五刊/随筆)
    •     
    • 九暦(藤原師輔/九三〇~九六〇年の日記)
    •     
    • 狂歌きょうか
    •       
              
      • 後撰夷曲集(生白堂行風〔編〕/一六七二刊)
      •       
      • 万載狂歌集(大田南畝・朱楽菅江〔編〕/一七八三刊)
      •       
          
    • 教行信証(親鸞/一二二四/仏教)
    •     
    • 教訓抄(狛近真/一二三三/雅楽)
    •     
    • 狂言きょうげん
    •       
              
      • 朝比奈あさひな・宗論・末広がり・鱸庖丁すずきぼうちょう(室町時代末~近世初/虎明本、虎清本などと諸本の別を示す。)
      •       
          
    • 狂言記(絵入狂言記〔一六六〇年〕・絵入続狂言記〔一七〇〇年〕・絵入狂言記拾遺〔一七三〇年〕を、一括して狂言記とした。)
    •     
    • 鏡子の家(三島由紀夫/一九五九刊/小説)
    •     
    • 玉塵抄ぎょくじんしょう(惟高妙安/一五六三/抄物)
    •     
    • 玉葉(九条兼実/一一六四~一二〇〇年の日記)
    •     
    • 玉葉=玉葉和歌集(藤原為兼〔撰〕/一三一二/勅撰集)
    •     
    • 清輔集(藤原清輔/一一七七頃/私家集)
    •     
    • 挙白集(木下長嘯子/一六四九刊/歌文集)
    •     
    • 吉里吉里人(井上ひさし/一九八一刊/小説)
    •     
    • 貴理師端往来キリシタンおうらい(一五六八頃/キリシタン)
    •     
    • 貴嶺問答(中山忠親/一一八五~九〇頃/往来物)
    •     
    • 金槐集=金槐和歌集(源実朝/一二一三/私家集)
    •     
    • 近世紀聞(〈初編〉条野有人、〈二~一二編〉染崎延房/一八七五~八一刊/通俗戦記)
    •     
    • 公任集(藤原公任/一〇四四頃/私家集)
    •     
    • 禁秘鈔(順徳天皇/一二二一/有職故実)
    •     
    • 金葉=金葉和歌集(源俊頼〔撰〕/一一二四~二七/勅撰集)
    •     
    • 禁令考=徳川禁令考(司法省蔵版法制史学会〔編〕/江戸幕府法制史料集)
    •     
    • 空華集くうげしゅう(義堂周信/一三五九~六八頃/漢詩文集)
    •     
    • 愚管抄(慈円/一二二〇/史論)
    •     
    • 口伝鈔(覚如/一三三一/仏教)
    •     
    • 国基集(津守国基/一一〇二頃/私家集)
    •     
    • 虞美人草(夏目漱石/一九〇七/小説)
    •     
    • 愚迷発心集(貞慶/一二一三頃/仏教)
    •     
    • 雲のゆき来(中村真一郎/一九六五/小説)
    •     
    • 慶応再版英和対訳辞書(堀達之助・堀越亀之助〔編〕/一八六七)
    •     
    • 経国集(良岑安世・滋野貞主〔ら編〕/八二七序/勅撰漢詩文集)
    •     
    • 経国美談(矢野龍渓/一八八三~八四/政治小説)
    •     
    • 月清集=秋篠月清集(藤原良経/一二〇四頃/私家集)
    •     
    • 源氏=源氏物語(紫式部/一〇〇一~一四頃/物語)
    •     
    • 現存六帖=現存和歌六帖(藤原光俊〔撰〕/一二四九~五〇頃/私撰集。藤原家良との共撰ともいう。)
    •     
    • 現代術語辞典(大阪毎日新聞社〔編〕/一九三一刊/辞典)
    •     
    • 源平盛衰記(一四世紀前/軍記)
    •     
    • 広益国産考(大蔵永常/一八五九刊/農書)
    •     
    • 広益熟字典(湯浅忠良〔編〕/一八七四刊/字典)
    •     
    • 工学字彙(野村龍太郎/一八八六刊/英和工学辞典)
    •     
    • 合巻ごうかん
    •       
              
      • 教草女房形気おしえぐさにょうぼうかたぎ(〔初~二〇編〕山東京山、〔二一~二五編〕鶴亭秀賀/一八四六~六八刊)
      •       
      • 偐紫田舎源氏にせむらさきいなかげんじ(柳亭種彦/一八二九~四二刊)
      •       
          
    • 江家次第ごうけしだい(大江匡房/一一一一頃/有職故実)
    •     
    • 校正おそるべし(加藤康司/一九五九刊/随筆)
    •     
    • 江談抄ごうだんしょう(大江匡房〔談〕、藤原実兼〔ら記〕/一一一一頃/説話)
    •     
    • 航米日録(玉虫誼茂〔撰〕/一八六〇/洋行日記)
    •     
    • 稿本化学語彙(桜井錠二・高松豊吉/一九〇〇刊/英独和化学辞典)
    •     
    • 甲陽軍鑑(高坂昌信〔著〕、春日惣次郎〔ら書継〕/一七世紀初/戦記)
    •     
    • 幸若こうわか
    •       
              
      • いるか・烏帽子折えぼしおり・景清・信太しだ・大臣・高たち・ほり川・満仲まんじゅう・屋嶋軍やしまいくさ(室町時代末~近世初)
      •       
          
    • 五音(世阿彌/一四三四頃/能楽論)
    •     
    • 古今=古今和歌集(紀友則・紀貫之・凡河内躬恒・壬生忠岑〔撰〕/九〇五~九一四/勅撰集)
    •     
    • 古今六帖=古今和歌六帖(九七六~九八七頃/私撰集)
    •     
    • 黒雨集(田中貢太郎/一九二三刊/怪奇小説集)
    •     
    • 極楽寺殿御消息(北条重時/一三世紀中/家訓)
    •     
    • 苔の衣(一二七一頃/物語)
    •     
    • 五国対照兵語字書(参謀本部〔編〕/一八八一刊/軍事用語集)
    •     
    • 古今著聞集(橘成季/一二五四自序/説話)
    •     
    • 古今連談集(高山宗砌/一四四四~四八頃/連歌論)
    •     
    • こしかたの記(鏑木清方/一九六一刊/随筆)
    •     
    • 古事記(太安万侶〔撰録〕/七一二/歴史、神話。「古事記伝」などを参照、読み下し文で掲げる。)
    •     
    • 古事談(源顕兼〔編〕/一二一二~一五頃/説話)
    •     
    • 後拾遺=後拾遺和歌集(藤原通俊〔撰〕/一〇八六/勅撰集)
    •     
    • 五重塔(幸田露伴/一八九一~九二/小説)
    •     
    • 後撰=後撰和歌集(大中臣能宣・清原元輔・源順・紀時文・坂上望城〔撰〕/九五一~九五三頃/勅撰集)
    •     
    • 小大君集こだいのきみしゅう(小大君/一〇〇五頃/私家集。書名の読みは「こおおぎみしゅう」とも。)
    •     
    • 孤蝶随筆(馬場孤蝶/一九二四刊/随筆)
    •     
    • 国会論(中江兆民/一八八八刊/評論)
    •     
    • 国歌八論(荷田在満/一七四二/歌学)
    •     
    • 滑=滑稽本こっけいぼん
    •       
              
      • 浮世床(〈初・二編〉式亭三馬、〈三編〉滝亭鯉丈/一八一三~二三刊)
      •       
      • 浮世風呂(式亭三馬/一八〇九~一三刊)
      •       
      • 七偏人(梅亭金鵞/一八五七~六三刊)
      •       
      • 東海道中膝栗毛(十返舎一九/〈発端〉一八一四刊、〈初~八編〉一八〇二~〇九刊)
      •       
      • 八笑人(〈初~四編〉滝亭鯉丈、〈五編上〉池田英泉、〈五編中・下〉与鳳亭枝成/一八二〇~四九刊)
      •       
      • 風来六部集(平賀源内/一七八〇序)
      •       
      • 古朽木ふるくちぎ(朋誠堂喜三二/一七八〇刊)
      •       
          
    • 古道大意(平田篤胤/一八一三/神道)
    •     
    • 今年竹(里見弴/一九一九~二七/小説)
    •     
    • 後鳥羽院御口伝(後鳥羽院/一二一二~二七頃/歌学)
    •     
    • 後二条師通記(藤原師通/一〇八三~九九年の日記)
    •     
    • 古本説話集(一一三〇頃か/説話)
    •     
    • 小町集(小野小町/九世紀後か/私家集)
    •     
    • 駒のいななき(巖谷小波/一九一六刊/随筆)
    •     
    • 古来風体抄(藤原俊成/一一九七/歌学)
    •     
    • 是貞親王歌合(是貞親王〔主催〕/八九三/和歌)
    •     
    • 権記(藤原行成/九九一~一〇一一年の日記)
    •     
    • 今昔=今昔物語集(一一二〇頃か/説話)
    •     
    • コンテムツスムンヂ(捨世録)(トマス=ア=ケンピス〔か〕/一五九六刊/キリシタン)
    •     
      
  •   
  • さ    
          
    • 最暗黒之東京(松原岩五郎/一八九三刊/随筆)
    •     
    • 西国立志編(中村正直〔訳〕/一八七〇~七一刊/評論。〔原著者はスマイルズ〕)
    •     
    • 財政経済史料=日本財政経済史料(大蔵省〔編〕/江戸幕府の財政経済制度調査のため、旧記、古文書類を、事項別に編集。)
    •     
    • 西大寺本金光明最勝王経平安初期点(八三〇頃/訓点資料)
    •     
    • 催馬楽さいばら(七世紀後~八世紀/歌謡)
    •     
    • 細流抄(三条西公条/一五二五~三四/「源氏物語」の注釈)
    •     
    • 相模集(相模/一〇六一頃か/私家集)
    •     
    • 左経記(源経頼/一〇一六~三六年の日記)
    •     
    • 狭衣物語(六条斎院禖子内親王〔宣〕、源頼国女〔作か〕/一〇六九~七七頃か/物語)
    •     
    • ささめごと(心敬/一四六三~六四頃/連歌論)
    •     
    • 細雪(谷崎潤一郎/一九四三~四八/小説)
    •     
    • 雑嚢(桜井忠温/一九一四刊/戦記)
    •     
    • 雑俳ざっぱい
    •       
              
      • 青木賊あおとくさ(園田荻風〔編〕/一七八四刊)
      •       
      • 歌羅衣(丹頂斎一声〔編〕/一八三四~四四刊)
      •       
      • 川傍柳かわぞいやなぎ(柄井川柳〔評〕/一七八〇~八三刊)
      •       
      • 末摘花(似実軒〔ら編〕/一七七六~一八〇一刊)
      •       
      • 川柳評万句合(柄井川柳〔評〕/一七五七~八九刊/引用にあたっては各編の刊年を付した。)
      •       
      • 柳筥やないばこ(麻布柳水連/一七八三~八六刊)
      •       
      • 柳多留(柄井川柳〔ら評〕、呉陵軒可有〔ら編〕/一七六五~一八四〇/引用にあたっては各編の刊年を付した。)
      •       
      • 柳多留拾遺(一八〇一刊)
      •       
          
    • 讚岐典侍さぬきのすけ=讚岐典侍日記(藤原長子/一一〇八頃/日記文学)
    •     
    • 実隆公記さねたかこうき(三条西実隆/一四七四~一五三六年の日記)
    •     
    • 更級日記(菅原孝標女/一〇五九頃/日記文学)
    •     
    • 申楽談儀(世阿彌/一四三〇/能楽書)
    •     
    • 山槐記(中山忠親/一一五一~九四年の日記)
    •     
    • 山家集(西行/一二世紀後/私家集)
    •     
    • 三教指帰さんごうしいき(空海/七九七頃/仏教)
    •     
    • 三国伝記(玄棟〔編〕/一四〇七~四六頃か/説話)
    •     
    • 三帖和讚(親鸞〔撰〕/一二四八~六〇頃/歌謡)
    •     
    • 三代格さんだいきゃく=類聚三代格(法令集。一一世紀後成立。)
    •     
    • 三代実録=日本三代実録(藤原時平・源能有〔ら編〕/勅撰史書。九〇一年成立。収録する記事は八五八~八八七年。)
    •     
    • 三道(世阿彌/一四二三/能楽書)
    •     
    • サントスの御作業=サントスの御作業の内抜書(イルマン=ビセンテ〔ら訳〕/一五九一刊/キリシタン)
    •     
    • 三宝絵=三宝絵詞(源為憲/九八四/説話。使用した底本により「観智院本三宝絵」などと示す。)
    •     
    • 散木奇歌集(源俊頼/一一二八頃/私家集)
    •     
    • 潮騒(三島由紀夫/一九五四刊/小説)
    •     
    • 詞花=詞花和歌集(藤原顕輔〔撰〕/一一五一頃/勅撰集)
    •     
    • 地方落穂集じかたおちぼしゅう(武陽隠士泰路/一七六三/経済)
    •     
    • 地方凡例録(大石久敬/一七九四跋/経済)
    •     
    • 至花道(世阿彌/一四二〇奥書/能楽書)
    •     
    • 四河入海しがにっかい(笑雲清三〔編〕/一七世紀前/抄物)
    •     
    • 史記抄(桃源瑞仙/一四七七/抄物)
    •     
    • 重之集(源重之/一〇〇四頃/私家集)
    •     
    • 私聚百因縁集しじゅひゃくいんねんしゅう(住信/一二五七跋/説話)
    •     
    • 詩序集(藤原敦光〔編か〕/一一三三頃/漢文集)
    •     
    • 志都の岩屋講本しずのいわやこうほん(平田篤胤/一八一一刊/別称「医道大意」)
    •     
    • 自然と人生(徳富蘆花/一九〇〇刊/随想)
    •     
    • 地蔵十輪経元慶七年点じぞうじゅうりんきょうがんぎょうしちねんてん(八八三/訓点資料)
    •     
    • 地蔵菩薩霊験記(実睿・良観/一六世紀後/説話)
    •     
    • 順集したごうしゅう(源順/九八三頃/私家集)
    •     
    • 七十一番職人歌合(土佐光信〔画〕/一五〇〇頃か/歌合、絵巻)
    •     
    • 侍中群要(一〇七一か/有職故実)
    •     
    • 十訓抄じっきんしょう(一二五二序/説話)
    •     
    • 社会観察万年筆(松崎天民/一九一四刊/随筆)
    •     
    • 社会百面相(内田魯庵/一九〇二刊/小説)
    •     
    • 釈日本紀(卜部懐賢/一二七四~一三〇一/「日本書紀」の注釈)
    •     
    • 沙石集(無住/一二八三/説話。使用した底本により「米沢本沙石集」、「梵舜本沙石集」、「貞享版沙石集」などと示す。)
    •     
    • 洒=洒落本しゃれぼん
    •       
              
      • 異素六帖いそろくじょう(沢田東江/一七五七刊)
      •       
      • 卯地臭意うじしゅうい(鐘木庵主人/一七八三刊)
      •       
      • 妓者呼子鳥げいしゃよぶこどり(田にし金魚/一七七七刊)
      •       
      • 傾城買四十八手けいせいかいしじゅうはって(山東京伝/一七九〇刊)
      •       
      • 契情買虎之巻けいせいかいとらのまき(田にし金魚/一七七八刊)
      •       
      • 傾城買二筋道けいせいかいふたすじみち(梅暮里谷峨/一七九八刊)
      •       
      • 月花余情(献笑閣戯笑/一七四六)
      •       
      • 甲駅新話(大田南畝/一七七五刊)
      •       
      • 古契三娼こけいのさんしょう(山東京伝/一七八七刊)
      •       
      • 青楼昼之世界錦之裏せいろうひるのせかいにしきのうら(山東京伝/一七九一刊)
      •       
      • 跖婦人伝せきふじんでん(山岡浚明/一七五三刊)
      •       
      • 世説新語茶(大田南畝/一七七六~七七刊か)
      •       
      • 辰巳之園たつみのその(夢中散人寝言先生/一七七〇刊)
      •       
      • 辰巳婦言たつみふげん(式亭三馬/一七九八序)
      •       
      • 通言総籬つうげんそうまがき(山東京伝/一七八七序)
      •       
      • 道中粋語録どうちゅうすごろく(大田南畝/一七七九~八〇頃刊)
      •       
      • 箱まくら(大極堂有長〔編〕/一八二二刊)
      •       
      • 百花評林(探花亭主人/一七四七自序)
      •       
      • 遊子方言(田舎老人多田爺/一七七〇刊)
      •       
      • 両巴巵言りょうはしげん(撃鉦先生/一七二八刊)
      •       
          
    • 上海シャンハイ(横光利一/一九二八~三一/小説)
    •     
    • 拾遺=拾遺和歌集(花山天皇〔撰か〕/一〇〇五~〇七頃か/勅撰集)
    •     
    • 拾遺愚草(藤原定家/一二一六~三三頃/私家集)
    •     
    • 周易抄(抄物。使用した底本により「土井本周易抄」〔柏舟宗趙講、一四七七年成立〕などと示す。)
    •     
    • 拾芥抄しゅうがいしょう(洞院公賢〔編〕、洞院実熙〔補〕/一三~一四世紀/有職故実)
    •     
    • 自由学校(獅子文六/一九五〇/小説)
    •     
    • 拾玉集(慈円〔詠〕、尊円法親王〔撰〕/一三四六/私家集。使用した底本により「広本拾玉集」などと示す。)
    •     
    • 拾玉得花(世阿彌/一四二八/能楽書)
    •     
    • 十善法語(慈雲/一七七五/仏教)
    •     
    • 袖中抄しゅうちゅうしょう(顕昭/一一八五~八七頃/歌学)
    •     
    • 重訂本草綱目啓蒙(小野蘭山〔述〕、井口望之〔重訂〕/一八四七刊/本草)
    •     
    • 授業編(江村北海/一七八三刊/漢学)
    •     
    • 侏儒の言葉しゅじゅのことば(芥川龍之介/一九二三~二七/警句集)
    •     
    • 習道書しゅどうしょ(世阿彌/一四三〇/能楽書)
    •     
    • 春夏秋冬(〈春〉正岡子規〔編〕、〈夏・秋・冬〉河東碧梧桐・高浜虚子〔編〕/〈春〉一九〇一刊、〈夏・秋〉一九〇二刊、〈冬〉一九〇三刊/句集)
    •     
    • 春興倫敦子(福原麟太郎/一九三五刊/随筆)
    •     
    • 春城随筆(市島春城/一九二六刊/随筆)
    •     
    • 俊成卿女集(藤原俊成女/一二三三頃か/私家集)
    •     
    • 春潮(田山花袋/一九〇三刊/小説)
    •     
    • 春泥(久保田万太郎/一九二八/小説)
    •     
    • 松翁道話(布施松翁〔述〕、八宮斎〔編〕/一八一四~四六刊/心学)
    •     
    • 捷解新語(康遇聖/一六七六刊/朝鮮でつくられた日本語学習書)
    •     
    • 小公子(若松賤子〔訳〕/一八九〇~九二/児童文学。〔原著者はバーネット〕)
    •     
    • 私用抄(心敬/一四七一/連歌論)
    •     
    • 詞葉新雅(富士谷御杖/一七九二刊/辞書)
    •     
    • 成尋母集じょうじんのははのしゅう=成尋阿闍梨母集(成尋阿闍梨母/一〇七三頃/私家集)
    •     
    • 小説神髄(坪内逍遙/一八八五~八六/文学論)
    •     
    • 正徹物語(正徹/一四四八~五〇頃/歌学)
    •     
    • 正法眼蔵しょうぼうげんぞう(道元/一二三一~五三/仏教)
    •     
    • 正法眼蔵随聞記(道元〔述〕、懐奘〔編〕/一二三五~三八/仏教)
    •     
    • 勝鬘経義疏(聖徳太子〔撰か〕/六一一/仏教)
    •     
    • 将門記(九四〇頃か/軍記。承徳三年点で採用した場合には「将門記承徳三年点」と示し、年代を一〇九九年とした。)
    •     
    • 小右記(藤原実資/九八二~一〇三二年の日記)
    •     
    • 将来之日本(徳富蘇峰/一八八六刊/評論)
    •     
    • 性霊集しょうりょうしゅう(〈巻一~七〉空海〔著〕、真済〔編〕、〈巻八~一〇〉済暹〔補〕/〈巻一~七〉八三五頃、〈巻八~一〇〉一〇七九/漢詩文)
    •     
    • 浄=浄瑠璃じょうるり
    •       
              
      • 蘆屋道満大内鑑あしやどうまんおおうちかがみ(竹田出雲/一七三四初演)
      •       
      • 伊賀越道中双六(近松半二〔ら〕/一七八三初演)
      •       
      • 一谷嫩軍記いちのたにふたばぐんき(並木宗輔・浅田一鳥〔ら〕/一七五一初演)
      •       
      • 妹背山婦女庭訓いもせやまおんなていきん(近松半二〔ら〕/一七七一初演)
      •       
      • 絵本太功記(近松柳〔ら〕/一七九九初演)
      •       
      • 近江源氏先陣館(近松半二〔ら〕/一七六九初演)
      •       
      • 女殺油地獄(近松門左衛門/一七二一初演)
      •       
      • 仮名手本忠臣蔵(竹田出雲〔ら〕/一七四八初演)
      •       
      • 苅萱桑門筑紫𨏍かるかやどうしんつくしのいえづと(並木宗輔〔ら〕/一七三五初演)
      •       
      • 傾城反魂香けいせいはんごんこう(近松門左衛門/一七〇八頃)
      •       
      • 源平布引滝(並木宗輔〔ら〕/一七四九初演)
      •       
      • 国性爺合戦こくせんやかっせん(近松門左衛門/一七一五初演)
      •       
      • 五十年忌歌念仏(近松門左衛門/一七〇七)
      •       
      • 嫗山姥こもちやまんば(近松門左衛門/一七一二頃初演)
      •       
      • 出世景清(近松門左衛門/一六八五初演)
      •       
      • 心中重井筒しんじゅうかさねいづつ(近松門左衛門/一七〇七初演)
      •       
      • 心中天の網島(近松門左衛門/一七二〇初演)
      •       
      • 心中宵庚申しんじゅうよいごうしん(近松門左衛門/一七二二初演)
      •       
      • 新版歌祭文(お染久松)(近松半二/一七八〇初演)
      •       
      • 神霊矢口渡(平賀源内〔ら〕/一七七〇初演)
      •       
      • 菅原伝授手習鑑(竹田出雲〔ら〕/一七四六初演)
      •       
      • 摂州合邦辻せっしゅうがっぽうがつじ(菅専助〔ら〕/一七七三初演)
      •       
      • 曾根崎心中(近松門左衛門/一七〇三初演)
      •       
      • 大経師昔暦だいきょうじむかしごよみ(近松門左衛門/一七一五初演)
      •       
      • 丹波与作待夜の小室節(近松門左衛門/一七〇七頃初演)
      •       
      • 夏祭浪花鑑なつまつりなにわかがみ(並木宗輔〔ら〕/一七四五初演)
      •       
      • 博多小女郎波枕はかたこじょろうなみまくら(近松門左衛門/一七一八初演)
      •       
      • 平仮名盛衰記(文耕堂〔ら〕/一七三九初演)
      •       
      • 平家女護島へいけにょごのしま(近松門左衛門/一七一九初演)
      •       
      • 堀川波鼓ほりかわなみのつづみ(近松門左衛門/一七〇六頃初演か)
      •       
      • 本朝二十四孝(近松半二〔ら〕/一七六六初演)
      •       
      • 源頼家源実朝鎌倉三代記(近松半二〔ら〕/一七八一)
      •       
      • 冥途の飛脚(近松門左衛門/一七一一頃初演)
      •       
      • 伽羅先代萩めいぼくせんだいはぎ(松貫四〔ら〕/一七八五初演)
      •       
      • 八百屋お七(紀海音/一七三一頃初演)
      •       
      • 山崎与次兵衛寿の門松やまざきよじべえねびきのかどまつ(近松門左衛門/一七一八初演)
      •       
      • 鑓の権三重帷子やりのごんざかさねかたびら(近松門左衛門/一七一七初演)
      •       
      • 夕霧阿波鳴渡ゆうぎりあわのなると(近松門左衛門/一七一二頃初演)
      •       
      • 用明天皇職人鑑ようめいてんのうしょくにんかがみ(近松門左衛門/一七〇五初演)
      •       
      • 義経千本桜(竹田出雲〔ら〕/一七四七初演)
      •       
      • 頼光跡目論(一六六一~七三頃)
      •       
      • 椀久末松山わんきゅうすえのまつやま(紀海音/一七一〇頃初演)
      •       
          
    • 書紀=日本書紀(舎人親王〔ら〕/七二〇/勅撰史書。岩崎本・前田本・水戸本・図書寮本・熱田本・北野本・寛文版などにより、それぞれの訓に従って読み下す。)
    •     
    • 続古今=続古今和歌集(藤原為家・藤原基家・藤原行家・藤原光俊〔撰〕/一二六五/勅撰集)
    •     
    • 続後拾遺=続後拾遺和歌集(藤原為藤・藤原為定〔撰〕/一三二六/勅撰集)
    •     
    • 続後撰=続後撰和歌集(藤原為家〔撰〕/一二五一/勅撰集)
    •     
    • 続詞花=続詞花和歌集(藤原清輔〔撰〕/一一六五頃/私撰集)
    •     
    • 式子内親王集(式子内親王/一二世紀末~一三世紀初/私家集)
    •     
    • 続拾遺=続拾遺和歌集(藤原為氏〔撰〕/一二七八/勅撰集)
    •     
    • 続千載=続千載和歌集(藤原為世〔撰〕/一三二〇/勅撰集)
    •     
    • 食道楽(村井弦斎/〈春・夏・秋の巻〉一九〇三刊、〈冬の巻〉一九〇四刊/随筆)
    •     
    • 続日本紀(藤原継縄・菅野真道〔ら撰〕/勅撰史書。七九七年成立。収録記事は六九七~七九一年。)
    •     
    • 続日本後紀(藤原良房・春澄善縄〔ら撰〕/勅撰史書。八六九年成立。収録記事は八三三~八五〇年。)
    •     
    • 書言字考節用集(槇島昭武/一七一七刊/辞書)
    •     
    • 女工哀史(細井和喜蔵/一九二五刊/調査記録)
    •     
    • 女中詞(元祿五年)(伊藤幸氏・伊藤幸元/一六九二/語彙)
    •     
    • 死霊(埴谷雄高/一九四六~四八/小説)
    •     
    • 新浦島(幸田露伴/一八九五/小説)
    •     
    • 真景累ケ淵しんけいかさねがふち(三遊亭円朝/一八六九頃/怪談噺)
    •     
    • 新古今=新古今和歌集(源通具・藤原有家・藤原定家・藤原家隆・藤原雅経〔ら撰〕/一二〇五/勅撰集)
    •     
    • 新後拾遺=新後拾遺和歌集(藤原為遠・藤原為重〔撰〕/一三八三~八四/勅撰集)
    •     
    • 新後撰=新後撰和歌集(藤原為世〔撰〕/一三〇三/勅撰集)
    •     
    • 新札往来(素眼/一三六七/往来物)
    •     
    • 新拾遺=新拾遺和歌集(藤原為明・頓阿〔撰〕/一三六四/勅撰集)
    •     
    • 新続古今=新続古今和歌集(飛鳥井雅世〔撰〕/一四三九/勅撰集)
    •     
    • 新西洋事情(深田祐介/一九七五刊/随筆)
    •     
    • 新千載=新千載和歌集(藤原為定〔撰〕/一三五九/勅撰集)
    •     
    • 新撰字鏡(昌住/八九八~九〇一頃/辞書)
    •     
    • 新撰髄脳(藤原公任/一一世紀初/歌学)
    •     
    • 新撰万葉=新撰万葉集(菅原道真〔撰か〕/八九三~九一三/漢詩集、私撰集)
    •     
    • 新撰朗詠=新撰朗詠集(藤原基俊〔撰〕/一二世紀前/歌謡)
    •     
    • 新撰六帖=新撰六帖題和歌(藤原家良・藤原信実・藤原光俊〔ら詠〕/一二四四頃/歌集)
    •     
    • 信長公記(太田牛一/一五九八/軍記)
    •     
    • 新勅撰=新勅撰和歌集(藤原定家〔撰〕/一二三五/勅撰集)
    •     
    • 塵添壒嚢抄(一五三二/辞書。「塵袋」と「壒嚢鈔」とを合わせたもの。)
    •     
    • 神道集(一三五八頃/説話)
    •     
    • 真如観(源信/鎌倉時代初/仏教)
    •     
    • 神皇正統記(北畠親房/一三三九~四三/史論)
    •     
    • 新版大東京案内(今和次郎/一九二九刊/ルポルタージュ)
    •     
    • 新聞雑誌(木戸孝允・杉山孝敏・山県篤蔵・長三洲〔ら〕/新聞。一八七一年創刊、一八七五年に「あけぼの」と改題。)
    •     
    • 新訳華厳経音義私記(七九四/音義書)
    •     
    • 新葉=新葉和歌集(宗良親王〔編〕/一三八一/准勅撰集)
    •     
    • 親鸞聖人消息(親鸞/一三世紀中/仏教)
    •     
    • 真理の春(細田民樹/一九三〇/小説)
    •     
    • 新令字解(荻田嘯/一八六八刊/字典)
    •     
    • 随=随筆ずいひつ
    •       
              
      • 一話一言(大田南畝/一七七九~一八二〇頃)
      •       
      • 折たく柴の記(新井白石/一七一六頃)
      •       
      • 槐記(近衛家熙〔述〕、山科道安〔編〕/一七二四~三五)
      •       
      • 甲子夜話かっしやわ(松浦静山/一八二一~四一)
      •       
      • 嬉遊笑覧(喜多村信節/一八三〇序)
      •       
      • 孔雀楼筆記くじゃくろうひっき(清田儋叟/一七六八刊)
      •       
      • 山中人饒舌さんちゅうじんじょうぜつ(田能村竹田/一八一三)
      •       
      • 戴恩記たいおんき(松永貞徳/一六四四頃)
      •       
      • 玉勝間(本居宣長/一七九五~一八一二刊)
      •       
      • 胆大小心録(上田秋成/一八〇八)
      •       
      • 貞丈雑記(伊勢貞丈/一七八四頃)
      •       
      • 独寝ひとりね(柳沢淇園/一七二四頃)
      •       
      • 松屋筆記まつのやひっき(小山田与清/一八一八~四五頃)
      •       
      • 耳嚢みみぶくろ(根岸鎮衛/一七八四~一八一四)
      •       
      • 守貞漫稿もりさだまんこう(喜田川守貞/一八三七~五三)
      •       
      • 用捨箱(柳亭種彦/一八四一刊)
      •       
          
    • 数学ニ用ヰル辞ノ英和対訳字書(藤沢利喜太郎/一八八九刊)
    •     
    • 助左衛門四代記(有吉佐和子/一九六三刊/小説)
    •     
    • 砂の器(松本清張/一九六〇~六一/小説)
    •     
    • 住吉=住吉物語(一二二一頃か/物語。「千種本住吉」などと諸本の別を示す。)
    •     
    • 相撲講話(日本青年教育会/一九一九刊)
    •     
    • 駿台雑話(室鳩巣/一七三二序/随筆)
    •     
    • 生(田山花袋/一九〇八/小説)
    •     
    • 星座(有島武郎/一九二二/小説)
    •     
    • 青春(小栗風葉/一九〇五~〇六/小説)
    •     
    • 政事要略(惟宗允亮/一〇〇二頃/法制)
    •     
    • 制度通(伊藤東涯/一七二四序/法制史)
    •     
    • 青年(森鴎外/一九一〇~一一/小説)
    •     
    • 生物学語彙(岩川友太郎/一八八四刊/英語、ラテン語、日本語対照生物学辞典)
    •     
    • 舎密開宗セイミかいそう(宇田川榕庵〔重訳〕/一八三七~四七刊/化学書。〔原著者はウィリアム=ヘンリー〕)
    •     
    • 西洋事情(福沢諭吉/一八六六~七〇刊/評論)
    •     
    • 西洋道中膝栗毛(〈一~一一編〉仮名垣魯文、〈一二~一五編〉総生寛/〈一~一一編〉一八七〇~七六刊、〈一二~一五編〉一八七四~七六刊/小説)
    •     
    • 尺素往来せきそおうらい(〔伝〕一条兼良/一四三九~六四/往来物)
    •     
    • 説経節せっきょうぶし
    •       
              
      • をくりの判官(一七一八頃刊か)
      •       
      • さんせう太夫(与七郎正本)さんしょうだゆう(よしちろうしょうほん)(一六四〇頃刊)
      •       
          
    • 雪中梅(末広鉄腸/一八八六刊/政治小説)
    •     
    • 千五百番歌合(後鳥羽院〔主催〕、藤原良経・藤原俊成・藤原定家〔ら詠・判〕/一二〇二~〇三頃/和歌)
    •     
    • 千載=千載和歌集(藤原俊成〔撰〕/一一八七/勅撰集)
    •     
    • 撰集抄(一二五〇頃/説話)
    •     
    • 箋注和名抄=箋注和名類聚抄(狩谷掖斎/一八二七/辞書)
    •     
    • 禅鳳雑談(金春禅鳳/一五一三頃/能楽書)
    •     
    • 造化妙々奇談(宮崎柳条/一八七九~八〇刊/生物学)
    •     
    • 宗五大草紙(伊勢貞頼/一五二八/武家故実)
    •     
    • 草根集(正徹〔詠〕、正広〔編〕/一四七三頃/私家集)
    •     
    • 雑談集(無住/一三〇五/説話)
    •     
    • 雑兵物語(松平信興〔か〕/一六八三頃/兵書)
    •     
    • 曾我物語(南北朝時代頃/軍記)
    •     
    • 曾丹集(曾禰好忠/一一世紀初か/私家集)
    •     
    • 即興詩人(森鴎外〔訳〕/一九〇一/翻訳小説。連載は一八九二~一九〇一年。連載の終了をもち成立年とした。〔原著者はアンデルセン〕)
    •     
      
  •   
  • た    
          
    • 体育辞典(木下東作・寺岡英吉/一九二八刊)
    •     
    • 台記(藤原頼長/一一三六~五五年の日記)
    •     
    • 太閤記(小瀬甫庵/一六二五序/伝記)
    •     
    • 大慈恩寺三蔵法師伝承徳三年点(一〇九九/訓点資料)
    •     
    • 大乗院寺社雑事記(尋尊/一四五〇~一五〇八年の日記)
    •     
    • 大唐西域記長寛元年点(一一六三/訓点資料)
    •     
    • 大道無門(里見弴/一九二六/小説)
    •     
    • 太平記(一四世紀後/軍記)
    •     
    • 大菩薩峠(中里介山/一九一三~四一/小説)
    •     
    • 篁物語たかむらものがたり(一二世紀後か/物語)
    •     
    • たけくらべ(樋口一葉/一八九五~九六/小説)
    •     
    • 竹沢先生と云ふ人(長与善郎/一九二四~二五/小説)
    •     
    • 竹取=竹取物語(九世紀末~一〇世紀初/物語)
    •     
    • 多識編(林羅山/一六三一刊/辞書)
    •     
    • 多情多恨(尾崎紅葉/一八九六/小説)
    •     
    • 蓼喰ふ虫(谷崎潤一郎/一九二八~二九/小説)
    •     
    • 譬喩尽たとえづくし(松葉軒東井〔編〕/一七八六序/諺集)
    •     
    • 他人の顔(安部公房/一九六四/小説)
    •     
    • 旅日記から(寺田寅彦/一九二〇~二一/随筆)
    •     
    • たまきはる(建春門院中納言/一二一九奥書/日記文学)
    •     
    • 為兼和歌抄(藤原為兼/一二八五~八七頃/歌学)
    •     
    • 談=談義本だんぎぼん
    •       
              
      • 当世下手談義いまようへただんぎ(静観房好阿/一七五二刊)
      •       
      • 艷道通鑑えんどうつがん(増穂残口/一七一五刊)
      •       
      • 根無草(平賀源内/一七六三~六九刊)
      •       
      • 風流志道軒伝(平賀源内/一七六三刊)
      •       
          
    • 断橋(岩野泡鳴/一九一一/小説)
    •     
    • 丹後守為忠百首(藤原為忠・藤原俊成・源仲正・藤原為業〔ら詠〕/一一三四頃か/和歌)
    •     
    • 歎異抄(親鸞〔述〕、唯円〔記〕/一三世紀後/仏教)
    •     
    • 親元日記ちかもとにっき(蜷川親元/一四六五~八五年の日記)
    •     
    • 千曲川のスケッチ(島崎藤村/一九一二刊/随筆)
    •     
    • 千里集(大江千里/八九四/私家集)
    •     
    • 茶屋諸分調方記(色本屋九郎介・木香屋らん〔編〕/一六九三刊/風俗)
    •     
    • 中外抄(藤原忠実〔談〕、中原師元〔記〕/一一三七~五四/説話)
    •     
    • 中華若木詩抄(如月寿印〔注〕/一五二〇頃/抄物)
    •     
    • 中右記(藤原宗忠/一〇八七~一一三八年の日記)
    •     
    • 鳥影(石川啄木/一九〇八/小説)
    •     
    • 長秋詠藻(藤原俊成/一一七八/私家集)
    •     
    • 塵袋ちりぶくろ(良胤〔か〕/一二六四~八八頃/辞書)
    •     
    • 月は東に(安岡章太郎/一九七〇~七一/小説)
    •     
    • 菟玖波集つくばしゅう(二条良基〔編〕/一三五六/准勅撰連歌集)
    •     
    • 筑波問答(二条良基/一三五七~七二頃/連歌論)
    •     
    • 土(長塚節/一九一〇/小説)
    •     
    • 堤中納言=堤中納言物語(一一世紀中~一三世紀頃/短編物語集)
    •     
    • 経信集(源経信/一〇九七頃/私家集)
    •     
    • 露団々(幸田露伴/一八八九/小説)
    •     
    • 貫之集(紀貫之/九四五頃/私家集)
    •     
    • 徒然草(卜部兼好/一三三一頃/随筆)
    •     
    • 庭訓往来ていきんおうらい(一三九四~一四二八頃/往来物)
    •     
    • 哲学字彙(井上哲次郎〔ら編〕/一八八一/英和哲学辞書)
    •     
    • 鉄眼禅師仮名法語(鉄眼道光/一六九一刊/仏教)
    •     
    • 伝光録(瑩山紹瑾〔述〕/一二九九~一三〇二頃/仏教)
    •     
    • 田氏家集(島田忠臣/八九二頃/漢詩集)
    •     
    • 天正本節用集(一五九〇刊/辞書)
    •     
    • 天徳四年内裏歌合(村上天皇〔主催〕、藤原実頼〔判〕、藤原朝忠・平兼盛〔ら詠〕/九六〇/和歌)
    •     
    • 天理本金剛般若経集験記平安初期点(八五〇頃/訓点資料)
    •     
    • 殿暦(藤原忠実/一〇九八~一一一八年の日記)
    •     
    • 東関紀行(一二四二頃/紀行)
    •     
    • 東京新繁昌記(服部誠一/一八七四~七六刊/開化物)
    •     
    • 東京年中行事(若月紫蘭/一九一一刊)
    •     
    • 東京風俗志(平出鏗二郎/一八九九~一九〇二刊)
    •     
    • 童子問(伊藤仁斎/一七〇七刊/儒学)
    •     
    • 当世書生気質とうせいしょせいかたぎ(坪内逍遙/一八八五~八六刊/小説)
    •     
    • 東大寺諷誦文平安初期点(八三〇頃/訓点資料)
    •     
    • 多武峰少将物語とうのみねしょうしょうものがたり(一〇世紀中/物語)
    •     
    • 東野州聞書(東常縁/一四五五頃/歌学)
    •     
    • 都会の憂鬱(佐藤春夫/一九二三刊/小説)
    •     
    • 栂尾明恵上人伝記とがのおみょうえしょうにんでんき(喜海/一二三二~五〇頃/仏教)
    •     
    • 言継卿記ときつぐきょうき(山科言継/一五二七~七六年の日記)
    •     
    • 読書放浪(内田魯庵/一九三三刊/随筆)
    •     
    • 何処へどこへ(正宗白鳥/一九〇八/小説)
    •     
    • 土左=土左日記(紀貫之/九三五頃/日記文学)
    •     
    • どぜう地獄(岡本一平/一九二四刊/小説)
    •     
    • どちりなきりしたん(一六〇〇年版)(一六〇〇刊/キリシタン)
    •     
    • 兎糞録(和田垣謙三/一九一三刊/随筆)
    •     
    • とむらい師たち(野坂昭如/一九六六/小説)
    •     
    • とりかへばや=とりかへばや物語(一二世紀後/物語)
    •     
    • とはずがたり(後深草院二条/一四世紀前/日記文学)
    •     
      
  •   
  • な    
          
    • 内地雑居未来之夢(坪内逍遙/一八八六刊/小説)
    •     
    • 中務集なかつかさしゅう(中務/九八九頃/私家集)
    •     
    • 南海寄帰内法伝平安後期点(一〇五〇頃/訓点資料)
    •     
    • にごりえ(樋口一葉/一八九五/小説)
    •     
    • 日蓮遺文にちれんいぶん(「開目抄」〔一二七二年〕・「佐渡御書」〔一二七二年〕・「守護国家論」〔一二五九年〕・「撰時鈔」〔一二七五年〕・「報恩抄」〔一二七六年〕・「立正安国論」〔一二六〇年〕などのように、各書名を示す。)
    •     
    • 日葡辞書にっぽじしょ(イエズス会宣教師〔編〕/一六〇三~〇四/日本語をポルトガル語で説明した辞書。)
    •     
    • 二人女房ににんにょうぼう(尾崎紅葉/一八九一~九二/小説)
    •     
    • 日本開化小史(田口卯吉/一八七七~八二刊/文明史)
    •     
    • 日本外史(頼山陽/一八二七序/通史)
    •     
    • 日本紀竟宴和歌(歌会。八八二・九〇六・九四三年の「日本書紀」講書後の竟宴和歌。)
    •     
    • 日本紀私記(「日本書紀」の注釈。「水戸本乙日本紀私記」〔一六七八年〕、「御巫本日本紀私記」〔一四二八年〕などのように区別して示す。)
    •     
    • 日本後紀(藤原冬嗣・藤原緒嗣・藤原良房〔ら〕/勅撰史書。八四〇年序。収録記事は七九二~八三三年。)
    •     
    • 日本植物名彙(松村任三〔編〕/一八八四刊/植物辞典)
    •     
    • 日本の下層社会(横山源之助/一八九九刊/調査記録)
    •     
    • 日本橋(泉鏡花/一九一四刊/小説)
    •     
    • 日本風景論(志賀重昂/一八九四刊/地理)
    •     
    • 楡家の人びとにれけのひとびと(北杜夫/一九六四刊/小説)
    •     
    • 人情=人情本にんじょうぼん
    •       
              
      • 明烏後正夢あけがらすのちのまさゆめ(為永春水・滝亭鯉丈〔ら〕/一八二一~二四刊)
      •       
      • 仮名文章娘節用かなまじりむすめせつよう(曲山人/一八三一~三四刊)
      •       
      • 閑情末摘花(松亭金水/一八三九~四一刊)
      •       
      • 春色梅児誉美しゅんしょくうめごよみ(為永春水/一八三二~三三刊)
      •       
      • 春色辰巳園しゅんしょくたつみのその(為永春水/一八三三~三五刊)
      •       
          
      
  •   
  • は    
          
    • 俳=俳諧はいかい
    •       
              
      • 曠野あらの(山本荷兮〔編〕/一六八九序)
      •       
      • 犬筑波集いぬつくばしゅう(山崎宗鑑〔編〕/一五三二頃)
      •       
      • 鶉衣うずらごろも(横井也有/一七二七~七九)
      •       
      • 犬子集えのこしゅう(松江重頼〔編〕/一六三三刊)
      •       
      • 笈日記おいにっき(各務支考〔撰〕/一六九五刊)
      •       
      • 笈の小文おいのこぶみ(松尾芭蕉/一六九〇~九一頃)
      •       
      • 奥の細道(松尾芭蕉/一六九三~九四頃)
      •       
      • おらが春(小林一茶/一八一九)
      •       
      • 鹿島紀行(松尾芭蕉/一六八七)
      •       
      • 暁台句集(桜田臥央〔編〕/一八〇九跋)
      •       
      • 玉海集(松永貞徳〔撰〕、安原貞室〔編〕/一六五六刊)
      •       
      • 去来抄(向井去来/一七〇二~〇四)
      •       
      • 毛吹草(松江重頼〔編〕/一六三八序)
      •       
      • 幻住菴記げんじゅうあんのき(松尾芭蕉/一六九〇頃)
      •       
      • 五元集(榎本其角〔著〕、小栗旨原〔編〕/一七四七刊)
      •       
      • 古今俳諧明題集(吸露庵涼袋〔編〕/一七六三刊)
      •       
      • 崑山集こんざんしゅう(鶏冠井令徳〔編〕/一六五一刊)
      •       
      • 西鶴大矢数さいかくおおやかず(井原西鶴/一六八一刊)
      •       
      • 更科紀行さらしなきこう(松尾芭蕉/一六八八~八九)
      •       
      • 猿蓑さるみの(向井去来・野沢凡兆〔編〕/一六九一刊)
      •       
      • 三冊子さんぞうし(服部土芳/一七〇二)
      •       
      • 七番日記(小林一茶/一八一〇~一八年の句日記)
      •       
      • 新増犬筑波集(松永貞徳/一六四三刊)
      •       
      • 新花摘(与謝蕪村/一七八四跋)
      •       
      • 炭俵(志田野坡・小泉孤屋・池田利牛〔編〕/一六九四刊)
      •       
      • 井華集(高井几董/一七八九跋)
      •       
      • 続猿蓑(服部沾圃〔ら編〕/一六九八刊)
      •       
      • 太祇句選(三宅嘯山・与謝蕪村・雅因〔ら撰〕、呑獅〔編〕/一七七二~七七)
      •       
      • 鷹筑波(山本西武〔編〕/一六三八跋)
      •       
      • 七柏集ななかしわしゅう(大島蓼太〔編〕/一七八一刊)
      •       
      • 野ざらし紀行(松尾芭蕉/一六八五~八六頃)
      •       
      • 俳諧世説(高桑闌更〔編〕/一七八五刊)
      •       
      • 春の日(山本荷兮〔編〕/一六八六刊)
      •       
      • ひさご(浜田珍碩〔編〕/一六九〇刊)
      •       
      • 蕪村句集(高井几董〔編〕/一七八四跋)
      •       
      • 冬の日(山本荷兮〔編〕/一六八五刊)
      •       
      • 文化句帖(小林一茶/一八〇四~〇八年の句帖)
      •       
      • 本朝文選(森川許六〔編〕/一七〇六刊)
      •       
      • 虚栗みなしぐり(榎本其角〔編〕/一六八三刊)
      •       
      • 武玉川(〈初~一五編〉慶紀逸〔編〕、〈一六~一八編〉二世紀逸〔編〕/一七五〇~七六刊)
      •       
      • 山の井(北村季吟/一六四八刊)
      •       
          
    • 梅松論(一三四九頃/史論)
    •     
    • 売文集(堺利彦〔編〕/一九一二刊/文集。用例には各文章の題・執筆者名を示した。)
    •     
    • 破戒(島崎藤村/一九〇六刊/小説)
    •     
    • 白氏文集天永四年点(一一一三/訓点資料)
    •     
    • 舶来語便覧(棚橋一郎・鈴木誠一/一九一二刊/辞典)
    •     
    • 話の屑籠(菊池寛/随筆。一九三一~三四年にかけて発表。)
    •     
    • 咄=咄本はなしぼん
    •       
              
      • 鹿の子餠かのこもち(木室卯雲/一七七二刊)
      •       
      • 軽口露がはなし(露の五郎兵衛/一六九一刊)
      •       
      • 聞上手(小松屋百亀/一七七三刊)
      •       
      • 昨日は今日の物語(一六一四~二四頃)
      •       
      • 鹿の巻筆しかのまきふで(鹿野武左衛門/一六八六刊)
      •       
      • 醒睡笑せいすいしょう(安楽庵策伝/一六二八)
      •       
      • 鯛の味噌津たいのみそず(大田南畝〔序〕/一七七九刊)
      •       
          
    • 浜松中納言=浜松中納言物語(〔伝〕菅原孝標女/一一世紀中/物語)
    •     
    • はやり唄(小杉天外/一九〇二刊/小説)
    •     
    • 春の城(阿川弘之/一九五二刊/小説)
    •     
    • 春迺屋漫筆はるのやまんぴつ(坪内逍遙/一八九一刊/随筆)
    •     
    • 番傘・風呂敷・書物(幸田成友/一九三九刊/随筆)
    •     
    • 班子女王歌合(紀友則・藤原興風・紀貫之〔ら詠〕/八九三頃/和歌)
    •     
    • 半七捕物帳(岡本綺堂/〈一~五輯〉一九二三~二五刊/小説。引用にあたっては各輯の刊年を示した。)
    •     
    • 秘蔵宝鑰ひぞうほうやく(空海/八三〇頃/仏教)
    •     
    • 引越やつれ(井伏鱒二/一九四七/小説)
    •     
    • 人麿集(柿本人麿/一一世紀前か/私家集)
    •     
    • 日次紀事ひなみきじ(黒川道祐/一六八五序/年中行事)
    •     
    • 百座法談=法華修法一百座聞書抄(一一一〇/仏教)
    •     
    • 兵範記(平信範/一一三二~八四年の日記)
    •     
    • 評=評判記ひょうばんき
    •       
              
      • 色道大鏡(藤本箕山/一六七八)
      •       
      • 難波鉦なにわどら(一六八〇刊)
      •       
      • 満散利久佐まさりぐさ(藤本箕山/一六五六刊)
      •       
      • 吉原すずめ(奥平市六/一六六七刊)
      •       
          
    • フィルム写真術(高桑勝雄/一九二〇刊)
    •     
    • 風雅=風雅和歌集(光厳院〔撰〕/一三四六~四九頃/勅撰集)
    •     
    • 風曲集(世阿彌/一四二三頃/能楽書)
    •     
    • 風姿花伝(世阿彌/一四〇〇~〇二頃/能楽書)
    •     
    • 風俗歌ふうぞくうた(九世紀前~一一世紀中か/歌謡)
    •     
    • 風俗画報(東陽堂/雑誌。一八八九年創刊、一九一六年廃刊。)
    •     
    • 福翁自伝(福沢諭吉/一八九九刊/自叙伝)
    •     
    • 袋草紙(藤原清輔/一一五七~五九頃/歌学)
    •     
    • 富家語(藤原忠実〔述〕、高階仲行〔記〕/一一五一~六一/説話)
    •     
    • 曲附次第ふしづけしだい(世阿彌/一四二三頃/能楽書)
    •     
    • 舞正語磨ぶしょうごま(秋扇翁/一六五八序/能楽書)
    •     
    • 仏足石歌(智努王〔か〕/七五三頃/歌謡)
    •     
    • 物理学術語和英仏独対訳字書(山口鋭之助/一八八八刊)
    •     
    • 物類称呼(越谷吾山〔編〕/一七七五刊/方言)
    •     
    • 仏和法律字彙(藤林忠良・加太邦憲/一八八六刊)
    •     
    • 筆まかせ(正岡子規/一八八四~九二/随筆)
    •     
    • 風土記(元明天皇〔詔〕/地誌。「常陸風土記」〔七一七~七二四年頃〕、「出雲風土記」〔七三三年〕、「播磨風土記」〔七一五年頃〕、「豊後風土記」〔七三二~七三九年頃〕、「肥前風土記」〔七三二~七三九年頃〕など、各国ごとに示す。)
    •     
    • 夫木=夫木和歌抄(藤原長清〔撰〕/一三一〇頃/私撰集)
    •     
    • ブラリひょうたん(高田保/一九五〇刊/随筆)
    •     
    • 古川ロッパ日記(古川緑波/一九三四~六〇年の日記)
    •     
    • 布令字弁(知足蹄原子〔編〕/一八六八~七二/字典)
    •     
    • 文華秀麗集(藤原冬嗣〔ら編〕/八一八/勅撰漢詩集)
    •     
    • 文机談(隆円/一二八三頃/雅楽)
    •     
    • 文明東漸史(藤田茂吉/一八八四刊/史論)
    •     
    • 文明本節用集(室町時代中/辞書)
    •     
    • 文明論之概略(福沢諭吉/一八七五刊/評論)
    •     
    • 米欧回覧実記(久米邦武/一八七七/岩倉使節団の見聞録)
    •     
    • 平家=平家物語(一三世紀前/軍記)
    •     
    • 平治=平治物語(一二二〇頃か/軍記)
    •     
    • 平中=平中物語(九六五頃/歌物語)
    •     
    • 弁内侍べんのないし=弁内侍日記(弁内侍/一二七八頃/日記文学)
    •     
    • 宝覚真空禅師録(雪村友梅/一三四六/漢詩文集)
    •     
    • 保元=保元物語(一二二〇頃か/軍記)
    •     
    • 方丈記(鴨長明/一二一二/随筆)
    •     
    • 北条五代記(三浦浄心/一六四一刊/軍記)
    •     
    • 宝物集(平康頼/一一七九頃/説話)
    •     
    • 放浪記(林芙美子/一九二八~二九/小説)
    •     
    • 牧民金鑑(荒井顕道〔編〕/江戸幕府の地方制度に関する法令集。一八五三年成立。)
    •     
    • 戊辰物語(東京日日新聞社会部/一九二八刊/回想集)
    •     
    • 法華義疏(聖徳太子〔撰か〕/七世紀前/仏教)
    •     
    • 法華義疏長保四年点(注算〔加点〕/一〇〇二/訓点資料)
    •     
    • 発心集(鴨長明/一二一六頃か/説話)
    •     
    • 坊っちゃん(夏目漱石/一九〇六/小説)
    •     
    • 歩兵操典(陸軍/一九二八刊/軍事)
    •     
    • 堀河百首=堀河院御時百首和歌(藤原公実・大江匡房・源俊頼〔ら詠〕/一一〇五~〇六頃/和歌)
    •     
    • 本草和名(深根輔仁〔著〕、多紀元簡〔校〕/九一八頃/本草)
    •     
    • 本朝無題詩(一一六二~六四頃/漢詩集)
    •     
    • 本朝文粋(藤原明衡〔編〕/一〇六〇頃/漢詩文集)
    •     
    • 本朝麗藻(高階積善〔編〕/一〇一〇か/漢詩集)
    •     
      
  •   
  • ま    
          
    • マイ・カー(星野芳郎/一九六一刊)
    •     
    • 毎月抄(藤原定家/一二一九/歌学)
    •     
    • 枕=枕草子(清少納言/一〇世紀終/随筆)
    •     
    • 満佐須計装束抄まさすけしょうぞくしょう(源雅亮/一一八四/有職故実)
    •     
    • 政基公旅引付(九条政基/一五〇一~〇四年の日記)
    •     
    • 増鏡(二条良基〔か〕/一三六八~七六頃/歴史物語)
    •     
    • 末燈鈔(親鸞〔著〕、従覚〔編〕/一三三三/仏教)
    •     
    • 饅頭屋本節用集(室町時代末/辞書)
    •     
    • 万代=万代和歌集(真観〔藤原家良とも〕/一二四八~四九/私撰集)
    •     
    • 万葉=万葉集(八世紀後/歌集)
    •     
    • 三河物語(大久保忠教/一六二六頃/軍記)
    •     
    • 水鏡(中山忠親〔か〕/一二世紀後/歴史物語)
    •     
    • 躬恒集みつねしゅう(凡河内躬恒/九二四頃/私家集)
    •     
    • 御堂関白記みどうかんぱくき(藤原道長/九九八~一〇二一年の日記)
    •     
    • 壬二集みにしゅう(藤原家隆/一二三七~四五/私家集)
    •     
    • 名義抄=類聚名義抄(辞書。使用した底本により「観智院本名義抄」〔一二四一年奥書〕、「書陵部本名義抄」〔一〇八一年頃成立〕などと示す。)
    •     
    • 妙好人伝(仰誓〔ら編〕/一八四二~五八刊/仏教、伝記)
    •     
    • 名語記(経尊/一二七五/辞書)
    •     
    • 名目鈔(洞院実熙/一四五七頃/有職故実)
    •     
    • 無名抄(鴨長明/一二一一頃/歌学)
    •     
    • 無名草子(一一九八~一二〇二頃/物語評論)
    •     
    • 紫式部集(紫式部/一〇一二~一七頃/私家集)
    •     
    • 紫式部日記(紫式部/一〇一〇頃か/日記文学)
    •     
    • 明月記(藤原定家/一一八〇~一二三五年の日記)
    •     
    • 明衡往来(藤原明衡/一一世紀中か/往来物)
    •     
    • 明治大正見聞史(生方敏郎/一九二六刊/回想集)
    •     
    • 明徳記(一三九二~九三頃か/軍記)
    •     
    • 明六雑誌(明六社発行/機関誌。一八七四年創刊、一八七五年終刊。)
    •     
    • 夫婦善哉めおとぜんざい(織田作之助/一九四〇/小説)
    •     
    • めし(林芙美子/一九五一/小説)
    •     
    • 芽むしり仔撃ち(大江健三郎/一九五八/小説)
    •     
    • 盲安杖もうあんじょう(鈴木正三/一六一九/仏教)
    •     
    • 蒙求抄(抄物。使用した底本により「古活字版蒙求抄」〔一五二九~三四年〕、「寛永刊本蒙求抄」〔一五二九年頃〕などと示す。)
    •     
    • 毛詩抄(抄物。使用した底本により「京大二十冊本毛詩抄」〔一五三五年頃〕、「古活字本毛詩抄」〔清原宣賢講、一七世紀前〕などと示す。)
    •     
    • 藻塩草(月村斎宗碩/一五一三頃/辞書)
    •     
    • モダン辞典(一九三〇刊/辞典)
    •     
    • 元輔集(清原元輔/九九〇頃/私家集)
    •     
    • 文徳実録=日本文徳天皇実録(藤原基経・菅原是善〔ら撰〕/勅撰史書。八七九年成立。収録記事は八五〇~八五八年。)
    •     
      
  •   
  • や    
          
    • 家持集(大伴家持/一一世紀前か/私家集)
    •     
    • 役者論語やくしゃばなし(八文字屋自笑〔編〕/一七七六刊/歌舞伎芸論)
    •     
    • 八雲御抄やくもみしょう(順徳天皇/一二四二頃/歌学)
    •     
    • 野獣死すべし(大藪春彦/一九五八刊/小説)
    •     
    • 康富記やすとみき(中原康富/一四一七~五五年の日記)
    •     
    • 大和=大和物語(九四七~九五七頃/歌物語)
    •     
    • 大和本草(貝原益軒/一七〇九刊/本草)
    •     
    • 遊楽習道風見(世阿彌/一四二三~二八頃/能楽書)
    •     
    • 結城氏新法度(結城政勝〔制定〕/一五五六/家法)
    •     
    • 雪国(川端康成/一九三五~四七/小説)
    •     
    • 夜明け前(島崎藤村/一九三二~三五刊/小説)
    •     
    • 謡曲ようきょく
    •       
              
      • 安宅あたか(一五一六年頃)
      •       
      • 烏帽子折えぼしおり(一四八〇年頃)
      •       
      • 鞍馬天狗くらまてんぐ(一四八〇年頃)
      •       
      • 舟弁慶(一五一六年頃)
      •       
      • 八島(一四三〇年頃)
      •       
          
    • 四座役者目録(観世元信/一六四六~五三/能楽書)
    •     
    • 吉野拾遺(隠士松翁〔か〕/一四世紀後/説話)
    •     
    • 輿地誌略(青地林宗〔訳〕/一八二六/外国地誌。〔原著者はヒュブナー〕)
    •     
    • 読=読本よみほん
    •       
              
      • 雨月物語(上田秋成/一七七六刊)
      •       
      • 近世説美少年録(曲亭馬琴/一八二九~三二刊)
      •       
      • 桜姫全伝曙草紙さくらひめぜんでんあけぼのぞうし(山東京伝/一八〇五刊)
      •       
      • 忠臣水滸伝(山東京伝/一七九九~一八〇一刊)
      •       
      • 椿説弓張月ちんせつゆみはりづき(曲亭馬琴/一八〇七~一一刊)
      •       
      • 南総里見八犬伝(曲亭馬琴/一八一四~四二刊)
      •       
      • 英草紙はなぶさそうし(都賀庭鐘/一七四九刊)
      •       
      • 春雨物語(上田秋成/一八〇八)
      •       
      • 本朝酔菩提全伝(山東京伝/一八〇九刊)
      •       
      • 昔話稲妻表紙むかしがたりいなずまびょうし(山東京伝/一八〇六刊)
      •       
          
    • 頼政集(源頼政/一一七八~八〇頃/私家集)
    •     
    • 夜の寝覚(〔伝〕菅原孝標女/一〇四五~六八頃/物語。別称「夜半の寝覚」)
    •     
      
  •   
  • ら    
          
    • 蘭東事始らんとうことはじめ(杉田玄白/一八一五/洋学。別称「蘭学事始」)
    •     
    • 俚言集覧(太田全斎/一七九七頃、〈増補〉一八九九/辞書)
    •     
    • りつ(藤原不比等〔ら〕/七一八/法制)
    •     
    • 流言蜚語(清水幾太郎/一九三七刊/評論)
    •     
    • 流行うらがえ史(うらべまこと/一九六五刊/風俗)
    •     
    • 霊異記=日本霊異記(景戒/八一〇~八二四/説話。訓釈部分は〈○○本訓釈〉として示す。)
    •     
    • 良寛歌(良寛/一八三五頃/和歌)
    •     
    • 良人の自白(木下尚江/一九〇四~〇六/小説)
    •     
    • 梁塵秘抄りょうじんひしょう(後白河法皇〔編〕/一一七九頃/歌謡)
    •     
    • 梁塵秘抄口伝集(後白河法皇〔編〕/一二世紀後/歌謡)
    •     
    • 令義解りょうのぎげ(清原夏野〔ら編〕/八三三/「養老令」の注釈。養老令本文や本注からの引用は七一八年とした。)
    •     
    • 令集解りょうのしゅうげ(惟宗直本/八六八/「養老令」の注釈。注のうち「古記」による場合、「古記」本文は七三八年、大宝令の引用部分は七〇一年とした。)
    •     
    • 隣語大方(一八世紀後/朝鮮でつくられた日本語学習書)
    •     
    • 林葉集(俊恵/一一七八/私家集)
    •     
    • 類聚国史(菅原道真〔撰〕/通史。八九二年成立か。)
    •     
    • 類聚名物考(山岡浚明〔編〕/一七八〇頃/類書)
    •     
    • 暦象新書(志筑忠雄〔重訳〕/一七九八~一八〇二/天文学。〔原著者はケール〕)
    •     
    • 檸檬レモン(梶井基次郎/一九二五/小説)
    •     
    • 連歌比況集(一五〇九頃/連歌論)
    •     
    • 蓮如御文章れんにょごぶんしょう(蓮如〔著〕、円如〔編〕/一四六一~九八/仏教。別称「御文」「御文章」)
    •     
    • 恋慕ながし(小栗風葉/一八九八/小説)
    •     
    • 連理秘抄(二条良基/一三四九奥書/連歌論)
    •     
    • 六帖詠草(小沢蘆庵/一八一一刊/歌集)
    •     
    • 六条修理大夫集(藤原顕季/一一二三頃/私家集)
    •     
    • 六波羅殿御家訓(北条重時/一三世紀中/家訓)
    •     
    • 六百番歌合(藤原良経〔ら詠〕、藤原俊成〔判〕/一一九三頃/和歌)
    •     
    • ロドリゲス日本大文典(ジョアン=ロドリゲス/一六〇四~〇八刊/語学、キリシタン)
    •     
    • 論語抄(抄物。使用した底本により「応永本論語抄」〔清原良賢講、一四二〇年成立〕、「足利本論語抄」〔清原枝賢・清原国賢著、一六世紀成立〕などと示す。)
    •     
      
  •   
  • わ    
          
    • 和英語林集成(初版)(ヘボン/一八六七刊/辞書)
    •     
    • 若い人(石坂洋次郎/一九三三~三七/小説)
    •     
    • 吾輩は猫である(夏目漱石/一九〇五~〇六/小説)
    •     
    • 和漢三才図会(寺島良安/一七一二序/百科事典)
    •     
    • 和漢朗詠=和漢朗詠集(藤原公任〔撰〕/一〇一八頃/歌謡)
    •     
    • 和訓栞(谷川士清〔編〕/一七七七~一八六二刊/辞書)
    •     
    • 和玉篇わごくへん(一五世紀後/辞書)
    •     
    • 和名抄=和名類聚抄(源順/九三四頃/辞書。使用した底本により「二十巻本和名抄」、「十巻本和名抄」などと示す。)
    •     
    • わらんべ草(大蔵虎明/一六六〇/狂言論)
    •     
      
16. 編集後記

 『精選版 日本国語大辞典』は、『日本国語大辞典 第二版』の成果をもっとも効果的に凝縮した形で全三巻に収録する、という企図のもとに編集された辞典です。

 編集後記のはじめに、この『精選版』の親にあたる日本最大の国語辞典『日本国語大辞典』について、その歴史的経過を簡単にご説明して、その後に『精選版 日本国語大辞典』の編集・製作過程の概略をたどることにいたします。

   *

I 『日本国語大辞典』(初版)について

 『日本国語大辞典』(初版)は、昭和三六年(一九六一)から企画が開始され、同四七年(一九七二)に第一巻を刊行、全二〇巻が完結したのは同五一年(一九七六)でした。

 編集顧問は、金田一京助・佐伯梅友・新村出・時枝誠記・西尾実・久松潜一・諸橋轍次・山岸徳平 の諸先生、

 編集委員は、市古貞次・金田一春彦・見坊豪紀・阪倉篤義・中村通夫・西尾光雄・林大・松井栄一・馬淵和夫・三谷栄一・山田巖・吉田精一 の諸先生です。

 収録語数は約四五万項目で、上代から現代に至る数万の文献から、約七五万の実例を採録しました。語の解説と用例だけではなく、補注・方言・語源説・発音・古辞書といった欄を設け、また、歴史的な典拠のあるものを中心として多数の図版を収録し、多角的な視点から日本語の姿を知ることができるように努めました。

 その後、全二〇巻の内容をそのままに縮刷した『縮刷版』(全一〇巻)が、昭和五四年(一九七九)から同五六年(一九八一)にかけて刊行されました。

II 『日本国語大辞典 第二版』について

 『日本国語大辞典』(初版)刊行後、それをもとにした種々の辞典を企画・編集しつつ、そこでの成果を来たるべき『第二版』に還元する、という計画が実施されていきました。

 『小学館国語大辞典』『故事俗信ことわざ大辞典』『日本方言大辞典』『言泉』『現代国語例解辞典』『現代漢語例解辞典』『日本名言名句の辞典』『中国名言名句の辞典』『日本秀歌秀句の辞典』『使い方の分かる類語例解辞典』『例文仏教語大辞典』『例文で読むカタカナ語の辞典』といった辞典類、また、『色の手帖』『文様の手帖』などの「手帖シリーズ」や、『四字熟語の読本』『ことわざの読本』などの「読本シリーズ」の編集過程で行なった、新たな語彙の採集・語釈の見直し・用例の採集などの作業は、すべて『日本国語大辞典 第二版』に向けての準備作業でもあった、と言えます。

 さらに、活版で印刷された初版の文字データを、図書印刷株式会社のOCR(光学的文字読み取り装置)によって電子データ化する作業を昭和六二年(一九八七)から約一年半を費やして行ない、文字情報を電子的に扱う準備が完了しました。

 『日本国語大辞典 第二版』の編集委員会が発足したのは、平成二年(一九九〇)のことです。刊行開始は平成一二年(二〇〇〇)の一一月、全一三巻が完結したのが翌年の一二月でした。また、「漢字索引」「方言索引」「出典一覧」を収録した「別巻」は、平成一四年(二〇〇二)一二月に刊行されました。

 編集委員は、北原保雄・久保田淳・谷脇理史・徳川宗賢・林大・前田富祺・松井栄一・渡辺実 の諸先生です。

 収録語数は初版より五万語多い約五〇万項目、用例数は、初版より二五万例多い約一〇〇万例となりました。また、初版にはなかった「語誌」「表記」「同訓異字」「上代特殊仮名遣い」欄を新設し、方言欄や発音欄も全面的に改訂を施しました。もちろん、本文の解説についても、特に基礎語や助詞助動詞などを中心に見直し、百科項目の情報も最新のものに改めました。

III 『精選版 日本国語大辞典』について

 『第二版』の刊行中から、多数の用例を根拠とした歴史主義の国語辞典を、コンパクトな形態にまとめて、より多くの方々にご利用いただくことはできないものか、という意見が社内外から出ていました。検討の結果、「全三巻・三〇万項目・三〇万用例」という規模で、『日本国語大辞典』の成果を凝縮した国語辞典を刊行する、という結論に達し、『精選版 日本国語大辞典』の編集作業が始まったのは平成一五年(二〇〇三)のことでした。

 まず、五〇万項目から残すべき三〇万項目を選び出す、立項の作業を行ないました。小社の『大辞泉』をはじめとする一冊本の大型国語辞典は、だいたい二二万から二三万項目が収録されています。また、『日本国語大辞典』(初版)を親として編集された『小学館国語大辞典』の収録語数は二五万語です。それらの収録見出しを参照しつつ、「広い時代にわたって多く使われたと思われる言葉」を優先的に選び出す、という方針によって三〇万項目を選定しました。

 次に行なったのは、それぞれの項目をひとつずつ検討して、残す用例を決定する、という作業です。この過程で、語釈の文章を短くしたり不具合を調整したり、という作業も併せて行ないました。各項目を定められた分量の中に収めることはもちろんですが、必要な情報を最も効果的に残すためには、辞典編集のベテランの経験がものを言います。この作業は、『日本国語大辞典』(初版)以来お世話になっている方々に、多大なご協力を仰ぎました。

 『第二版』からの項目の選定と分量調整、内容の再検討を行ないつつ、並行して新項目の立項作業と執筆作業を進めました。『精選版』の新項目は、大きく分けて三つに分類されます。

1 日常的な言葉なのに、今まで国語辞典になかった語。
2 新組織や新自治体名など。
3 ここ数年登場した新語やカタカナ語。

1については、可能な限り実際の用例を添えるように努めました。2については、いわゆる「平成の大合併」の時期と編集期間が重なったのですが、時間的に可能な限り対応しました。新しい自治体名を掲載するのみではなく、解説内に出てくる自治体名も新しいものに変更しています。また、省庁の再編成や、新しい大学の開設・名称変更・統合などにも対応するように努めました。新項目の総数は、約一五〇〇項目です。

 さらに、『第二版』刊行以降に採集された用例を、約五〇〇〇例新たに収録しました。初版と第二版の編集委員である松井栄一先生が提供してくださった用例、初版以来の協力者が定期的に提供してくださる用例の他に、インターネットの辞書・事典検索サイト「ジャパンナレッジ」内の「日国友の会」というフォーラムで、一般の方々から公募した用例を多数収録できたことを、ここに特筆しておきたいと思います。第二版の編集委員である故・徳川宗賢先生は、ご生前、折に触れ、「日国友の会」を結成して、広く読者の皆様から日本語に関する情報の提供をお願いしたらどうか、とおっしゃっていました。徳川先生の遺志を継いでネット上で開設された「日国友の会」には、すでに数万の用例が読者の方々から寄せられています。なお、「日国友の会」のURLは http://japanknowledge.com/tomonokai/ です。

 以上の要素を五十音順に配列して、初校、再校、三校…とゲラを出して校正や内容調整を行なう、という作業は従来通りのものです。各段階で複数の目による内容の検討が行なわれたことは言うまでもありません。百科項目については、各分野の専門家の校閲を経て内容を最新の情報に改めました。

 本文の内容が固まってきたところで、漢字索引の作成を行ないました。『第二版』の別巻とほぼ同じ仕様で、漢字から始まる項目を検索できるようになっています。索引のデータ処理は、図書印刷株式会社が担当されました。

 『精選版 日本国語大辞典』は、装幀・レイアウト・造本・用紙といった要素にも最大限の努力を払っています。
 装幀は菊地信義氏、本文レイアウトは栗原靖子氏が担当されました。
 造本については、一巻につき二〇〇〇ページを超える書籍で「角背」を実現するために、牧製本印刷株式会社の方々に特別な工夫を凝らしていただきました。
 本文用紙は、なるべく軽く薄く、それでいて丈夫で裏写りのしない用紙を、という編集部の要望に応えて、三島製紙株式会社が特漉用紙を開発されました。

 こうして、さまざまな分野の多くの方々のご協力を得て、今ここに『精選版 日本国語大辞典』全三巻が刊行されます。この編集後記の最後に、ご協力いただいた方々のお名前を掲げて、深い感謝の意を表します。

 

   小学館 国語辞典編集部


 

 

【デジタルデータ処理・データベース構築と管理など】
  木下紀美子 株式会社ディジタルアシスト 図書印刷株式会社

【原稿執筆・原稿調整・内容検討・専門検討など】
  秋本克子 阿部泰久 奥野千弓 神田龍之介 神達輝子
  有限会社玄冬書林 坂谷光則 滝口和子 津野熊総一郎
  寺田智美 長野伸江 中村裕 仁藤敦史 八尾師誠 濱田秀伯
  林みどり 牧野晶 松井栄一 松村尚志 松本旬子 南潤模
  宮谷聡美 森田妙子

【校正】
  有限会社玄冬書林 滝口和子 林みどり 牧野昭仁 牧野晶
  山崎千恵子

【出典検討】
  児島さくよ 村山のぞみ 吉田暁子

【用例提供等】
  松井栄一 中西幹根 小林祥次郎
(以下、「日国友の会」会員)
  安部清哉 飯間浩明 池田恒巳 板倉俊 岩田久二彦 上柴公二
  上原徹三 薄井行雄 榎本進 逢坂剛 大多和伴彦 大塚秀明
  大原望 岡島昭浩 小野正弘 梯映一 加藤宣夫 金川浩
  神永曉 ガリー=トム 河田貴一 岸塚正昭 北野隆志
  小海秀純 小林尚代 小谷野敦 小山仁志 近藤泰弘
  境田稔信 佐々江孝史 佐竹弘行 佐藤貴裕 佐藤宏 塩田雄大
  肖勇 杉野実 鈴木こずえ 高木亮一 高橋雅樹 武井和人
  田中弘之 田村隆 中島次郎 長野伸江 中村道広 中村盛次
  西沢たけみち 保坂秀子 牧野紀之 宮島達夫 村井康司
  森田康夫 安田尚道 矢野寛治 山本雅俊 吉川政雄 吉田暁子
  米谷隆史
(「日国友の会」サイト管理)有限会社キゴウラボ

【索引データ処理・索引校正】
  図書印刷株式会社 有限会社せきれい舎

【図版】
  石井謙治 井上千賀子 井上宏 河野貞治 須貝稔

【装幀】
  菊地信義

【本文レイアウト】
  栗原靖子

【組版・印刷】
  図書印刷株式会社

【本文用紙】
  三島製紙株式会社

【製本】
  牧製本印刷株式会社

【表紙クロス】
  ダイニック株式会社

【表紙・ケース箔】
  株式会社ミクロ商会

【製函】
  株式会社博進紙器製作所

 

(以下、小学館『精選版 日本国語大辞典』担当者)
【編集】 大島史洋 香川佳子 香藤裕紀 金川浩 神永曉
  佐藤憲正 佐藤宏 宍戸すみ子 藤波誠治 松中健一
  松村加寿江 村井康司 森田康夫

【制作】 池田靖 粕谷裕次 金田玄彦 久保哲郎 速水健司
  横山肇

【宣伝】 下河原哲夫 中沢裕行

【営業】 秋山豊 栗原弘 森田義久
(小学館PS)新井保宏 池田慎介 伊端永人 加藤達美
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精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典 (C)Shogakukan Inc.
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