ヤフー井上雅博代表取締役社長(左)とeBayメグ・ウィットマン代表取締役社長兼CEO(右)
ヤフー井上雅博代表取締役社長(左)とeBayメグ・ウィットマン代表取締役社長兼CEO(右)
[画像のクリックで拡大表示]
セカイモンはYahoo!オークションのIDで利用可能
セカイモンはYahoo!オークションのIDで利用可能
[画像のクリックで拡大表示]
機械翻訳ながら、eBayの商品紹介ページを日本語で閲覧し、入札できる
機械翻訳ながら、eBayの商品紹介ページを日本語で閲覧し、入札できる
[画像のクリックで拡大表示]

 ヤフーと米eBayは2007年12月4日、両社のネットオークションサービスを連携させることで合意した。両社のユーザーが互いに入札し合う環境を今後3段階に分けて構築する。

 第1段階としてヤフーは同日、同社の「Yahoo!オークション」のユーザーIDで利用できるオークションサービス「セカイモン」を開設(実際の運営は、業務を委託した代行業者ショップエアライン)。国内のユーザーでも、米eBayが世界各国で提供するオークションに入札できるようにした。

 セカイモンは、eBayの商品紹介ページを日本語化した上で掲載する。入札するとeBayで入札したものと見なされる。国内ユーザーが落札した場合、ショップエアラインがeBayユーザーとして代行する形になる。その後、国際送料や関税、代行手数料などを落札額に上乗せしてショップエアラインがユーザーに請求する。代行手数料は落札額の15%。決済手段としては、クレジットカードかオンライン決済「PayPal」のいずれかを選べる。決済通貨は日本円で、決済時の為替レートに基づき落札額を算出する。

 第2段階では、Yahoo!オークション上でセカイモンの商品を閲覧できるようにする。2008年3月末までに、Yahoo!オークションに出品された商品とセカイモンの商品が同列に並び、ユーザーが比較できる環境を整える。

 第3段階はeBayのオークションサービス上でYahoo!オークションの商品を紹介し、落札できるようにする。これは2008年末まで進めたい考えで、実現すればYahoo!オークションのユーザーは、国内外の幅広いユーザーに入札の門戸を広げられる。

 eBayは1999年に日本でサービスを開始したものの、業績不振から2002年に撤退した経緯がある。今回、間接的ではあるものの再上陸を果たしたことになる。