イオン ツルハHD株 香港の投資ファンドから取得の方向で交渉

流通大手のイオンは、ドラッグストア大手のツルハホールディングスの株式を香港の投資ファンドから取得する方向で交渉に入ることを決めました。交渉次第では、ツルハがイオンの傘下に入り、グループで2兆円規模のドラッグストア連合が誕生する可能性もあります。

発表によりますと、イオンは香港の投資ファンド「オアシス・マネジメント」が保有するツルハホールディングスの株式を取得することで、独占的に交渉を始めるということです。

会社によりますと、オアシスはおよそ13%のツルハの株式を保有していて、取得する株式の数や金額、それに時期などは、今後の協議で検討していくとしています。

イオンは現在、ツルハとの資本業務提携を通じ、13%余りのツルハの株式を保有していますが、今回の交渉で、オアシス側からすべての株式を取得した場合には、合わせて26%を超える大株主となり、ツルハが持ち分法適用会社としてイオンの傘下に入る可能性もあります。

株式取得の交渉に入る理由についてイオンは、「ツルハとの資本業務提携に基づく関係の維持・強化につながると考えた」とコメントしています。

イオンは、売り上げで1兆円を超えるドラッグストア最大手のウエルシアホールディングスを傘下に収めていて、ツルハを含めると売り上げで2兆円規模となる巨大ドラッグストア連合が誕生する可能性もあるだけに、交渉の行方が注目されます。

ツルハHD「コメントする立場ではない」

ツルハホールディングスは、NHKの取材に対し「コメントする立場ではない」としています。