東京 渋谷区 澤田副区長が辞職 チャットで区議中傷の書き込み

渋谷区の澤田伸副区長が、区の職員向けのチャットで特定の区議会議員について「ブタ」などと中傷する書き込みをしていたことがわかり、澤田氏は責任をとって8日、副区長を辞職しました。

渋谷区議会の議員会派、立憲・国民渋谷議員団の桑水流弓紀子区議らは、7日、都内で会見しました。

この中で桑水流区議らは、渋谷区の澤田副区長が6月から7月中旬の間、区職員およそ120人が閲覧できるチャットで、桑水流区議や所属する委員会に対し「ブタ」や「バカの集まり」などと書き込んでいたことを明らかにしました。

先週、複数の区議に対して匿名の告発があり、議員団が区に確認したところ、事実と認めたということです。

澤田氏は大手広告会社を経て、平成27年に副区長に就任し、現在2期目です。

この問題を受けて、8日、長谷部健区長が会見を開き、澤田氏から辞職願が提出され、受理したと明らかにしました。

長谷部区長は「不用意な書き込みで、区職員の模範となるべき立場の発言としては、極めて自覚と配慮に欠ける発言といわざるをえない。まことに申し訳ございませんでした」と謝罪しました。

区では、ほかにも不適切な書き込みがなかったかどうかの調査を進めるということです。

国民 玉木代表「謝罪と厳正な処分を求める」

桑水流弓紀子区議が所属する国民民主党の玉木代表は、記者会見で「党の代表として厳重に抗議する。断じて許されない行為で、副区長本人からの桑水流氏に対する謝罪と、渋谷区長が厳正な処分を行うことを求めたい。ほかの議員や職員に対して、同じようなパワハラ的な言動がなかったかどうか、調査を厳正に行うことも求めたい」と述べました。