政府 ウクライナ隣国モルドバに10億円規模の医療機器支援決定

ロシア軍の侵攻を受けて、ウクライナから多くの避難民を受け入れているモルドバを支援するため、政府は人工透析装置など医療機器を提供する10億円規模の無償資金協力を決めました。

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻以降、隣国のモルドバは、UNHCR=国連難民高等弁務官事務所によりますと、8月1日時点で50万人を超える避難民を受け入れていますが、医療資源の不足が指摘され、日本政府は調査団を派遣して、現地にどんな支援が必要か調べてきました。

その結果、首都キシナウの5つの公的医療機関に対し、人工透析装置や手術用の機器、がん治療のための内視鏡など、医療機器を提供する10億円規模の無償資金協力を行うことを決めました。

また、JICA=国際協力機構の医療分野の専門家を派遣し、技術的なサポートも行うとしています。

政府は引き続きモルドバに対して支援を行い、避難民の医療サービスの改善や、生活水準の向上につなげたいとしています。