ウクライナに防弾チョッキなど提供 航空自衛隊の輸送機が出発

ロシアから軍事侵攻を受けているウクライナに防弾チョッキとヘルメットを送るため、航空自衛隊の輸送機が鳥取県の基地から出発しました。

政府は、ウクライナからの要請を踏まえ、防弾チョッキやヘルメット、それに防寒服や非常用の食料など、自衛隊が持つ防衛装備品や物資の提供を進めています。

今月8日に最初の輸送機が出発したのに続いて、鳥取県境港市にある航空自衛隊美保基地のC2輸送機で防弾チョッキとヘルメットを送り届けることになり、10日、積み込み作業が行われました。

そして午後4時ごろ、パイロットや整備員など18人の隊員が乗った輸送機が、ほかの隊員らに見送られながら基地を離陸しました。

「防衛装備移転三原則」では、「紛争当事国」への武器の提供は認められていませんが、ウクライナは国連安保理の措置の対象になっていないため提供は可能で、政府は殺傷能力のない装備品にかぎって提供する方針です。