防護服不足 代用に雨がっぱ寄付の呼びかけに1万枚以上届く

防護服不足 代用に雨がっぱ寄付の呼びかけに1万枚以上届く
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新型コロナウイルスの感染拡大で、大阪の医療現場では医師や看護師などが使う防護服が不足しています。大阪市の呼びかけに応じて市民から代わりに使う雨がっぱの寄付が相次いでいて、寄付の申し出は10万着分に上っています。
感染拡大によって医療現場では防護服が不足しており、大阪市の松井市長は14日、市民に対し、代わりに使う雨がっぱを寄付するよう呼びかけました。

これに対して、市民からは15日までに1万枚余りの雨がっぱが寄付されました。

16日午前中も郵送や持ち込みなどで大量に届いていて、寄付の申し出は10万着分に上っているということです。

市が寄付を呼びかけているのは、新品で大人用の雨がっぱで、形やサイズ、色は問わず、大阪府内の医療機関に届けられる予定だということです。

大阪市内の職場に勤務する64歳の男性は、市役所を訪れて「在宅勤務中ですが週に1回の会議で近くの職場に来たので、家にあった雨がっぱを持ってきました。少しでも役に立ててほしいです」と話していました。

問い合わせは、大阪市健康局総務課で、電話番号は06-6208-9892です。

USJ 園内販売の雨がっぱを無償提供

医療現場で防護服が不足しているとして、大阪市の松井市長が雨がっぱの寄付を呼びかけたことを受けて、大阪のテーマパーク、USJ「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」も、園内で販売していた雨がっぱを無償で提供することを決めました。

USJが提供するのは、園内で1着400円で販売している雨がっぱです。

「ジョーズ」や「ジュラシック・パーク・ザ・ライド」など、激しい水しぶきがかかるアトラクションを利用する人に販売しています。

色は透明で絵柄などが入っていないもので、数千着分の用意があるということです。

多くの取り引き先やファンから雨がっぱを提供するよう提案を受けたということで、USJは「現在、営業できない状況だが、感染拡大を防止するために協力していきたいと考え、提供を決めた」としています。