岩手大学が獣医学部新設を計画 再来年4月の発足目指す

岩手大学は、獣医学部を再来年発足させる計画で、文部科学省と協議を進めています。

岩手大学によりますと、獣医学部は今の農学部の「共同獣医学科」を改組し、学部として昇格させる計画で、再来年4月の発足を目指すとしています。

ウシやブタなど家畜の獣医師が不足するなか、人材育成を強化するとともに、学部として独立することで、カリキュラムの編成などを迅速にしたいとしています。

岩手大学は現在、人文社会科学部と教育学部、理工学部、それに農学部の4つの学部があり、新しい学部が設置されれば1977年以来、およそ50年ぶりです。

大学はあわせて、理工学部と農学部の改組も検討していて、理工学部は現在の3つの学科を1つに、農学部は6つの学科を4つに再編するとしています。

ただ、理工学部では学科は1つになりますが、学科の中に設けているコースは改組後も現在と同じ8つで、カリキュラムを見直して新たに作るコースもあるということです。

現在、文部科学省と協議を進めているということで、最終的な決定は来年の8月から9月ごろになる見通しだとしています。

岩手大学は「獣医学部の新設を通して、東日本での獣医師の育成を先導し、牽引する役割を担っていきたい」としています。