日本シリーズ“関西対決”に期待高まる 記念乗車入場券は完売

日本シリーズで阪神とオリックスによる“関西対決”が実現することを記念して、阪神電鉄は両チームのロゴが入った乗車券と入場券のセットを数量限定で販売しました。
すでに完売したということです。

阪神電鉄には、阪神とオリックス、それぞれの本拠地の最寄り駅となっている阪神本線の「甲子園駅」と阪神なんば線の「ドーム前駅」があります。
これにちなみ、阪神電鉄は記念の乗車券と入場券のセットを数量限定で販売しました。
甲子園駅とドーム前駅を結ぶ片道切符2枚とそれぞれの駅の入場券2枚の4枚セットで、両チームのロゴが入っています。
阪神電鉄の6つの駅で22日から1セット1800円で販売され、このうち大阪梅田駅ではセットを買い求める人が50人ほどの列を作っていました。
購入した50代の男性は「けさ販売されていると知って慌てて来たので、買えてうれしいです。一生の宝物にします」と話していました。
また、30代の女性は「セットを手にしたらドキドキしました。“関西ダービー”の実感が湧いてきます」とうれしそうに話していました。
阪神電鉄の広報担当の飯塚研一さんは、「阪神なんば線が開業して初めての日本シリーズの関西対決なので、少しでも盛り上げられればと思い販売しました。たくさんの方が購入してくれてありがたいです」と話していました。
このセットは23日午後2時までに完売したということで、追加の販売については未定だとしています。

【阪神応援の商店街は】
阪神が9年ぶりの日本シリーズ進出を決めたことを受けて、熱狂的なファンが多い兵庫県尼崎市の商店街では日本一を期待する声が聞かれました。
尼崎市の「中央三丁目商店街」では、阪神の勝利を願って、それぞれの店に「日本一を応援」などと書かれた紙が貼り出されています。
このうち、おもちゃ店では阪神が日本一になれば38年ぶりとなることにちなんで、ぬいぐるみを38パーセント引きの価格で販売していました。
熱狂的な阪神ファンで、「トラのおばちゃん」として尼崎市で有名な飲食店経営の引田孝子さん(79)は「阪神のことは命をかけて応援しています。59年ぶりの関西勢対決ですが、絶対に優勝してほしいです」と話していました。
商店街の寺井利一 理事長は「弱い時も強い時も変わらず商店街をあげて阪神を応援してきました。ぜひ日本一になってもらい、記念セールを開催したいです」と話していました。

【オリックス日本一へ デパートで記念セール】
プロ野球、オリックスが3年連続の日本シリーズ進出を決めたことを受けて、大阪のデパートでは記念のセールが行われています。
オリックスは、2004年(平成16年)に近鉄バファローズと合併していることから、近鉄百貨店では関西を中心とする各店舗で22日から記念のセールを始めました。
このうち、大阪・阿倍野区の「あべのハルカス近鉄本店」では、売り場に「いざ日本一へ」と書かれたポスターが貼られ、食料品や洋服などが安いものでは3割引きから5割引きで販売されています。
店内は多くの買い物客でにぎわい、値引きされた商品を次々に買い求めていました。
セールはオリックスと阪神、どちらかの日本一が決まるまで続けるということです。
10年前からオリックスのファンだという大阪・和泉市の50代の女性は「オリックスの日本シリーズ進出が決まった時は息子と跳ね上がるほど喜びました。絶対に日本一になってほしいです」と話していました。
近鉄百貨店営業政策部の坊賢一 課長は「日本一のセールに向けても準備しています。59年ぶりの関西勢どうしの勝負がとても楽しみです」と話していました。