【隆の里から稀勢の里へ】ボロボロになるまで辞められなかった師匠・鳴戸親方 散り際を問われる横綱の宿命 (2/2ページ)

2017.01.28

横綱とは、常に引退を意識しなければならない地位でもある
横綱とは、常に引退を意識しなければならない地位でもある【拡大】

  • <p>2004年3月、十両昇進を決めた稀勢の里(右=当時は萩原)を祝福する鳴戸親方</p>

 「オレだって潔く辞めたかった。だから師匠(元横綱初代若乃花)に3回、引退を申し出たけど、許してもらえなかった。横綱は自分の事情だけで辞めるものではないといわれてね。当時、元気な横綱は千代の富士1人だったんだ。でも、3回目にもう相撲を取れませんと言ったとき、師匠の目から涙が一筋こぼれ、わかった、これから理事長に許しをもらってくる、と言ってくれたんだよ。あの師匠の涙で救われたな」

 横綱の昭和以降の引退平均年齢は32歳代。稀勢の里は横審が横綱昇進にゴーを出した直後の記者会見で「体も気持ちも元気。まだまだこれから強くなる」と話したが、残された時間は多くないと思った方がいい。遠からず土俵を去る決心をしなければいけないときがくる。そのとき、どんな顔で、どんなドラマを演じるか。最後までしっかり見届けようじゃありませんか。 (大見信昭) =おわり

 

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