オヤジは月9よりも金8のほうがいい。
まして、熟女コンビの名取裕子と麻生祐未が帰ってきたとあっては見ないわけにいかない。
2014年4月期の『マルホの女 保険犯罪調査員』(テレビ東京系)で凸凹コンビを演じたこの2人が、今季の『特命刑事 カクホの女』(同)では舞台を警察に移し、再びタッグを組んでいる。
まずタイトルがいい。
「マルサの女」をもじった「マルホの女」の、「マル」を「カク」へともう一ひねりした結果、刑事ドラマのクライマックスでいつも聞かれるせりふ「カクホ(確保)!」にたどりついた。これ、意外とコロンブスの卵かもしれない。
2人の年齢についてはあえて記さないが、どちらもオヤジとさほど変わらない。“同窓会気分”で“安心”して見られるドラマは絶対必要だ。それが刑事ドラマなら、なおいい。
警視庁でずっと内勤だった人事畑のエリート警官(名取)がありえない形で神奈川県警に刑事として異動になる。そこでコンビを組むことになる相手がたたき上げの女性刑事(麻生)。だが、名取はある“特命”を帯びていた…。
ところで、女優、麻生祐未の本名は「奥村由美」。歌手、奥村チヨのめいだという。その事実を恥ずかしながら先月、初めて知った。けっこう有名? 確かに言われてみれば叔母とめい、似てる!?
ところが、松がまだ明けないうちに残念なニュースが聞こえてきた。
「奥村チヨ、今年いっぱいで歌手活動卒業!」
1965年のヒット曲「ごめんネ…ジロー」、さらにNHK的にはヤバイ69年の「恋の奴隷」。圧倒的な色気で、十数年前、ちょうど今の麻生祐未と同じぐらいの年齢で『思い出のメロディー』に出演した際も現役バリバリ。「今年いっぱい」というから、今夏の『思い出のメロディー』はぜひ出てほしい。(新橋のネクタイ巻き)