2022年世界で最もヒットした曲・アルバム Top 10


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IFPI(国際レコード産業連盟)は2023年3月28日、2022年における全世界のアルバム売上数をランキング化した「グローバル・アルバム・セールス・チャート」や、アルバムのストリーミング数を集計しランキング化した「グローバル・ストリーミング・アルバム・チャート」など発表し、これにより2022年の世界年間チャート全てを明らかにした。

シングル

主要年間チャートは今回からトップ20まで発表され、2022年に最もヒットした曲ランキング「グローバル・シングル・チャート 2022」(原題:IFPI Top 10 Global Singles 2022)では、ハリー・スタイルズ(Harry Styles)の世界的ヒット曲「As It Was」が首位を獲得、2022年のIFPIグローバル・シングル賞(IFPI Global Single Award)を受賞した(IFPI)。ハリー・スタイルズはワン・ダイレクション(One Direction)のメンバーとして2013年にIFPIグローバル・レコーディング・アーティスト賞及びグローバル・アルバム賞を受賞しているが、この賞は初受賞となる。

このチャートは、2022年1月1日から12月31日まで1年間の全世界におけるストリーミング数(有料サブスクリプション、広告型プラットフォームを含む)、デジタル・ダウンロード数など全てのデジタル・フォーマットを対象に、独自の比重に基づきストリーミング数に換算し集計、そのストリーミング再生数の相当数でランキング化したもの。

「As It Was」は、第65回グラミー賞主要部門「年間アルバム賞」含む3部門で受賞、第43回ブリット・アワード主要部門「年間英アルバム賞」を受賞した3rdアルバム『Harry’s House』のリード・シングルとして2022年4月1日にリリース。米ビルボード総合ソングチャート「Billboard Hot 100」で「Sign of the Times」に続いて自身2曲目の全米首位となった「As It Was」は、通算15週の首位(※2022年4月16日付, 30日付-5月7日付, 6月4日付-25日付, 7月9日付-23日付, 9月3日付-10月1日付)を記録し、イギリス人のアクトとして「Hot 100」で最長首位記録を達成した。また「Hot 100」の歴代最長首位曲ランキングでは、リル・ナズ・X(Lil Nas X)の「Old Town Road」(19週)、マライア・キャリー(Mariah Carey)とボーイズIIメン(Boyz II Men)の「One Sweet Day」(16週)、ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)を迎えたルイス・フォンシ(Luis Fonsi)とダディー・ヤンキー(Daddy Yankee)の「Despacito」(16週)に続いて、史上4番目に多く首位を獲得した曲となった。

また全英シングルチャートで「Sign of the Times」に続いて自身2曲目の全英首位となった同曲は、10週連続の首位を記録(2022年4月14日付-6月16日付)、2022年年間全英シングルチャートで首位となった。

「グローバル・シングル・チャート 2022」ではイギリス勢が活躍し、グラス・アニマルズ(Glass Animals)の「Heat Waves」が第2位、エド・シーラン(Ed Sheeran)の「Shivers」が第7位、「Bad Habits」が第10位、デュア・リパとダベイビー(DaBaby)の「Levitating」が第12位、アデル(Adele)の「Easy On Me」が第13位となった。またエルトン・ジョン(Elton John)のクラシカルなヒット曲をマッシュアップしデュア・リパ(Dua Lipa)を迎えたリミックス「Cold Heart (PNAU Remix)」が第4位、さらにケイト・ブッシュ(Kate Bush)の1985年曲「神秘の丘」(原題:Running Up That Hill – A Deal With God )がNetflixドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』の劇中で使用されたことで世界的に話題を呼び、第16位を記録した。

主にスペイン語による曲がこのチャートでは今回最多となる4曲ランクインし、プエルトリコのトップスター、バッド・バニー(Bad Bunny)の「Tití Me Preguntó」が第11位、プエルトリコのチェンチョ・コルレオーネ(Chencho Corleone)とのコラボ曲「Me Porto Bonito」が第9位。またプエルトリコのスター、ファルッコ(Farruko)は「Pepas」で第18位となり同チャート初ランクイン、さらにコロンビアのスター、カロルG(Karol G)の「PROVENZA」が第20位となり同チャート初ランクインとなった。

IFPIのCEO フランシス・ムア氏(Frances Moore)はこのチャートの発表に際して次のようにコメント。「ハリー・スタイルズ、そして彼のチームの皆さん、IFPIグローバル・シングル賞の受賞おめでとうございます。10年前にIFPIグローバル・レコーディング・アーティスト・チャートを開始した時、ハリー・スタイルズはワン・ダイレクションのメンバーとしてIFPIアワードを初受賞しました。ですので今年、彼の非常に素晴らしいシングル”As It Was”に賞を贈ることを光栄に思います。この曲は世界中の数多くの音楽ファンにとって2022年のサウンドトラックとなるものでした」。

「今回実に多様性に富んだ曲のグローバル・シングル・チャートとなり素晴らしく思います。数多くの新曲、そして新解釈となるクラシカルな曲もあるなかで、引き続き2022年に人気を集め続けた前年のヒット曲もありました。こうしたことは、レコード会社が世界中の音楽ファンに多様な音楽へのアクセスを確かにする新たな方法を見つけることに尽力していることを示しています」。

IFPIグローバル・シングル・チャート 2022

アーティスト再生数相当
1位ハリー・スタイルズ
Harry Styles
As It Was22.8億
2位グラス・アニマルズ
Glass Animals
Heat Waves17.5億
3位ザ・キッド・ラロイ&ジャスティン・ビーバー
The Kid LAROI and Justin Bieber
STAY17.4億
4位エルトン・ジョン&デュア・リパ
Elton John and Dua Lipa
Cold Heart (PNAU Remix)13.4億
5位ザ・ウィークエンド
The Weeknd
Save Your Tears13.2億
6位イマジン・ドラゴンズ
Imagine Dragons & J.I.D
Enemy12.6億
7位エド・シーラン
Ed Sheeran
Shivers12.3億
8位ゲイル
GAYLE
abcdefu12.2億
9位バッド・バニー&チェンチョ・コルレオーネ
Bad Bunny & Chencho Corleone
Me Porto Bonito12.1億
10位エド・シーラン
Ed Sheeran
Bad Habits12.0億
11位バッド・バニー
Bad Bunny
Tití Me Preguntó11.4億
12位デュア・リパ feat.ダベイビー
Dua Lipa
Levitating (feat. DaBaby)11.1億
13位アデル
Adele
Easy On Me10.3億
14位ザ・ウィークエンド
The Weeknd
Blinding Lights10.1億
15位リル・ナズ・Xジャック・ハーロウ
Lil Nas X and Jack Harlow
INDUSTRY BABY10.1億
16位ケイト・ブッシュ
Kate Bush
Running Up That Hill (A Deal With God)10.0億
17位映画『ミラベルと魔法だらけの家』
Encanto Cast
We Don’t Talk About Bruno9.5億
18位ファルッコ
Farruko
Pepas9.4億
19位ジャック・ハーロウ
Jack Harlow
First Class9.2億
20位カロルG
Karol G
PROVENZA9.2億
※現地時間2023年2月23日発表
※出典:”Harry Styles wins IFPI Global Single Award for As It Was” – IFPI
※IFPI「グローバル・シングル・チャート 2022」(原題:IFPI Top 10 Global Singles 2022)は、2022年1月1日から12月31日まで1年間の全世界におけるストリーミング数(有料サブスクリプション、広告型プラットフォームを含む)、デジタル・ダウンロード数など全てのデジタル・フォーマットを対象に独自の比重に基づきストリーミング数に換算し集計、そのストリーミング再生数の相当数でランキング化したもの。

アルバム

世界で2022年に最もヒットしたアルバム・ランキンング「グローバル・アルバム・チャート 2022」(原題:IFPI Top 10 Global Albums 2022)では、バッド・バニー(Bad Bunny)の『Un Verano Sin Ti』が首位を獲得、2022年のIFPIグローバル・アルバム賞(IFPI Global Album Award)を受賞した(IFPI)。ラテンアメリカのアクトとして初の同賞受賞となった。

このチャートは、2022年1月1日から12月31日まで1年間の全世界におけるフィジカルのセールス、デジタル・ダウンロード、ストリーミングのデータを集計し独自の比重に基づきランキング化したもの。

スペイン語曲の全23曲収録し2022年5月6日にリリースされたバッド・バニー通算5枚目のアルバム『Un Verano Sin Ti』は、米ビルボード総合アルバムチャート「Billboard 200」で通算13週の首位を記録(2022年5月21日付, 6月18日付, 7月9日付-8月6日付, 20日付, 9月3日付, 17日付-24日付, 10月8日付-15日付)。これはこの年の最長首位記録となり、過去10年の首位数では、2013年の『アナと雪の女王 オリジナル・サウンドトラック』(原題:Frozen: Original Motion Picture Soundtrack)、ドレイク(Drake)の2016年『Views』と並び最多タイ記録となった(Billboard)。

『Un Verano Sin Ti』は、2022年の米ビルボード年間アルバムチャート「Billboard 200 Year-End」で首位を記録、この年間チャートでスペイン語アルバムが首位となるのは初となった。また同アルバムは、第65回グラミー賞主要部門「年間アルバム賞」にスペイン語アルバムとして初ノミネートされた。

第2位には、テイラー・スウィフト(Taylor Swift)の『Midnights』、そして第3位にハリー・スタイルズの『Harry’s House』、映画『ミラベルと魔法だらけの家』のサントラが第5位に入った。2021年に続いてオリヴィア・ロドリゴ(Olivia Rodrigo)の『SOUR』(第9位)、エド・シーラン(Ed Sheeran)の『=』(第10位)が再びトップ10入りを果たした。

このアルバムチャートでは韓国勢が活躍し、BTSの『Proof』(第4位)、Stray Kidsの『MAXIDENT』(第6位)と『ODDINARY』(第14位)、SEVENTEENの『Face the Sun』(第7位)と『SECTOR 17』(第18位)がランクイン。BLACKPINKは『BORN PINK』で第8位、またENHYPENは『MANIFESTO: DAY 1』で第11位、TOMORROW X TOGETHERは『minisode 2: Thursday’s Child』で第16位となり、トップ20のうち8つのアルバムが韓国勢となった。

ムア氏はこの発表に際して次のようにコメント。「ラテンアメリカのアーティスト初のIFPIグローバル・アルバム賞であり、バッド・バニーへ賞を贈ることを我々は非常に興奮しています。受賞作品”Un Verano Sin Ti”に凝縮された彼のユニークなサウンドは、この12ヶ月の間、目覚ましいスケールで世界の注目を集めてきました。」

「今年のグローバル・アルバム・チャートは、アーティストとレコード・レーベルの間に存在する素晴らしいパートナーシップの証です。これらのパートナーシップは、世界にアルバムを宣伝する前、音楽を書きレコーディングする段階でアーティストを育成およびサポートし、世界中で並外れた成功を収めています。」

IFPIグローバル・アルバム・チャート 2022

アーティストアルバム
1位バッド・バニー
Bad Bunny
Un Verano Sin Ti
2位テイラー・スウィフト
Taylor Swift
Midnights
3位ハリー・スタイルズ
Harry Styles
Harry’s House
4位BTSProof
5位映画『ミラベルと魔法だらけの家』
Encanto Cast
Encanto (Original Motion Picture Soundtrack)
6位Stray KidsMAXIDENT
7位SEVENTEENFace the Sun
8位BLACKPINKBORN PINK
9位オリヴィア・ロドリゴ
Olivia Rodrigo
SOUR
10位エド・シーラン
Ed Sheeran
=
11位ENHYPENMANIFESTO: DAY 1
12位モーガン・ウォーレン
Morgan Wallen
Dangerous: The Double Album
13位ドージャ・キャット
Doja Cat
Planet Her
14位Stray KidsODDINARY
15位ザ・ウィークエンド
The Weeknd
Dawn FM
16位TOMORROW X TOGETHERminisode 2: Thursday’s Child
17位ビヨンセ
Beyoncé
RENAISSANCE
18位SEVENTEENSECTOR 17
19位ザ・キッド・ラロイ
The Kid LAROI
F*CK LOVE (Mix Tape)
20位ドレイク
Drake
Certified Lover Boy
※現地時間2023年2月24日発表
※出典:”Bad Bunny’s Un Verano Sin Ti announced as winner of IFPI’s Global Album Award” – IFPI
※IFPI「グローバル・アルバム・チャート 2022」(原題:IFPI Top 10 Global Albums 2022)は、2022年1月1日から12月31日まで1年間の全世界におけるフィジカルのセールス、デジタル・ダウンロード、ストリーミングのデータを集計しランキング化したもの。

従来のアルバム売上ランキングとなる「グローバル・アルバム・セールス・チャート 2022」では、トップ10のうち9つのアルバムがアジア勢となり、第1位には台湾出身の周 杰倫(Jay Chou)の『最偉大的作品』(Greatest Works of Art)、マンドポップ初の首位獲得となった周 杰倫はIFPIグローバル・アルバム・セールス賞を初受賞した。また8つのアルバムがK-POPグループのアルバムとなり、西洋のアーティストとしては唯一テイラー・スウィフト(Taylor Swift)の『Midnights』が第3位に入った。

世界の音楽市場の売上をまとめたIFPI年次報告書「IFPI Global Music Report 2023」によると、2022年の全世界音楽市場のストリーミングのシェアは67.0%に対して、フィジカルのシェアは17.5%で、フィジカルの売上はアジアで力強く、アジアのフィジカルの売上は世界全体の49.8%を占めると報告されている(記事)。

ムア氏はこのランキングの発表に際して次のようにコメント。「15作目となるスタジオ・アルバム”最偉大的作品”のリリースで2022年、目覚ましい成功を収めた周 杰倫にIFPIグローバル・アルバム・セールス賞を贈ることを心より嬉しく思います。20年以上にわたる彼の並外れたキャリアは、彼の独創的な真の才能と世界中のファンと築き上げてきた特別な関係の証です。」

IFPIグローバル・アルバム・セールス・チャート 2022

アーティストアルバム
1位周 杰倫
Jay Chou
最偉大的作品
Greatest Works of Art
2位BTSProof
3位テイラー・スウィフト
Taylor Swift
Midnights
4位Stray KidsMAXIDENT
5位SEVENTEENFace the Sun
6位ENHYPENMANIFESTO : DAY 1
7位BLACKPINKBORN PINK
8位Stray KidsODDINARY
9位SEVENTEENSECTOR 17
10位TOMORROW X TOGETHERminisode 2: Thursday’s Child
※現地時間2023年3月27日発表(twitter
※出典:”IFPI Global Charts” – IFPI
※IFPI「グローバル・アルバム・セールス・チャート 2022」(原題:IFPI Global Album Sales Chart 2022)は、2022年1月1日から12月31日まで1年間の全世界におけるフィジカルのセールスを集計しランキング化したもの。

好調が続くアナログレコードの世界の売上枚数をランキング化した「グローバル・レコード・アルバム・チャート 2022」では、テイラー・スウィフト(Taylor Swift)の『Midnights』が首位を獲得し、ハリー・スタイルズ(Harry Styles)の『Harry’s House』が第2位となり、2022年の新作がトップ2を占めた。

IFPIグローバル・レコード・アルバム・チャート 2022

アーティストアルバム
1位テイラー・スウィフト
Taylor Swift
Midnights
2位ハリー・スタイルズ
Harry Styles
Harry’s House
3位フリートウッド・マック
Fleetwood Mac
Rumours
4位マイケル・ジャクソン
Michael Jackson
Thriller
5位オリヴィア・ロドリゴ
Olivia Rodrigo
SOUR
6位タイラー・ザ・クリエイター
Tyler, The Creator
CALL ME IF YOU GET LOST
7位ケンドリック・ラマー
Kendrick Lamar
good kid, m.A.A.d city
8位ピンク・フロイド
Pink Floyd
The Dark Side of the Moon
9位レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
Red Hot Chili Peppers
Unlimited Love
10位クイーン
Queen
Greatest Hits
※現地時間2023年3月27日発表(twitter
※出典:”IFPI Global Charts” – IFPI
※IFPI「グローバル・レコード・アルバム・チャート 2022」(原題:IFPI Global Vinyl Albums Chart 2022)は、2022年1月1日から12月31日まで1年間の全世界におけるアナログレコード・アルバムの売上枚数を集計しランキング化したもの。

世界におけるストリーミング数(有料サブスクリプション、広告型プラットフォームを含む)を独自の比重に基づきランキング化した「グローバル・ストリーミング・アルバム・チャート 2022」では、バッド・バニー(Bad Bunny)の『Un Verano Sin Ti』が首位、ハリー・スタイルズ(Harry Styles)の『Harry’s House』が第2位、映画『ミラベルと魔法だらけの家』のサントラが第3位に入った。

トップ10のうち5作品が2021年以前の作品となり、エド・シーラン(Ed Sheeran)の『=』(2021)が第4位、オリヴィア・ロドリゴ(Olivia Rodrigo)の『SOUR』(2021)が第7位、ドージャ・キャット(Doja Cat)の『Planet Her』(2021)が第8位、ドレイク(Drake)の『Certified Lover Boy』(2021)が第9位、ザ・キッド・ラロイ(The Kid LAROI)の『F*CK LOVE』(2020)が第10位となった。

IFPIグローバル・ストリーミング・アルバム・チャート 2022

アーティストアルバム
1位バッド・バニー
Bad Bunny
Un Verano Sin Ti
2位ハリー・スタイルズ
Harry Styles
Harry’s House
3位映画『ミラベルと魔法だらけの家』
Encanto Cast
Encanto (Original Motion Picture Soundtrack)
4位エド・シーラン
Ed Sheeran
=
5位テイラー・スウィフト
Taylor Swift
Midnights
6位モーガン・ウォーレン
Morgan Wallen
Dangerous: The Double Album
7位オリヴィア・ロドリゴ
Olivia Rodrigo
SOUR
8位ドージャ・キャット
Doja Cat
Planet Her
9位ドレイク
Drake
Certified Lover Boy
10位ザ・キッド・ラロイ
The Kid LAROI
F*CK LOVE (Mix Tape)
※現地時間2023年3月27日発表(twitter
※出典:”IFPI Global Charts” – IFPI
※IFPI「グローバル・ストリーミング・アルバム・チャート 2022」(原題:IFPI Global Streaming Albums Chart 2022)は、2022年1月1日から12月31日まで1年間の全世界におけるアルバムのストリーミング数を集計しランキング化したもの。

アーティスト

世界におけるストリーミング数、デジタル及びフィジカルのアルバムとシングルの売上数を含む全てのフォーマットの消費を独自の比重で集計しランキング化した「グローバル・レコーディング・アーティスト トップ20 – 2022」では、テイラー・スウィフト(Taylor Swift)が首位となり、2022年の「IFPIグローバル・レコーディング・アーティスト賞」(IFPI Global Recording Artist Award)を受賞。テイラー・スウィフトの同賞受賞は2014年、2019年に続いて3度目で、最多受賞となった。

今回で10年目を迎えたこのランキングは国際色豊かな顔ぶれとなり、第2位は韓国のBTS、第3位はカナダのドレイク(Drake)、第4位はプエルトリコのバッド・バニー(Bad Bunny)、第5位はカナダのザ・ウィークエンド(The Weeknd)。韓国のSEVENTEEN、Stray Kidsが順に第6位、第7位となり、イギリスのハリー・スタイルズ(Harry Styles)が第8位、台湾の周 杰倫(Jay Chou)が第9位、イギリスのエド・シーラン(Ed Sheeran)が第10位となっている。

ムア氏はこのランキング発表に際して次のようにコメント。「このチャートの10年の歴史で前例のない3度目の受賞となるテイラー・スウィフトにIFPIグローバル・レコーディング・アーティスト賞を贈ることを大変嬉しく思います。テイラーは大変素晴らしい真の世界的スターであり、世界中のファンと信じられないほど強い繋がりを保ちながら、アーティストとして成長・進化し続けています。」

「今年のグローバル・レコーディング・アーティスト・チャートは、ラテンアメリカから台湾、韓国、そしてアメリカやイギリス、カナダを代表するスーパースターが揃い、今日の音楽ファンが利用できるますます多様化する音楽のスペクトルを反映しています。レコード会社は世界の隅々まで世界的スターを発掘・発展させ、長期にわたって成功するキャリアを築き上げることに精力的に取り組み続けています。」

IFPIグローバル・レコーディング・アーティスト Top 20 2022

アーティスト
1位テイラー・スウィフト
Taylor Swift
2位BTS
3位ドレイク
Drake
4位バッド・バニー
Bad Bunny
5位ザ・ウィークエンド
The Weeknd
6位SEVENTEEN
7位Stray Kids
8位ハリー・スタイルズ
Harry Styles
9位周 杰倫
Jay Chou
10位エド・シーラン
Ed Sheeran
11位エミネム
Eminem
12位カニエ・ウェスト
Kanye West
13位ヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲイン
YoungBoy Never Broke Again
14位ケンドリック・ラマー
Kendrick Lamar
15位リル・ベイビー
Lil Baby
16位ビリー・アイリッシュ
Billie Eilish
17位ポスト・マローン
Post Malone
18位ジュース・ワールド
Juice WRLD
19位ザ・ビートルズ
The Beatles
20位イマジン・ドラゴンズ
Imagine Dragons
※現地時間2023年2月22日発表
※出典:”Taylor Swift Named IFPI’s Global Recording Artist of the Year” – IFPI
※IFPI「グローバル・レコーディング・アーティスト トップ20 2022」(原題:IFPI Top 10 Global Recording Artists 2022)は、2022年1月1日から12月31日まで1年間の全世界におけるストリーミング数、デジタル及びフィジカルのアルバムとシングルの売上数を含む全てのフォーマットの消費に基づいて独自の比重でランキング化したもの。
※同賞の歴代受賞者は、2013年ワン・ダイレクション(One Direction)、2014年テイラー・スウィフト、2015年アデル、2016年ドレイク、2017年エド・シーラン、2018年ドレイク、2019年テイラー・スウィフト、2020年BTS、2021年BTSとなっている。

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